世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!

オカルトボールの苛烈を極める争奪戦に手を出し、遂に7つのオカルトボールを集めた悟空。一方、神子によって一時的に外の世界へ追い返されたマントの少女。彼女と悟空が、遂に激突する………!


第65話 日本ギリギリ?!ぶっちぎりの大決戦!

「うひゃあ………すげえや………!」

 

悟空は目の前に広がる光景に呆気にとられていた。

 

そこには、光輝く、煌びやかな世界が広がっていた。

 

「西の都に似てるけど…ちょっと違うな」

 

悟空は夜の街の上空を飛びながら周りを見渡す。

 

「あれ、もう来たの?!もう許してよう」

 

すると、マントの少女が驚いた顔で悟空を見つめていた。

 

「あっ、もしかしておめえがオカルトボールの犯人なんか?!」

 

「………って、あれ?貴方、何処かで見たことあるような……?」

 

マントの少女は首を傾げる。

 

「そうか?オラはおめえのこと初めて見たけどな」

 

悟空も小首を傾げる。

 

「ん………そうか!貴方、ドラゴンボールっていうむかーしの漫画の主人公の孫悟空ね!」

 

マントの少女は悟空に指を指すや否や、ふむふむと1人で納得し、何度も頷く。

 

「そのマンガっちゅうのは知らねえけど、オラは悟空だ!………って、早苗にもそんなこと言われたな………」

 

悟空は記憶を掘り起こすが、すぐにハッとして、真剣な表情になる。

 

「なあおめえ、いまおめえが持ってるオカルトボールは、すっげえ危ねえ代物なんだ!おめえが幻想郷との結界に穴を開けちまったら、今おめえがもってる「月の都」のボールで、どっか別の場所とも繋がっちまう!そうなっちまったらもう取り返しがつかねえぞ!」

 

しかし、マントの少女は、はぁ、とため息をついて、

 

「しょうがない………ホントは他の誰かにやってもらうつもりだったんだけど、私自らがやるしかないかぁ。自らの命を犠牲にしてね」

 

「ああ。麗しい死、立派な死」

 

「………おめえ、なにいってるかよくわかんねえんだけどよ、自分の命くらいは大事にしたほうがいいぜ」

 

秘封倶楽部初代会長(ひみつをあばくもの)として、全力で貴方を倒す!漫画のキャラと戦えるなんて、幻想郷って凄いのね!遺伝子に刻み込みなさい!私の名は、宇佐見………」

 

マントの少女が自分の名前を言いかけた途端、少女の背後のビルが爆発する。

 

「なっ、なに?なんなの?!」

 

マントの少女はオドオドしながら周囲を見渡す。

 

「フン、地球もこんな街があったとはな。お前ら!さっさと人間どもを抹殺するのだ!」

 

すると、辺りにドスの効いた低い声が響く。そして、その声の主の周りに4人の男女が集まってくる。

 

「む、貴様は、あの時のガキの親父だな?今回はあのガキには会えないのか?」

 

男の声が、悟空に問いかける。

 

「おめえらは……確か悟飯が倒したボージャックってヤロウだな?!」

 

「え?え?何がどうなってんの?!」

 

マントの少女は完全に思考がかき混ぜられ、頭を抱えてしまう。

 

「おめえらの狙いはオラだろ?!だったら無関係の人たちを殺すのは止めろ!」

 

悟空も怒りが籠もった声でボージャック達を怒鳴りつける。

 

「違うな…オレたちの狙いは人間どもだ。邪魔をするなら皆殺しよ………!」

 

ボージャックと部下の1人、ゴクアはパワーを解放し、体の色が緑に変化する。

 

「なあおめえ、強えんだろ?だったらちょっとオラに協力してくんねえか?あの5人はオラがなんとかするからよ、巻き込まれちまった人たちを助けてやってくれ」

 

「えっ?あっ?!はっ、はい!」

 

マントの少女は数秒硬直していたが、直ぐに持ち直し、頷いてから倒壊したビルの方へ飛んでいった。

 

「………オラたちの戦いのせいで無駄な犠牲者は出したくねえ………最高速度で、おめえらをぶっ倒してやる!」

 

悟空も超サイヤ人に変身し、金色のオーラを纏う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ、おい!なんだよあれ!」

 

「知らねえよ!さっさと逃げなきゃ殺されちまう!」

 

「ちょっと、押さないでよ!」

 

人々のそんな声が木霊しながら、夜の街は一瞬にしてパニックに陥る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「………総理、いかがいたしましょう。カメラが捉えた映像によりますと、これは漫画ドラゴンボールの主人公、孫悟空のように見えます。しかも宙に浮いています」

 

1人の黒服の男が、本革の椅子に腰かけた老人に、モニターを見せる。

 

「ふむ………これは興味深いな。我々が極秘裏に進めていた結界暴き………この者が出てきたのはそれが原因だとしたら、全てを知ってしまった東京都民には全て消えてもらうほかあるまい」

 

老人はタバコをふかし、サラッと恐ろしいことを口にする。

 

「ええ。それが良いかと。しかし総理、今やSNSを用いて音速を超えて情報が拡散される時代………情報漏洩は、少なからず起こりうるかと………」

 

「案ずるな。我々が動けば全SNS上の投稿の削除や情報操作など、容易いことではないか」

 

「そ、それもそうでしたね。失礼致しました」

 

「今後、結界暴きも表舞台に出てくることであろう。しかし、この情報を知ってよいのは限られ選ばれた人間のみだ。必ず、情報を隠し通せ」

 

「はっ」

 

「そういうことだよ」

 

すると、ラフな格好をした男が現れた。

 

「こっ、これは…我が君…こんな場所にようこそおいでくださいました…!」

 

黒服の男たちはラフな格好をした男に深々と頭を下げる。

 

「楽にしろ」

 

そう言われ男たちは顔を上げる。

 

「このまま東京を吹き飛ばせ……そして京に首都を移せ」

 

「はっ……して我が君、あの女は宇佐見家の者では…?」

 

「そうだね……でもまぁいいさ、泳がせておけばいい…」

 

「御意」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悟空、大丈夫かな………」

 

ふと、魔理沙がそんなことを漏らす。

 

「あら魔理沙、あんたらしくないじゃない」

 

「だってよ、向こうは悟空の存在が空想のものだって思われるんだぜ?そんななかで悟空が見つかったら、大騒ぎになるじゃないか」

 

「うーん、それもそうね。まぁ、悟空ならなんとかしてくれるわ」

 

「なんでそんなことわかるんだよ?」

 

「そんな気がするの」

 

「………変な奴」

 

魔理沙と霊夢がそんな会話をしていると、こころが鬼の仮面を被って霊夢たちの元へやってきた。

 

「悪い子はいねがー」

 

魔理沙と霊夢は少々呆気にとられたが、

 

「なんかいろいろ違う気もするが、ま、やるべきことはわかったぜ」

 

「ええ」

 

2人は顔を見合わせて、何処からともなく取り出した豆をこころにぶつけだした。

 

「あうー。やーらーれーたー」

 

こころはパタリと崩れ落ちる。

 

「まったく、作者の季節ネタを入れようとするのは無理があると思うわ」

 

「同感だぜ」

 

え?(´・ω・)ショボーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁーっ!!」

 

ザンギャとブージンが、悟空を縛るために、糸状の超能力を使うが、悟空は止まる気配を見せない。

 

「おめえらは邪魔だぁーーっ!!」

 

悟空は両手を広げ、そこから気功波を放つ。

 

「あっ、あの!悟空さん、怪我をした人たちの避難は一通り終わりました!」

 

「サンキュー!じゃあ、ちっと手伝ってくれねえか?あの4人が邪魔で親分のとこまでたどり着かねえや」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、あと五分で東京を滅却します」

 

「うむ。これで証拠は1つも残らん。住民を決して都外に出させるなよ」

 

「はっ!」

 

「それじゃあ後始末をしておけよ、僕はやることが山積みなんでね」

 

「了解致しました!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*幻視せよ!異世界の狂気を*

 

マントの少女は天高く腕を掲げ、指を鳴らす。

 

すると、空から光が差し、ゴクア、ビドー、ブージン、ザンギャの真上に、特大のレーザーを落とす。

 

すると、レーザーに混じって、何かがこちらに落下しているのが確認できた。

 

「な、なにあれ?!」

 

マントの少女は目を丸くし、落ちてくるそれを凝視する。

 

「やべえっ!あれオラの勘が正しかったら爆弾だ!掴まれ!ここから離れる!」

 

「え?うわっ!」

 

悟空はマントの少女の腕を掴み、猛スピードでその場から離れていく。

 

(くそ…っ、間に合わねえ…!!)

 

「悟空っ!こっちよ!早く!」

 

「紫!すまねえ!」

 

「………あ………!」

 

マントの少女が感嘆の声を上げた途端、悟空たちはスキマに消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「総理、東京の滅却、完了したようです」

 

「そうか、ご苦労」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあっ、はあっ、2人とも、大丈夫?」

 

紫は息を荒げながら2人に問う。

 

「あ、ああ。サンキューな、紫。助かった」

 

「はい。私も大丈夫です………あの、東京は、どうなったんですか?」

 

マントの少女が問いかけた途端、紫の表情がさらに暗くなった。

 

「気の毒だけど、東京は………さっきの爆発で木っ端微塵よ」

 

「そんな………」

 

マントの少女の目が潤んでくる。

 

「貴女は辛い思いをしただろうけど、決断しなくちゃいけないわ。ここに住むか、貴女の世界へ戻るか」

 

「…………」

 

辺りに一時の沈黙が訪れる。

 

「私は…………元の世界に帰ります。いつか、私たちの世界をめちゃくちゃにしたやつをとっちめなきゃ。知りたいことを知るのが、私の秘封倶楽部だから………!」

 

「………そう。わかったわ。それが貴女の意思ならば…」

 

「本当に、後悔しねえんだな?」

 

悟空も紫と同じようにマントの少女に問う。

 

「はい。もう、決めましたから」

 

「そっか、わかった……すまなかったな。おめえの街、守ってやれねえで…」

 

「………いえ、いいんです。もう」

 

「………じゃあ、貴女を近くの都市部に送るわ………元気でね」

 

「………はい」

 

マントの少女は無理して笑顔を作り、スキマに消えていった。

 

「………そういやあいつの名前、宇佐見しか聞けてなかったな。またいつか会えるといいな……」

 

「………」

 

(………宇佐見……そう、まだ生きていたのね…)




いかがでしたか?第65話は以上です。

〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜

「皆様、ご機嫌よう。八雲紫よ!このコーナーは、「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想にお答えしていくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告までスクロールよ!


はい!いろいろと駆け足で進んじゃったけど、深秘録編、完結です。次回からいよいよほんとーに大詰め、紺珠伝編に突入!最後までお見逃しなく!さて、今日も元気にコメ返しコメ返し!風希さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「ドラゴンボールが無かったらいいけど………早苗が知ってるからあるよな………」
本当にその通りになっちゃいましたね。まさか東京が無くなっちまうとは(汗)続いて、紫霊さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「悟空が日本に来るのか・・・それは色々やばくないか!?」
本当にヤバい結果になってしまいましたね。壊滅してしまった東京はこれからどうなってしまうのか………先に明言しておくと、これは伏線ですよ………うふふ。はい!今回はここまで!それでは次回もお楽しみに!」

〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!あいつには悪いことしちまったな。また会えたら、今度はちゃんと謝んねえとな。! なんだおめえたち!変な耳生やして………!優曇華みてえだな!おめえたちは、月の………民?なんだか知らねえが相手になるぞ!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「地上vs月の都!第2回戦、開幕!」
ぜってえ読んでくれよな!」

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