曜日和   作:リヨ

28 / 53
27話

あの後、厨二病の女子と勧誘した方の女子が昔の知り合いらしく、どこかへ行ってしまった。

「…なにしてますの?あなた達」

「え?…あ!もしかしてあなたも新入生!?スクールアイドル!やってみませんか!?」

…新入生…?おい待て、ネクタイの色…あれは

「ち、千歌ちゃん!この人3年生だよ!しかも生徒会長!」

「…え!!!?」

 

 

 

「ふわぁぁ…ねむ」

高海と曜は生徒会長の元へ行った。俺?あんな面倒くさそうなのついて行くわけないだろ。

「はちくーん!!」

「…なんだよ」

「あはは、千歌ちゃん、生徒会長に論破されちゃって」

あの人なんかキツそうだもんな。色々と。

「とりあえず部員集めないことにはどうにもならんだろ」

「うーん…」

「みんな席につけー。今日は転校生を紹介する。入って」

「はい。……桜内梨子と言います。東京の音ノ木坂というところから来ました。よろしくお願いします」

「……あー!!!!」

「え?…あ」

「き…き……奇跡だよ!!!桜内さん!スクールアイドルやりませんか!?」

「…ごめんなさい」

「そんなぁー!!」

「…あれ?比企谷くん?」

「あ?」

「え?八幡知り合いなの?」

「…いや、知らんぞ」

どっかで見た気はするが…

「やっぱり比企谷くん!あの時はほんとにありがとう!」

「…どの時?」

「東京で首飾りのペンダント拾ってもらって…」

「…あー、あったなそんなこと。俺名前名乗ったっけ?」

「えっとね…小町ちゃんとは連絡とってて…」

「…またあいつか」

いつ連絡先なんて交換したんだ。家帰ったら問い詰めよう。

「…とりあえず桜内、お前は比企谷の後ろな」

「あ、はい。よろしくね。比企谷くん」

「あぁ」

「桜内さん、だよね?私、渡辺曜!ヨーソロー!」

「よ、ヨーソロー?」

「こいつの口癖みたいなもんだ。気にすんな」

そのうちじもあい発言に変わりそう。おっとメタ発言。

「でも偶然だね。比企谷くんとまた会えるなんて」

「まぁな。というかよく俺のこと覚えてたな」

「だって恩人だもん。結局お返しできてないし」

「あの時別にいらないって言ったと思うんだが」

「それじゃ私の気が収まらないの。あ!ならこうしようよ!私比企谷くんの好きなものとか分からないし、日曜に比企谷くんとショッピングに行って、プレゼントを買うのは?それがいいよ!ね?」

「いやそれってつまり……」

「え?……あ……で、デート、かな?ふふっ」

「よ、曜ちゃん!?曜ちゃんしっかりして!?曜ちゃーん!」

まずい、なんかややこしい事になりそう。絶対。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。