世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!

皆様、おはこんばんちは。タミです。アレルギーめっちゃ辛いです。鼻をすすりながら編集してました。

魔理沙はパチュリーを道連れにしようとした。がなんと、パチュリーはまだ倒れていなかった。霊夢は激昂し、パチュリーを一瞬で倒してしまう。とどめを刺そうとする霊夢を止めたのはなんと魔理沙であった。魔理沙は自分を殺してしまうほどの魔力は残ってなかったという。魔理沙の生還に一息ついた悟空たち。だが、そんな悟空たちを狙う2つの影があった…!


第9話 小さな夜の王!吸血鬼姉妹、出撃!

「なあ、2人共。この館一本道しか無かったのか?」

 

「そんなはずないぜ!少なくとも私たちが図書館に行った時はもう少し曲がり角があったはずだぞ…?」

 

悟空たちはそんな話をしながら長い廊下を歩いていた。

 

「ん?ここは………エントランス?」

 

霊夢は、何故ここに出たのか、という感じで不思議そうに言う。

 

そこには背丈がほとんど同じ2人の女の子が立っていた。

 

(!オラがさっき感じたのはこの気だ!)

 

「ようこそ、我が紅魔館へ。孫悟空。博麗霊夢。霧雨魔理沙」

 

「あんたらがこの霧を出してるの?私は子供だろうと異変の犯人には容赦しないわよ」

 

霊夢は一歩前に出てドスの効いた声で話す。

 

「私たちはそれぞれ500歳と495歳よ」

 

少女は霊夢の間違いを正す。

 

「そうなんか?!オラたちよりずっと年上なんだなぁ!」

 

悟空ははーっ、と感心している。

 

「お前たちが館のみんなを傷つけたんだな!私が全員壊してやる!!」

 

赤い方の少女が怒りを孕んだ目で3人を睨む。

 

「待ちなさい、フラン。貴女はカッとなると周りが見えなくなるのが弱点よ。紅魔館の主として情けないけど、あの3人を同時に相手にするのは少しきついわね」

 

「さあ、さっさとかかって来なさい。私は今機嫌が悪いの。あの紫色のもやしのせいでね」

 

「まだ名乗ってなかったわね。私はレミリア・スカーレット。誇り高き吸血鬼よ。とっくにご存知かもしれないけど、今幻想郷を覆っている紅い霧は私が出しているわ。そして、こっちが…」

 

「フランドール・スカーレット。吸血鬼、レミリア・スカーレットお姉様の妹!」

 

小さな吸血鬼たちは各々の自己紹介をする。

 

「よーし、じゃあ早速行くぞ!」

 

悟空は腕をぐるぐると回しながら言う。

 

「ちょっと待って悟空。あなたどっちと戦いたいの?」

 

霊夢は悟空を制止し、どちらと戦いたいのか尋ねる。

 

「オラはレミリアかな。咲夜の言ってたお嬢様ってのはあいつだと思う。へへっ、どんな技使ってくるんか楽しみだな…!」

 

悟空は準備運動をしながら答える。

 

「じゃあ私は妹の方をやればいいのね」

 

霊夢もお祓い棒を取り出して言う。

 

「じゃあ私は………」

 

と魔理沙も戦おうとするが、

 

「魔理沙!あんたは休んでなさい!」

 

と霊夢に止められてしまった。

 

「えっ?」

 

魔理沙から抜けた声が出る。

 

「あんた、悟空からエネルギーを分けてもらったとはいえ身体はボロボロなのよ?大人しく休んでおきなさい!」

 

「…………分かった。負けんなよ、2人共!」

 

魔理沙数歩後ずさる。

 

「あったりまえよ!あんな奴らに負けてたまるかっての!」

 

「その言葉そっくりそのままお返しするわ。こちらも人間に負けるわけにもいかないわ」

 

「私達が負けるかー!」

 

「外の湖で邪魔してきた妖精にも言ったけど、御託はいいわ。さっさと決着つけましょう?」

 

霊夢はきっ、とレミリア達を睨みつける。

 

「そうね。私も喉が渇いてきたわ」

 

レミリアもペロリと舌舐めずりをする。

 

「あら?ちゃーんと水分補給と塩分補給しないとダメよ?」

 

霊夢はレミリアを挑発するかのように言う。

 

「それは作者に言いなさいな。あいつ水分補給を怠ったから熱中症になったのよ。それに私の喉の渇きは別のものだし」

 

「水飲めばいいんじゃねえんか?」

 

悟空は殆ど吸血鬼と会ったことがない。占いババの宮殿でクリリンが戦ったドラキュラマンがいいとこだろう。

 

「忘れたの?私は吸血鬼。貴方たちの血は凄く美味しそうね」

 

レミリアは不気味な笑みを浮かべる。

 

「あんたたちにくれてやる血は無いわ」

 

「オラ別にいいぞ」

 

「「えっ?」」

 

悟空の唐突な発言に一同は驚きを隠せない。

 

「喉乾いてるとおめえたち本気出せねえんじゃねえか?」

 

「あ、別にそんなことはないけど………」

 

「ご、悟空、本当にいいの?」

 

「オラたちの勝負とあいつのメシとは別の話だろ」

 

「それはいいけど…貴方の喉元に注射みたいに噛みつかれてそこから血を吸われるのよ?気持ち悪いったらありゃしない」

 

「いっ?!注射!?」

 

悟空は注射という名前に過剰に反応する。

 

「うわーーっ!!!オ、オラ注射だけはぜっっっったいに嫌だーーっ!!!」

 

悟空はお化け屋敷に行きたくなくて駄々をこねる子供のように嫌がる。

 

「じゃ、じゃあ悟空、勝たなきゃね」

 

(悟空って注射嫌いだったのね。注射なんてなんのそのって風に見えたのに。)

 

「あ、ああ。よし、レミリア!行くぞ!」

 

悟空は臨戦態勢をとる。

 

「ふふっ、久しぶりに本気で殺すとしようか。こんなに月も紅いことだし…ね?」

 

レミリアも臨戦態勢をとる。

 

「さて、さっさと帰って縁側でお茶をすすりたいわね」

 

霊夢もお祓い棒を構える。

 

「今から私たちがやっつけてやる!」

 

フランも臨戦態勢をとり、あたりに静寂が訪れる。

 

「「……………」」

 

静寂はやがて嫌な空気をもたらす…

 

(負けるなよ、悟空、霊夢……!)

 

「はっ!!」

 

静寂は悟空が破った。

 

悟空は地面を蹴り、 レミリアの方へ向かう。

 

それと同時にフランも霊夢に向かっていく。

 

「おりゃっ!!」

 

レミリアは悟空の蹴りを左手で受け止める。

 

「たあっ!」

 

フランも霊夢にパンチを繰り出すが、霊夢に呆気なく受け止められてしまった。

 

悟空とレミリアは同時に見えなくなる。

 

悟空とレミリアは消えては現れ、消えては現れを繰り返す。

 

そして互いに腕をぶつけて互いを睨む。

 

「へえ。よく私のスピードについてこられるね」

 

「へへっ、オラも修行してっからな…」

 

「そう。ならこのスピードについてこられるかな?」

 

2人はまた消える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なかなか物騒なもの持ってるわね」

 

「いい加減斬られてよ!!」

 

フランは自身で作り上げた剣を振り回して霊夢に攻撃してくるが、霊夢はお払い棒で受け流す。

 

「なら、二刀流だっ!!」

 

禁忌「レーヴァテイン」

 

フランは両手に炎の剣を構える。

 

霊夢もお払い棒に霊気を纏わせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!!」

 

「うわっ!!」

 

レミリアの肘打ちが悟空に当たり、悟空は壁に激突するが、そのまま壁を突き破り館の外に放り出される。

 

「くっ!!」

 

悟空は湖の上で急停止する。

 

レミリアはそのまま悟空を追って表に出てくる。

 

「どうした?それで本気か?人間」

 

「こんなんで本気じゃあおめえに申し訳ねえよ………」

 

「そう。なら見せてもらおうか!!」

 

「ああ…今から見せてやるさ……!!」

 

悟空が気合いを入れ始めると、大きな揺れが起こり始める。

 

「はあああああ………っ!!!」

 

「ほう……やるじゃない。咲夜を倒しただけあるわね」

 

「界王拳、10倍だっ!!」

 

悟空は赤いオーラを纏う。

 

「なら、こっちも行くわよ………」

 

「はああああああああああ………!!」

 

(なんだ?!レミリアのやつ確かに気は上がってるけど気がなんか禍々しくなってきてねえか?)

 

レミリアも赤いオーラを纏う。しかし、それは悟空とは別物だった。瞳は赤く染まり、オーラは悟空の界王拳のそれとは違う、赤黒さがあった。

 

「さあ、殺してやるわ……!」

 

ビリビリとレミリアの殺気が辺りに漂う。

 

(さっきまでのレミリアとは比べ物にならねえ!これじゃあ界王拳使っても負けちまうぞ……!しかもなんか気の質が変わったな。どっちかっていうと霊夢っぽい気だ……。でも霊夢でもねえな……なにか他の……?)

 

「フフフ………あはははは……」

 

レミリアは一気に悟空との距離を詰め、鋭い爪で引っ掻く。

 

「くっ!」

 

悟空はそれを間一髪で避ける。

 

(このままだと負けちまう!くそ、こうなったら……っ!)

 

「はあっ!!」

 

悟空は金色のオーラを纏い、髪も金色に変化する。

 

「フン、そうこなくちゃ面白くないな…!」

 

「さぁて、今度はこっちから行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあああああ………」

 

(フランの妖気が膨れ上がっていく……!なんて禍々しい気なの……?)

 

(なんだあれ?!さっきまでのフランとは違う!あいつ、あんなに禍々しいオーラを纏ってたか?!)

 

フランもレミリアと同じように赤黒いオーラを纏う。

 

「さあ!ぜーんぶ、壊してあげるよ!!」

 

「おい、霊夢!黙って見物はもう飽きたぜ!助太刀するぜ!」

 

魔理沙も霊夢の横に来るが、足ががくがくと震えていた。

 

「だから無理するなって言ったでしょ?フランは私が倒す!」

 

「とか言っても霊夢、お前結構やばいな、って思ってたんじゃないか?」

 

霊夢は図星を突かれ、嫌味を込めて魔理沙に言う。

 

「あら魔理沙、あんた読心術にでも目覚めたの?」

 

「んな訳ないだろ。私がそう思ったから言ってみただけさ」

 

「あ、そう。ならお言葉に甘えましょうか。魔理沙、何度も言うけど無理しないでよ?」

 

「安心してくれ霊夢。私にはもうさっきの技を使う魔力は残ってないよ。飛ぶ魔力はあるぜ」

 

飛ぶだけではあの狂気の吸血鬼は倒せない。それを知っているため、霊夢は魔理沙にこう問う。

 

「ならどうすんのよ」

 

「悟空から貰った気を使ってみるぜ!根本的には魔力と原理は同じなんだ……と思う」

 

魔理沙はぶっ飛んだことを言いだすため霊夢ははぁっ、とため息を吐く。

 

「あははは!!壊す!壊すッ!!」

 

「よーし、魔理沙!きちんと合わせなさいよ!」

 

「そっちこそ、だぜ霊夢!!」




いかがでしたか?第9話は以上です。夏は暑くて冬は寒い。辛いな。なんかもう丸一日寝てたいです。きちんと水曜と土曜に投稿はしますのでご安心ください。

〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!なんだ?!レミリアもフランもあんなに禍々しい気を持ってたのか?!でも、なんか様子がおかしいな……いったいどうなってんだ?!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「溢れ出る妖気、神槍、スピア・ザ・グングニル!」
ぜってえ読んでくれよな!」

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