カルデアで送るベル・クラネルの日常   作:自堕落キツネ

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なんとなく浮かんだこんな風景。
そして書き方が安定しない残念仕様。悲しい。


アニメ化計画

 謎の会社「カルデア」から電撃的に発表されたアニメ。

 

「Fate/Grand Order」

 

それは全八部の超長編であり、様々な国の偉人達をキャラクターとして起用した作品であり、世間の話題となった「空白の一年」に焦点を当てた物語である。

 

これは皆との頑張りを明確な形で残したい。カルデアを去った人達を忘れたくないというマスターの訴えから作られた。

 

のだが、当初の予定では実写だったのだが、カメラ等の機材が攻撃の余波で壊れるだろうことを指摘され、アニメへと変更したという背景がある。その方がアングルなどの無茶もしやすい為に。

声はそれぞれ自分のを担当し、当カルデアに居ない者は平行世界のカルデアからサポートとして来てもらう程の熱の入れようであった。

 

それが『何者か』によって大々的に公表され、世間へと一気に広まったのが発端であった。

 

人類最後のマスターは二人の男女で、マスターとベルが担当した。本人の特定を避けるために髪や瞳の色、名前を変えて。

 

アニメは好評で「FGO」という略称で親しまれ、ソーシャルゲーム、アーケードゲーム、家庭用ゲームが開発され、高い人気を誇っているという。

サーヴァントの召喚にはゲーム内通貨「QP」と、クエストクリア報酬、または敵撃破時に確率でドロップする触媒を用いる事で、決まった存在を召喚可能なシステム。

また、クエストエリアに於ける知名度補正システムにより、このサーヴァント一騎居ればOK、ということのない調整が施されている。

 

これらの人気が高まった事の副次効果として、本来ならば発生するであろう厄介事、カルデアの乗っ取りが非常に困難となった。何せ資料を読むだけでは分からない現場の空気、本人だからこそ出せる迫力などは当事者達にしかできない事なのだから。

特に「退去したくない。」「ずっとカルデア(ここ)に居たい。」と訴えていた者達の演技の熱量は炎というよりも太陽と呼べる程であったという。

 

 

 

カルデアの食堂、これから行われる収録に向けて台本を読み合せをしているベル達は、休憩の合間に広めた人物への推測をそれぞれ話していた。

 

「やっぱりダヴィンチさんじゃないんですか?」

 

お茶を片手に自身の推測を話すベルに、

 

「ダビデかミドラーシュのキャスター辺りはしそう………かな。」

 

ホットミルクをチビチビと飲みながらマスター、

 

「私には、ちょっと分かりませんね。はい、フォウさん、あーん。」

「ふぉう。」

「あ、マシュ。私も、あーん。」

「はい、あーん。」

「モグモグ ベルも食べる?」

「えぇ!?」

「ふふ、はい、あーん。」

「あ、あーん。」

 

膝の上のフォウにライオンのたてがみのようなドーナツをちぎって与えるマシュ。それを見て自分もと口を開けるマスターと流れのまま赤面しながらも頂くベル。

その光景を見てニヨニヨする黒ひげやカルデア職員達。

 

今日もカルデアは平和である。




「ふふ、これで不遜な輩もそうそう手出しできないでしょうね。」

「無論だ。マスター達の身を護るのはサーヴァントとして当然の事だからな。それに、英霊としては不安定な存在も多いからな。」

「お兄さんは大変ですね。」クスクス

「………ふん。」

そんな会話がカルデアの一室であったとか。

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