世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!

霊奈への怒りを爆発させ、なんと自らの能力を覚醒させた魔理沙。魔理沙の怒りを孕んだ渾身のかめはめ波が、霊奈を飲み込むが………


第72話 開眼!不可能を可能に変える程度の能力、大爆発!

「どうした霧雨魔理沙!そんなものか?!」

 

霊奈は多少の擦り傷とススが付いているが、たいしたダメージが入っているようには見えなかった。

 

霊奈は魔理沙のいた場所を睨むが、そこには魔理沙の姿が見えなかった。

 

剛拳乱舞「ジェットマスターガトリング」

 

魔理沙は霊奈の気が逸れた一瞬の隙をついて、霊奈の真正面に現れ、右手でジェットマスターガンを乱発し始める。

 

「だだだだだだだだ………!!」

 

「がはっ……?!」

 

霊奈は腹部が焦げてしまう。

 

魔理沙は霊奈が怯んだ隙にさらにもう一撃入れて、霊奈を地面に叩きつける。

 

「つっ……」

 

魔理沙の右手の痛みに悶えるが、すぐに霊奈を睨みつける。

 

「か……め……は……め……!!」

 

そして、両手に気を溜め始める。

 

 

霊奈は自身の真上に落ちていた岩をどけ、魔理沙を見る。

 

「無駄だぞ!お前はその位置関係でかめはめ波は撃てない!月はおろか、地球まで吹っ飛ぶぞ?!」

 

霊奈は自身の後ろに鎮座する地球を見せつける。

 

しかし、魔理沙の目は殺意がこもったまま、揺らぐ様子を見せない。

 

「お、おい……!」

 

霊奈は少し動揺する。

 

 

 

 

 

 

 

「ご、悟空!霊奈の言う通りあのまま魔理沙がかめはめ波を撃ったら月も地球も吹っ飛ぶわ!どうすんのよ?!」

 

霊夢は悟空に魔理沙を止めるよう説得を始めるが、

 

「大丈夫だ。魔理沙には考えがあんだろ。」

 

悟空は妙な自信か開き直りか、全く焦りを感じさせない。

 

「悟空……!」

 

紫も心配そうに悟空を見つめる。

 

 

 

 

 

 

「ほ、ホントに撃つ気か……?!」

 

霊奈も激しく動揺している。霊奈の実力ならば、あのかめはめ波を耐えることはできるだろう。しかし、月や地球を吹き飛ばしてしまうと、人間に必要な酸素が月と共に消し飛んでしまう。

 

その時、魔理沙の姿がブレて、消失する。

 

「な、なにっ?!」

 

霊奈は目を見開く。

 

すると、霊奈の真横に魔理沙が瞬間移動してくる。

 

「し、しまっ……!!」

 

霊奈がしまった、と言おうとするが、時すでに遅く、魔理沙は気を解き放つ。

 

「波ぁぁーーーーッ!!!」

 

魔理沙のかめはめ波は霊奈を飲み込んで宇宙空間で炸裂する。

 

「どうだ………?!」

 

魔理沙は息を切らしながら爆煙を見つめる。

 

「はぁっ、はぁっ……。あ、危なかった。流石の私も死ぬかと思ったぞ。こ、この私が死にかけるとは……流石だな霧雨魔理沙…これでやっと…私も戦闘用のパワーでやれる」

 

一方、霊奈も息を切らしながら立ち上がる。

 

「せ、戦闘用だと……?じゃあ、今までのパワーは……?!」

 

魔理沙は困惑した表情で霊奈を見る。

 

「手加減をしてたんだ。今の私だとフルパワーでやると自然が壊れてしまう。私が嫌いなのは人間だけなのさ。さて、今のお前なら私のフルパワーですら受け止めてくれる気がするよ……いい勝負をしよう……フル、パワー!!」

 

霊奈がそう宣言した瞬間、霊奈の気が増幅し始め、周囲の小石が浮き上がり始める。

 

「気が膨れ上がって充実していく……とうとうヤツのフルパワーのおでましか……!」

 

魔理沙は期待と困惑が入り混じった表情を浮かべる。

 

 

 

「なっ、何してるの魔理沙!今がチャンスよ!霊奈がパワーを集中しかけている今が攻撃するチャンスなのよ!!魔理沙!」

 

霊夢は必死に魔理沙に攻撃するよう促すが、魔理沙は聞く耳を持たない。

 

「魔理沙っ!私の声が聞こえてないわけ?!魔理沙、いましか……!」

 

霊夢がそう叫んだ瞬間、魔理沙は

 

「聞こえてるぜ霊夢」

 

「え?!」

 

霊夢はそんな抜けた声を出してしまう。

 

「たしかにこんなチャンスはもう二度と来ないのかもしれねえ……あんなバケモノのフルパワーを見るチャンスは……!」

 

「な、何を言ってるの……?」

 

紫も困惑の表情を浮かべる。

 

「まっ、魔理沙!あんた自分が何言ってるかわかってんの?!ど、どうしちゃったのよ……?!」

 

霊夢も魔理沙に呼びかける。

 

「悪いな霊夢。なんか体がうまく動かねえんだわ…恐怖じゃない。どうなるか知りたいんだ…あいつのフルパワーが……!そして、最高のあいつをぶっ倒す。悔いが残らないようにな……!」

 

魔理沙も苦笑いを浮かべながら霊奈を見る。

 

「お前も自分のフルパワーを試してみたくなったんだろ?そうでなかったら一旦撤退して更に力をつけてくる筈だ。残りはまだ1ヶ月もあるんだからな」

 

魔理沙は霊奈に笑みを送る。

 

「……さあな、自分の脳ミソで考えろ」

 

霊奈も魔理沙に笑みを送り返す。

 

「はっ!!」

 

霊奈は気を全て解放する。

 

ピンクの雷が霊奈から発され、周囲の岩や石を溶かす。

 

そして、そこから霊奈の姿が現れる。

 

「待たせてしまって悪かったな……これが私のフルパワーだ……!」

 

「ああ。さっさとケリつけようぜ……!」

 

魔理沙と霊奈は互いに見つめ合い、ニヤリと笑う。

 

 

 

 

 

「バカ魔理沙……!」

 

霊夢はため息を吐いて、奥歯を噛みしめる。

 

「ねえ悟空。早苗を連れて一旦逃げましょう。」

 

紫は悟空に逃げるよう提案するが、

 

「紫、早苗を頼む。オラは魔理沙と霊奈の戦いを見届ける」

 

「ちょっと、悟空まで……!」

 

紫は悟空をどうにか逃げさせようとするが、悟空は頑なにそれを拒む。

 

「悪いな紫。オラも魔理沙の気持ちがよーく分かるんだ。それに、もしもの時、魔理沙を逃してやらないとな」

 

「まったくもう!……絶対魔理沙を連れて帰って来なさいよ?!」

 

紫は悟空から早苗を奪い取るように担いで、スキマに霊夢を連れて入っていく。

 

「……サンキューな、紫……魔理沙、負けんなよ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ、はっ……!」

 

魔理沙はバックステップで霊奈が発した雷を避けていく。

 

言うだけでは簡単だが、霊奈はその場からまったく動いていなかった。

 

(あいつ、何もせずに雷を打ち出してやがる……しばらく避けてるがまったく息が切れてるようには見えねえ……!)

 

魔理沙は数発雷を受けて、相当のダメージを負っていた。

 

「どうした?霧雨魔理沙。お前はそんな程度だったのか?!」

 

霊奈は腕組みをしたまま魔理沙に問う。

 

「くっそー!」

 

魔理沙は瞬間移動をして霊奈の真正面に現れ、霊奈の顔の左側に蹴りを繰り出す。

 

が、霊奈はビクともしない。

 

「なっ……!!」

 

「どうやら力の差がつきすぎてしまったようだな。ガッカリだよ霧雨魔理沙…私の買いかぶりだったようだ」

 

霊奈は魔理沙の首を掴み、腹部に手を翳す。

 

そして、気功波を放ち、魔理沙の腹部を抉る。

 

「あっ、が……!!」

 

魔理沙はそれだけ零し、意識を手放す。

 

そして、霊奈は魔理沙を放り投げる。

 

魔理沙は何も言わないまま、地面に倒れ臥す。

 

「………」

 

霊奈は無言でとどめを刺そうとするが、そこに悟空が瞬間移動で現れ、それを制止する。

 

「やっぱおめえはすげえよ…ほんとにすげえ奴だ」

 

「……それがどうした?」

 

「今のオラじゃあどう転んでもおめえには勝てねえ…だがな、あと1ヶ月待ってろ!そん時はおめえを必ずぶっ倒してやるからな!」

 

悟空は決意のこもった眼差しで霊奈を見る。

 

「……ああ、楽しみにしているよ」

 

霊奈の妖しい笑みを一瞥して、悟空は瞬間移動で消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、私は3日も寝てたのか……」

 

目を覚ました魔理沙は愕然とする。

 

そして、未だにズキズキと痛む腹部を抑えて立ち上がる。

 

「あっ、まだ無理しちゃダメよ!」

 

永琳が魔理沙を制止するが、魔理沙は聞く耳を持たない。

 

「あいつはあんなに力をつけてきたんだ。少しでも、少しでも奴に追いつかなきゃ……私の大切なものは守れないんだよ……!」

 

魔理沙は自分の帽子を被って、悟空の元へ瞬間移動する。

 

 

 

 

「悟空!」

 

「魔理沙、治ったんだな。大丈夫か?」

 

心配そうに見つめる悟空に、魔理沙は笑みを返す。

 

「ああ。もう大丈夫さ。悟空、これからも修行よろしく頼むぜ!」

 

「もちろんだ。オラももっともっと強くなんねえといけねえからな!」

 

こうして再び魔理沙たちは修行の日々に戻っていった…

 

しかし…どう転んでもあと一ヶ月で霊奈は幻想郷に現れる…

 

果たしてそれまでに悟空たちは霊奈を超えられるのであろうか…?!




いかがでしたか?第72話は以上です。

〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜

「皆様、ご機嫌よう。八雲紫よ!このコーナーは、「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想にお答えしていくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告までスクロールよ!


霊奈……やっぱり強いわね……!悟空たち、ほんとに勝てるのかしら……。さて、次回はコラボ企画!私も張り切ってコメ返ししていくわ!風希さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「不可能を可能にする程度の能力……あれ?某笑顔動画の悟飯幻想入りで似たようなのが……?」
ま、まさか……ばんなそかな……!あ、あとで確認してきます……!つ、続いて、カレー王さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「おめでとう!これからも投稿宜しく!」
はい!精一杯頑張らせていただきますね!続いて、風希さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「コラボと昨日は誕生日おめでとうございます!僕ももうすぐ誕生日なんですが一人じゃありませんよ。家族が居ます!………友達ほしぃ (´・ω・`)」
はい!コラボをお楽しみに!うp主も友達、欲しいです。それでは!次回をお楽しみに!」


〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!やっぱ霊奈はすげえ奴だな。でもオラたちも負けてねえ!絶対に倒してやる!って、あれ?変な噂が流れてるな……ドッペルゲンガーってなんなんだ?!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り×穏やかな心を持ったサイヤ人が幻想入り!スペシャルコラボ企画、
「出会いの時!異世界からの来訪者!」
ぜってえ読んでくれよな!」

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