世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!

怨夢が召喚したジャネンバと魔理沙は凄まじい攻防を繰り返している。魔理沙の頼みで悟空のもとへ向かう霊夢の前に現れたのは、なんと美鈴だった。しかし、美鈴すでに洗脳されてしまっていた。そして、悟空と霊夢に襲いかかる。3人は果たしてこのピンチを切り抜けられるのか?!


第45話 洗脳を解け!地獄での再決戦!!

「気がグンと上がった……!」

 

魔理沙は静かに構え、相手の出方を見る。

 

「…………ヒヒ、ヒェッヘッヘッヘ!!」

 

ジャネンバは奇声を発しながら手を横に薙ぐ。

 

「な、なんだ?!」

 

ジャネンバが切り裂いた空間からは、無数のガラス片のようなものが魔理沙目掛けて発射されている。

 

「うわ!わっ!!」

 

魔理沙は近くの岩の陰に隠れて様子を見ようとしたが、その岩がガラス片で一瞬で粉々に切り裂かれてしまったので、魔理沙は慌てて瞬間移動する。

 

「このやろうっ!!」

 

魔理沙は手の中に気弾を忍ばせ、ジャネンバの顔面で炸裂させようとした。が、

 

「なっ?!」

 

ジャネンバの身体はキューブ状になり、その攻撃を避ける。

 

そして、魔理沙の隣に急にスキマのような空間が現れ、ジャネンバの手が出てくる。その手には、魔理沙のように気弾が仕込まれていた。

 

「しまっ………!!」

 

魔理沙は回避が間に合わず、モロに気弾を喰らう。

 

「いてて………!このイカレ魔術師!少しは手加減しろ!」

 

魔理沙がジャネンバを罵倒するような愚痴を漏らした途端、ジャネンバの身体の表面にヒビが入る。

 

「ウガ………ガアッ………!!」

 

ジャネンバは少し苦しそうにもがく。

 

(も、もしかしてあいつ、あんなに強いのに悪口が効くのか?!変なやつ………)

 

魔理沙は少しの間呆然とし、すぐに顔を振って仕切り直す。

 

「こうなったら暴言吐き続けてやるぜ………あ、勘違いしてほしくないけど、私は仕方なくやってんだぜ?あいつが悪口効くってんだから………私は誰に言い訳してるんだろ…」

 

メメタァ……と、魔理沙はジャネンバから距離をとるように回避に徹し始め、ジャネンバを罵り始めた。

 

「バーカバーカ!バーカバーカ! バーカバーカ!」

 

「カイテル!ヨードル!クレープス!アンポンタン!」

 

「大っ嫌いだ!畜生めぇぇーーーっ!!」

 

と、自らが思いつく限りの暴言を吐き続けた。

 

「はぁ………はぁ………どうだ………?」

 

「ウ………ウガ………!」

 

子供レベルの暴言でも、ジャネンバにはこれ以上ないほどのダメージが入っていた。

 

「へへっ!どうだこん畜生め!」

 

魔理沙はトドメの一撃(言)を決め、小さくガッツポーズをする。

 

「ウガァァーーーッ!!」

 

しかし、ジャネンバは咆哮し、近くの手頃なサイズの岩の破片を拾い上げ、剣に変える。

 

「シャァッ!」

 

ジャネンバは剣を振り回し、魔理沙に攻撃する。

 

「うわっ!!」

 

魔理沙は飛んできた斬撃を辛うじて避ける。が、服の左肩の部分が切れてしまった。

 

「いってて………」

 

ジャネンバは更に攻撃するため、キューブ状になり消えようとする。

 

「逃すか!」

 

魔理沙は瞬時に右手で気功波を放つ。

 

気功波は命中したのか爆発を起こし、魔理沙から少し離れたところからジャネンバが現れる。

 

「おらあっ!!」

 

魔理沙は両手を合わせてジャネンバに追い打ちをかけようとする。が、

 

ジャネンバは腕を伸ばして魔理沙の首を絞め上げる。

 

「うわっ!!」

 

「ぬぅん………シャアッ!!」

 

ジャネンバは腕を伸ばして岩の壁に伸ばし、魔理沙の頭を壁に押し付ける。

 

砂煙が舞い、魔理沙の姿が見えなくなった。

 

「がほ、げほ………!」

 

魔理沙は地面に手をつき、激しく咳き込む。

 

「ちくしょう、まだ実力の差が………!こうなったら………身体ぶっ壊れる方が死ぬよりマシだ!界王拳20倍、行くぜ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうだ?かつての弟子に攻撃される気分は?」

 

「………最悪さ。おめえは美鈴や輝夜、天子を洗脳していいように使ってやがる………絶対に許せねぇ………!!」

 

「美鈴、私の隣へ来い」

 

怨夢がそういうと、美鈴は若干躊躇い、怨夢の横へつく。

 

(何かしら………?美鈴、一瞬躊躇った………?だとしたら、まだ完全に洗脳しきれてないのかしら。輝夜と天子は自我すら無かったし………)

 

その時、霊夢の脳内に電流が走った感覚が流れた。それと同時に、1つの仮説が立てられた。

 

(強い攻撃を浴びせたら、洗脳が解ける……?いや、これはあくまでも可能性があるってだけ。必ず解けるっていう保証は………でも、ここでやめて可能性の残滓だけ残して後悔するよりは………!)

 

霊夢は強く目を見開き、怨夢と美鈴を睨む。

 

「ちっ、その目だ………!その目が気にくわない!!………美鈴、相手してやれ!」

 

怨夢は目に手を当て、引き下がる。

 

「っ!!あうう………!!」

 

美鈴の脳内に、怨夢の声が反響する。

 

「さあやれ!孫悟空を殺せ!!ころせ!!コロセ!!」

 

「………〜〜〜!!」

 

美鈴の口が少し動き、何かを言った。

 

「………!!………断ります!!」

 

「………なんだと?」

 

怨夢は思わず聞き返す。

 

「断ると言っているんです!貴女の………言いなりになどなどなりません!!」

 

「…………もう一度だけ言うぞ。孫悟空を殺せ!」

 

美鈴は頭を抑え、大きく首を横に振る。

 

「ちっ、この役立たずが………!!」

 

(なんという強靭な精神力だ………!あれでは孫悟空に一撃与えるだけで精一杯ではないか………!!ユカリめ………厄介な奴を攫ってきたな………!!)

 

そのとき、空間が歪みジャネンバが現れる。

 

それを追って、魔理沙も瞬間移動で現れた。

 

「美鈴!お前、洗脳されて………!」

 

「いえ、魔理沙違うわ。美鈴、なんとか抑え込んでるみたい………!でも、完全に解くにはどうすれば………?!」

 

「ウウ………!!」

 

ジャネンバが剣を手に前に出ようとするが、怨夢は左手を出し静止する。

 

「これが最後のチャンスだ紅美鈴。孫悟空とその仲間を殺せ!!」

 

「………嫌です!!………私は、私はレミリア・スカーレットお嬢様に使える門番にして、孫悟空さんの弟子です…………貴女なんかに………操られて………たまるかぁぁーーーっ!!!!」

 

美鈴は持ち合わせている全ての気を限界まで放出する。

 

「うわ…………!!」

 

その場の全員が各々防御態勢をとる。

 

「はあっ、はあっ………!!」

 

美鈴は肩で息をする。その額のマークは、綺麗さっぱり消えていた。

 

「美鈴!おめえ、マーク消えてるぞ!凄えな!」

 

「し、しかし…恥ずかしながらもう飛ぶ力しか残ってません。それに、凄く…熱いです…」

 

「あ、ああ!おーいパチュリー!アリス!美鈴にも冷却魔法かけてやってくれ!」

 

魔理沙は慌てて無線機に話しかける。すると、美鈴の周囲を半透明のオーラがまとわりついた。

 

「ありがとうございます、パチュリー様、アリスさん」

 

落ちそうになった美鈴の身体を慌てて霊夢が支える。

 

「無理しないの。あんた、ただでさえあいつが呼び出したバビディに潜在能力を解放させられてるんだから…」

 

「おっとお前ら。ボーッとしてていいのかな?さっき紅美鈴が起こした爆発で、この灼熱地獄の壁が壊れ、凄まじい量の溶岩が流れてくるぞ?このままだと、約10分でここは溶岩の海に沈む」

 

その場の全員が、怨夢の言葉に戦慄する。

 

「もう、この身体も私の身体に馴染んだ。もう要らん」

 

怨夢は空の身体から抜け出し、空を思い切り蹴飛ばす。

 

霊夢はなんとか飛んでくる空の身体をキャッチできた。

 

「霊夢、空と美鈴連れてここから逃げてくれ。あいつらはオラがなんとかする」

 

「おっと。私も残るぜ悟空。あのジャネンバとかいう奴に借りを返さなきゃな」

 

悟空は無理すんなよ。と言って霊夢を送り出す。

 

「帰ってこないと承知しないわよ!2人とも、わかってんでしょうね!」

 

2人はほぼ同時にVサインを霊夢に送る。

 

(やっぱり師匠と弟子ね。息ピッタリだわ)

 

霊夢は急いで灼熱地獄の出口を目指す。

 

 

 

 

 

「さぁて。この状況に似た状況を経験しているだろう?孫悟空」

 

「ああ。ナメック星のときだな。フリーザと戦った以来だ」

 

怨夢は短くそうか、と返すと、超サイヤ人ロゼになる。

 

「速く私とジャネンバを倒さなければお前たちに未来はないぞ。かかってくるがいい、孫悟空!そして霧雨魔理沙!」

 

「私も界王拳20倍は初めて使うぜ。一気に決めてやる!」

 

「ならオラも、超サイヤ人を超えた超サイヤ人を、もう一つ超えてみるかな………!」




いかがでしたか?第45話は以上です。

〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜

「皆様、ご機嫌よう。八雲紫よ!このコーナーは、「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想にお答えしていくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告までスクロールよ!





はい!次回、遂に、遂に超サイヤ人3、爆誕………ッ?!さぁて、張り切ってコメ返ししていくわよ!まずは月人さんからのコメントね。いつもありがとうございます!
「魔理沙の戦いの流れが悟空とそんなに変わらなかったのでジャネンバは劇場版のように人型になるのかな?と思いながら読んでいました。」
そうですね。具体的な人型変化への理由づけが無かったため、止むを得ずこの策を使いました。え?手抜き?(´・ω・)
続いて、風希さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「美鈴がGTの悟天みたいになってる………」
これはやってみたかっただけ、ってやつですね。まあ、洗脳あっさり解けちゃったけど………
最後に、dbdaibouさんからのコメントね。いつもありがとうございます!
「個人的にジャネンバは劇場版キャラで1番好きな敵役なので東方キャラとの絡みを見れて感激してます。」
個人的にはやっぱりフリーザかなぁ、と思いますね。え?聞いてない?(´・ω・)まあ魔理沙は界王拳無しで今のところは超サイヤ人になった悟空と同じくらいです。それが界王拳20倍でやっとジャネンバと戦えるってところですかね。それでは今回はここまで!それでは次回を、お楽しみに!」

〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!怨夢の超サイヤ人ロゼと戦えんのは、やっぱこれっきゃねえ!10分くらいしか保たねえのが弱点だけど、今は関係ねえよな!行くぜ!これがオラの全力だ!!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「リミット!!超サイヤ人3!!」
ぜってえ読んでくれよな!」

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