もし、フリーザ様が美女でその部下になれたなら幸せになれるのでは?   作:かなりあ

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見てくれている方、本当に申し訳ありません


大きすぎる差

話し終えた後、先手を放ったのは悟空であった

 

「おりゃっっ!!」

 

ただの大岩であれば粉々になるであろう一撃

それを連続で叩き込んでいく

 

「おりゃおりゃおりゃおりゃ!!」

 

周りには、まるで衝撃波が目に見えているかのように草が飛び交っていた

 

続く連撃に旗から見れば、一方的な戦いとなっているであろう

だが、悟空の心情は焦りとなっていた

 

(ま、まるでうごかねぇ!それどころか、このままじゃ先に手足が壊れちまう!)

 

一旦距離をとり、ラディッツの出方を伺う悟空

 

その様子を見たラディッツは鼻で笑った

 

「ふん、カカロットよ。貴様そんなものでオレに戦いを挑んできたのか?所詮、落ちこぼれは落ちこぼれだな」

 

次の瞬間、悟空は宙を舞っていた。いや、悟空にはその事を感じられないまま地面へと叩きつけられていた。

 

「な、がはっ!な、なんも見えなかった...!」

 

そのそばに近づいていくラディッツ、悟空は咄嗟に体制を整え用と体を一気に起こした

 

「かーめーはーめー...」

 

体術が通じないのであれば、自分に残された手段はこれしかないと思った悟空は得意技であるかめはめ波を放つ

 

「派ー!!!」

 

青白い光線が一直線にラディッツへと向かう

 

「くらえー!!」

 

ドォン!と、言う音と共に周りには砂埃が舞う

その手応えに、へへっ、と笑みを浮かべる悟空

 

が、しかし

 

「大した隙も作らずそんな大技が当たるとでも思っているのか?」

 

そんな悟空の考えとは裏腹にラディッツは平気でその場に立っていた

彼が平気でいる理由は簡単である

悟空がかめはめ波を放ってきた瞬間に地面を抉りぬきそれを盾としたのだ

 

「やはり、貴様は1から鍛え直さねばならんようだな」

 

そう言うと、ラディッツは悟空の方へ手を向ける

 

「技と言うとはこうやって使うものだ!」

 

そして片手から光線を放つ

それは悟空の足元に当たり、地面が崩される

 

「あ、危ねぇ!あんなの当たったらタダじゃすまねぇぞ...」

 

「ああ、タダじゃすまないだろうな」

 

完全に気配を消され、後ろに回られた悟空

腕をクロスし防御をするが、少し遅かった

 

「ハッー!!」

 

その両手から放たれた螺旋の光線が悟空を襲った

 

「うわぁぁぁぁぁ!!!」

 

そのまま大岩を砕きながら吹き飛んでいく悟空

 

それを見てラディッツは少し威力を上げすぎたかと後悔する

 

「チッ!意識でも失われたらめんどくせぇな」

 

さっさと決着をつけようと移動しようと飛んだ瞬間した瞬間、悟空が飛んできた方向から岩が飛んでくる

それをラディッツは、右手でなぎ払い破壊する

 

「チッ、なぜ岩が..」

 

「かーめーはーめー...」

 

気づくと、先程吹き飛ばしたはずの悟空が岩の死角に隠れていた

 

「貴様!どうやって!」

 

「派ー!!!」

 

反応が遅れたラディッツはかめはめ波はまともに受けることになった

 

そして宙に浮いている状態であったため、先程とは逆にラディッツが吹き飛んでいく

 

「ど、どうだ!へへっ」

 

今度こそ確実にかめはめ波を当て笑みを浮かべる悟空

 

吹き飛ばされたラディッツは、ガラガラと周りの落ちていく岩に鬱陶しいと感じながら出てくる。

 

その口からは、少し血が垂れていた

 

「プッ、貴様...なぜまだ立てている。貴様が立てるほど生ぬるい攻撃ではなかったはずだ」

 

そう質問するラディッツの表情は怒りでも、焦りでもなく

どちらかと言うと感心させられたと言う顔だ

 

「へっ!知りたかったらオラを倒してからに聞いてみろ!」

 

持ち前の明るさが出てきた悟空

その悟空を見て、ラディッツは初めて警戒を始める

 

「舐めやがって、その口を開けなくしてやろうか」

 

再び始まった2人の戦いであるが、さっきまでとはその様子は全く違っていた。

ラディッツは、警戒を強めて隙を作らぬように軽い攻撃を

悟空は、何かを狙うかのように素早いコンビネーションを重ねていた

 

(こいつ、一体何を狙ってやがる...)

 

ラディッツにとって今の悟空は、敵ではないが、しかし勝負を急ぎ大技を打つ事によって隙を作るわけにはいかないのが、分かっているため余計にイライラが溜まっていた

 

それに比べて悟空はと言うと、嬉しそうにラディッツの攻撃を避けている

まるで相手を挑発するように

 

ラディッツはもとから、このような我慢強い性格ではなく本来なら既に勝負を決めにかかっているそんな性格なのだ

 

だからこそ、無駄に長く続くこの戦いにイラつきが隠せなかった

 

「貴様!俺をおちょくるのもいい加減にしろ!」

 

ついに我慢出来なくなったラディッツは大振りの攻撃をしてしまう

それはほんの小さな隙ではあったがそれを待っていた悟空には絶好の機会であった

 

「ここだ!」

 

悟空は渾身の一撃をラディッツの顔面に放った

 

 

 

 

 

 

...次の瞬間立っていたのはラディッツであった

 

ラディッツは悟空の攻撃をスレスレでかわしたのだ

ただ、ほんの少しかすったのとスカウターが壊されてしまったが

 

そしてその渾身の一撃を放ったあとの隙だらけの悟空を逆に全力で蹴り飛ばした

 

防御の構えさえとれなかった悟空は大きなダメージを負うことになってしまったのだ

 

「フッ、何を狙っているかと思えばその程度だったか拍子抜けだな」

 

「ぐ、がはっ!」

 

倒れているその体を踏みつける

先程のようにいきなり復活されないように

 

「少しめんどくさいか、カカロット、貴様は気絶させて置いた方がいいな」

 

足をあげ、踏み下ろそうとするラディッツ

 

「ま、まだだ...まだ...」

 

何とか抵抗しようとするが、体が動かない悟空

 

「もう寝ていろ!!」

 

そして、ラディッツはその足を思いっ切り振り落とした

 

 

 

 

 

 

「お父さんをいじめるなー!!!」

 

怒りによって力が覚醒した孫悟飯によって、その攻撃は防がれた

 

「な、がはっ!」

 

スカウターが無く、悟飯の気の上昇に気づけなかったラディッツはほぼ無防備にその渾身の体当たりを食らう

 

ラディッツとって、不幸中の幸い出会ったのは攻撃が正面からだったため少しではあるが腕を挟み、衝撃を吸収出来たことである

 

その為、よろけてはいるがラディッツは立つことができた

 

「この...クソガキが!」

 

こんなガキに1発貰ったことが許せなかったラディッツは完全に激怒した

カカロットは未だ立てない、このガキは今の一撃で力を使い果たした様子

 

もう勝負は着いた様なものだが、ラディッツは怒りのまま2人に攻撃を仕掛けようとした

 

2人に手を向けるラディッツ

 

徐々にその手に力が溜まっていく

 

その攻撃は手加減を完全に忘れ、喰らえば二人とも命はない

 

「くらえ!!」

 

「今だー!!!」

 

その隙を悟空は見逃さなかった

 

少し離れた所から声が聞こえる

 

もし、ラディッツがこのように慎重でなければ悟空はとっくに負けていただろう

 

もし、ラディッツのスカウターが壊されていなければもう1人仲間がいた事に気づいていただろう

 

もし、ラディッツこの偶然と作戦がなければどちらが犠牲にならなければラディッツにはこの攻撃は当てられなかっただろう

 

「魔貫光殺砲!!!!」

 

ラディッツの身体には1本の光線が貫いていた

 

 

 


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