曜日和   作:リヨ

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2章ですー


26話

今日から俺も高校2年生。かといって特に何かが変わるとかではないが。クラスも同じだし。生徒数少ないからな。

「スクールアイドル部でーす!」

校門にたどり着くと、なにやら聞き覚えのある声が…

「…なにやってんの」

「あ、はちくん!」

「スクールアイドル…部?おい高海、これ字間違えてるぞ」

「え?あ、ほんとだ!」

「曜まで何やってんだ?」

「千歌ちゃんがね、スクールアイドルをやりたいって言ったから、勧誘のお手伝い!」

「お前はやらんのか?」

「無理無理!水泳部の方もあるし」

「まぁ確かにな」

曜のアイドル姿とかちょっと見てみたい。

「で、集まったのか?」

「それが全く…」

「もうー!なんで誰も興味持ってくれないのー!?」

「勧誘の仕方が悪いんじゃないか?」

「えー…?……あ!み、見てあの子たち!」

「ん?新入生か?」

高海が指さした先には美少女が二人いた。

大人しそうな二人組だ。

「あなた達!」

「ずらっ!?」

「ぴぎぃ!!?」

「千歌ちゃん速攻だね」

「おい、いきなり行ったらびっくりするだろ」

「あいたっ!?あははーごめんごめん。ってそれより!あなた達、スクールアイドルに興味無い!?」

「スクール…アイドル?」

いきなりそんなこと言われても動揺するだけだろ…

それより…

「な、なぁ曜、俺なんか後ろのあいつにめっちゃ怖がられてる気がするんだけど…」

「まぁ八幡くん初対面だと怖がられても仕方ないかもねー」

「彼氏にいうセリフじゃないと思う…」

「どうどう?スクールアイドル!」

「ま、マルは図書委員の仕事があるから…」

「ら、ライブとかあるんですか!」

「うん!まだ曲とかも決まってないんだけどねー。あはは」

「わぁ…!」

「スクールアイドル興味あるの!?」

「す、好きなんです」

「わぁ!あなたどう!?可愛いし絶対人気出るよ!」

興奮した高海は手を握って必死に勧誘する。しかし…

「ぴ…」

「ぴ?」

「ぴぎゃぁぁぁぁ!!!?」

「うわぁ!?」

鼓膜破れるかと思った。もしかしてこの子、極度の人見知りとかそんな感じか?もう一人の友達は分かっていたようで耳塞いでた。

「どいてどいてー!!!」

「あ?ぐふっ!?」

いきなり上から声がしたかと思えば、突如木の上から何かが降ってきて俺に直撃した。

「いた…くない?ん?うわ!ふ、踏み潰しちゃった」

「大丈夫!?八幡くん!」

「いてて…」

「ご、ごめんなさい!」

「き、気にするな…」

というかこの子も可愛いな。どうなってんのこの学校。

「いって!…なにすんだ曜」

「別にー?」

「…はっ!……ふっふっふっ」

なんだ…後ろから嫌なオーラが…

「ここは…地上?ということはあなた達は下劣で下等な人間ということですか?」

「「「……」」」

…うわぁ、これ厨二病だわ。


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