世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!

怨夢の能力に各々の感情を抱きつつ、1ヶ月。幻想郷には、平和が訪れている。それぞれの目標を持って、生活する幻想郷の住人たち。そこに、新たな異変が………各地に神霊と呼ばれるものが徘徊し始めた。悟空たちは、手がかりを求めて、白蓮が住職をしている、命蓮寺へと向かう。怨夢が宣言した幻想郷崩壊まであと約1年と4ヶ月!


第54話 手がかりを探して!宝船の生まれ変わり、命蓮寺へ!

「なあ、テラってなんなんだ?」

 

ふと、悟空が魔理沙たちに尋ねる。

 

「寺っていうのは、仏像を安置して、僧が仏道を修行する所ですよ」

 

妖夢が短くまとめて悟空に説明する。

 

「じゃあブツゾーってなんなんだ?」

 

「仏像というのは、仏教の信仰対象である仏の姿を表現した像のことで、仏というのは、一言でいえばお釈迦様などの仏教の信仰対象となる、優れたお方のことですよ」

 

今度は早苗が悟空に教える。

 

「んー、神さまみてえなもんなのかな?」

 

「うーん、神さまか、というのは違いますかね?仏様つまりゴーダマ・シッダールタはもともと人間ですから。ちなみに、悟りを開いた聖者、亡くなった人は仏様になられるそうです」

 

早苗は丁寧に悟空に教えていくが、

 

「せっかく説明してくれて悪いんだけどよ、早苗。途中からオラよく分かんなくなっちまって………ははは………」

 

悟空は申し訳なさそうに頭をかく。

 

「あ、あはは………」

 

早苗もつられて頭をかく。

 

すると、霊夢がパン、と手を叩いて全員の視線を集める。

 

「ほらみんな、もうすぐ着くわ。あれが命蓮寺よ」

 

「よし、行くかおめえら!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぎゃーてーぎゃーてーはらぎゃーてー!」

 

命蓮寺。ここで1人の妖怪が門番をしている。

 

元気にお経を唱えながら門前の掃除をしている。

 

「ほら、着いたわよ。」

 

そこに、霊夢たちが降りてきた。

 

「ん、誰かいるぞ?」

 

「……………」

 

掃き掃除をしている妖怪、山彦の幽谷響子は黙ったまま立ち尽くしている。

 

「おーい、ここが命蓮寺なんか?だったら中に入れてくんねぇか?白蓮に用があるんだよ」

 

「・・・・・」

 

反応がない。

 

「な、なあ?寝てんのかな………おーい!」

 

悟空は響子の顔の前で手を振る。すると……

 

 

「おっはようございまーす!!!!!」

 

 

耳をつんざくような声が辺りに響く。

 

「うわっ!!」

 

悟空たちは思わず耳を塞いでしまう。

 

「あ、あんた何の真似よ!私たちの鼓膜ぶっ壊す気?!」

 

霊夢が地団駄を踏みながら、響子を怒鳴りつける。

 

「ばかやろー!少しは静かにしろよ!まだ朝だぞ!」

 

魔理沙もそれに便乗して怒り始める。が、

 

 

「なんだとテメーッ!!!!」

 

 

「うぎゃあっ!!」

 

響子は表情1つ変えずに先程より大きな声で叫ぶ。もちろん、魔理沙たちは先程より深く耳を塞ぐ。

 

「きょ、響子!何かありましたか?!」

 

すると、寺の門が開かれ、大慌てで白蓮が出てくる。

 

「あ、聖ー!」

 

響子は白蓮に駆け寄る。

 

「おっす白蓮!」

 

「悟空さん!お久しぶりです。おかげさまで命蓮寺が出来ました。お知らせできず申し訳ありません」

 

「べつに構わねぇよ。それよりあの船墜としちまって悪かったな…」

 

「いえいえ。そうだ。立ち話も何ですから、どうぞ中へ。響子、悟空さんたちにお茶をお出しして」

 

白蓮は響子に指示を出し、悟空たちを寺の中へ入れて行く。

 

「イエッサー!!」

 

響子は大声で返事をして、敬礼をしてから嬉しそうに寺の中へ走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お茶でーす!!!!」

 

 

相変わらずの大声で響子がお茶を差し出す。

 

「も、もうわかったから静かにあっち行っててくれよ………」

 

魔理沙も流石に疲れたのか、手をヒラヒラさせて響子をどかそうとする。

 

「はーーーーーい!!!」

 

響子はやはり大声で長い返事をする。

 

そのせいで、悟空たちの前の湯のみが割れてしまった。

 

「う、嘘だろ?!」

 

悟空たちは思わず目を丸くしてしまう。

 

通常の人では、ワイングラスを割るのが精一杯だろう。

 

グラスが共鳴する周波数の音を出して振動を加えつづけると、やがてグラスは割れてしまう。

 

響子はそれを湯のみで、顔色ひとつ変えずに、かつある程度の距離を保ちながらやってのけた。

 

「きょ、響子。そろそろまた掃き掃除をお願いしますね」

 

響子は嬉しそうにブンブンと首を縦に振りながら、トテトテ門の方へ向かっていった。

 

そのとき、掛け軸の側にあったツボが煙に巻かれ、葉っぱになってしまう。直後、天井裏から1人の女性が出てくる。

 

「あーうるさっ。壺が元に戻ってしもうたわい。不便じゃの」

 

その女性は耳に手をやりながら白蓮のとなりに座る。

 

「おっす!おまえらが孫悟空とその他大勢じゃな?!」

 

「その他じゃなくて、霧雨魔理沙だ!」

 

魔理沙は少し不満げに自己紹介する。

 

魔理沙に便乗して、霊夢たちもそうだ、そうだなどと抗議の声をあげる。

 

「まぁまぁ、そんなカッカしなさんなって。儂は二ツ岩マミゾウという者じゃ。佐渡で化け狸の大将をしておるぞ」

 

「化け狸といえば、私でも知ってる大妖怪だぜ?なんでこんなとこにいるんだ?!」

 

「んー?仏教に入信したくなった………ってのは建前じゃ。ホントは違うぞ?」

 

「どうやら、豊聡耳神子の対策にぬえが呼んだようで………」

 

「そ。ぬえとは昔っからの知り合いでのう」

 

マミゾウはヤンキーが咥えているような葉っぱを咥えて鼻歌を歌う。

 

「で、その豊聡耳神子っちゅうのも気になっけどよ、おめえ大妖怪なんだろ?強えのか?」

 

すると、悟空が目を輝かせながらマミゾウに問う。

 

「んー?儂は強いぞー?伊達に長生きしとらんからの」

 

「だったらよ、だったらよ!ちょっとでいいからさ!オラと手合わせしてくれるか?な?ちょっとだけ!」

 

悟空は手を合わせてマミゾウに頼み込む。

 

「ほう、儂と戦いたいのか?身の程知らずじゃのう。はっはっは!」

 

マミゾウは高笑いする。そして、表情を強張らせ、

 

「その気なら本気で相手してやろう、若造………!」

 

直後、周りの空気が凍りつく。が、すぐにマミゾウは表情を緩め、スッと立ち上がる。

 

「表でやろうぞ悟空どの。ここじゃあ寺を吹き飛ばしてしまうからのう」

 

そしてマミゾウは襖を開いて表に出る。

 

「ああ、ありがとなマミゾウ」

 

悟空もマミゾウの後を追って表に出る。

 

「お、おいおい!」

 

慌てて魔理沙が2人を仲裁するが、

 

「おっと。邪魔しないでくれんかのう魔理沙どの。儂も悟空どのの力が気になってきてのう。そこまで大口叩ける実力があるかどうか」

 

「悪いな魔理沙…オラこいつはとんでもねえ強さを隠し持ってると思ったからよ」

 

「………ったく…しょうがねぇな。やるんなら勝てよ悟空!」

 

引き下がる魔理沙に、悟空はVサインで答える。

 

 

 

 

 

 

「さぁて、時間が無いから先に一撃当てた方が勝ち、ってことにするかの。言っておくが、手加減無しじゃぞ」

 

「ああ。オラもだ」

 

そして、悟空は超サイヤ人になる。

 

「ほう!変わりおった!新手の変化の術かのう?」

 

「まあそんなもんかな」

 

「ただのホラ吹きじゃなさそうじゃのぉ」

 

「へへ………よし、行くぞ!」

 

悟空は地面を蹴りマミゾウに向かって突撃する。

 

(ちょいと驚かせてやるか…)

 

変化「まぬけ猿の偽調状」

 

マミゾウはなんと悟空に変化する。が、しっぽが丸出しなため、1発でマミゾウだとバレてしまうが。

 

「いっ?!オラだ!」

 

悟空は急停止する。

 

「どうじゃ?驚いたじゃろ?ほれほれ、ボサッとしてないで、かかってこんか」

 

マミゾウは悟空の声で手招きして挑発する。

 

「こ、声までオラそっくりだ!凄えや!」

 

悟空はパンチ、キックでマミゾウに攻撃をするが、マミゾウに悉く防がれてしまう。

 

「くっ、これならどうだ?!」

 

悟空はバックステップで跳びのき、かめはめ波を構える。

 

「か………め………は………め………!!」

 

「ほう、必殺技かの?なら儂もやってみようかのう」

 

「かめはめ……」

 

「い?!」

 

悟空は目を丸くするが、すぐに元に戻って、

 

「波ぁぁーーーーっ!!!」

 

かめはめ波を放つ。

 

「…………ま、撃てんのじゃがな」

 

そして、マミゾウは元の姿に戻り、悟空の側に移動する。

 

「し、しまった!!」

 

「経験の差じゃの悟空どの」

 

マミゾウは悟空を蹴りつけるが蹴りは悟空の身体を突き抜ける。

 

「む?!残像か?!」

 

「そこだっ!!」

 

すると、背後から悟空が拳を構えてこっちに向かって振り抜こうとしている。

 

そして、

 

 

「がっ…………!」

 

「ぐおっ………!」

 

2人はほぼ同時に倒れ伏す。

 

(な、なんて奴だ………!あの体勢から切り返して攻撃してきやがった…………!)

 

悟空のパンチはマミゾウの頰に命中した。が、マミゾウも瞬時に切り返して悟空にパンチを繰り出した。

 

その結果、相打ちになった。

 

「そこまでですね」

 

すると、白蓮が現れ、悟空たちを回復させる。

 

「いてて…………凄えや!流石大妖怪だな!」

 

「おぬしもなかなかにやるではないか。本気で戦っていたら、儂が負けておったかもしれんのう…」

 

そして、悟空とマミゾウは固く握手を交わしたのであった。




いかがでしたか?第54話は以上です。

〜〜〜タミの現状報告タイム〜〜〜

「み、皆さま、いつも閲覧していただき誠にありがとうございます。」

「た、タミィ………なにがあったんだぁ?」

「ああ、申し訳ないです。実はインフルエンザにかかってしまいまして………まともに起きることも出来ず、なんとかお粥を作って食べまして、パソコンに向き合うことが出来ませんでした。そして、この文章を追加して、投稿した次第です…」

「インフルなら仕方がないなぁ…………だが、紫霊さんの名前を間違えたのは許せんなぁ………?」

「ゑ?い、いやいやブロリーさん、俺今病気なんですよ?今日くらい見逃してくれたって………」

「できぬぅ!」

「あ、オワタ/(^o^)\」

「紫霊さん、大変申し訳ないです………これからじっくり痛めつけるので、どうか許してやってください。それでは、次回もよろしくお願いしますです………」





〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜

「皆様、ご機嫌よう。八雲紫よ!このコーナーは、「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想にお答えしていくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告までスクロールよ!




ごめんなさいね。こんなに遅れてしまって。タミの体調管理がしっかりしていないのが原因ね。なるべく早く治すつもりだけど、もしかしたら次回もまた遅れるかもしれません。本当にごめんなさい。それでは、コメ返しするわよ!風希さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「申し上げます!ドラゴンボールの映画が公開決定しましたぁ!」
ダニィ?!こ、こほん、取り乱しましたわ。これは楽しみですね!まあ、公開されるときはもうこの小説も完結してるでしょうね。この小説は………ね?さぁて、今回はここまでよ!それじゃあ、次回もお楽しみに!


〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!その豊聡耳神子っちゅうんは命蓮寺の地下にいんだな!やっぱ墓から行くんだな!え?おめえも仙人なんか?華扇みてえだな!隣にいんのは………キョンシーってのか!変な奴だな!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「壁抜けの邪仙とタフな死人?」
ぜってえ読んでくれよな!」

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