最強の目を持つハンター   作:kurutoSP

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書いてみたかった
反省はしている。だが後悔は……ない。


彼女は怒っていた

 ハンター1次試験会場、彼女は怒りを感じていた。

 

「ジメジメして、むさ苦しい!しかも汚れた」

 

 ……………そんなことで、と思うかもしれないが、()()()()()()()()()()()()、彼女は他人よりも些細なことにその怒りの感情を向けてしまうのだ。しかもここに来る間にも怒りを溜めていたのだから。そしてそんなどうしようもないことに怒りを向けていた彼女はつい、変態ピエロことヒソカに両腕を飛ばされ騒いでいた汚れの原因(おとこ)に向けついサーベルを抜き、それがごく当たり前のように振り、静かにさせてしまった。

 

 

 

 

 ゴン、レオリオ、クラピカは試験会場で優しくこのハンター試験について説明をしてくれるトンパの会話を聞いていたが、突然人の腕が宙に飛び、その後流れるように今度は頭が飛んだ光景を見た。

 

「ねえ、トンパさん、あの人たちは?」

 

「44番奇術師ヒソカだな、あいつは去年合格確実と言われながら、気にくわない試験官を半殺しにして失格した奴だ、他にも20人ちかくの受験生を再起不能にしてるやばいやつだ。」

 

「そんな奴が今年もハンター試験を受けてるのかよ!ただやばさだけならさっきの姉ちゃんも平然と頭はねてたな。物騒すぎだぜハンター試験」

 

 レオリオの問いにトンパは戸惑いながら答えた。

 

「いやあの402番は話しかけた時はそこまでやばそうには見えなかったがなぁ、俺もあの姉ちゃんは新人だからよく分からん」

 

「頭を簡単に跳ねる人間がまともな奴な訳ねえだろうが」

 

「だが腕は確かな様だな、どちらも試験内容によればぶつかり合うだろう」

 

 そのクラピカの発言を受け、レオリオはとても嫌そうな顔して、

 

「マジかよ。そんなことないように願いたいぜ」

 

 

 

 

 

 彼女の前で物言わぬ死体となった男を見て彼女は、

 

「ちっ、しまった余計汚れた、クソ」

 

 その男にとっては理不尽であろうことに、彼女はそのことに怒りの感情をさらに抱き、その死体をそもそも彼女を汚す間接的な原因に向けて後先考えずに蹴飛ばしていた。……とんでもない女である。

 

 

 

 

 

「おっと危ないなぁ♠︎こんなことをするなんて、教育が必要かな♥」

ヒソカは自身に物が飛んできた方を見た。青い軍服を着て背中に4本のサーベルと腰に鞘をかけ、右手にサーベルを持ち、振り上げた足を下ろしている華奢な少女がいた。その少女はヒソカから見てもかなりの()をしており、より興味をもった彼はその少女の顔をよく見た。艶やかな黒髪は肩のあたりで適当に切られ、左目は眼帯に覆われており、切れ長の黒い右眼が彼を強く睨んでおり、全体的に整った顔だが、今は怒りで歪んでおり、そこから狂気も垣間見えた。そしてその怒りに歪めた小さな口から、

 

「変態に教育をされる必要なんてないね、変態がうつる、というかこっちきたらあんたを細切れにするよ。悪いのあんたなんだから責められるいわれはないね」

 

 無茶苦茶な理論が飛びだした。

 

「それはそれは、何か其方に迷惑なことでもしたのかな♣︎」

 

 そうすると彼女は自分が蹴りとばした物を指して、

 

「そいつが騒いだせいで水が跳ねて私の服を汚しやがった。後うるさい。その原因の大元であるあんたの責任。理解した? なら反省し、以後私に近づくな変態」

 

「それは流石に暴論じゃないかな、でもまぁ、責任とってあげようか♥、君とても美味しそうだしさ……って、すごいな全くどこにいるか分からなくなるなんて♦あぁ…、美味しそうだなぁ♥」

 

 ヒソカが目をその指が指している方向を向いている間に()により気配をたち人混みに紛れてしまい、見つけることが困難になっていた。

 

「名前聴き損ねちゃった♣︎でも問題ないよね、機会はまだ、まだあるんだし、最高に楽しまなきゃ♠」

 

 

 

 

『やばいやばいやばいやばい、怒りに任せて変態に喧嘩売ってしまった。絶対に目を付けられた。どうしよう、いやどうする。………やるか………いや、奴は変態だが実力は原作の中でもトップクラス、畜生厄介だ』

 

 ヒソカにその場で喧嘩を盛大に売ってしまった彼女はかなりテンパっていた。

 

『そもそも、奴が騒いで私を怒らせなかったらよかったんだ。…………そうよ、たかが両腕無くなったくらいで大の大人がみっともなく騒ぐのがいけないんだ。私は常識的に対処しただけ、何も悪くない。…………だが、変態はどうしようか、奴に常識は通用しないし』

 

 ……素晴らしい常識を持つ彼女は自身では完璧だと自負している頭脳をもってして新たな答えを導きだそうとしていた。

 

『そうか!私は私だった。なら問題ないじゃない。私が私であり続ける限り、そう何を恐れてわざわざ対策をとる必要があるのか、最強の目をもってやつの最強を砕くのみ』

 

 彼女の顔はその時素晴らしい笑顔であり、はたから見ると、怒り青ざめ怒り呟き何かを悟り笑みを浮かべる…………完璧にやばい人であり、彼女の理想像とはかけ離れていたが、そこに鏡はなく、完璧な絶をしていたため幸か不幸か誰も気づかず、自身もそのショッキングな事実に目を向けるということはおこらなかった。

 

 

 

 

 これはハンター×ハンターの世界に最強の目を持つ男に憧れ尊敬しその人生を黒歴史で埋めたであろう記憶を持った男の記憶を受け継ぐ彼女がその愛をもって世界に狂気()を振りまくお話である。




読む専でしたが、書いてしまった。明日レポートにテストもあるというのに……単位足りるかなorz。
というわけでむしゃくしゃして書きました。優しくしてね。

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