世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

64 / 91
地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!



見事犯人のマントの少女を化かし、幻想郷に閉じ込めたマミゾウたち。一方、魔理沙は自身の技で満身創痍になりながらも、なんとか6つのオカルトボールを手に入れた。悟空は、にとりとオカルトボールをかけて勝負を続けていた。オカルトボールの争奪戦………如何なる結末を迎えるのであろうか?!


第64話 遂に揃ったオカルトボール!いざ、外の世界へ!

豪雨「河底大戦争」

 

にとりは水を使用した弾幕で悟空を攻撃していく。

 

「くっ、この程度じゃ避けられるか………!」

 

にとりはニヤリと笑い、弾幕を玄武の沢の両サイドに広がる岩肌に向ける。

 

弾幕を食らった岩肌は、その形状を維持できず、岩雪崩となって悟空を襲う。

 

「やべっ!」

 

悟空がそれを認識したときには既に遅かった。

 

岩雪崩は容赦なく悟空を襲う。

 

ガラガラと岩が崩れ落ち、砂埃と轟音が辺りに響く。

 

「あっちゃー、やりすぎたかな?川を堰き止めちゃあいけないよね……」

 

にとりは大きなリュックサックのに備え付けられている2つのプロペラで浮かんでいる。

 

すると、積み重なった岩がガタガタと動き始め、そして眩い閃光と共に吹き飛んだ。

 

「ふぃーっ、あぶねえあぶねえ…やるなぁにとり!おめえやっぱ強いんじゃねえか!手加減しないでお互いに全力でやった方がおもしろいだろ?」

 

(あ、あららぁ………全然応えてないじゃないか………ちょっと傷つくぞ………)

 

にとりはゴクリと固唾を飲む。

 

泡符「撃て!バブルドラゴン」

 

にとりはさらに弾幕を展開するが、悟空にはあっさり避けられてしまう。

 

そして、悟空はにとりの背後に回って、目にも留まらぬ速さでパンチを浴びせ、気絶させた。

 

「きゅう………」

 

にとりは落下して、のびてしまった。

 

「決、着!圧倒的な力で河城にとりを捩じ伏せたぁ!勝者は、全てを超えろ!無邪気で勇敢なサイヤ人、孫悟空!こうして、孫悟空は「ネス湖の怪物ネッシー」のオカルトボールを獲得だぁ!」

 

「別にオラは真剣勝負をしただけで虐めてたわけじゃねえんだけんどなぁ………」

 

悟空は少々の不満を漏らしながらにとりの元へ近寄る。

 

「大丈夫か?立てるかにとり?」

 

悟空はにとりに手を差し伸べる。

 

「うう、負けた………大丈夫だ我が盟友、ありがとう」

 

にとりは悟空の手を掴み、立ち上がる。

 

「ありがとな!なかなかに面白かったぞ!じゃあまたな!」

 

悟空は軽く挨拶をして飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人里………

 

「人里に来るのも久しぶりだなぁ………」

 

「ねぇ、私キレイ?」

 

「ん?」

 

ふと、後ろから声をかけられ、悟空は振り返る。

 

そこには、お面をつけた少女、秦こころがいた。

 

「おっす!おめえは………確かこころだったな!ひっさしぶりだな!」

 

「私、キレイ?」

 

「え?うーん、おめえはきれいだと思うぞ」

 

悟空は無邪気に答える。

 

「こ れ で も ?」

 

こころはマスクを外す。が、口裂け女のように裂けてるわけでもなく、いたって普通の口だった。

 

「ああ!すっげえきれいだな!」

 

悟空はニコニコしながら答える。

 

その直球すぎる答えに、こころは顔を真っ赤にして、

 

「うう………そんな反応されるの始めて………」

 

指を合わせてぐるぐるさせる。

 

「………オカルトボール………ちょうだい」

 

こころは薙刀を構えて臨戦態勢をとる。

 

「戦うんか?よーし、オラ負けねえぞ!」

 

「さぁ!今宵も決戦が始まるぞ!戦慄せよ!悪夢の能面女、秦こころ!オカルトは「口裂け女」!

それに対するは!

全てを超えろ!無邪気で勇敢なサイヤ人、孫悟空!オカルトは「孫悟空」!

READY………FIGHT!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うう、結局神社に戻ってきちゃった………」

 

マントの少女はクタクタになりながら神社の脇にある木に寄りかかる。

 

「待っていたよ、外来人」

 

そこに現れたのは、「赤マント青マント」のオカルトボールを所持していた豊聡耳神子だった。

 

「なに?!また私を追いかけ回しに来たの?!」

 

マントの少女は先程までずっと妖怪やら神やらに追いかけ回され、多少のトラウマを植え付けられていた。

 

「いいや。お前を外の世界に送り返してやろうと思ってな」

 

「え?帰してくれんの?」

 

「そうだ……ということで、一時的だがさよーならー、また会う日までー」

 

「え?え?いやちょっと待っt」

 

瞬間、マントの少女の視界は光に包まれ、その姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*これでもアタシ、キレイよね?*

 

こころが怪ラストワードを宣言したとき、悟空の視界が暗転し、マスクをつけたこころが映し出される。

 

「な、なんだ?!」

 

悟空は訝しげな表情でそれを見る。

 

そして、こころはマスクをゆっくり外す。

 

完全に外しきった直後、こころの顔が鬼に変化した。

 

が、悟空は別にどうってことなかったかのように、ポカンとして、

 

「よくできたお面だな!なぁ、オラみてえなお面もあるのか?」

 

「あ………あ………」

 

こころはもうなにも言えなくなってしまった。

 

そして、アナウンスの声で、

 

「負けたぁぁぁぁ!!メンタル(思わぬところ)で負けたぁぁぁぁ!!」

 

「………むぅぅぅぅ………!」

 

こころは顔を真っ赤にして頰を膨らませ、悟空に向かって薙刀を振り切る。

 

「うわっ!あぶね!やったな〜?!」

 

悟空も負けじと如意棒を取り出し、

 

「伸びろ如意棒!」

 

棒高跳びの棒レベルに伸ばした如意棒を水平に薙ぎ払い、こころを吹き飛ばす。

 

そして、いつものアナウンスが流れた。

 

「え、えーっと…いろんな意味で決着っ!勝者は、全てを超えろ!無邪気で勇敢なサイヤ人、孫悟空だぁっ!これで、秦こころの持っていた「隙間女」、「人体自然発火現象」、リトルグリーンマン」、「口裂け女」のオカルトボールを獲得し、7つ揃ったぞぉぉぉぉ!!」

 

そのとき、パァン、とクラッカーの音がが響き、紙吹雪が舞った。

 

「あり?オカルトボールって7つじゃなかったんだな。ま、いいや。7つ揃ったんだし、博麗神社に行ってみるか!っと、その前に………大丈夫か?こころ」

 

「大……丈夫。元気元気」

 

こころは小さくガッツポーズをして大丈夫アピールをする。

 

「おめえやっぱオラの思ったとおりだ!さすがだよ!おめえとはまたオカルトボール無しで勝負してえな!」

 

「そ、う。ありがとう。悟空、でいい?」

 

「ああ、いいぞ」

 

「悟空……悟空………ふふっ、いい名前……」

 

そのとき、こころの口元が少しだけ緩んだ。

 

「じゃあ、悪いなこころ。オラ人待たせてんだ。今度会ったらまた戦おうぜ!」

 

「うん。またね」

 

「霊夢の気霊夢の気………っと、捉えた!バイ!」

 

そして、悟空は瞬間移動していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほら、じっとしなさい」

 

「い、いででででで!!も、もっと優しくしてくれよー!」

 

魔理沙は痛みに悶えていた。

 

霊夢は魔理沙の右手を水を張った風呂桶につけて冷やしている。

 

魔理沙の火傷は燃えたのは一瞬だったため、あまり深く火傷はしていなかったようだ。

 

しかし、そのせいで神経が反応して激痛が魔理沙を襲っていた。

 

「ったく、八卦炉の推進力でパンチって何考えてんだか。バッカじゃないの?」

 

「う、うるさいぜ!ああでもしないと、怨夢に勝てねえだろ?!」

 

「私が言いたいのはね、もっと自分の体労ってやんなさいってことよ。いいわね?」

 

霊夢は魔理沙の耳を引っ張る。

 

「いっててててて!!ったく、容赦ねえんだからこのボンビー巫女はよぅ」

 

「なんか言った?」

 

「いいえ、なんでも」

 

すると、悟空が瞬間移動で現れる。

 

「よう!魔理沙、なんかオカルトボール7つ集まっちまったぞ!って、おめえ凄えケガしてんじゃねえか!大丈夫か?」

 

悟空は魔理沙の大火傷に目を丸くする。

 

「あ、ああ。いろいろヤンチャしすぎちゃってさ」

 

魔理沙は空いた左手でへへへ、と頭をかく。

 

「おお、悟空どの。来たんじゃな」

 

直後、後ろからマミゾウと華扇が現れ悟空を呼ぶ。

 

「お、華扇にマミゾウじゃねえか!なんか用か?」

 

悟空の問いに、マミゾウは小さく頷き、

 

「うむ。要点を掻い摘んで説明しよう。そのオカルトボールは外の世界、つまり早苗がいた世界とこちらを繋げるために人工的に生み出された代物じゃ」

 

「そして、そのボールを作った犯人を懲らしめようとしたんだけど、このまま幻想郷にいられちゃあまずかったから、一旦外の世界に逃がしたの」

 

マミゾウに続き霊夢が補足説明をする。

 

「へぇー………そうだったんか………!」

 

悟空も流石に呆気にとられていた。

 

「それでね…」

 

と霊夢が続ける。

 

「計画は順調だったんだけど、マミゾウが化かした時にイレギュラーが混じったらしくて。それが「月の都」のオカルトボール」

 

「もともとオカルトボールは外の世界のパワースポットにあるパワーストーンを使って作られたんだけど、月の都は外の世界には無いの。だから、犯人が幻想郷との行き来を自由にしようとすると、その月の都のパワーストーンがあった場所とも繋がっちゃうわけ」

 

「そこで、いまオカルトボールを7つ持ってる悟空どのに、外の世界に出向いていただき、ちょちょいとやっつけちゃって欲しいんじゃよ。外の世界に行けるのは、ボールを7つ揃えた者だけじゃからのう」

 

全ての事の顛末を聞き、悟空はよし、と頷き、

 

「その犯人にとってもオラたちにとってもまずいことなんだろ?じゃあ止めるっきゃねえな!ってことは、オラのドラゴンボールも取られたら、オラの世界とも繋がっちまうわけか………」

 

悟空が四星球(スーシンチュウ)を見つめていると、マミゾウが軽く手を叩き、悟空の注意を引く。

 

「それじゃあ、気張って行ってこい!アディオスじゃ!」




いかがでしたか?第64話は以上です。

〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜

「皆様、ご機嫌よう。八雲紫よ!このコーナーは、「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想にお答えしていくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告までスクロールよ!










今回も遅れて申し訳ないです。冬はどうしても調子が上がらず………すみません。それではコメ返ししていきますね!風希さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「まさかの妖怪ウォッチネタww」
はい(笑)まあ深秘録にもネタがあったので………ね?笑っていただけたのなら良かったです。さあ、いよいよ深秘録も大詰めです!次の話はこれからな話で重要になってきますよ!お楽しみに!」


〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!おめえがオカルトボールを作ったやつだな?今すぐに止めねえと大変なことになるぞ!くっそー、聞いてくんねえや……… !おめえらは、悟飯が倒した奴らだな!何しに来やがった!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「日本ギリギリ?!ぶっちぎりの大決戦!」
ぜってえ読んでくれよな!」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。