残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定
コラボ企画
俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!
コラボしてくださったヤキdoraさんのチャンネルのURLを私のプロフに貼っておきました。是非ヤキdoraさんの作品もご覧ください!
ついに来た……。私にとってコラボをすることは、最大の願いでした…今ここに、ヤキdoraさんを迎え、悲願は達成されました……
「なあ、魔理沙。知ってるか?なんかドッペルゲンガーってのが最近出てきてるらしいぞ?」
ふと、悟空が口を開ける。
「はあ?ドッペルゲンガー?同じ人物が2人いるー、みたいなやつか?他人の空似だろ?」
「いや、どうやら違うみてえだぞ。霊夢から聞いた話なんだけどよ、お前は誰だってそのドッペルゲンガーに聞いたやつへの返事が、「キリサメマリサ」だったんだとよ」
悟空のそれを聞いて、魔理沙は飲んでいたお茶を吹き出してしまう。
「はぁ?!私って言ったのか?!」
「らしいんだ」
魔理沙ははぁ、とため息を吐く。
「能力が覚醒したらドッペルゲンガーが出てしまうってのか……?参ったな……」
魔理沙はしばらく考える仕草をして、
「このままドッペルゲンガーとやらに我が物顔で幻想郷を跋扈されちゃあ困っちまうからな。よーし、今日の修行の代わりに私をぶっ飛ばしにいくぞ!」
1人静かに怒りを燃やす魔理沙を悟空が落ち着かせる。
「まあ待てよ。おめえじゃなくて、おめえのそっくりさんを倒しに行くんだろ?」
「そ、そうだったな!私としたことがうっかりしてたぜ」
魔理沙は顔を赤らめて、帽子で目元を隠す。
「よし、行くか!」
魔理沙はガタッと音を立てて立ち上がり、帽子を被り、家を後にしようと玄関のドアを開ける。
が、玄関のドアの前に立っていた何者かとぶつかって尻餅をついてしまう。
「いてててて……誰だ一体……」
魔理沙はズキズキと痛むおでこを抑えながら上を見上げる。
「あ、魔理沙さん。大丈夫ですか?え?!魔理沙さん?!さ、さっきお会いしたはずでしたけど……?」
文は不思議そうに腕を組む。
「な、なんだ文か……。お前結構石頭なんだな……え?私は朝からずっとここに居たぞ?」
魔理沙も訝しげな表情をして立ち上がる。
「お、文じゃねえか!随分と久しぶりだな!」
すると、悟空も家の奥から出てくる。
「あ、お久しぶりですね悟空さん」
悟空の挨拶に文は笑顔で返す。
「ん、なあ文、その後ろに立ってる2人は誰だ?」
悟空が文の後ろを指さす。
「ああ、紹介が遅れました。こちら、私の同僚の姫海棠はたて、そして、犬走椛です」
文はそれぞれ悟空たちに紹介する。
「へー!おめえたちははじめましてだな!」
悟空ははたてたちに手を差し出す。
「ええ、よろしく。悟空、よね?」
「よろしくお願いします悟空さん」
2人ははたて、椛の順に悟空の手をとる。
「そういや、椛だけ髪が真っ白だけど、おめえも鴉天狗なんか?」
悟空は椛に問う。
椛は首を横に振って、
「私は白狼天狗です」
「はくろう天狗?なんか違うのか?」
「白狼天狗は平たく言えば天狗の下っ端ですよ」
蔑むように言い放った文に椛は頭突きする。
「あいたっ、何するのよ椛!」
「言い方が気に入りません。それに、他の鴉天狗は別として、貴女の下だとは思いたくありません」
「なにを?!下っ端のくせに!」
2人は徐々にヒートアップしていき、口喧嘩に発展してしまった。
「なあ、はたてとか言ったよな。あの2人、いつもあんななのか?」
魔理沙ははたてに耳打ちする。
「うん。あいつら犬猿の仲だからさ。巻き込まれる私の気も考えてほしいっての」
はたてもブツブツ文句を言いはじめる。
「あ、そうでした悟空さん。貴方に指名手配犯のお知らせです」
頭にたんこぶが出来た文が悟空に1枚の手配書を差し出す。
「WANTED!……ってどんな意味なんだ?」
悟空は手配書を一瞥して魔理沙たちに問う。
「指名手配、って意味さ。どれどれ、誰かな……、って、正邪じゃないか。懸賞金は……3000万、か……3000万?!」
魔理沙は目を見開き、文たちを二度見する。
「そうなんです。ここ最近また悪さしだすようになったようで……幻想郷総出で懲らしめよう、と紫さんが。まあ、天邪鬼ですし、小悪党ですし、いつか捕まるのでほっといても大丈夫とは思いますが……」
「とっちめるさ。正邪のやつちっとも反省してねえみたいだな。まったくしょうがねえなぁ………」
悟空は頭をかく。
「そういや、文。さっき私に会ったって言ったよな。そいつなんて言ってた?」
「え?あ、ああ。先程お教えしたように正邪指名手配の件を教えたら、自信ありげにどこかへ飛んでいきましたけど……」
「よし、今日は正邪を捕まえるのと、私のドッペルゲンガーをぶっ飛ばすぜ!行くぞ悟空!」
「お、おう!」
悟空と魔理沙は正邪の気を探り、その方向へ飛んで行った。
文たちはその様子をポカンとして見つめていたが、不意に文が「あ」と零す。
「外の世界の噂によると、ドッペルゲンガーと本人が会ってしまったら本物は死んでしまうって……」
文のセリフで、はたてと椛の顔から血の気が引いていった…
ここは霧の湖近くの森だ。ここでなんと正邪と魔理沙が激しい戦闘を繰り広げていた。
「おうおう霧雨魔理沙!どうした?!前会った時よか弱くなってないか?!」
正邪は魔理沙を挑発する。
「くそっ、正邪のやつこんなに強かったっけか……?」
恋符「マスタースパーク」
魔理沙は悔しげな表情を浮かべて八卦炉を構える。
そしてそこからマスタースパークを放つが、正邪にはひらり布で躱されてしまう。
「くそっ、反則だろその道具……!」
魔理沙は息を切らしているが、正邪は嘲るように舌を出す。
「バーカ、どんな手を使っても生き残りゃあいいんだよ」
その直後、真上から超特大のマスタースパークが飛んでくる。
「なっ?!」
「は?!な、なんでマスタースパークが飛んでくるんだ!?」
魔理沙は跳びのき、正邪は亡霊の送り提灯を使ってマスタースパークを避ける。
「へっへー!どうだ私のキャノンスパークは!正邪のやつもこれでイチコロだぜ!」
魔理沙は鼻の下を指で擦り、八卦炉から出る煙を吹き消す。
「それにしても霖之助はすごいよな。おふざけの改造もされてるが、威力の上がり方が半端じゃないぜ!さあて。これで正邪を炙り出してやる。喰らえ新技!」
愛符「マシンガンキャノンスパーク」
魔理沙は森に向けてキャノンスパークを乱射しだす。
「おいおい魔理沙。そりゃやりすぎだろう。森にだって動物たちがいるんだぞ?」
悟空は咄嗟に魔理沙を咎める。
「あ、そ、そうだったな。ごめん……」
魔理沙は慌てて八卦炉を仕舞う。
「まったく、お構いなしかよ……!こんなことできるのは幽香だな?!あんにゃろー……!ガツンと言ってやる!」
魔理沙は服についたススを払い、箒に乗り飛び上がる。
「やいやいやい!幽香!お前植物好きなクセに環境破壊か?!お陰で死にかけたんだ……ぞ……?」
魔理沙はこの世の終わりを見たかのような表情を浮かべる。
「あのな、私は幽香じゃなくて、霧雨魔理沙さま……だ……ぜ……?」
なんと、魔理沙の目の前には、口をパクパクさせながらこちらに指を指す魔理沙がいた。その隣には悟空の姿もある。
「「なんで私がいるんだ?!」」
2人の魔理沙は口を揃えてお互いを怒鳴り散らす。
悟空もポカンとした表情で2人を見つめていた。
「な、なあ悟空?!わ、私が本物だよな?!ホラ、今までずっと2人で修行してきたじゃないか!」
悟空の隣にいた魔理沙は悟空の肩を掴んで前後に揺さぶる。
「おい、ふざけんな!私が本物の霧雨魔理沙さまだぜ!なあ悟空。そうだろ?」
森から現れた魔理沙も悟空の近くに寄ってきて悟空に問いかける。
「い、いや、気の大きさこそ違えけんど、2人とも全く同じ魔理沙の気だ……!」
悟空も混乱しているようだ。
「ふ、ふん!じゃあお前に問題だぜ偽物!悟空は美鈴と戦ったことがある、◯か×か!」
魔理沙は森から出てきた魔理沙に問いを投げかける。
「◯!」
森から出てきた魔理沙は即答する。
「……せ、正解だ」
魔理沙は目を見開く。
(ほ、ホントに私そのものじゃないのか?!こ、こうなったら……!)
「じゃ、じゃあ次だ!わ、私の胸の大きさは何カップだ?!」
「○○○カップ!」(自主規制)
(当たってるだと……?!誰にも教えたことなかったのに……?!)
2人の魔理沙は更に表情を曇らせていく。
「な、なあ紫!居たら出てきてくれっか?!」
痺れを切らした悟空が紫を呼ぶ。
「はーい?悟空、どうしたの?天邪鬼は捕まった?って、あれ?」
紫は目の前に広がる光景を理解することが出来なかった。
「な、なんで魔理沙が2人いるのよ?」
紫は横目で悟空を見つめる。
「お、オラにもわかんねえ……」
悟空は困ったようにそう返すしか出来なかった。
「うーん、これは……アレかしらね」
「アレってなんだ?」
「うん。多分別の世界の魔理沙がなんらかの理由でこっちに迷い込んじゃったみたい」
「じゃあ、森から出てきた魔理沙は別の世界の魔理沙なんか?」
「そうなるわね。どうりでさっき天邪鬼に放ったマスタースパークは大したことなかったわけね……」
紫ははぁ、とため息を吐く。
「こうなると戻すの大変なのよね……んー、と…あの魔理沙の世界は……っと」
紫はスキマから何かを覗き込む。
「うん。見つけたわ。割と近場に。それと、朗報かはわからないけれど、悟空、貴方もその世界の幻想郷にいるわよ?」
「え?!ほ、ホントか?!」
悟空は目を見開く。
「ええ。ヤキdora……って人が創り出してる世界みたい」
「じゃあ、オラたちがいる世界は誰が作ってんだ?」
「タミっていう飽き性なバカよ。最近は一狩り行ったり進撃したり三角形を集めて魔王を倒したりしてるわ」
紫はやれやれ、と肩を落とす。
「なんだそいつ。そんなヤツがオラたちの世界をつくってんのか?」
「ええ…全王よりタチが悪いわね。あいつの気まぐれで私たちは存在できなくなるんだから」
「ぜんおう……?」
悟空は小首を傾げる。
「「おい悟空!聞いてんのか?!」」
すると、魔理沙が2人口を揃えて悟空に怒鳴る。
「あ、ああ!魔理沙!事情がわかったからよ…ちょっと説明すっから来てくれるか?」
悟空は、2人の魔理沙に全てを説明した。……文字媒体ってこういう時凄く便利です。
「それで、お前はヤキdoraって人の世界から来た霧雨魔理沙ってことか」
「お前はタミって人の世界の霧雨魔理沙、と。なーんか、鏡を見てるようで気味が悪いな……それに、博麗霊奈、か。私のとこにはそんなヤツ居ないぜ」
2人の魔理沙がお互いの感想を言い合っていると、正邪が森から現れる。
「んな?!霧雨魔理沙が2人に増えてる……?お、お前らいつのまに分身の魔法とか覚えたのか?!」
正邪は珍しく動揺して魔理沙たちに指を指す。
「悪いな正邪。お前はたまたま私たちが2人になってる時に異変を起こしちまったらしい。ヤキdoraさん世界の私、ここは一旦手を貸せ!」
「へんっ、言われなくてもそうしてやるよ。私もあいつにゃ借りがあるからな……まったく、箒無しで飛べるお前が羨ましいよ」
「向こうで悟空に教えてもらえばいいじゃないか。さ、行くぜ私!しっかり合わせろよ?!」
「言われなくても!」
2人の魔理沙は一斉に正邪に襲いかかる。
「あ、あいつら、勝手に納得して勝手に戦い始めちまいやがった……」
「悟空、貴方も手伝ってあげたら?私は今のうちにあの魔理沙が帰れるようにしておくわ」
「わ、わかった。じゃあ、ちょっくら行ってくる!」
悟空も超サイヤ人になって正邪に向かっていく。
「くそっ、こ、こいつら、連携が完璧すぎるだろ?!」
正邪は2人の魔理沙に愚痴を漏らす。
「へっ、やるじゃないか私」
「お前もな、私」
2人の魔理沙は顔を見合わせて、八卦炉を取り出す。
「「行くぜ!合体!」」
恋符「マスタースパーク」
恋符「マスタースパーク」
「「ダブルマスター……」」
「「スパーーーークッ!!!」」
2人の魔理沙はそれぞれマスタースパークを放つ。
マスタースパークは合わさって1つの大きなマスタースパークになり、正邪に襲いかかる。
「へんっ、そんなもの、私の反則アイテムの前では……って、あり?な、無いぞ?!」
正邪はひらり布を取り出そうとするが、どこにも見当たらなかった。
「へへっ、悪いな正邪。スキだらけだったもんでよ」
正邪が声がした方へ視線を移すと、そこには正邪が持っていた反則アイテムを抱えた悟空がいた。
「し、しまっ……!」
正邪はそのまま2つのマスタースパークに飲み込まれてしまった。
「……それじゃあな私。もう会うことはないだろうけど……」
魔理沙は別世界の魔理沙に手を振る。
「それはわからないぜ?また会えるかもしれないし」
別の世界の魔理沙はへへっ、と笑って悟空に向き合う。
「じゃあなみんな!世話になったぜ!……元気でな!……負けんなよ、霊奈に!」
別の世界の魔理沙はそれだけ言ってスキマに消えた。
「まさか私に励まされるなんて夢にも思わなかったな……絶対勝とうな、悟空」
「ああ…もちろんだ」
いかがでしたか?スペシャルコラボ回は以上です。コラボしていただいたヤキdora様、本当にありがとうございました!
〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!別の世界の魔理沙ももっともっと伸びそうだな!オラワクワクしてきちまったぞ!さぁて、遂に霊奈が約束した日だ。霊奈、……どっからでもかかってこい!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「四季異変!終わりの始まり!」
ぜってえ読んでくれよな!」