カルデアで送るベル・クラネルの日常   作:自堕落キツネ

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アンケートを取っておいて、長らくお待たせしてしまい申し訳ありません。



ニトクリスとお勉強

カルデアに幾つか存在する小会議室、その内の一室でベルとニトクリスは次のレイシフト先の様々な事を予習していた。

 

「と、いうことがこれから行く時代、国では有りました。故にそこでは『■■■■』と言うのは止めた方が良いのです。他にも、『■■■■』という、普段何気なくやっている仕草もその国の方々には不快感を与え、人理修復に影響を及ぼす可能性が有ります。分かりましたか?」

 

ホワイトボードの前、取り敢えず形から、とマスターに渡されたパンツスーツにメガネ姿で、映像資料も使ってベルに教えるニトクリス。

 

「はい。ニトクリス姉さん。」

 

根が真面目なベルはしっかりと話を聞き、返事を返すが。

 

「ベル?今は授業中です。私のことは『先生』と呼ぶように。」

 

クイ、と伊達メガネを上げるニトクリス、表向きは冷静だが、その耳のような礼装が機嫌良さそうにピコピコと動いているのに気付いていない。

 

なお、何故ベルが彼女を『姉さん』と呼ぶかというと、マスターの立香がベルに『お姉ちゃん』と呼ばれたいからと『呼び方を変えて絆強化』を謳い、ベルに呼び方の変更を頼んだからだ。

その影響で大半が『兄さん』『姉さん』、年が近いと思われる者は呼び捨てとなった。

マシュはマスターの案により『先輩』だが、初めて呼ばれた時は

「まるで少女漫画のようなエフェクトが見えた。」とマスターは語る。

 

「では、今日のまとめのテストを行います。合格点は80点、少々厳しいですがベルならできると信じていますよ。」

 

「はい!!」

 

「よろしい、ではスタート。」

 

サラサラ、とあまり躓くこともなく、ベルは問題を解いていく。見直しも含め、30分程で終わり、採点を待つ。

 

「それでは、今回の結果は………。」

 

ダラララララ、と最初の頃は拙かったマミーのドラムロールが鳴り

 

ダン!!

「92点!!中々の高得点です。ですが、少々ケアレスミスが目立ちますね。次回からはそこも注意してください。」

 

頭を撫でながら褒め、気を付ける部分をしっかり指摘する。

 

「はい、ニトクリス先生。」

 

嬉しそうに撫でられ、注意された内容、間違えた部分をしっかり確認する。そうして次に生かし、なるべく同じミスをしないようにする。

と、そうしているうちに次の予定の時間が迫る。

 

「ニトクリス先生、そろそろ僕はレオニダス先生の所に行かないと。」

 

「え?あ、あぁ。そうでしたね。ではベル、後片付けは私がやりますから、気をつけて行ってらっしゃい。」

 

「はい、行ってきます。」

 

レオニダスの待つシミュレーションルームへと向かうベル。なんでも、エルドラドのバーサーカーとの試合での大剣の使い方を見て、より習熟した方が良いと提案されたらしい。(そのお話はまた別で)

 

「………さて、それでは私も、と。」

 

ニトクリスは使っていた資料などを片付け、小会議室から資料室へと向かう。

そこで、多くの資料を机に積み上げ、次の授業の為の知識習得、飽きないように雑学も押さえ、分かりやすいように資料をまとめる。

 

「えぇ、先人として、(ファラオ)として(臣民)を導けなくては。」

 

ニトクリスは、ファラオとして未熟な自分と、英雄として未完成なベルをなんとなく重ね合わせ、より良い英雄、勇者となれるよう背中を押す為に、(知られたら恥ずかしい、気がするから)周りには気付かれぬよう、なにより、「やっぱりニトクリス姉さんはスゴイ。」とキラキラした目でベルに見られたい為に、奮起する。

実は気付いてないのはほんの一部だけなのだが、本人はバレてないと思っているので、皆黙っている。

 

こうして、レイシフト先でのトラブルを(ベルは)回避していくため、ベルは更にニトクリスを尊敬し、ニトクリスはそれを糧に頑張る。という感じで連鎖していく。




未だ6章でウダウダしてますが、今回のガチャで武蔵ちゃんと柳生さんが来てくれました。
正直に言えば、新しい 女性陣が欲しかったです。
特に加藤団蔵が。

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