残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定
俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!
悟空たちは謎の宝船の猛攻により魔法の森に突き落とされてしまう。が、山の神、加奈子と諏訪子の協力で、なんとか宝船に乗り込むことに成功する。しかし、敵は思っている以上に強力であった・・・・
「よーし!着いたぜーーーっ!!」
魔理沙は大声で歓喜の声を上げる。
「んー!ん、ん、んー!」
しかし早苗が船の壁に頭がハマってしまい、必死に頭を引っこ抜こうとしていた。
「あ!さ、早苗大丈夫か?おーいみんな!早苗を引っ張ってやってくれー!」
悟空の頼みに霊夢と魔理沙ははぁ、と溜め息を吐き、
「はいはい、わかったよ」
その後、無理矢理早苗を引っ張りどうにか早苗を引っこ抜いた。
「あいたた………あ、ありがとうございました、皆さん」
早苗は服や顔に付着したおが屑や木片を手で払い下げながら3人に礼を言う。
その時、わぁぁぁ、と妖怪たちの咆哮が聞こえてきた。
それはまるで本物の命のやりとりを繰り返す戦場に響く怒号のそれと同じだった。
「………何人くらいだ?あ、人じゃないか」
魔理沙はおでこに手を当てて目測で人数を数えようとする。
「………ザッと10000ね。一人あたり2500人」
霊夢が魔理沙が数える前に答える。
「10000か………さっさと片付けるぜ!」
魔理沙が八卦炉を取り出した瞬間、四人の周囲を妖怪たちが囲いこむ。
「そこまでだ!おとなしくこの船から降りてもらうぞ!!」
正義感の強そうな妖怪が魔理沙たちを指差し警告する。が、
「へっ、丁重に……お断りするぜ!!」
魔理沙がそう叫んだ瞬間、四人は一斉に散らばり妖怪たちを蹴散らし始める。
「伸びろ如意棒!!」
悟空は伸ばした如意棒を薙ぎ払い妖怪たちを船から落としていく。
「ぐわぁぁぁぁぁ!!」
「久しぶりの大技だぜ!」
恋符「マスタースパーク」
魔理沙の八卦炉から今までとは比べ物にならないマスタースパークが飛び出す。
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」
妖怪たちは断末魔をあげながら森に落下していく。
「………は?」
魔理沙は額から汗が吹き出て、薄ら笑いを浮かべる。
「な、なして………?こんな威力が………?」
その時、魔理沙の八卦炉から丸めてくしゃくしゃにされた紙が落ちてきた。
「「霖之助さんのよくわかる!八卦炉使い方講座」……まず構えた時に左上になるスイッチを押すと……これか」
魔理沙は構えて八卦炉の左上のスイッチを押してみる。すると、
「「醤油が出てきます。料理とかに便利です」……」
魔理沙が左上のスイッチを押すと八卦炉の真ん中から醤油が適量出てきた。
「ぎゃあっ!めっ、目がっ!目がっ!!」
それが目の前にいた妖怪の目に命中し、たまたま視界を奪うことができた。
「…………」
魔理沙は数秒間絶句する。そして、わなわなと苛立ちを露にして、
「いらねーよこんなムダ機能!何がどうなって八卦炉が料理に使われるんだよ!こーりんのやつアホみたいな改造しやがって………」
魔理沙は八卦炉を地面に叩きつけ、地団駄を踏む。
「えーと、次次!構えて右上のボタンを押すと………よし、今度こそ使える機能が………!」
魔理沙は慌てて八卦炉を拾い上げ、右上のボタンを押す。
すると、パァン、という愉快な音と共に、ビラビラが出てくる。
「「即席クラッカーになります。これで宴会で人気者に!!ゴミが出ないタイプですので、片付けも楽チン!」………」
「もう見ないっ!!」
魔理沙は激昂し只でさえくしゃくしゃな説明書をさらにくしゃくしゃに丸めて地面に叩きつける。
「なにやってんのよ魔理沙のやつ………もったいない」
霊夢は説明書を拾い上げ懐に仕舞う。
「皆さん!あそこから内部に侵入できそうです!粗方片付けましたからあそこから侵入しましょう!」
不意に早苗が叫び内部に続く扉へ走り出す。
そして四人は宝船内部へと入っていった。
「孫悟空たちが甲板に出ようとしているみたいだよ」
ローブの女性が星に報告する。
「では、傍にある2連魔力主砲の前に案内しましょう」
「なら私が出るよ。この船については私が一番詳しいからね」
とセーラー服の少女が錨を担いでその場を離れた。
「あはははははっ!!これで奴等も真っ黒焦げだな!」
靄の少女は高笑いする。
「おっ、また甲板に出たぞ?」
「って!これは私たちを打ち落とした主砲じゃないですか!」
主砲の目と鼻の先に出てしまったことに早苗は驚きを隠せない。
「へへんっ!!のこのこ姿を現しやがって!今からぶっ壊してやるぜ!」
「魔理沙、オラたちが出てきたんだぞ?」
「う、そこは突っ込まないでくれ」
「漫才はそこまでよ………誰か来たわ」
霊夢がそう言ったと同時に、2連主砲の上に誰かが降り立つ。
「そこまでだ孫悟空!この2連魔力主砲で黒こげになるがいい!」
「貴女は誰ですか?!」
早苗が錨を持った少女に問いかける。
「私はこの船の長、村紗水蜜だ!」
「さあ!この船の底力、知るがいい!!って、うわぁっ?!」
村紗が錨を四人に構えた途端、主砲がいきなり大爆発を起こす。
「あらら。駄目じゃないか。精密機械に………
醤油なんて入れたらよ」
村紗が慌てて主砲を確認すると、オイルに混じって香ばしい醤油の香りが漂ってきた。
「ま、まさか、一体いつ………?」
「お前が早苗と話してる間さ!みんな、私に捕まれ!」
彗星「ブレイジングスター」
魔理沙は何処からか箒を呼び寄せ八卦炉を取り付けて主砲の前から逃げる。
「………くそっ!やられた………!!」
村紗は地面に拳を叩きつけ、左ウィングに消えていく魔理沙たちを見つめるしかできなかった。
直後、甲板及び2連魔力主砲が大爆発を起こし、内部構造が剥き出しになってしまった。
「しょ、星!主砲がバラバラでつかいもんにならないよ!」
ローブの女性が星に報告する。
「奴等は左ウィングに向かっているようだぞご主人。あ、ほら宝塔」
すると、ナズーリンが帰ってきて、こっそり星に宝塔を渡す。
「古道具屋に眠っていて吹っ掛けられたよ」
「そうですか……ご苦労様でした、ナズ」
「ちっ、主砲を殺れたからって調子に乗りやがって!!者共!左ウィングに孫悟空たちを近付けるな!」
靄の少女は艦内の妖怪たちに怒鳴り散らす。
「うわわわわっ!!落ちるっ!落ちるっ!」
早苗は霊夢の服を、霊夢は悟空の服を、悟空は魔理沙を掴んでなんとか振り落とされないように耐えている。
「よし、このまま左ウィングに突っ込むぜ!」
「いやさっきと説明が違 うわぁぁぁぁぁぁ!!??」
霊夢が逃げるんじゃないの?と言う前に魔理沙は左ウィングに突っ込んだ。
そして、大きな爆発音と共に左ウィングは吹っ飛んだ。
「けほっ、けほっ………魔理沙!無茶しすぎよ!」
霊夢は煙を吸ってしまったのか、激しく咳き込みながら魔理沙に文句を言う。
「悪い悪い。こっちの方が楽かな、って思ったのさ」
そして魔理沙は1度大きく旋回し、一回目の突撃で開いた穴に入っていった。
「ひ、左ウィング大破!被害面積、約59%!左右のバランスを崩しまくってるよ!」
ローブの女性が焦りの顔を浮かべ、星に報告する。
「げげっ!!」
靄の少女も徐々に焦り始める。
「セイル収縮!!右ウィングの浮力を下げなさい!!」
星もここで初めて声を荒げる。
「おいっ!今孫悟空たちは何処に居るんだ!?」
靄の少女が妖怪の胸ぐらを掴んで前後に揺さぶる。
「艦内に潜り込んだようだ。……!レーダーがキャッチしたぞ!ダクトの中だ!一体何処へ………ま、まさか……!!」
ナズーリンはある結論に至り、顔をしかめる。
「現在、孫悟空たちはダクトを進行中だよ!道に迷ったとは言い難いし………一体何処へ行こうというの……?」
「……待てよ?良いこと思いついたぜ」
靄の少女はニヤリと口元を歪める。
いかがでしたか?第49話は以上です。
~~~次回予告~~~
「おっす!オラ悟空!リアクターを壊せばこの船を止められんだな!よし、行くぞ!って、おめえが大将だな?毘沙門天さまの代理ってどういうことなんだ?!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「毘沙門天の「代理」?寅丸星!」
ぜってえ読んでくれよな!」