残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定
俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!
皆様、おはこんばんちは。タミです。暑くなってきましたね。熱中症に気をつけながら編集しています。
紅い霧の正体を掴むべく、悟空、霊夢、魔理沙の3人は調査を開始する。しかし、3人の行く手を自称最強の妖精、チルノが阻む。激闘(?)の末、見事チルノを退けた悟空達。そこで、ルーミアから有力な情報を得る。"湖のほとりにある館から霧が出ている"………3人は館へ急行するのであった!
「なあ、魔理沙。この池でっけえなぁ!どこまで続いてるんだ?!」
「違うぜ悟空。これは池じゃなくて湖だ。しかもこの湖は見てくれほど広くないぜ。周囲に漂ってる霧のせいででかく感じるんだけさ」
魔理沙は悟空に霧の湖について事細かく説明する。
「そうだったんか!で、その紅い館っちゅうのは何処にあるんだ?」
「2人共、お喋りはそこまでよ。おそらくあれね…、見えて来たわ」
霊夢が指差した方向に、真紅に染まった館があった。
「おおーっ!あれかぁ!ほんとに真っ赤っかだな!」
「目が痛くなってきそうだぜ…」
2人が各々の感想を述べていると、霊夢が何かを見つける。
「ねえ、悟空。貴方他の人の気を感じ取れるのよね。あれ、人間?」
霊夢が指差したのは巨大な館の門だ。門の前に、門番と思われる緑の服に、赤い髪をした女性がいる。
「ああ。あいつから気を感じる。門番みたいだな」
「よし、降りてみようぜ」
3人は館の門番の前に降りていく。
「………」
3人は信じられない光景に呆然としている。
「な、なあ、2人共、私の見間違いじゃなかったら、こいつ寝てないか?」
「………寝てるわね」
「目ぇ瞑ってるだけじゃねえか?」
「すう……すう………」
なんと門番と思われる女性は門に寄りかかり、鼻ちょうちんをつけて居眠りしていた。
「おいおい、こんなんで門番が務まるのか?」
と魔理沙は呆れ顔で言う。
「まあいいじゃない。寝てるなら素通りすればいいでしょ」
霊夢はさっさと館に入ろうとする。すると…
「ん?」
一瞬で緑の服の女性は目を覚まし、彼女の蹴りが霊夢の脇腹に刺さる。
「うわっ!」
霊夢は女性とは反対の方向に吹き飛ばされる。
「れ、霊夢!大丈夫か?!」
魔理沙は、霊夢の手助けに行こうとするが、女性がこちらに来ていたため、動けなかった。
すると、女性はふああ、と欠伸をしながら3人に話しかける。
「ようこそ、紅魔館へ。あなた方はお嬢様に悪意を持つ敵として認識し、門番であるこの紅美鈴が排除します」
「おめえ、霊夢を一撃であそこまでぶっ飛ばすなんて、やるじゃねえか!」
「それはどうも。ふああ……」
美鈴は寝ぼけ眼を擦りながら答える。
「よーし!!オラが相手だ!」
悟空は早速戦闘モードに入る。
「待て待て待てよ!順番的にあいつと戦うのは私じゃないか?!」
魔理沙が慌てて悟空を制止する。
「ええー……?」
悟空は再び残念そうに答える。
「霊夢とは悟空が戦って、チルノとは霊夢が戦った。じゃあ次は私だろ?!」
「でもオラまだ紅い霧の調査に行ってからは戦ってねえぞ!」
美鈴の前で、悟空と魔理沙の口論が始まってしまった。
「じゃあジャンケンで決めようぜ!」
「乗った!」
ひとしきり口論を終え、魔理沙がじゃんけんで決めよう、と提案した。
「「ジャーンケーン……」」
「「ポン!」」
悟空と魔理沙はお互いにグーを出す。
「「あいこでしょ!」」
しかし再びチョキとチョキであいこだ。
「あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!」」
運がいいのか悪いのか、あいこが連続で続いている。
「……どっちでもいいですから、早くしてくださぁい……ムニャムニャ……お引き取りいただいても結構ですよぉ?」
美鈴は、痺れを切らしたのか、寝ぼけ眼で2人に勧告する。
「そこの華服とチャイナドレスを足して2で割ったような服のやつ!よくもやってくれたわね………!」
すると、霊夢が怒りを露わにしながら戻ってくる。
「私は美鈴。紅美鈴ですぅ……」
「よっしゃー!勝ったぁー!」
「ちぇっ、ついてないなあ」
ジャンケン勝負は悟空が勝ったようだ。
魔理沙はやれやれ、といった感じで引き下がる。
「待たせたな、オラが相手だ!」
悟空は準備運動をしながら言う。
(この人、3人の中では一番戦闘力が少ないけどなんだろう、この嵐の中にいるかのような猛烈なプレッシャーは……?)
「……お名前を教えてくれますか?」
「……孫悟空だ、よろしくな」
(孫悟空さん……この人、間違いなく凄い量の修羅場を潜り抜けてる……!)
美鈴は悟空の潜在能力に気づきはじめる。
「紅美鈴です。よろしくお願いします」
「よし、美鈴!行くぞ!」
悟空は腕をグルグルさせながら言う。
「貴方はとてもお強そうです。初めから全力で行きますよ!」
「はあっ!!」
美鈴は透明なオーラを纏う。
「!!」
悟空は美鈴が気を操れるんだ、と一瞬で悟る。
「美鈴。おめえも気を操れるんだな?」
「おまえ"も"?」
「ああ、オラも気を操れんのさ!」
「はあっ!!」
悟空も透明なオーラを纏う。
「流石ですね。悟空さん。私は気を操る程度の能力を持っています」
美鈴は初めて自分と同じような能力を持っている人物を見たため、悟空と同じようにワクワクしていた。
「悟空ー!そんなやつさっさと畳んでしまえーっ!」
霊夢はまだ美鈴に蹴り飛ばされた怒りが収まっていないようだ。
「霊夢のやつは早くケリつけろって言うけど、こりゃあ、早く終わりそうにねえな……!」
「ですね………!」
「霊夢、魔理沙!オラが美鈴を足止めしてっから、おめえたちは先に館に入ってろ!」
2人は少し考えて、
「わかったぜ、悟空!但し、一番美味しいところは私が頂くぜ!」
「わかったよ、魔理沙!」
悟空は魔理沙に譲ることを決めたようだ。
霊夢と魔理沙は館内部へ向けて走り出す。
「行かせませんよ!」
美鈴は2人を止めようと2人に接近するが、
「おっと、おめえの相手はオラだぜ……!」
あと少しのところで悟空に瞬間移動で邪魔されてしまう。
「お互い急いでんだ。最高のパワーで出来るだけ早く終わらせてもらうぞ……!」
「同感です……!」
2人の透明なオーラの勢いが増す。
「でりゃあ!」
「はあっ!」
2人はほぼ同じタイミングで地面を蹴り、相手に向かって突進していく。
2人の拳が激しくぶつかり合う。
すると、2人を中心に、大きなクレーターが紅魔館の門前にできてしまった。
「………どうです?私のパワーは……!」
「……びっくりだぜ」
「驚いてくれましたか……。それは、私も同じ感想ですよ。悟空さん。貴方がまさかこれほどまでとは…」
「へへっ、おめえもな、美鈴!」
「まだまだ行きますよ!スペルッ!」
虹符「彩虹の風鈴」
美鈴は虹色の弾幕を乱射する。
悟空も負けじと気弾を乱射する。
お互いの弾幕が大爆発を引き起こす。
「おりゃあ!」
「はっ!」
大爆発が収まると同時に、2人は肉弾戦に突入する。
「ぐっ!」
「がっ!」
2人の拳がお互いの頬に直撃する。
「へへへ………やるじゃねえか、美鈴……!」
「それは悟空さん、貴方もですよ…!」
「せいッ!」
「がはっ!」
美鈴の蹴りが悟空の腹部に刺さる。
「やっ!」
美鈴はすかさず悟空を蹴り上げ、回し蹴りで吹っ飛ばす。
「うわっ!」
悟空は霧の湖まで吹き飛ばされてしまう。
悟空は直ぐに水から上がって口元を拭う。
「ふうーっ、効いたぜ。じゃあ今度はこっちからいくぞ!」
「か……め……は……め……」
悟空はエネルギーを両手に凝縮させる。
「波ぁぁーーーーーっ!!」
悟空はかめはめ波を美鈴に向かって放つ。
「はあっ!」
美鈴はバリヤーを展開し、かめはめ波に向かっていく。
「ぐっ……ぐぎぎぎ……」
「っ……はああっ……」
お互い一歩も譲らない。
美鈴はそのままの勢いで迂回し、悟空の右側に突進する。
「なにっ?!」
「よしっ!」
美鈴は攻撃成功を確信した。だが……
美鈴は悟空の体をすり抜けてしまう。
「なっ!?」
美鈴は勢い余って林に激突してしまった。
「痛たたた……っ、あんな一瞬で残像を……?」
「どうした!美鈴!おめえの力はそんなもんか!?」
悟空の声が響く。
美鈴はすぐさま林から出てきた。
「まだまだこれからですよ。彩光蓮華掌!…喰らえっ!」
しかし、また残像拳を使われたのか、悟空には当たらない。
「オラはこっちだ!」
しかし、悟空の攻撃も美鈴には当たらない。
「裏の裏です!」
今度は美鈴の攻撃が悟空をすり抜ける。
「でやっ!」
攻撃を外した美鈴を悟空が殴り飛ばす。
「うわっ!」
「へへっ、裏の裏の、そのまた裏だ!」
美鈴は自分の作戦が失敗したことに驚きを隠せない。
「まさか、ここまで読まれていたとは……」
美鈴はふっ、と自嘲気味に吹き出す。
「これでラストです。これで貴方を倒せなかったら、私の負けです。行きます!地龍天龍脚!!」
美鈴は悟空に突撃する。
「ものすげえ気だ……じゃあオラも行くぞ!」
悟空も美鈴に突撃していく。
「はあああッ!!」
美鈴は渾身の蹴りを放つが、悟空に避けられてしまう、
「避けられ……」
「龍拳!!」
悟空の気が龍の形に変化する。
龍はそのまま美鈴を飲み込んだ…
「う、うう……?」
「お、目ぇ覚めたか?」
「ご、悟空さん……そうか。私、負けてしまったんですね。完敗です…」
すると悟空はハハハッと笑い、
「いやぁ、オラもさっきの美鈴の技喰らってたらやばかったぞ!おめえ、まだまだ伸びるぜ!」
「あはは……それは嬉しいですね。またお会いしたら、私に稽古をつけてくれませんか?是非、お願いします」
「いいぞ!オラもおめえがどこまで伸びっか見てみてえしな!」
「ありがとう……ございます」
美鈴は立ち上がろうとする。
「おっと、無理すんな。ここで休んどけよ」
「あはは、じゃあ、そうさせてもらいますね……」
言うなり、美鈴は眠りはじめる。
「すう………すう………」
「美鈴のやつ眠るの早えなぁ………」
悟空は少し呆れ気味でそう零した。
その数分前…
「お嬢様、館に何者かが侵入しました」
メイドと思われる人物が、館の主人であろう人物に報告する。
「美鈴は?」
「侵入者3人の中の1人、孫悟空という男と戦っております。館に侵入したのは2人のようです。博麗の巫女、博麗霊夢と魔法使い、霧雨魔理沙」
「ならその2人は私がやるわ。図書館に誘い込めばもう私のテリトリーだもの」
すると、物陰から更に紫尽くめの人物が現れる。
「そう?じゃあ任せるわ、パチェ」
「ええ」
「孫悟空………面白い。貴様の運命も、私のもの………!」
いかがでしたか?第5話は以上です。美鈴はやっぱり悟空と戦わせるべきかな、と思ったので、こうなりました。魔理沙が戦うシーンを期待してくださっていた皆様、すいません。次回は出番結構ありますので……
「はい…一生懸命に………(どーせすぐパッチェさんに負けんだろーな。)」
「勘違いするな………」
「うわぁぁーーーーっ!」
デデーン☆
〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!美鈴は気を操れたんだな!あいつ、やっぱりもっと伸びるぞ!何?!今度のオラの相手は紅魔館のメイド長?!霊夢と魔理沙は図書館でなんか戦ってるぞ!よーし、オラが相手だ!来い!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「2つの戦い!完全で瀟洒なメイド長と動かない大図書館!」
ぜってえ読んでくれよな!」