朦朧とする意識の中、俺は目を覚めた。
小さい部屋に一つしか付いていない窓は寄りにもよって机辺りに陽の光を当てていた。
俺は腕をゆっくり上げ、指先を軽くスライドさせる。
出てきたウィンドウの時計を確認すると、12時15分と表示されている。
どうやら少々寝すぎてしまったらしい。陽の光が当たれば眩しくて目が覚めたかも知れないのに……。
俺は上半身を上げ、違和感に気づいた。
一つは昨日まで無くなっていた左腕の復活。
これは分かっていたので良いのだが、何故か俺の隣でイヴが寝ている。
しかも俺に寄り付いて。
何かをやってしまったのだろうか、俺は。
いや、兄弟であり得ないし、そんな事をしたのなら、とうとう自分に失望して死にたくなる。
俺は必死に昨日の事を思い出す。
確か、俺は疲れてベットに寝ようとしたらイヴが床で寝るとかいい出したから俺はそれを止める一心で―――ああ、なるほど。
やっと昨夜自分が腕を離さずに寝てしまった事を思い出し、ホッと息を吐く。
俺はふと、イヴの顔を見る。
昨日の泣いた後も薄っすらわかる顔もとても可愛らしく、見てるだけで癒されると言うのはこの事だろう。
俺は優しく笑みを浮かべながら、イヴの頭を優しく撫でた。
手が触れた瞬間、ビックリしたのか頭がピクンと跳ねるが、すぐに口を緩ませ、にへぇと笑った。
―――俺は、この笑顔を決して壊してはならない。どんなにこの先辛いことが有ろうとも、苦しむのは俺だけで良い。
イヴにはこんなデスゲームの中でもいつも見たく笑って過ごしてもらいたい。
絶対にイヴを死なしてはいけない。俺の命を懸けてでも。
俺が真剣な顔で考えている中、イヴの瞼が震えて、やがて目を開けた。
慌てて顔を緩め、微笑んだ俺とイヴの目が合った。
一瞬の静寂。
やがて、イヴが状況を把握したのか、頬を朱色に染めて、
「きゃあーーー!!」
「なんだと!?」
全力で俺にビンタしてきたイヴの手を俺は頬に当たる寸前で止めた。
ホルンカ村のレストランにて。
朝になってクエストをクリアして俺達はアニールブレードを報酬として手に入れ、イヴは細剣のウインドフルーレを手に入れた。
二つとも強化すれば第3層までは使える武器なので難しくても取っておいて損は無かったはずだ。
そして今現在、クエストもクリアしてコルも稼いだという事で、お腹も空いたので何か腹に入るものを食うことになった。
俺は出てきたグラタンらしき食べ物を口に頬張りながら口を開く。
「で、なんでいきなり俺にビンタしてきたんだ?」
俺が問うとイヴは頬張るのを止め、俯いた。
前髪で表情は読めないが、微妙に顔が赤くなっているような……?
「……えっと……あの…その……」
もごもご口を動かしているようだが、全く聞こえない。
「まぁ、言いたくないなら良いけどな」
「……ごめんなさい」
「別に謝らなくてもいい。《圏内》だから体力は減らないから当たっても大丈夫だったし」
「俺も反射的に受け止めてしまったしな」
そう言うと、イヴは楽になったのか、顔を上げ微笑むみながら、
「ていうか、虚ろ目で完全な不意打ちだったのに受け止められるのは凄いよ……」
「そうか、ビンタの軌道を瞬時に予測してそれに従って受け止められると思うが」
「凄いよっ、凄すぎるよ!?」
「ま、こんぐらい出来ないと日本一を決める格ゲーの大会で優勝なんて出来ないからな……」
「そっか…私の為にそこまでしてくれたんだよね……」
イヴは胸の奥から込み上げて来るものを水で抑えるように飲み干すと同時に立ち上がった。
「シャドウ、今日はどうするの?」
「とりあえず次の街に行ってみようと思う」
二人共レストランを出て、ホルンカ村の門に移動した所でイヴが再び問いかける。
「次の街って何処に?」
シャドウは地図をウィンドウで移しながら言う。
「ここだ。迷宮区に一番近い町。《トールバーナ》に行く」
迷宮区から一番近い街であり、第1層で一番大きい街でもある《トールバーナ》
迷宮区は塔の様に伸びており、ダンジョンの階数は20にも及ぶ。
そのため、ホルンカ村からでも迷宮区塔は見えたものの、近くで見るのとでは迫力が桁違いだ。
ここまでモンスターを倒しながら進んだ俺達は多少のコルも溜めることが出来た。
そしてまず街に来てからすること。
それは、
「宿を確保することだ!」
「宿?」
「具体的には部屋だがな、この《トールバーナ》は大きい分宿も複数存在する。そのため、安い割にいい宿が存在する」
頷きながら俺の話を聞いているイヴを横目に歩きだす。
「まだSAOが始まってから2日しか立っていない。恐らく殆どのプレイヤーが《始まりの街》に居るだろうな。なので、今ならいい宿を簡単に借りなれるというわけだ」
「なるほど……じゃあお風呂もあるの!?」
いきなり顔を近づけてくるイヴに軽く仰け反る。
イヴは何時にもまして真剣そうな顔だ。
なぜ女性は風呂ごときでこんなにも真剣になれるのか。
まぁ日本人たるもの、風呂が好きなことはなんな珍しくは無いのだが、いくらこんな状況なのに……。
そんな事を頭の8割を使って考えながら、考えてあった言葉を言う。
「ああ、そうだな。当然お風呂もついている」
「やったーー!」
他愛のない会話をしながら、宿を一週間先取りで借りることに成功した俺達は一旦、部屋の中に入る。
借りた宿は二部屋お風呂付きさらにテラス付きで80コルという、中々良い宿を借りることができた。
ミルク飲み放題のサービスもある部屋もあったが、空腹感はしようとも喉が乾いたりしない仮想世界では、飲み物は味を楽しむ、気分的に飲むしか用途がないので、イヴも好きそうなテラス付きの方を優先させてもらった。
部屋に入ってみると、そこには床に敷かれた円形のカーペットにその上にテーブルにソファーが二つ。
奥の方に見える中に居る人をモザイクを掛ける仕様がついているのであろうガラスドアはお風呂の入り口だろう。
お風呂も見てみたが、入った途端部屋一面には白い四角のタイルが敷き詰められており、今まで木製の古い部屋っぽさはすっかりなくなっていた。
ざっと部屋をみた俺はソファーに腰を掛ける。
俺がここまで走ってきた1時間半の疲労を乗せてソファーに体がのめり込む。
息を吐きながら、休憩に浸っている眼の前のソファーにジャンプをして座り込む。
「……イヴ。テンションが上がるのはいいが、程々にな」
「分かってるよ」
実際に今は油断は出来ない状況だ。
「イヴ、一旦今の状況をまとめてみよう」
俺が真剣な顔で言った途端、イヴも顔を引き締める。
「今、《始まりの街》には囚われたSAOプレイヤー……まぁ正式サービス開始から完売した一万本をかった人達が全てプレイしているなら、SAOのプレイヤーの数は一万人になる。その一万人の殆どが《始まりの街》いるわけだ」
「そして、俺たちに課せられたこのデスゲームから開放せれる条件はこのゲームの100層ボスを倒し、クリアすること。このまま第1層に現実も受け入れなれないままうずくまっていても意味がない」
「まぁ、時間がたてば、受け入れられる人が増えると思うが、人数はそんなに期待しないほうがいいだろうな。そして、その内迷宮区が攻略され、ボス部屋が見つかることだろう」
「それまでに俺たちがやるべきことはレベル上げ、迷宮区の攻略だ」
「レベル上げ……」
「まぁ怖いかもしれないが、コレばっかりは仕方がない。後は、まだ未熟のイヴにこのゲームの技を教えてやる」
「へぇ、このゲームに技なんてあるの? ソードスキルを打つだけでしょ?」
「それだけじゃ駄目なんだ。それはぼちぼち行くとして……こんな感じだろうな」
説明を終えた俺は上げていた背中に力を抜き、ソファーに背中を預ける。
―――まぁ、このまま元ベータテスター達が攻略してその他は街から出ずにボスが倒せなくて終わるって可能性も無くは無いがな……。
そのことはイヴには言わないようにした。
第1層迷宮区 1階。
俺達は迷宮区攻略がてら、イヴの特訓、レベル上げに来ていた。
薄暗い迷宮区は隣にいるイヴの顔がギリギリ確認できる程度。
はぐれたらやばいなぁと俺は思いながら、迷宮区の黒いであろう道をブーツの音を立てながら進む。
イヴも後ろで付いて来ては居るが歩幅が合っていないらしく、時々小走りになってついてくる。
俺も調整はしてやたいが、
「……大丈夫か? もう少し遅く歩いたほうが良いか?」
「……大丈夫っ!」
この様にさっきから聞いても強がって大丈夫と答えるばかり。
もう少し進めばモンスターがポップするはずなのでそこまでの辛抱だ。
するとイヴがいきなり速く歩いて俺を追い抜く。
金属が擦れる音を鳴らしながら歩く剣士の姿はとても体が細いイヴには似合わない。
たとえ、それが防具を付けていて、腰に細剣を付けていようともだ。
«トールバーナ》に付いたことで、防具も一新した。
初期防具からレザーナイトと呼ばれる装備を一式に新調した。
女性のレザーナイト装備は革のステンカラーコートのような体を覆う革とスカートが繋がっていて、その上に鉄の胸当てが付いている。
足は同じく革に覆われていて、すね辺りを守る装備が付いている。
男性用は革のズボンに革のシャツに腰まで伸びた鉄装備がついているのだが、俺は
初期装備は胸当てがついているだけなのでこちらの方が動きやすいのだ。
歩くこと五分。
迷路の長い道を歩いた先には四角形の少し広い部屋。
相変わらず薄くらいものの、壁の周りについている青い松明が照らしてくれるお陰で視覚はある程度確保できている。
その部屋に俺が一歩足を踏み入れた途端、周りの松明が一回り大きくなり、部屋の中心に3体の蜘蛛型モンスターが現れた。
「ひっ! く、蜘蛛……?」
「幾ら気持ち悪いからって気を抜くなよ。あっちは俺たちを殺す気なんだからな……」
作戦はまず俺が前に出てスイッチをした後の空きにイヴがソードスキルを放ち練習する。
「まず俺が手本を見せてやる、イヴはスイッチを頼む!」
「了解!」
イヴは俺の前に出てパリィの準備に入る。
その背中から徐々にこちらに近づいてくる蜘蛛型モンスターに拒否しているのが分かる。
今直ぐここから逃げ出したい気持ちだろうが、今はそんな優しくしてやる余裕など無い。
「来るぞッ!」
蜘蛛型モンスターが1メートル半程ジャンプしてイヴに飛びかかった。
イヴが蜘蛛型モンスターの腹辺りに鋭利な細剣の先端を滑らすように斬り上げた。
すると、普通のモンスターにダメージを与えた時の赤いダメージエフェクトとは違う、青いダメージエフェクトが散った。
パリィ成功の証である。
パリィをされた蜘蛛型のモンスターが地面に叩きつけられて
そこに俺は腰をある程度低くし、上半身を軽く落とし、腰の高さ辺りに剣を落とす。
すると、システムがモーションを認識して剣の刀身が薄緑色に発光し、システムアシストで前進するのと同時に床を蹴った。
そうすれば、通常より速い速度で移動が出来る。
片手剣用単発斬り、《スラント》だ。
そして、蜘蛛型モンスターに近づいて、剣を振り被ろうとする瞬間、腕に力を込め、剣を振る速度を上げる。
ソードスキルは蜘蛛の頭部分を直撃し、通常より強いダメージを与える。
しかも、その攻撃は音とダメージエフェクトから、クリティカルヒットだった事が分かる。
その攻撃は単発にも関わらず、蜘蛛型のモンスターの体力を一気に0にした。
途端、モンスターはガラスの破片となって消えていく。
「わかったか、この様にするんだ。まぁ、事前に説明してあったからわかると思うけど」
「うん。一応……」
イヴが自身がなさそうに頷く。
俺はイヴの方に振り向くと、イヴの後ろに影が見え……。
「イヴ! 危ない!!」
「えっ!?」
後ろに飛びかかって来た蜘蛛に対処するべく、俺はイヴを抱えて飛び込んだ。
一応俺が下になり、床に激突する。
「くっ……一体倒すのに時間を使いすぎたか……」
「イヴ、今度は俺がパリィするから準備しておけよ!」
「うん!」
蜘蛛が少し体を前だけ浮かせて毒攻撃の準備をした。
蜘蛛の攻撃方法は飛びかかりと毒煙を撒く攻撃しか無い。
二つしか無く、簡単なのでパリィはしやすい方なのだ。
その毒けむり攻撃をしてくる前に俺は振り上げてパリィをした。
その後、一旦後ろにバックステップした。
「スイッチッ!」
「ハァァ!」
バックステップした俺の隣でイヴが走っていく。
細剣用基本突き、《リニアー》だ。
速さからしてどうやら、スピードを上げるのは成功したようだ。あとは剣を振る時に力を入れるのに成功すれば……!
イヴが蜘蛛に向け、突きを入れようとした刹那。
刀身から青い光が消え、イヴが一時的に時が止まったように動きを止めた。
「―――!」
失敗したのだ。恐らく、突く力を入れる所を間違えた。
この技は、成功した時、通常では出せない速さと威力を上乗せ出来るが、失敗する時のリスクも高く、失敗するとソードスキルが強制終了して硬直してしまうのだ。
「イヴ!!」
スタンから開放された蜘蛛はイヴに飛びかからんとしている。
俺はソードスキルを発動し、剣を振りかぶって蜘蛛を仕留める。
すると、横から入ってくる事を予想していた蜘蛛が飛びかかって来ていた。
「ハァ!」
目標を横に移し、蜘蛛に剣を振り上げて真っ二つに切り裂く。
蜘蛛が四散したのを確認すると、イヴの方に振り向いた。
「大丈夫か!?」
「う、うん。助けてくれてありがと……」
「まぁ、最初だからな。失敗しても仕方がない」
部屋の蜘蛛を倒し終わると大きくなっていた松明が元の大きさに小さくなり、視界が薄暗くなる。
俺達は次の獲物を探しに歩き始める。
再びモンスターがポップするまでの道中。
「イヴ、これからはビシバシ指導するからな」
「えー」
イヴが嫌そうに舌を出す。
「しょうがないだろ、生死に関わることなんだからな。失敗したら助けるが、イヴに強くなって貰うには、俺も心を鬼にしなくちゃならない」
「分かってるよ……」
そして、俺達の特訓は続く。
「イヴ! さっきのは早すぎだ! 感覚を掴むんだ!」
「遅すぎだ! 剣を突き出すのと同じタイミングと言っただろう!」
などど、声を張り上げながら、戦闘は続いた。
……一つイヴに勘違いしないで欲しいのは、俺はワザと厳しく指導しているだけだと。
嫌われないか内心心配しながら声を張り上げる。
「はぁ…はぁ……」
「へばってるな! 次の敵がすぐ来るぞ!」
「……了解っ!」
イヴは精神的な疲労が続いていた。
肉体的疲労はここでは感じないはずなのに、息が荒くなる。
確かにシャドウの特訓はキツイ。
現実の自分の体ではもう既に倒れ込んでいるだろう。
だが、イヴは体に鞭を打って体を動かした。
コレも、シャドウが私の為にしてくれていんだと思えば、キツイ特訓を厳しい言葉も耐えることができた。
特訓を初めて30分後、ダンジョンの階層は2階に上がり、この階層からは蜘蛛型モンスターから牛人型モンスターに変わる。
俺がパリィした斧に仰け反ったイヴが《リニアー》を放つ。
そして、今度は硬直すること無く、突きを腹に食らわせられた。
「ぶもぉぉぉぉぉ!!」
声を上げながら牛人型モンスターはガラスとなって四散していく。
―――……でき……た……?
イヴはそう思い、シャドウに振り向く。
やっと出来たよと。素直に褒めてほしいと。
だが、
「一回成功しただけだ。まぐれかもしれん。せめて3回連続は成功出来るようになってからだ!」
シャドウは自分の思っては居ない言葉を言わざる負えなかった。
イヴにこの技をマスターして貰いたいがために。
今日はイヴが疲れたと言うので、一旦宿に戻った。
ーーーーーー
特訓を初めて3日目。
階層は既に4階まで上がり、レベルも徐々に上がってきた。
2回連続はあるものの、3回連続は出来ずに居た。
そして、変わらず牛人型モンスターに当てて2連続は成功した。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「イヴ! まだ来るぞ!」
「……もう……」
無理……という言葉を私は無理やり押し込めた。
弱音を吐いている余裕なんかない。
自分も誓ったじゃないか。
ネペントの時の様に怯えながらシャドウを待つのは嫌だと。
嫌なら、自分が強くなるしかない。強くなるにはコレを覚えなくてはならない。
どうやらシャドウも多少息を荒げている。シャドウが疲れているのに自分だけ音を上げる訳には……いかない!
「ヤァァアア!!」
私はそう思い、限界の体に最後の鞭を打って、パリィしたモンスターに全身全霊をかけてソードスキルを発動した。
そして、硬直すること無く、モンスターのクリティカルヒットをして一撃で仕留めた。
モンスター全員が倒され、広い部屋のシャンデリアの炎が元の大きさに戻った。
「やっ……た……?」
ついに成功した。
三連続、成功した。
コレでマスター出来たはずだ。
私は達成感よりも、脱力感が勝ち、その場にへたり込んだ。
そして、私の前に歩いてきたシャドウの人影を見つける。
……コレで褒めてもらえるかな……?
そう思い、顔をあげると、いきなりシャドウが私に抱きついてきた。
一瞬動揺しそうになったが、直ぐに力を抜いてシャドウに体を預けた。
暖かい。
素直にそう思った。シャドウの体温が私の疲労仕切った体に染み込んでくる。
瞬間、胸の奥から何かがピリッとするのを感じた。
「……ごめん、イヴ。特訓とはいえ、思ってもいない事を言ってしまった……辛かっただろうに……」
「もう……そんなに強く抱きしめたら痛いよ……」
当然、仮想世界では痛みなど感じないはずなのだが。
……なのだが、今は痛かった。体がじゃない、どこかが……?
いつもこうだ。
シャドウに積極的に来られると、なにか、胸の奥に小さい電気みたいなのが走って痛くなる。
なんなのだろう、これは……?
「私…やったよ……シャドウがいったとおり、3連続成功したよ……」
「ああ…お前はよく頑張った……」
そうシャドウが入った途端、私は心が満たされた感じがした。
3日間、宿では普通に生活していたものの、シャドウに褒められる事など一度も無かった。
―――やった…やっと……褒められ………た…………。
途端、私は繋いでいた意識がついに途切れた。
今回もですが、説明長くね? と思った人達が居るかもしれません。
一応、シャドウの性格的に何かをする時は、冷静に分析しやるべきことを決めてから行動するというのが身についています。
そう思って頂けたらと思っています。
それでも、不満がありましたら減らしたいと思います。