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霊奈の強襲によって始まったんだ最後の戦い。ネオデストロンガスによりタイムリミットが1時間しかないなか、悟空は霊奈に敗れてしまう。トドメを刺そうとする霊奈を止めたのは、レミリアたち紅魔館のメンバーであった。これより、長い永い1時間が幕を開ける……
第76話 命をかけて!霊奈vs幻想郷!
神槍「スピア・ザ・グングニル」
禁忌「レーヴァテイン」
「咲夜ッ!フランッ!」
レミリアはそれだけ叫ぶ。
フランと咲夜は意図を察したのか、瞬時に霊奈を取り囲むように移動する。
そして、右手で霊奈に向けてエネルギー波を放つ。
それに続き、レミリアもエネルギー波を放つ。
3つのエネルギー波は合わさって巨大なドーム状になる。
「紅色の幻想郷」
「はああああッ!!」
レミリアは右手を大きく振りかぶり、エネルギーのドームにさらに力を送り込み、ドームを爆発させる。
直後、ドームは爆裂四散して、宇宙空間から見えるほどの大爆発になる。
レミリアが一息ついた瞬間、霊奈がレミリアの目の前に現れる。
「し、しまった!」
レミリアはそれしか反応できず、霊奈の気の刃に襲われる、はずだったのだが、
「ぐっ?!」
何者かに霊奈は蹴り飛ばされ、近くの森に吹き飛ばされる。
「やったわね妖夢〜奇襲大成功よ〜♡」
「ゆっ、幽々子さま!私たちじゃせいぜいさっきの一撃で限界ですよ?!」
そこで、扇で口元を隠してクスクスと笑う女性と刀を2本携えた女性がレミリアたちの前に現れる。
「あんたらは……冥界の……」
レミリアは数歩退き、やってきた幽々子と妖夢を見つめる。
「お久しぶりねぇ夜の王さん?……助太刀するわ」
幽々子はそれだけ言うと表情を強張らせ、霊奈と向き合う。
「……はあっ、はあっ、も、もう走れないよ……」
チルノは妖怪の山の入り口近くで力尽きてしまった。
「おい、妖精、悟空くんをこっちに寄越せ!」
すると、チルノの前方に何者かが3人現れる。
「時間がないんだ。急げ!早苗、肩貸せるな?」
神奈子はチルノから悟空を受け取り、早苗に託そうとする。
「は、はい!」
「す、すまねえな神奈子さま、諏訪子さま、早苗……」
悟空は早苗に肩を貸してもらいながら感謝の言葉を送る。
「大丈夫です。貴方はみんなのヒーロー、私たちの大将です。私は、私たちは、信じてますから。悟空さんが帰ってきて、もう一度霊奈の前に立ちふさがってくれるって」
「悟空くん。まだ君にはやるべきことが残っているんだよ。だから、だから死ぬんじゃないよ。君には申し訳ないけれど、今の私たちは君を盲信するしかないんだ」
神奈子はチルノに人里の人々の避難の手伝いをしろ、と言い残して、早苗を残して諏訪子と一緒に飛び立っていった。
「にとりさん!いらっしゃいますか?!」
早苗は玄武の沢に入って、にとりに呼びかける。
「ああ、居るよ。入んな」
にとりは洞窟に早苗を連れ込む。
「状況はだいたい分かってる…霊奈が来たんだろ?」
「はい。それで、悟空さんが大怪我を……」
「うん。早くこの装置に入れてあげて」
にとりに誘導されるまま、早苗は悟空を回復装置に入れる。
「悪いね悟空。これはまだ未完成で回復まで30分はかかる。それまでは我慢しててくれ」
「こういうの使うの……フリーザんとき以来だな……」
悟空は口に装置をつけて、液体に浸かる。
「ほんとにフリーザの宇宙船にあるやつそっくりですね……」
「パクったわけじゃないよ」
「それより、にとりさんも早く行きましょう!みんな戦ってるんです!」
「……わかった。悟空。治療が終わったらぶっ壊してくれても構わないよ?」
にとりは軽く冗談を言って、早苗と一緒にその場を後にした。
「天子に……輝夜……!」
レミリアは憎々しげに霊奈のとなりの人物を睨む。
「…………」
「…………」
「へっへー!ざまあみろー!ボクの魔術は凄いだろー!?」
小柄で痩せた魔導師、バビディは、霊奈の後ろにコソコソと隠れながらレミリアたちを挑発する。
「所詮ボクの敵じゃないんだ!……え?」
バビディはそう言い切った瞬間、自らの体に異変を感じた。
ゆっくりと下を見てみると、自分の胴体に後ろから矢が貫通していた。
「……は?な、なんで……?」
バビディはそこで思考が停止してしまう。
するとそこに、更にもう1発矢が飛んできて、バビディの頭部を見事に射抜いた。
バビディは遂に動かなくなり、地面に向かって急降下していく。
直後、地面にぶつかったバビディは砂状になって風に吹かれ消えてしまった。
それと同時に、天子と輝夜が苦しみだす。
「うっ、うぐっ、ああ……!」
「ああ、うっ……!?」
天子と輝夜はしばらく踠き苦しんだあと、落ち着いたのか膝に手を当てて肩で息をしている。
「……ご無事ですか姫様」
すると、バビディを射抜いた犯人と思われる人物が輝夜の隣にやってくる。
「……ええ。3年も…心配かけたわね永琳」
「いえ、ご無事でなによりです……!」
永琳は輝夜を抱きしめる。
「総領娘様!」
今度は永琳が来た方向の反対側から誰かがやってくる。
「あ、衣玖……」
天子は肩で息をしながら衣玖を見つめる。
「総領娘様、本当にご無事でなによりでございます……!」
「あはは、私が死ぬわけないじゃない……」
「……総領娘様、今は再会を喜んでいる暇はないようです。……戦えますか?」
「ったりまえじゃないの!なんたって私は非想非非想天の娘の、比那名居天子さまなのよ!」
天子は緋想の剣を引き抜いて、霊奈に向ける。
「霊奈だかレーダーだか知らないけど、よくも今までこき使ってくれたわね……!万倍にして返すから覚悟しときなさい……!」
天子の殺意が篭った一言を、霊奈は鼻で笑って受け流す。
「…雑魚がいくら集まっても同じ事だ。大人しく私に蹂躙されるがいいさ」
霊奈が笑っていると、永琳たちの周りに優曇華やてゐがやってくる。
それに続いて神奈子と諏訪子も現れる。
「またワラワラと雑魚が集まってきたな……ふん、なら…こうしようか」
霊奈は指を鳴らす。すると、砂が集まりだして、冗談じゃない数の人の姿に変化していく。
そして、砂は今まで悟空たちZ戦士が戦ってきた強敵に変化した。
「あいつらは……今までの異変に出てきてた悟空が昔倒した奴ら……!」
魔理沙は表情を強張らせ、構える。
「おい、博麗霊奈。お前は記憶の中で見たことのある奴しか呼び出せないんじゃなかったのか?なら何故ブロリーのクローンが存在している?早苗から聞かされたぞ。ブロリーのクローンは悟空くんは知らない筈だろう?!」
神奈子はバイオブロリーを指差して霊奈を怒鳴りつける。
「そうさ。このブロリーのクローンは孫悟天とトランクス、クリリン、人造人間18号などしか知らない」
「なら何故こいつを呼び出せる?!」
「……霧雨魔理沙、博麗霊夢!」
霊奈は魔理沙と霊夢の名前を叫ぶ。
「……なんだよ?」
魔理沙は表情を変えずにそれだけ答える。
「月でお前と戦う前、私は孫悟空たちが参加していたパーティーに潜入していたのさ。もちろん気を消してな。お陰様で誰にも悟られずに記憶を盗めたよ。あのアボとカドとかいう兄弟がやってきたお陰でその傘に隠れられた」
「そうか、それでその時に悟空の仲間たちの記憶を……」
「そういうことだ……太陽拳!」
霊奈は魔理沙たちが油断した隙に太陽拳をお見舞いしてその場から一旦逃走する。
「しっ、しまった!目が……!」
その場の全員は目を抑えて蹲ってしまう。
「ど、どういうことなの魔理沙!太陽拳は悟空たちしか使えないんじゃなかったの?!」
霊夢は魔理沙を問い詰めるが、
「た、太陽拳はそこまで難しい技じゃない……私だって出来るんだ…気を扱えるあいつも出来ておかしくはないだろ……」
魔理沙たちの目のくらみが治ってきたときには、もう霊奈はその場に居なかった。
「くそっ、逃げられた……!」
魔理沙は地団駄を踏むが、
「大丈夫よ…一時的に身を隠しているだけでしょ。そうでなかったら……」
レミリアはそう言って正面を睨む。
「あいつらを置いていかないわよ」
そこには、フリーザを始め、セルや魔人ブウ、ガーリックjr.、Dr.ウィロー、ターレス、スラッグ、クウラ、合体した13号、メタルクウラ、ブロリー、ボージャック、バイオブロリー、ジャネンバ、ヒルデガーン。果てはハッチヒャックまでもが魔理沙たちを睨んで不敵に笑っていた。
するとそこにマスタースパークが飛んでくる。
魔理沙や強敵たちはそれを避ける。
マスタースパークはそのまま勢いに乗って森に突っ込み、大爆発を起こした。
「あら…避けられちゃったわね。せっかく仕留めてあげようと思ったのに」
マスタースパークを放った犯人、風見幽香は傘の先から出てくる煙を吹き消して妖しく笑う。
「……こんだけ居れば百人力だ。よしみんな!手分けしてあいつらぶっ倒すぞ!悟空が復活するまで耐えるんだ!」
魔理沙は怒号を上げる。
魔理沙の一声で、その場の全員が各々の臨戦態勢を整える。
「……チルノ、頼みがあるのだ」
「ん?なにルーミア?」
人々を避難させているチルノに、ルーミアが話しかける。
「私のこの頭に付いてるリボン、とってほしいのだ」
「自分でとりゃーいいじゃないの。ほら、早くみんなを逃さなきゃ!」
チルノはルーミアを叱責し、避難誘導に戻そうとするが、
「私じゃこのリボンに触れないのだ…お願い!」
「〜〜……!ああもう!取ればいいんでしょ取れば!」
チルノは半分怒って、ルーミアの頭のリボンを取り払う。
「……ありがとう。これでお別れだ。大ちゃんやリグル、みすちー、サニーやスター、ルナやクラピと仲良くしろよ」
すると、ルーミアは黒いオーラを放ちながら徐々になのだ口調を変化させていく。
直後、チルノが持ったルーミアのリボンが発光して、消えてしまった。
それと同時にルーミアの体から黒いオーラが溢れ出す。
「うわっ!」
チルノは耐えきれず尻餅をついてしまった。
「……ふうっ」
ルーミア、否、ルーミアだったものは一息ついて、髪を耳にかける。
「え……?お前、ルーミア……?」
チルノは困惑した顔でルーミアを指差す。
「……チルノ、騙して悪かったね。これが私の元々の姿なんだよ。大昔に巫女に封印されちゃってさ。そん時はあの風見幽香と肩を並べてたんだよ?」
背が高くなり、一般的な大人の女性の背丈になり、髪が本気を出した幽香並みに伸びたルーミアは、申し訳なさそうな顔をして、チルノに謝罪する。
「……」
チルノはしばらく呆気にとられていたが、
「かーっくいいーー!!」
瞬時に目を輝かせてルーミアに抱きつく。
「お、おい!ちょっ、な、何するんだよ?!」
ルーミアはチルノを引き剥がす。
「ルーミア、それかっこいいし強そうね!あたいのちょっと下くらいはいってるんじゃない?!」
いつもと変わらないチルノを見て、少しホッとしたのか、ルーミアは少し口角を上げて、
「じゃあ、後は頼んだよチルノ。私は悟空の復活まで時間を稼ぐ。もしかしたら死ぬかもしれない……さよなら、とは言わない……またなチルノ」
ルーミアは悲しそうな目をしてそれだけ言い残し、飛び立っていった。
「ルーミアは死なないよ!だって、あたいの友達だから!」
(小さな気が爆発的に増えた……オラの知らねえ気だ……誰だ……?ルーミアに似てるけど……くそっ、どうなってやがんだ……?)
悟空は目を瞑って幻想郷の様子を探っていた。
現在時刻は、14時33分。
幻想郷にネオデストロンガスが完全蔓延するまで、あと57分!
孫悟空、完全復活まで、あと28分!
いかがでしたか?第76話は以上です。
〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜
「皆様、ご機嫌よう。八雲紫よ!このコーナーは、「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想にお答えしていくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告までスクロールよ!
えっと、悟空が復活するまではあと28分。ネオデストロンガスが蔓延するまではあと57分。差し引いたら、悟空は29分以内に霊奈を倒さないといけないの?!こりゃあ、わからなくなってきたわね……!さあ、今日も元気にコメ返し!風希さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「どんどん終盤に近づいてきているなぁ。悟空は大丈夫なのかな?」
悟空……復活するまで霊夢たちは耐えることが出来るのかしら?続いて、シュウシラカワさんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「ここで悟空が回復したら戦闘力がやばいことになりそうですね。」
そうですね……死の淵から復活すると力が大幅にアップするサイヤ人の特性が今の霊奈にどこまで通用するか……さて、今回はここまで!次回もお楽しみにね!」
〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!オラたちが戦ってきた強敵たちとの衝突が始まったみてえだ。気をつけろよおめえたち!そいつらは一筋縄じゃいかねえぞ!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「孫悟空を待ち続けて!幻想郷、決死の時間稼ぎ!」
ぜってえ読んでくれよな!」