世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!

魔理沙が不思議な夢を見るようになってから約5ヶ月。年末の幻想郷に、新たな異変が巻き起こる。それは、間欠泉に紛れて怨霊が現れる、というものであった。そこで、霊夢、魔理沙、悟空の三人は、紫たちのサポートを受け、地底に潜る。果たして、3人を待ち構えているものはなんなのか?!


第41話 地獄の旧都!橋姫、水橋パルスィ!

「おー…でっかいわね…」

 

霊夢は穴の奥を見つめそんなことを漏らす。

 

穴の奥は、真っ暗で、何も見えない。まるで巨大な怪物が口を開けて獲物を待ち構えているかのようだ。

 

「よし、いってみっか」

 

悟空の合図で、3人は穴の中へと入っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………何にも見えないわね」

 

穴の中は一本道で、迷うことは無かったが、とても暗いため、霊夢は進んでいるのか戻っているのか、だんだんわからなくなっていた。

 

唯一の救いは、地底から這い出てくる怨霊が、ぼんやりと光っていることだろうか。

 

「そういえば、萃香はいつまでついてくるつもりなんだ?」

 

魔理沙は霊夢の背後に向かって言う。すると、

 

「あはは、やっぱバレてた?ごめんごめん」

 

霧が集まって、萃香が現れる。

 

「あ、萃香」

 

霊夢はようやく気がついたようだ。

 

「なんでついて来たんだ?」

 

「勇儀に会いにな。ま、結局華扇とコンガラは見つかんなかったけど」

 

「勇儀ってあんとき言ってたおめえくらいにすげえ奴か?」

 

「ん、ああそうさ。いや、 パワーなら100%勇儀が上だろ…スピードは知らないけど」

 

萃香のその言葉に、悟空は目を輝かせる。

 

「それで萃香、その旧地獄街道まではあとどれくらい?」

 

霊夢の問いに、萃香は少し考える仕草をして、

 

「んー、このスピードならあと10分くらいで着くよ」

 

すると、突然洞窟の奥から笑い声が聞こえてきた。

 

「だ、誰だお前は!?」

 

萃香の問いに答えるように、目の前に2人の女性が現れる。

 

「地獄から来た男、スパイダーマ………じゃなかった。黒谷ヤマメ!」

 

「同じく、鶴瓶落としのキスメ!」

 

テッテレーテッテレーテレッテレー

 

2人が決め台詞を言った途端、キスメが持っているラジカセから特撮ヒーローのオープニングのような曲が流れる。

 

「なんだあいつら」

 

魔理沙は若干呆れ気味だ。

 

「ところで、そこの道着の貴方、これなんだ?」

 

すると、ヤマメはおもむろに如意棒を取り出す。

 

「あっ、あれ?オラの如意棒?!」

 

悟空は背中を触ってみるが、如意棒は影も形もなかった。

 

「フハハハハッ!すり替えておいたのさ!……と、ほい。返すね」

 

ひとしきり笑い終え、ヤマメは悟空に如意棒を手渡す。

 

「あ、サンキュー」

 

「そういや、萃香。久しぶりだね」

 

「相変わらずだなヤマメ」

 

ヤマメはまーね、と頭を掻く。

 

「それで、旧都に行きたいのかい?パルスィが入れてくれるかわかんないよ?」

 

「私がいれば大丈夫だろ」

 

「ん、それもそうか」

 

ヤマメは気をつけてね、と付け足し、道を開ける。

 

するとまた、魔理沙の脳内に映像が流れ込んでくる。

 

 

 

 

 

 

 

「貴方は、「孫悟空」。いつでも世界を救ってきた。そんな貴方に出来ないことはない。そうではないのかしら?」

 

溶岩に包まれた場所で、紫が悟空の腕を掴んでいる。悟空の側には、小さい子供が1人いた。少年は、気を失っているようだ。

 

「紫………」

 

「これが私の償いよ、悟空………自分を信じなさい、孫悟空っ!!」

 

「行けぇっ!!」

 

「……なんてね」

 

直後、紫は悟空を突き飛ばした…

 

そして、その場に紫を残し、悟空と少年は消えた。

 

紫は、数秒その場に立ちつくしていた。

 

そして紫は懐から葉巻を一本取り出す。

 

「……やめてたけど、まぁ、死ぬ前くらいいいわよね。ははっ、あの子のこと言えないなぁ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………紫?」

 

ふと、魔理沙の口から紫の名が出てくる。

 

「ん?紫がなんだって?」

 

霊夢が尋ねるが、

 

「………なんだっけ?」

 

魔理沙は、もう忘れてしまったようだ。

 

「ほら、ついたぞ。ここが旧都だ」

 

そうこうしているうちに、旧都の入り口の大橋に到着していた。

 

橋の向こうには、活気のある街がある。

 

太陽の光が差さないにもかかわらず、街はとても明るかった。

 

「あれが旧都っちゅうとこか………」

 

悟空が感心していると、橋の上に、誰かがいるのが見えた。

 

「ん?あれ誰だ?」

 

「あ、さっき言ってたパルスィって奴があれだ」

 

萃香はパルスィに指を指す。

 

「ようパルスィ。久しぶり」

 

「ああ萃香?お帰り。地上は楽しかった?」

 

萃香は無言でVサインをする。

 

「楽しかっただなんて………妬ましい……」

 

「あはは、悪いな。ああ、で、こいつら客人なんだ。通してもいいよな?」

 

「萃香の友人ならいいんじゃない?………こんなに友達多いなんて………妬ましい………」

 

2人の会話を静かに聞いていた悟空は、魔理沙に耳打ちする。

 

「なんか、暗いやつだな……」

 

「いや、ただ一方的に妬んでるだけだろ…….たぶん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁー…暇ねぇ」

 

「そんなこと言わずに手伝ってくださいよ、時の界王神さま。刻蔵庫の整理、まだ終わらないんですよ!」

 

「いいじゃないトランクス。やってくれたって。あとでご飯作ってあげるから」

 

「いえ、結構です……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悟空たちは、旧都を進んでいた。

 

「………そういや、また後ろをつけてきてる奴がいるな……」

 

「ん……?私は何にも感じないぞ?」

 

悟空はなにかを感じ取ったが、魔理沙は何も感じられなかった。

 

「こんにちは!」

 

悟空たちが後ろから前方に視線を戻すと、悟空の目と鼻の先に少女がいた。少女は満面の笑みで悟空を見つめている。

 

「うわっ、おめえ誰だ?!」

 

「おめえ誰だ?えへへ」

 

悟空の問いを真似して、少女は言う。

 

「オラか?オラ悟空。孫悟空だ。よろしくな!」

 

「おらこいし!古明地こいしだ。よろしくな!」

 

悟空が差し伸べた手をこいしはとる。

 

「でも悟空にいちゃん、どうして私がわかったの?」

 

「いや、おめえの気を感じてな。でもおめえすげえな!集中してねえとおめえを見失っちまうよ」

 

 

 

「………一体悟空は誰と話してんだ?」

 

「さあ……?」

 

霊夢と魔理沙はお互いの顔を見合わせる。

 

「ッ!!」

 

その刹那、再び魔理沙の脳内に映像が飛び込んでくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ、くぎぎぎ………!」

 

水晶がいたるところに浮かび上がる不思議な場所。

 

そこに、3人が向かい合っていた。1人は悟空。その向かいには形容しがたい異質な体を持った生命体。魔神、とでもいうべきだろうか。

 

問題は、悟空のとなりにいる人物。となりの人物は、何故か姿がバグった映像のように乱れ、いろんな人物に入れ替わったりしている。時には人間。時には宇宙人のような姿になる。

 

「おのれ………おのれ………!」

 

魔神は怒りを露わにする。

 

「クッソォォォォォッ!!」

 

魔神は遂に怒りが頂点に達したのか、赤いオーラを纏い、右手を突き出し突進する。

 

「か……め……は……め……波!!」

 

悟空とその隣の人物は、かめはめ波で応戦する。

 

だが、悟空の隣の人物は、未だにバグった映像のように乱れ、姿が入れ替わっている。しかし、どんな姿になろうと、悟空と同じようにかめはめ波を放っていた。

 

魔神の拳と2人のかめはめ波がぶつかり合う。

 

「死ね、虫ケラどもぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「負けてたまるかぁぁぁぁっ!!」

 

悟空の声を合図に、2人のかめはめ波は更に威力が増す。

 

そして、魔神を完全に飲み込んだ。

 

「な、なんて奴らだ………!オレは神になった………神になった………はずなのに………!!!」

 

魔神は、ボロボロとその姿を崩していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい、魔理沙!あんたぼーっ、としすぎよ!異変解決に来てんだから、もっとしゃんとしろ!」

 

魔理沙は霊夢に小突かれ、はっとする。

 

「あ、ああ。悪い…」

 

 

 

 

「ねえねえ!私もついていっていい?灼熱地獄に行きたいんでしょ?行き方知ってるよ!」

 

「え?おめえなんでオラたちの行く場所知ってんだ?」

 

「ずーっといたもん!悟空にいちゃんたちが神社で作戦会議してるとこから」

 

悟空はその時、全く気づいていなかったため、こいしの能力に感心している。

 

「サンキュー!じゃあ頼んでいいか?」

 

悟空の問いにこいしは満面の笑みで答える。

 

「こっちだよー!」

 

こいしはスキップで進んでいく。

 

「おーい、霊夢、魔理沙、それに萃香!置いてかれちまうぞ!」

 

「え?誰に?」

 

霊夢と魔理沙と萃香は頭に疑問符を浮かべながら渋々悟空についていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悟空はこいしの後をダッシュで追いかけている。

 

すると突然、こいしが急停止したため、悟空も慌てて止まる。

 

しかし、霊夢たちは反応できず、悟空にぶつかり尻餅をついてしまった。

 

「ちょっと悟空!急に止まらないでよ!」

 

霊夢は悟空への不満を漏らす。

 

「悪い悪い、こいしが急に止まるもんでさ」

 

「こいしって誰よ?」

 

「悟空にいちゃん!あの人混みなんだろうね?」

 

こいしが指を指した方には、確かに人だかりが出来ていた。

 

「ん、あれは………」

 

すると、萃香がひょっとして、という感じで目を凝らす。

 

「ほらほら、かかってきな!まだ9999戦0勝9999敗だぞ?なっさけないねぇ。それでも地底の妖怪かい?」

 

「勇儀、大人げないわ。そろそろ勘弁してあげたら?」

 

「勇儀殿、流石にやり過ぎではないのか………?」




いかがでしたか?第41話は以上です。

〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜
「皆様、ご機嫌よう!八雲紫よ!このコーナーは「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想に回答していくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告までスクロールよ!

よし、そんじゃあ張り切って返答していくわよ!まずは、月人さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「ザ何とかはともかく黒い奴は強かったな〜、と思います。今更ですが、ブロリーが地球まるごと超決戦の時にきたら混乱しそうですね。」
黒い人は強かったですね。と、ここでブロリーさん、どう思いますか?」
「オレはカカロットみたいな奴らを破壊し尽くすだけだぁ!」
「………はい。ありがとうございます………それでは次、最終呉爾羅さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「GT悟空の道着は水色、というよりは藍色の方が合っていると思います。」
うーん、これは人それぞれあるかもしれませんね。タミの場合は水色っぽく見えてます。みなさんもコメントで何色に見えるか教えてください!」

「露骨なコメ稼ぎするババアは血祭りにあげてやる……!」

「う、嘘です!全て嘘です!ほんとは、教えていただけると嬉しいかなー、って………っとと、そ、それでは次です。風希さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「まさか邪悪龍やザ何とかも来るのかな?でも、悟空はゴッドやブルー超サイヤ人4にもなれないのに一体どうやって倒すんだろう?」
これは、ザ………さんとか、邪悪龍は出てきませんね。まあ、時代が時代なので………」

「無知ゆえに神を冒涜し続ける人間どもに………」

「HA☆KA☆I」

「うわぁぁぁぁーー!!」

「ん?誰かいたかな………って、ビルスさま!よ、ようこそおいでくださいました!」

「いや、なんか何かを無性に破壊したくなってきてね………」

「ひっ、ま、まさかこの小説を破壊したりしませんよね?!」

「気に触ることをしなければね………それじゃ、帰る。ウイス!」

「はい、ビルスさま。では紫さん、また」

「………ふぅ。どっと疲れたわ………それでは、今回はここまで。次回も、お楽しみに……」



〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!萃香の言ってた鬼の四天王ってこいつらのことなんか!へへっ、3人とも萃香に負けねぇくらいすげぇ気だ……オラも負けてらんねぇな!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「四天王集結!勇儀と華扇と萃香とコンガラ!」
ぜってえ読んでくれよな!」

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