残酷な表現
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地獄での決戦は、超サイヤ人3の制限時間も相俟って、悟空の惨敗に終わった。悟空の実力は超サイヤ人を極まれば更に伸びる、と語る怨夢。その言葉を受け止め、更に強くなるべく、怨夢を止めるべく、悟空たちは新たなるスタートを迎えた。
第47話 間欠泉で出現!空高く舞う宝船?
「…………界王拳っ!」
魔理沙は意識を集中させ、赤いオーラを纏う。その向かいには、同じく赤いオーラを纏った美鈴がいる。
2人はキッと同じ方向を見つめている。
悟空は魔理沙と美鈴を見据え、透明なオーラを纏う。
「おりゃあっ!!」
魔理沙と美鈴が地面を蹴り悟空に突撃する。
そして、悟空にパンチの乱打を浴びせるが、悟空はことごとくそれを避ける。
そして、2人の顔にそれぞれ掌を突きつける。
「うっ………!」
「こ、降参だぜ……」
魔理沙と美鈴は思わず怯んでしまい、界王拳を解いた。
それを見た悟空もふう、と一息つき、オーラを解除する。
「悟空、凄えな!一昔前は私のこの状態で超サイヤ人2と互角くらいだったのに、よくそこまで強くなれるよな!」
「結構大変だったけど、なんとか掴めてきた気がするぜ…おめえたちも悪いな、オラの修行にも付き合ってもらって」
年が明け、3ヶ月が経ち、春の陽気に包まれ始めた幻想郷。悟空は宣言通り超サイヤ人2、3を封印し、通常の姿と超サイヤ人に磨きをかけていた。
一方、魔理沙と美鈴も少しずつ界王拳の倍率を上げる特訓をしており、今は10倍程度なら反動はほとんどないくらいに慣れてきていた。
「そういえば、怨夢のやつ、どうやって私たちの能力やスペルカードを使ってるんだ?」
ふと、魔理沙が2人に疑問を投げかける。
「んー…わかんねぇな。オラ考えんの結構苦手でよ」
悟空は少し申し訳なさそうに頭をかく。
「やっぱりコピー系の能力だと思います。能力とか、スペルカードを真似出来るってことは………」
「でもそれなら悟空が昔戦った敵を召喚する能力はどう説明するんだよ?」
「えっと………それは………」
美鈴は言葉を詰まらせてしまう。
「………まぁ、深く考えてもしょうがないな。私たちの知識量は限界があるからな。こういうのは紫が適役… ?!」」
適役だからな、と言おうとした途端、魔理沙の脳内に電撃が走ったかのような激しい痛みが襲う。
「あっ………いっ………て………!」
あまりにも凄い痛みの為、魔理沙はまともに声も出せずその場に倒れこんでしまった。
「お、おい、魔理沙!どうしちまったんだ?!ーーーー」
「魔理沙さん!しっかりしてください!ーーーー」
魔理沙は自分の意識が確かに消えかけているのを実感していた。
しかし、魔理沙がいくら抵抗しようと、頭痛は手を休めず魔理沙の頭を痛めつける。
そして、遂に魔理沙は自分の意識を手放してしまう。
・・・・・・
・・・・・・・・・・・
「あ、れ?こ、こって………」
地面の冷たさと頰を撫でる風で、魔理沙の意識は覚醒していく。
「ああ。また夢か。ったく。なにがしたいんだよこの夢は」
魔理沙はブツブツと文句を言いながら立ち上がる。
そこは夜の森の中であった。そこに、何人もの人々が血を流し、倒れていた。
そこには妖怪や人間、区別なく倒れている…
「…………
魔理沙は思わずそう零してしまった。そして、魔理沙の目にあるものが写り込んだ。
「………は?」
魔理沙の思考は
「…………ア…………リス………?」
魔理沙の目に写ったものは、流血でできた池に倒れるアリスの姿だった。そして、ある1つの結論が出た。しかし、魔理沙はそれを認めようとはせず、必死に首を左右に振る。
「うっ、嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ………!!」
そこに倒れていたものたち。それはかつて幻想郷にいた人間だったもの。妖怪だったもの。妖精だったもの。神だったもの………
魔理沙は必死に周りを見渡すが、新たな亡骸を発見するだけであった。
「う、嘘だろ………!うどんげ、萃香、さとりまで…………!!」
魔理沙は目の前の厳しすぎる現実からどうにかして逃げるべく目を瞑り頭を抱えて蹲った。
そして、魔理沙の耳に一言だけ、たった一言だけ、言の葉が届いた。
「………お前は無力だ霧雨魔理沙…そうだろ?おまえは守ると言いながら自分では何一つ守れないんだからな」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
次に魔理沙の目に飛び込んできたのは、自分の家の映像だった。
「はっ…………はっ…………」
魔理沙は肩で息をしながら、未だにズキズキと痛む頭を抑え、額の汗を拭う。
「ま、魔理沙、大丈夫か?」
「魔理沙さん、お気を確かに!」
魔理沙が少し落ち着きを取り戻したのは、悟空と美鈴の顔を見てからだった。
「ご、悟空、美鈴…………わ、私は………?」
「魔理沙さん、貴女はいきなり倒れて、気を失ってしまったんです。ここは貴女の家ですよ」
「なあ、すげえ顔色悪いど、おめぇ大丈夫なのか?」
美鈴はゆっくり魔理沙に状況を飲み込ませ、悟空は魔理沙を心配そうに見つめる。
「私、最近よく夢を見るんだ。誰かと誰かが戦ってる夢だとか、いろんな種類がある夢だ。い、いつもは見た夢は起きたら忘れてしまうんだけど、こ、今回ばかりははっきり覚えてる…………あ、アリスや萃香、み、みんなが………みんなが血を流して倒れてるんだ…………み、みんな死んで、死んで…………!」
魔理沙の目には既に光は灯っていなかった。そのとき、悟空が魔理沙の右肩に手を置く。
「魔理沙、心配しなくてもまだオラたちは死んでねぇ。アリスも萃香も、みんな死んでねぇ。それは夢なんだろ?だったら大丈夫だ。心配すんな」
美鈴もゆっくりと頷く。
「………そうだよ。そうだよな。こんなこと考えるなんて私らしくないぜ」
魔理沙は自分の頰をパチンと叩き、飛び起きる。その目は、再び光を宿していた。
そのとき、玄関からドアをノックする音が聞こえてきた。
「ん、誰でしょうか?」
美鈴が玄関のドアを開けると、そこには霊夢が立っていた。
「あ、美鈴。悟空と魔理沙いる?」
「あ、はい。居ますけど」
美鈴がどうしたんですか、と聞こうとした途端、悟空と魔理沙が玄関に現れる。
「おっす霊夢!どうかしたか?」
「なんか用か霊夢?くだらないことなら今度にしてくれ」
「そうじゃないのよ。空飛ぶ船を見つけたの!きっと宝船に違いないわ!」
「……………」
魔理沙は返す言葉が見つからなかった。
それをくだらないことだということがわからないのかこいつは。
そんな気持ちでいっぱいになってしまった。
「霊夢さぁぁぁぁぁぁん!嘘です!」
「ん?」
突如聞こえてきた声の方向へ全員が視線を向ける。
「あの船が宝船だなんて、全て嘘です!」
「いきなりどうしたのよ早苗」
「あの船は、妖怪の仕業なんです。神奈子様が仰っていました!間違いありません!」
早苗は自慢げに言うが、全員からはジト目で見られるだけであった。
「………オホン。とにかく!あれを追いかけますよ!」
早苗はそう言ってさっさと飛んでいってしまった。
「あっ、待てよ早苗!オラも行くぞ!」
それに続いて悟空、魔理沙、霊夢、美鈴と早苗について行った。
「それにしても、この円盤みたいなのはなんなんだ?」
魔理沙が飛んでくる円盤を捕まえて覗き込む。
「何かしらね、それ。ま、金になればいいのよ。金になれば」
「ああ。頼む。どうにか宝塔を探してきてくれ。頼んだよナズ」
「はいはい、はぁ。まったくご主人の無くし物の多さには困るなぁ」
ナズと言われた少女は船から飛び降りて雲の海に消えて行った。
「ねえ星。どこまで飛ばせばいいんだっけ?」
「法界までです」
セーラー服を着た女性ははいよ、とだけ答え、舵輪を握る手に力を込める。
「ところで、あの船はどっから湧いて出たの?」
霊夢は一抹の疑問を全員に投げかける。
「あの間欠泉じゃねえか?ほら、紫も言ってたろ?良からぬ輩が出てくるかもしれねえって」
「なるほど。それで辻褄が合いますね」
美鈴はぽん、と手を叩く。
「じゃあ、あの船はやっぱり妖怪の巣窟ってことですか…!」
早苗がそう呟いた途端、全員の顔から笑みが消失する。
「よし、気を引き締めて行くぜ!怨夢…………今度こそぶっ倒してやる!」
魔理沙は帽子を深く被り直し、スピードを上げる。
そして一行は、雲の中へと消えて行った。
いかがでしたか?第47話は以上です。
〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜
「皆様、ご機嫌よう。八雲紫よ!このコーナーは、「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想にお答えしていくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告までスクロールよ!
はい!今回から星蓮船編です。早いものですね。今年度中にはこの作品は完結したいなぁ、とタミが言っていました。お正月にハイドラ更新になる、と思いますので、よろしくお願いします。それではコメ返ししていくわ!月人さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「やはり超サイヤ人3では勝てませんでしたか………」
超サイヤ人3にはいろいろと欠点がありましたからね。時間制限とか………素の戦闘力も潜在能力開放悟飯や超サイヤ人3ゴテンクスに負けてますしね。しかし、ご安心ください。ゴッドにはなりませんがこの作品で更に悟空が進化する、ということだけはお教えしておきます。怨夢との決戦まで、お楽しみに!それでは、また次回お会いしましょう!」
〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!あの船には妖怪がたくさんいるんだな!怨夢のこともあるけど、オラやっぱワクワクしてきたぞ!それにしてもあの船、どっかに向かってるみてえだけど、どこに向かってんだ?次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「行く手を阻む者たち!多々良小傘とナズーリン!」
ぜってえ読んでくれよな!」