世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!

怨夢に洗脳されていた美鈴は、なんと自らの力で洗脳を無理矢理解いた。しかし、その時起こした爆発で、灼熱地獄は崩壊の危機に晒される。悟空と魔理沙は、怨夢、そしてジャネンバとの決着をつけるため、ピンチを承知で灼熱地獄に残った。はたして地獄での決戦は、どちらに軍配が上がるのか?!


第46話 リミット!!超サイヤ人3!!

「超サイヤ人を超えた超サイヤ人を、更に超えた………?」

 

魔理沙は困惑と期待の眼差しを悟空に向ける。

 

「はぁぁぁぁぁ…………!!」

 

悟空は気を溜め始める。その直後、グラグラと大気が震え始めた。

 

「ほう………あれが超サイヤ人3か………!」

 

怨夢も悟空の変化が終わるまで待つことを決めたようだ。

 

「お、おいおい…………!」

 

魔理沙は悟空の凄まじい気の上がりように驚愕する。

 

(け、桁違いだ………!なんて気の上がりようなんだぜ………?!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なに?!」

 

「これは、悟空?すごいエネルギー………!」

 

大気の震えは地上まで届き、博麗神社周辺で怨霊退治をしていたレミリアと紫に襲いかかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ま、また地震かい?!」

 

「何度も言うけど、小町、落ち着きなさい!一体幻想郷で何が起こっているんですか…………?」

 

悟空の気は彼岸まで轟いていた。映姫は事務机に捕まり揺れを凌いでいるが、耐えられなくなり椅子から転げ落ちてるしまう。

 

「い、たた………そこの、この揺れの発生源の映像を見せてください!」

 

映姫は近くにいた小鬼に映像を写させる。

 

「これは、悟空さん………!」

 

「お、悟空だ!怨夢って奴じゃないんだな!しっかし凄いエネルギーだな!」

 

「ですね………しかし………あれでは燃費が悪すぎます。超パワーを引き出せる代わりにエネルギーをごっそりと持っていかれます。あれだと約10分が限度でしょう。………そういえば彼は、悟空さんは死んだことがありましたね。もしかすると、その時に彼岸で、しかも死人の状態で使うことを前提に作った変化なのでは………?向こうの死者には肉体を与えられている者もいると聞きましたが……」

 

「映姫さま、なにブツブツ言ってんですかい?中2病に罹りました?」

 

「うるさいです!」

 

映姫はカッとなってその場にあったピコピコハンマーを思いっきり小町の頭に振り下ろす。

 

「いってえ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁぁぁーーーっ!!」

 

悟空を中心に凄まじい閃光が迸る。

 

 

 

 

「え………?おま、おまえ、悟空………?」

 

魔理沙は悟空の変化に目を丸くする。

 

「時間がかかって悪かったな。この変身をすんのはまだ5回目なんだ」

 

悟空の髪は腰のあたりまで伸び眼窩上隆起が起き、眉毛が消えている。

 

「ふ、ふふ、素晴らしいな。これだけの力を持つ人間を殺すのは惜しい………孫悟空、まだお前には可能性が秘められている。私は空虚なものだ。………私のこの虚ろな心を満たしてくれるのは復讐心のみだ。この能力(ちから)も………復讐心の産物………さあ、始めようか!」

 

「………ああ…さっさとやろうぜ」

 

邪神槍「スピア・ザ・グングニル」

 

怨夢はかつてレミリアに乗り移った時に使った異形の槍を放つ。

 

「かめはめ…………波!!」

 

悟空もかめはめ波で応戦する。

 

が、異形の槍はかめはめ波を真っ二つに切り裂く。

 

「なっ?!」

 

悟空は慌てて横に逃げるが、異形の槍が悟空の頬を掠めて飛んでいった。

 

「っ………!」

 

悟空は頬を伝う赤い滴を拭き取る。

 

「どうしたどうした?!超サイヤ人3の力はこれっぽっちか?!」

 

「まだまだこんなもんじゃねえぞ!」

 

悟空は気のドームを作る。

 

それにあわせ、怨夢も気のドームを作る。

 

お互いの気がぶつかり合い、激しく火花が散る。

 

耐えきれなくなり、ドームが爆発する。

 

悟空と怨夢は平行して飛びながらお互いに気弾を放つ。

 

「おりゃあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「はあぁぁぁぁぁ!!」

 

激しい気弾の打ち合いの末、悟空が競り勝つ。

 

「があっ!!」

 

悟空はまだ気弾を打ち続ける。

 

しかし、爆煙の中から怨夢は脱出する。

 

「まだ終わんねぇぞ!!」

 

「なに?!」

 

悟空はすかさず怨夢に追撃をかける。

 

そして、怨夢をキックで打ち上げ、気合い砲で壁に叩きつける。

 

「ぐっ!!………成る程。素晴らしいな……この力、とくと見せてもらおうじゃないか……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おりゃあっ!!」

 

魔理沙は気の刃でジャネンバの剣と渡り合っている。

 

「シャアッ!!」

 

ジャネンバは剣を振り回すが、魔理沙には当たらない。

 

「いくら潜在能力が解放されてるってったって20倍の界王拳は無理があるか………一気に決めるぞ!!」

 

魔理沙はジャネンバの頬に拳を当て、更にキックの乱打で吹き飛ばす。

 

「やっ!!」

 

魔理沙は両手でスパークが入った気弾を放ち、気の刃を伸ばして掲げる。

 

「行っ………けぇぇぇぇぇ!!」

 

魔理沙は右手を思い切り振りきる。

 

爆煙は真っ二つに切り裂かれる。が、そこにジャネンバの姿は無かった。

 

「………逃げられた………!くそっ……!!」

 

魔理沙は界王拳を解き、地団駄を踏む。

 

「………!あっ……が………?!!」

 

刹那、魔理沙の肉体を猛烈な痛みが襲う。

 

(な、なんだこれ?!全身の筋肉が一気につっちまったみたいだ………!!か、身体中ひきつって………う、動けねぇ………!!い、痛すぎる……金縛りかなんかかよ……?!)

 

魔理沙は文字通り一歩も動けず、立ち往生する形になってしまった。しかも、不幸が連鎖するように武空術が解けてしまった。

 

(し、しまった!う、動け!動け!動け動け動け動け動け動け!!頼む、動いてくれ………!!!)

 

そのとき、溶岩の高波が魔理沙を飲み込まんと襲いかかってくる。

 

(くっ、くそ………!!!)

 

溶岩の高波は魔理沙を飲み込み、消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だりゃあ!!」

 

悟空は怨夢にパンチを繰り出す。その拳は、しっかりと怨夢の顔を捉えた。が、

 

「…………蚊が止まったかと思ったよ。パンチってのは………こうやらなきゃな!!」

 

怨夢のパンチが悟空の腹部にめり込む。

 

「がっ………は?!」

 

そのせいでか、超サイヤ人3が解けてしまった。

 

「一発一発、確実に相手を殺すつもりで…殺意を込めて打たなきゃな」

 

「し、しまった………!!」

 

「やはり燃費が悪すぎる…その姿はあの世限定だ。ここで私から1つアドバイスをくれてやろう。私に勝ちたくば、通常の形態と超サイヤ人を極めろ。超サイヤ人3の燃費の悪さは改善できん。まあ、ここから脱出できたら、また戦ってやろう。私も弱いお前を倒してもつまらんからな」

 

怨夢はスキマを開き、消えていった。

 

「くっ、くそ………!」

 

そのとき、魔理沙が瞬間移動で現れる。

 

「ご、悟空!捕まれ!」

 

悟空はとっさに魔理沙の腕をつかむ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地霊殿。ここの上空に、いきなり悟空と魔理沙が現れる。

 

「「いてっ!!」」

 

2人は頭から落下し、大きなたんこぶが出来た。

 

「わっ!2人とも、私今帰ってきたとこなのに………!」

 

霊夢は肩で息をしながら空と美鈴を下ろす。

 

「あ、うう………!」

 

「いてて………!」

 

「ちょっ、2人ともボロボロじゃない!早く手当を………!」

 

「お帰りなさい、皆さ……って、皆さん?!その怪我、どうしたんですか?!」

 

さとりが騒ぎを聞きつけ、お燐と共に庭に出てくる。

 

「さとり!ほら、空連れてきたわよ!ってか、早くこの4人手当してあげて!私は溶岩を………!」

 

霊夢は疲れた体に鞭を打ち、地獄の穴を封印した。

 

「よし、これで溶岩は流れて………こな……い………」

 

霊夢は残った力を使い果たし、その場に倒れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、ここ、は?」

 

魔理沙はゆっくりと身体を起こす。

 

「あ、目が覚めましたか?」

 

「起きたー!」

 

魔理沙の目に飛び込んできたのは、さわやかな笑顔を浮かべる空とさとりだった。

 

「私は、瞬間移動して………?あっ、ててて!!」

 

「まだ安静にしてください!貴女は内臓も筋肉もボロボロです!」

 

さとりは魔理沙を無理矢理寝かしつける。

 

「はは………やっぱ20倍界王拳は無理があったぜ…」

 

魔理沙は自嘲気味に吹き出し、また寝入ってしまった。

 

翌日、地霊殿で小さな宴会が開かれた。地底の鬼たちも同席し、酒を飲み尽くし、特に勇儀がさとりにこっ酷く叱られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、完治した悟空、魔理沙、霊夢、美鈴は地霊殿を後にするため、エントランスホールに出ていた。

 

「さとり、助かったぞ!おめえが助けてくれなかったらオラおっ死んでただ!」

 

悟空はニカッと笑う。

 

「いえいえ、お気になさらないでください。空とお燐を助けてくれたお礼です」

 

「そういえば、こいしはまだ帰ってきてねえんか?」

 

「え?あ、はい。そうですね。まぁ、そのうちひょっこり帰ってきますよ」

 

悟空はそっか、と言って、

 

「じゃあまた会おうなさとり!」

 

悟空は手を振って魔理沙たちを連れて瞬間移動する。

 

「孫悟空さん、………不思議な人。さて。私もうかうかしていられませんね。博麗怨夢………あの時一瞬だけ奴と繋がった。彼女は………彼女から感じたのは深い、深い絶望と怒り………一体、彼女になにがあったんでしょうか………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらお帰り悟空、みんな。随分と遅かったわね。レミリアはもう帰っちゃったわよ」

 

怨霊を手早く片付けた紫たちは既に解散しており、博麗神社に居たのは紫だけであった。

 

「皆さん、本当にありがとうございました。あのままあの人にいいように使われてた、と思うと……」

 

美鈴は全員に改めてお辞儀する。

 

「気にすんな美鈴。オラ超サイヤ人3でも負けちまったからな。あいつの言う通り、普通の超サイヤ人を極めた方が強くなれそうだ。オラしばらく超サイヤ人2と3は封印しようと思う。修行し直し、だな。美鈴、もちろんおめえもやるよな?」

 

悟空の問いに美鈴は大きく頷く。

 

「あの、話してるとこ悪いけど、あの間欠泉の影響でまた何か怨夢とは別の良からぬ輩が出てくるかもしれないから、霊夢も、魔理沙も注意してね」

 

そう言って紫はスキマの中に消えていった。

 

「それじゃあ、ひとまず解散ね」

 

「ああ!またな霊夢!」

 

その後、守谷神社が鬼の形相をした霊夢によって半壊したのはまた別のお話。




いかがでしたか?第46話は以上です。

〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜

「皆様、ご機嫌よう。八雲紫よ!このコーナーは、「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想にお答えしていくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告までスクロールよ!






はい!それでは今回も答えて行きましょう!月人さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「美鈴凄いですね。洗脳を破るとは………遂に超サイヤ人3爆誕ですね!!」
はい。超サイヤ人3はたしかに強いですけど、やっぱり燃費の悪さですね。神と神の時にもあったように、悟空は超サイヤ人を極める方がいい、と思いこうしました。超サイヤ人3ファンの皆様、ごめんなさい。それでは次、行きましょう。風希さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「そういえばジャネンバは悪口が苦手でしたね。」
はい。映画を見返してるときに見つけました。タミ自身も忘れてたようで………、「あっ、こんな設定あったんだ」
って言ってたわ。さて、今回はここまで!それでは次回もお楽しみに!


〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!超サイヤ人3でも怨夢に敵わねぇなんてな………やっぱあいつの言う通り超サイヤ人を極めた方がいいみてえだな。な、なんだ?!空飛ぶ船かぁ……ピッコロ大魔王が乗ってたようなやつとは全然違えぞ!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「間欠泉で出現!空高く舞う宝船?」
ぜってえ読んでくれよな!」

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