残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定
俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!
とうとう輝針城に辿り着いた悟空と咲夜。そこで待ち構えていたのは、天邪鬼の鬼人正邪と小人の少名針妙丸であった。そして、正邪の口から霊夢と魔理沙を仲違いさせたのは自分だ、と告げられる。正邪の極悪非道な行為に、悟空の怒りが爆発する!
「貴方ね。さっきまで悟空と戦っていたのは……」
咲夜は通路の奥を睨み付ける。
「なんだ貴様は?」
咲夜が見ていたのは、針妙丸より小さい身長の男だ。
「我が名はガーリック!誇り高い魔族の王だ!」
「へえ。それで魔族の王が幻想郷に何の用?」
「下剋上、というわけかな?人間への復讐、孫悟空への復讐だ……」
(この男が言っている「人間への復讐」………ということは、怨夢が呼び出しているものに違いない………となれば………)
「先手必勝!」
刻符「アルティメットスクウェア」
幻符「大量殺人ドール」
咲夜は時間を止め、凄まじい量のナイフでガーリックJr.に攻撃を仕掛ける。
「む?!」
いきなりナイフが現れ、ガーリックJr.は少し動揺するが、すぐに冷静さを取り戻し、体格を活かした軽やかな動きでナイフを避けていく。
「ちっ………!」
咲夜は小さく舌打ちをして、ナイフを両手に持って、突撃する。
幻葬鬼「夜霧の冷笑する殺人マシーン」
咲夜は右手を左から右に振りぬくが、ガーリックJr.には止められてしまう。
咲夜はそのまま左足でガーリックJr.を蹴る。
蹴りは見事命中、ガーリックJr.は自重のせいか壁まで吹き飛ばされてしまう。
「1HIT、1DOWN」
壁はパラパラと音を立てて崩れる。
そして、ガーリックJr.も地面に倒れ伏す。
が、
「効かんな……!」
まるで何事もなかったように立ち上がり、パンパン、と服についたホコリを払う。
「ダメージゼロ、ってこと?」
「そうだ。私はドラゴンボールで永遠の命を得たのだ!」
「ドラゴンボール………?」
咲夜は訝しげに問う。
「知らんのか?七つ揃えると、どんな願いも叶えてくれる、願い玉のことだ!」
「どんな………願いも………」
「そして、これが!」
困惑した表情を浮かべる咲夜をよそに、ガーリックJr.はパワーを高め始める。
直後、ガーリックJr.の肉体はブロリー並みに巨大化し、体の色が濃い緑色に変色する。
「ふははははははは!これが私の真の姿だ!」
「おめえは、おめえは………ぜってえ許さねえ!」
悟空は燃え盛る金色のオーラを発しながら正邪を睨み付ける。
そのオーラには、なんと微量に、本当に微量にだが、青いオーラが混じっていた。
だが、当の悟空がそれに気づくことはない。今、悟空の視界に入っているのは、怒りの対象、鬼人正邪である。
「許さねえだぁ?寝言は寝て言うんだな!」
逆符「天地有用」
そう叫んで、正邪は手を広げる。
直後、景色がぐにゃりと歪み、なんと左右が反転してしまった。
「な、なんだ?!」
悟空は右手を動かすが、悟空の手は左腕が動いた。
「左右逆になってやがる………!」
「おいおい、許さねえんだろ?かかってこいよ!」
正邪は人差し指を動かして悟空を挑発する。
そして、弾幕を打ち出す。
「弾幕ごっこか!よし!」
悟空は飛び出して、弾幕を避けようとする。が、
「いてっ!」
先ほどの正邪の力で、左右が逆になっていたため、被弾してしまう。
「そこだ!」
逆弓「天壌夢弓の詔勅」
悟空が被弾して足を止めた瞬間を狙って、レーザーを放つ。
レーザーは悟空を飲み込み、爆発を起こす。
「へんっ!大口たたいてた割には呆気なかったなぁ!」
そして、正邪はケタケタ笑い出す。
「あっはっはっはっは…………はぁ?!」
勝利を確信し、楽勝だったと高笑いしていた正邪。が、そんな考えはすぐに棄却された。
そこには、レーザーが命中して、倒した
「は、ははははは!!う、上手く避けたみたいだな!」
逆弓「天壌夢弓の詔勅」
これはおかしいと正邪はもう一度スペルを放つ。
レーザーは、確実に悟空を捉えた。捉えた、ハズだった………
「くっ、くっそーーっ!!あ、当たりさえすれば………!」
正邪が憎しみを込めてそう零すが、
「あててみろよ」
と逆に悟空は正邪を挑発する。
「~~~~………!!こ、後悔しやがれーーーっ!!」
逆転「チェンジエアブレイブ」
正邪は渾身のスペルを放つが、
「こんなもんか………?」
悟空には傷一つついていない…
「……………!!」
正邪はこのとき思い知った。自分は、この世で怒らせてはいけない男を怒らせてしまったのだと。
正邪は生まれてはじめて挫折と恐怖を味わった。
「な、何者なんだお前………!?」
「地球育ちの、ただのサイヤ人…らしいぜ」
「く、くそったれ………!こ。こんなことがあってたまるか………!」
邪鬼「イビルオアデス」
正邪は飛び上がり、エネルギーをため始める。
「孫悟空ーーーっ!!こいつを受け止める勇気があるかーーーっ!?ないよなぁ?!お前は臆病者だーーーっ!!!避ければ幻想郷が吹っ飛ぶ!受けざるをえないぞーーーーっ!!!」
正邪は悟空にこの攻撃を避けさせないために挑発する。
「死ねぇぇぇぇぇぇ!!!」
正邪はエネルギー光線を放つ。
「か………め………は………め………!!」
「波ぁぁーーーーーっ!!!!」
しかし、悟空もかめはめ波で応戦する。
「なにっ?!おっ、押され………!!」
そして、正邪のエネルギー光線は相殺されてしまう。
「だりゃあぁぁぁ!!!」
悟空は、正邪が怯んだ一瞬の隙をつき、正邪に思い切りパンチを食らわす。
「あああああ………………!!!」
「うっ、くっ…………」
正邪はボロボロの体をなんとか起こす。
だが、真っ先に目に飛び込んできたのは、正邪自身にとって恐怖の塊である孫悟空の姿だった。
「ひっ、こ、殺さないでくれ………み、見逃してくれ………!頼む、今回だけは………!」
悟空は何も言わずに、手を動かす。
正邪は、背後から聞こえてくる死神の足音から逃げるため、俯いた。
しかし、しばらくたっても、自身の体になんの異常をきたしていないことに気付き、顔を上げる。
「大丈夫か?」
正邪は、悟空のその行動の意味がわからなかった。
悟空は、この男は、敵であった自分に、散々な悪事を働いた自分に、手を差し伸べている。
「オラの気はもう済んだ。霊夢たちからはなにされるかわかんねえけど、オラはもうおめえを倒したりはしない」
「………」
正邪は、ゆっくり悟空の手を取る。
「あとで2人に事情を説明してちゃーんと謝れよ?」
悟空の言葉に、正邪はこくりと頷く。
直後、凄まじい揺れが城を支配する。
そして、悟空たちがいた大広間の天井が何かに吸い込まれて消えていった。
「な、なんだ、あれ………?」
正邪はそこから顔を覗かせたモノに畏怖してしまい、腰を抜かしてしまう。
それは、捉えようによっては神秘的とも捉えられる、赤、茶色、黒で構成された巨大な大渦であった。
「こいつは、あいつの技だな?!咲夜のやつ、大丈夫か………?正邪、とにかくここにいるわけにゃいかねえ!逃げるぞ!」
悟空は正邪を担いで城の出口を探し出す。
バチィ、バチィと金属のようなもの同士がぶつかる音が響く。
「…………!!」
「…………!!」
霊夢と魔理沙は、骨がミシミシと嫌な音を立てるのも気にせず、お互いに向かっていくが、城の方角から強烈な引力を感じ、手を止める。
城は、赤い渦のようなものに包まれていた。
「な、なんだ?!あれ………」
「物凄い引力…………!」
霊夢と魔理沙は、それぞれ界王拳や潜在能力開放を解き、渦の方角を見つめ、顔を合わせて頷き、渦の方角へ飛んでいった。
「全てはデッドゾーンに還る………闇に沈め!!」
「くっ!!」
咲夜は足を一歩後ろに下げて踏ん張る。
「咲夜ーーーっ!!どけーーーっ!!」
すると、後ろから声が聞こえてくる。
霊符「夢想封印」
咲夜が横に飛びのくと、そこから夢想封印を背に魔理沙が飛んできた。否、夢想封印の推進力を糧にして、魔理沙が飛んできた。
「なにっ?!」
「どこのどいつか知らねえけど、喰らいやがれ!」
魔理沙は右手を後ろに下げる。
「龍拳!!」
「ごふあっ!!」
魔理沙の気が龍の形に変化し、ガーリックJr.の腹部を貫く。
「…………波っ!!!」
そして、かめはめ波を放ち、デッドゾーン内部にガーリックJr.を吹き飛ばした。
デッドゾーンは、使用者が吸い込まれたからか、パリンとガラスが割れる音を立てて崩れ落ちた。
「ふうっ………」
「「はぁ?!こいつが犯人?!」」
霊夢と魔理沙の問いに、正邪はこくりと頷く。
「ほら、謝れ」
「う、す、すみませんでした………」
「…………」
2人は沈黙を保っている。
そして、
「ぷっ、」
「はははははははははは!!」
腹を抱えて笑いだした。
「な、なんで笑ってるんだよ………」
「いやだってよ、見事に騙されちまってさ………くくくっ!あー馬鹿らし…」
「一本取られたってことね。はぁ…骨折り損じゃない」
「私を、憎んでないのか?」
「んー、まあ、私たちの分は悟空にやられたんだろ?だったらそれでいいや」
「同感」
魔理沙と霊夢の呆気なさに、しばらく正邪は呆然としていた。
「よかったな正邪。許してもらえて」
「………うん」
「さ、霊夢、みんな。せっかくだから飯でも食うか!おい正邪、針妙丸!お前らも来いよ!」
「まさか魔理沙から言ってくっとはな!オラもハラペコペコだ!」
「そうね。たまにはご馳走になろうかしら」
「貴女たちの分まで異変解決に尽力したんだから、私もいただくわ」
そうして、悟空、霊夢、魔理沙、咲夜の4人はゆっくり魔理沙の家へ歩いていった。
「よかったね、正邪」
「姫………ありがとな」
「さ、私たちもご馳走になろ?」
「………おう」
いかがでしたか?第60話は以上です。
〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜
「皆様、ご機嫌よう。八雲紫よ!このコーナーは、「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想にお答えしていくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告までスクロールよ!
はい!輝針城編、完結です!次回からクライマックスに向けて一直線!今後もお見逃しなくっ!それでは、コメ返しですね!風希さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「随分とここの正邪はクズですね。(可愛いから良いけど………)」
と言われていますが、輝針城編のメイン(?)ヒロイン、正邪さん、いかがですか?」
「へっ、うっせえよバーカ!今お前が見てる画面をひっくり返してやろうか?!今魔理沙の家で飯食ってるから邪魔すんな!」
「………は、はい。どうも、ありがとうございました………?そ、それでは次回もお楽しみに!」
~~~次回予告~~~
「おっす!オラ悟空!霊夢と魔理沙が仲直りしてくれてよかったぞ! あれ!?なんで幻想郷にドラゴンボールがあんだ?!星がよっつ………じいちゃんの形見の四星球だ!でも魔理沙たちも持ってんな………え?!これはドラゴンボールじゃねえ?!オカルトボールってなんだ?!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「追いかけろ!オカルトボール?!」
ぜってえ読んでくれよな!」