世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!

神霊異変が解決してから約5ヶ月。秋の風に包まれた幻想郷に、不穏な空気が漂い始めた。霊夢、魔理沙。互いの家が崩壊してしまう。そこには、互いの名前が書かれた書き置きが残されていた………このまま霊夢と魔理沙は、激突してしまうのだろうか?


第13章 輝針城、計画する2人
第57話 引き裂かれた絆!霊夢vs魔理沙!


「霊夢ッ!!出て来い!!」

 

「あら、犯人さんが自らおいでなすったわね………手間が省けたわ」

 

博麗神社に殴り込んできた魔理沙は霊夢を怒鳴り散らす。

 

そして霊夢も、魔理沙を睨みつけている。

 

「よくもまあ堂々とやってくれたな!」

 

「それはこっちのセリフなんだけど!」

 

両者のムードはさらに険悪になっていく。

 

「まあ落ち着けって!何があったんだよ?なんでお互いを睨んでるんだ?」

 

たまらず悟空が止めに入るが、

 

「「こいつが私の家を壊したんだ!」」

 

と口を揃えて悟空を黙らせる。

 

「私の神社をこんな有様にしてくれて、ご丁寧に書き置きまで残していってくれてね!」

 

霊夢は怒りを更にヒートアップさせながら、壊された神社を見せつけ、魔理沙の胸ぐらを掴む。

 

「ふざけやがって………!さぞかし大変だったろうな!こんな言い訳するために神社を壊したのか?書き置きを偽造して、神社を壊し!もうちょっとマシな言い訳は考えられなかったのか?」

 

魔理沙は霊夢の手を振りほどき、突き放す。

 

「ふざけてんのはそっちよ!妙な言いがかりつけて私の神社を壊したくせに………!」

 

「生意気な奴だ………失望したぜ霊夢…がっかりだ。二度と私の前に顔を出すんじゃないぞ!」

 

「あんたとまた会うなんでこっちから願い下げよ魔理沙。…………さよなら。もう二度と………会うことはないでしょう」

 

「ああ。あばよ」

 

魔理沙はそれだけ言い残して神社を去ろうと階段を降りていく。

 

「ま、魔理沙!おい、待てよ!」

 

悟空の制止を振り切り、魔理沙は階段を降りていこうとするが、立ち止まって、

 

「私は怨夢を追う。そのために異変を解決する。だから霊夢、邪魔するなよ」

 

「異変を解決するのは巫女の仕事よ。あんたに邪魔はさせないわ。もう怨夢にも私にも手出ししないで」

 

「………だったら………!」

 

魔理沙は奥歯を噛み締めて、振り向く。

 

「私と決闘しろっ!!!博麗霊夢ーーーっ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

霊夢はガレキの山に座りながら月を見つめていた。

 

ーーーー………決闘は明日の夜、丑の刻にだ!最近出来た空に浮いてる城の近くでいいだろう!

 

霊夢は魔理沙の決闘の申し込みを受けて、お祓い棒に力を込める。

 

「………迷ってるの?霊夢」

 

すると突然紫が現れ、霊夢を心配そうに見つめる。

 

「いいえ。迷ってなんかいないわ。魔理沙をぶっ潰す。それだけよ」

 

「………そうなの。………まあウチに来なさい。外で寝てたら風邪ひくわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあ魔理沙。ホントに霊夢と決闘するんか?」

 

「当たり前だ。あいつとの腐れ縁もこれでケリをつけてやるぜ」

 

「………オラはやめといたほうがいいと思うぞ」

 

「悟空。頼むから放っておいてくれ。私と霊夢との戦いなんだ」

 

魔理沙はくしゃくしゃに丸めた霊夢の書き置きを宙に放り投げ、手を銃の形にして気弾を放ち、これを撃ち抜く。

 

「魔理沙………おめえがまず謝ればいいじゃねえか。そしたら霊夢と落ち着いて話せるだろ?」

 

悟空はなんとか魔理沙を説得しようとするが、魔理沙は悟空に詰め寄り、

 

「私は何もしてないし、なんにも悪くない!従って、私があいつに謝る義理はない!」

 

「頑固だな……それでもよ、やっぱおかしいだろ?おめえも霊夢もなんもやってねえんなら一体誰がやったんだ?」

 

そんな会話を交わしているうちに、悟空たちは紅魔館にたどり着いた。魔理沙の家が壊されてしまったため、美鈴がレミリアに頼んで、しばらく泊めてもらうことになったのだ。

 

「あ、悟空さん、魔理沙さん」

 

美鈴は心配そうに2人を見る。

 

「………よう美鈴。悪いな、泊まるとこ貸してくれて」

 

悟空はなんとか笑顔で美鈴に言う。

 

「………最終的に許可してくれたのはお嬢様ですから。感謝はお嬢様に」

 

「おめえにも感謝してるさ美鈴。ありがとな」

 

悟空たちがそんなやりとりをしている間に、魔理沙はさっさと紅魔館に入っていった。

 

「………魔理沙さん………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、朝………

 

「よし、じゃあ行ってくるからな」

 

魔理沙は八卦炉を持って紅魔館の正面玄関のドアを開ける。

 

「………ホントに行っちまうのか?」

 

「ああ。引き止めてくれないでくれよ悟空」

 

そう言い残して、魔理沙は飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同日、同時刻………

 

「じゃあ行ってくるわ紫」

 

「………最後に聞くわ…………後悔しないわね?」

 

「…………ええ。しないわ」

 

「…………そう。ならもう止めないわ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同日、夜………

 

「ねえ、最近温厚な妖怪が人を襲うようになってるの。どう思う?悟空」

 

「うーん、そいつらに会ってみねえとわかんねぇな」

 

咲夜と悟空はため息を吐く。

 

「奇妙な偶然か必然か、凶暴化した妖怪や付喪神たちが魔理沙たちの決闘場所の城に向かっているそうよ?行ってみたら?」

 

すると、レミリアが悟空と咲夜に進言する。

 

「本当に奇妙な一致ね。分かりました。行ってみましょう悟空」

 

「ああ。レミリア、サンキューな!」

 

「ええ。………それと悟空。あの2人の運命はまだ終わっちゃいないよ」

 

「………だといいんだけどな」

 

こうして、悟空たちも魔理沙たちの決闘場に向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深夜、丑の刻。だだっ広い平原で、霊夢は宙に浮かぶ城を背に魔理沙を待ち構えている。

 

そこに、魔理沙がゆっくりとやってきた。

 

「………来たわね。どんな結果になろうと後悔しないでよ、あんたが望んだ決闘よ!」

 

「望むところだ………!お前を倒す算段はもうついてんだよ。後悔するのはお前のほうだぜ!」

 

「「ちょっと待ったぁぁぁ!!」」

 

と、突然大勢の声が聞こえてくる。霊夢と魔理沙は声のした方へ視線を移す。

 

「なんだお前ら。知ってる顔だが………赤蛮奇、今泉影狼、わかさぎ姫………何しに来やがった?草の根妖怪共が…」

 

魔理沙は3人を睨みつける。

 

「今こそ弱者が見捨てられない世界を作るのだ!」

 

影狼の一声で、3人は一斉に霊夢と魔理沙に襲いかかるが、

 

「ギャーギャーギャーギャー、喧しいのよ………」

 

「勝負の!!」

 

「邪魔だ!!」

 

霊夢と魔理沙は3人を殴り飛ばす。

 

「「「あああーーーー…………」」」

 

3人は空の彼方に消えてしまった。

 

「さぁて…これで邪魔なのが消えたぜ」

 

「戦いやすくなったじゃないの」

 

辺りを静寂が支配する。吹きすさぶ風の音が、2人の耳を刺激している。

 

「いいか?お前とは長い付き合いだ………お前の弱点は熟知してる!悟空が来るまでまともにトレーニングもしなかったどっかの誰かさんとは違えんだよ!」

 

「黙りなさい!」

 

そして、2人は地面を蹴り、お互いに向かって突撃する。

 

魔理沙は手を銃の形にして小さな気弾を放つ。

 

「こんなもの………」

 

霊夢はお祓い棒で吹き飛ばそうとするが、

 

「うわっ!!」

 

霊夢のお祓い棒が気弾に命中した途端、気弾が炸裂し、無数の気の針となって霊夢を襲う。

 

つい先ほどまで攻撃していた霊夢は、避けられるはずもなく、全弾命中してしまった。

 

「炸裂気弾ってやつさ!まだまだ行くぞ!」

 

魔理沙は両手で銃の形を作り、炸裂気弾を乱射する。

 

「くっ!!」

 

霊夢は魔理沙の周りを移動しながら回避していく。

 

「ちっ、流石に当たらないか………!」

 

「魔理沙!足元よく見てみなさい!あんたの足元は既に………爆弾まみれよ!」

 

「なにっ?!」

 

爆技「八方鬼爆陣」

 

そして、八方鬼爆陣は爆発して、爆煙が上がる。

 

「げほっ、けほっ!このやろ………!」

 

爆煙から出てきた魔理沙は霊夢になにかを投擲する。

 

「え?何これ?」

 

霊夢は不審に感じお祓い棒を横に薙ぐ。

 

が、それはパリンという音を立てて割れ、液体が霊夢に降り注ぐ。

 

「え?!な、なにこの匂い……まさか…酒?!」

 

「大当たりだぜ霊夢!ちなみに………酒はよく燃えるとも知ってたか?!」

 

そう言って魔理沙は八卦炉から火球を放つ。

 

「しまっ………!!」

 

そして………

 

火球は酒に引火して大爆発を起こした…




いかがでしたか?第57話は以上です。

〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜

「皆様、ご機嫌よう。八雲紫よ!このコーナーは、「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想にお答えしていくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告までスクロールよ!

霊夢と魔理沙の決闘、始まったわね。……ああっ、見てられないわ………そ、それではコメ返ししていきましょう。風希さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「霊夢と魔理沙大丈夫かな?まぁ、ケンカするほど仲がいいって言うし大丈夫だね、きっと。うん……」
霊夢と魔理沙、仲違いしちゃったけど、本当に大丈夫かしら………?それでは、次回もお楽しみに!」

〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!霊夢と魔理沙の決闘始まっちまったみてえだな……2人とも仲直りしてくれるといいんだけどな………! これが空に浮く城ってやつか……よし、行ってみっか!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「潜入輝針城!付喪神、出現!」
ぜってえ読んでくれよな!」

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