残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定
俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!
永琳の手助けのもと、異変の主犯のもとへ辿り着いた悟空たち。そこで待っていたのは、無名の存在、純狐とヘカーティア・ラピスラズリだった。戦いに突入すると思ったその刹那、博麗怨夢が強襲する。なんと怨夢は、トレーニングにより、とんでもないパワーを手に入れていた。それと同時に、紫がその場に現れる。その時、紫の口から、衝撃の事実が………
「博麗………霊奈?ねえ紫、あいつは博麗怨夢じゃないの?」
霊夢は紫を問い詰める。
「怨夢ってのは偽名よ。奴は第6宇宙の博麗の巫女なの」
紫は怨夢に、否、霊奈に指を指す。
すると、霊奈はぱちぱちと手を鳴らす。
「見事だよ、八雲紫。半分正解、半分不正解だ。私は博麗の巫女じゃあない。なりそこないさ」
「なりそこないって、どういうことだ?!」
悟空も恫喝的に霊奈を問い詰める。
「私には姉がいた。双子の姉が。私は姉と母と平和に暮らしていたんだ」
霊奈は憎々しげに語り出す。
「第6宇宙には、博麗の巫女は双子が生まれたら姉の方が巫女になるルールがあった。双子の男女なら女の方が……そう。本当は姉さん、つまり博麗霊夢が巫女になるハズだった………もう、10年前になる」
10年前、第6宇宙、幻想郷……
「おーい霊夢ぅー!霊奈ぁー!今日のご飯はすき焼きだぞぉー!喜べー!」
博麗神社。第7宇宙となんら変わりない風景のこの場所に、1人の女性、2人の娘が住んでいた。
この女性の名は博麗霊綺。2人の少女、博麗霊夢と博麗霊奈の母親である。
「わーい!ねぇねぇ姉さん!すき焼きだってすき焼き!」
霊奈は霊夢の肩を掴んで揺さぶる。
「わ、わかった。わかったから離して霊奈」
霊夢は頭がクラクラする感覚を覚えながら霊奈を引き剥がす。
「おらぁ!持ってきたぞぉ!」
霊綺は半分酔いながらすき焼きの鍋をテーブルに持ってくる。
「母さん、妖怪退治で珍しくお金が入ったからって夕飯前に酒飲んじゃダメでしょ………」
霊夢は霊綺を咎めるが、
「いーのいーの!万年金欠神社に福の神がやってきたんだから、パーっとやればいいのよパーっと!」
そう言って霊綺は酒瓶を口に運ぶ。
「ぷはーっ!!う、まい!やっぱこれよねー!」
「「ご馳走さまでした」」
霊夢、霊奈は手を合わせて挨拶する。
「ぐー………すぴー………」
一方、霊綺はべろんべろんに酔ってしまったのか、幸せそうな顔をしながらテーブルに突っ伏して眠っている。
「ねえ霊奈、母さん布団に運ぼう。足持って」
「うん」
霊夢と霊奈は霊綺を持ち上げて布団に寝かせた。
「大変ねぇ。2人とも」
「あ、紫!」
霊奈は紫に手を振る。
「久しぶりね霊奈。霊夢……霊綺は?」
「べろんべろんに酔い潰れて寝てる」
霊奈のその報告に、紫はため息をついて、
「なんであの子はあんなに酒癖が悪いのかしら」
「タバコ癖も悪いよ」
「そうね……用事があったから来たんだけど……まあいいわ。明日また来るわね」
「うん。じゃあね紫」
「また明日」
「あ"ーー……頭痛い」
霊綺は頭を抑えながら表に出てくる。
「あ、やっと起きた」
「おそよう母さん」
「はい、おそよー…ってあれ、紫じゃない。どうしたの?こんな朝っぱらから」
紫は半分呆れながら、
「もう昼過ぎよ霊綺。酒はほどほどにしろってあれほど言ってるじゃない」
紫は頭に手を当て、やれやれといった感じで首を横に振る。
「で?何の用よ」
「霊綺、あなたもそろそろ引退でしょ?霊夢にちゃんと修行をつけているのか確認に来たのよ」
「あー…引退ねぇ。ま、訓練くらいはさせてるけど」
霊綺がボソッと呟いた途端、
「訓練くらいってなによ?!母さんったら朝から私を滝壺に叩き落すわ、森に放り込むわで何度も私は死にかけたんだから!」
霊夢はプンスカと頬を膨らませながら愚痴を言う。
「あ、あなたなかなかヘビーな修行させてるのね」
紫は半笑いで霊綺に言うが
「そうよ?どーせなら誰よりも強くなってほしいじゃない?」
霊綺は悪びれる様子もなく当然だろ、と言った感じで答える。
「けど母さん!霊奈まで巻き込むことはないでしょ?!霊奈は巫女にならなくていいんだから!異変解決しなくていいんだから!」
「………立場上言うのも何なんだけどさ、異変解決ってやりたい奴がやりゃーいいんじゃない?な?霊奈もやるよな?異変解決」
霊綺は霊奈の頭を鷲掴みにして、そのままわしゃわしゃと頭を撫でる。
「やる!私は姉さんには無いこの「記憶を見る程度の能力」で異変を解決してやるんだから!」
霊奈はドンと胸を張って答える。
「よーしいいぞ!それでこそ私の娘だ!」
霊綺は霊奈の頬っぺたを掴んでむにー、と横に引っ張る。
「よっしゃ、人里とかで遊んできな。夕暮れには帰ってきなよ」
霊綺の一言に、霊奈と霊夢はニカッと笑って走って神社の階段を駆け下りていった。
その様子を見ていた紫は落胆したように、
「はぁ…あなたは自由すぎるわね」
「あら?人間自由なのが一番よ?」
そう言って霊綺は葉巻を取り出して燻らせる。
そして、煙を吐き出して天を仰ぐ。
「どうせならさ、なんでもナンバーワンにならなきゃ面白くないじゃい?」
「それはいいけど、タバコはやめなさいタバコは。合法なだけで、実状はヤクよヤク。毎日吸って吐いて吸って吐いて………」
「あんたもやってるじゃない」
霊綺は葉巻を加えたまま薄目で紫を見る。
「私は5年前にやめました。ニコチン中毒のあなたとは違うのよ。あら、アル中でもあったかしら?」
紫はバカにするように霊綺を言う。
「あ"ー聞こえない聞こえない」
霊綺はわざとらしく耳を塞ぐ行動をとり、そっぽを向く。
「それで、あの子、霊奈の能力についてなにか分かったの?」
紫の問いに、霊綺は耳から手を離し、真剣な表情になる。
「………今のところ分かっているのは、あの子は人やモノなどの記憶を見ることができる。それも無意識に………そんだけよ」
「やはり、「覚醒」が残ってると?」
「そうねぇ。「覚醒」したらどうなるのかは分からないけど、危険な力になり得るということは否めないわ」
霊綺の回答に、紫はそう…とだけ言って、神社の縁側に座る。
「知り合いに聞いたけど、霊奈、あの子、過酷な運命を背負うって」
「残念ね。私、神には祈らないから」
「それを巫女のあなたが言うの……?」
紫が苦笑いをしながら霊綺に言って、2人は同時に吐き出す。
「フロスト様…まもなく地球です」
「着きましたか。幻想郷とやらがあるとこちらのビジネスに迷惑ですからね。早々に潰して差し上げましょうか」
「はっ!」
いかがでしたか?第69話は以上です。
〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜
「皆様、ご機嫌よう。八雲紫よ!このコーナーは、「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想にお答えしていくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告までスクロールよ!
いよいよ霊奈の真実が明らかにされ始めたわね!次回、霊奈が能力を得た理由と幻想郷が滅んだ理由が明らかに………!さぁ、張り切ってコメ返ししていくわ!風希さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「とうとう悟空達が怨夢の本当の名前を知るのか……さてこの後どうなるかな?」
博麗霊奈と霊綺と霊夢………この3人に一体何が起きたのか?!次回もお楽しみに!」
〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!やっぱオラが思ってた通り根っからの悪人じゃなかったな。それにしても、あいつの能力がまだイマイチわかんねえんだよな。霊綺か…オラもいっぺん会ってみてえなぁ…次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「第6宇宙の惨劇と霊綺の願い!」
ぜってえ読んでくれよな!」