世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!

博麗神社の取り潰しを阻止するため、守矢神社に向かった霊夢と魔理沙。しかし、あっさりと取り潰しをやめてもらうことに成功する。一方、悟空は鴉天狗、射命丸文からの取材を受けていた。そのとき、人里から爆発音が!悟空は、人里へと急行するのであった!!


第36話 強襲する強敵たち!悟空が2人?!

悟空がまだ文からの取材を受けていたとき………

 

人里、寺子屋前で、上白沢慧音は竹箒で掃除をしていた。

 

慧音は、くるりと周りを見渡す。

 

近くには、野菜を売り歩いている2人組の女性と、大きなリュックを背負った女性がいた。

 

「ん、秋姉妹と河童の河城か」

 

慧音は知っているのか、3人に声をかける。

 

「あ、慧音さん」

 

「ご無沙汰してます」

 

この2人はそれぞれ姉の秋静葉と妹の秋穣子。紅葉の神と豊穣の神だ。

 

「慧音さん!私も今回は大発明をした!外の世界から流れてきた機械を改良したんだ!」

 

「ふむ。それはどういった機械なんだ?」

 

河童、河城にとりは満面の笑みで作ったものを取り出す。

 

「じゃじゃーん!スカウターMark.2だー!!この機械、霖之助に見てもらったら、本来の名前がスカウターだったからね。そして、気になる使い方はっ!!」

 

そう言ってにとりは左耳にスカウターを固定し、左目にレンズが来るように調整する。

 

そして、慧音の方を向いて、

 

「慧音さんの戦闘力は、っと」

 

すると、にとりのつけたスカウターのレンズに戦闘力が映し出され、測定を始めた。

 

「………うん。慧音さんの戦闘力は10億2000万ですね」

 

「………それは高い方なのか?」

 

「高いよ。一般的な大人が5くらいだもの」

 

そういうとにとりは、ついでに、と言って、

 

「秋姉妹の戦闘力も測ってあげますね」

 

「………それぞれ、8億8000万と8億7000万です」

 

すると、にとりのスカウターMark.2が巨大な戦闘力を捉える。

 

「遠くから巨大な戦闘力が近づいてくる!50億、60億、まだまだ上がっていく!100億、150億………!」

 

にとりは観測したことのない戦闘力に感嘆の声を上げる。

 

「きっと悟空さんだ。彼しかいないだろう」

 

慧音はそう判断した。が………

 

何者かが人里へと降り立つ。

 

「ほらな。悟空さんだろ?」

 

慧音は目でどうだ、と言う。

 

「悟空………カカロットか?………だったら残念だったな。……人違いだ」

 

瞬間、にとりのスカウターMark.2が爆発する。

 

「んなっ!?」

 

にとりのスカウターMark.2が爆発した途端、慧音の腹部に悟空は重いパンチを喰らわす。

 

「がっ!?」

 

慧音は吹き飛ばされ、家屋を数十個貫いていった。

 

すると、悟空の背後に遅れて5人組がやってくる。

 

「ぐっ、お前、誰だ!悟空さんじゃないな!」

 

慧音は腹部を抑えながら戻ってくる。

 

「そう。オレの名はターレス。そしてこいつらがオレの部下たちだ」

 

「ンダ!!」

 

「ターレス………?」

 

慧音は怪訝ような顔を浮かべる。

 

「な、何故だ!何故悟空さんと顔がそっくりなんだ?!」

 

慧音は精一杯に怒鳴り散らす。

 

「オレたちサイヤ人の使い捨て下級戦士は顔のパターンが少ないんだ。多少似ててもおかしくはない」

 

「ンダ!!」

 

ターレスが説明したら、後ろにいるカカオが合いの手を入れる。恐らく「ンダ」としか喋れないのだろう。

 

「な、何をしにここへ来たの?!」

 

少し怯えた表情で秋穣子もターレスに問う。

 

「ふっ………決まっているだろう?人間を全滅させるためだ」

 

ターレスはそう言って、手を合わせ、力を入れ始める。

 

ターレスが手を開いたとき、手と手の間にドーナツ型のエネルギー弾が出現する。

 

「………死ねぇっ!!」

 

ターレスはエネルギー弾を発射する。

 

エネルギー弾は慧音たちの側で大爆発を起こす。

 

爆煙が徐々に晴れ、慧音たちの悲惨な姿が露わになる………筈だったのだが……

 

巨大な水のドームが慧音たちを守るように展開されていた。

 

「ふぅ、危ない危ない。もうちょい遅かったらおっ死んでたよ」

 

にとりは、やれやれ、と立ち上がる。

 

「ほう……防いだか」

 

ターレスは少し感心したような表情を見せるが、直ぐに冷徹な笑みを浮かべる。

 

すると、さらに2人が人里へやって来た。

 

「な、なんだ?またあいつの仲間………?」

 

慧音はなんとか立ち上がり、やってきた2人組の正体を確認する。

 

「………来たか。カカロットよ」

 

「………オラはカカロットじゃねえ……オラは孫悟空だ!」

 

その人物は、特徴的な髪を携え、橙色の道着、青いインナーを着た、紛れも無い、孫悟空であった。その隣には鴉天狗の射命丸文もいる。

 

「慧音、人里のみんなと離れててくれ。あいつらはオラ1人で片付ける」

 

「いや、しかし………わかった。無理だけはしないでくれ。河城!秋姉妹!そして射命丸!人里のみんなを人里の外へ誘導してくれ!」

 

慧音は、悟空の意見に反発しようとするが、悟空の物凄い気迫に押され、考えを改める。

 

「えっ?!ま、まだ私は悟空さんへの密着取材が………」

 

と文はどうにかこの場に残ろうとする。しかし、

 

「文、すまねぇ。おめえもどいててくれ。後でまた取材ってのやってやるからよ」

 

悟空の言葉に、文は少しふくれっ面をしながら、

 

「仕方がありませんね。じゃあ、また後でじっくり聞かせていただきますよ!」

 

と言って、人里の人々に避難指示を出し始めた。

 

悟空は、その場の全員が離れたことを確認すると、

 

「おめえたち!どうやって生き返ったんだ!!おめえたちみんなオラたちが昔倒した筈だぞ!!」

 

悟空はターレスたちを問い詰めるが、

 

「お前が知る必要はない」

 

とはぐらかされてしまった。

 

その刹那、ターレスの後ろの5人が一斉に悟空に襲いかかる。

 

「!!」

 

悟空は瞬時に身構る。

 

そして、5人は悟空に向けて攻撃を繰り出し始める。

 

悟空は5人の攻撃スピードの数倍の速さで避ける。

 

そのため、悟空には全く当たらない。

 

悟空は、攻撃の間の隙を突き、巨漢戦士、アモンドを蹴り上げる。

 

そして、上空に一瞬でワープし、両手を合わせ振り下ろす。

 

「界王拳!!」

 

悟空は更に落ちていくアモンドの背中に体当たりし、アモンドより先に地面に降り、左手でアモンドを受け止める。

 

「あ……ぐぁ………」

 

肺の空気が全て吐き出され、アモンドは倒れ伏す。

 

「野郎!!」

 

その隙に、レズン、ラカセイの兄弟が悟空を挟み込むように襲いかかる。

 

「はっ!!!」

 

悟空は手を横に炊き出し、エネルギー波を放出する。

 

「ぐああああっ!!」

 

レズン、ラカセイはエネルギー波に飲み込まれ、近くの民家に激突、爆発してしまった。

 

「ンダ!!」

 

カカオは内蔵しているバーニアロケットで加速して、悟空を襲う。

 

「!!」

 

カカオは悟空に突撃し、悟空は仰け反る。

 

そして、仰け反ったところをダイーズに押さえ込まれる。

 

「ンダッ!!」

 

カカオは動けない悟空に乱打を浴びせる。

 

「ふっ!!」

 

悟空は頭が下になるように回転し、カカオのパンチはダイーズの背中にヒットしてしまう。

 

ダイーズは口から血を吹き、落下する。そして結果的に、悟空を離してしまう。

 

自由になった悟空は一瞬で持ち直し、カカオの腹部に強烈な肘打ちを繰り出す。

 

カカオは静かになった。

 

そして、悟空はカカオを地面に落とし、

 

「ターレス!まだこいつらは生きてる!痛い目にあわねえうちに、こいつらを連れてとっとと帰れ!」

 

だが、ターレスは未だに不敵な笑みを浮かべ、

 

「なかなかやるな。強くなっているのはオレたちだけではない、ということか」

 

ターレスは目を閉じて昔を思い出していた。

 

 

 

 

 

 

「ターレス、おめえだけは許せねえ!」

 

「性懲りも無く………!」

 

神精樹の内部での決戦。悟空は神精樹からの元気でターレスをねじ伏せた。

 

その後、怨念増幅装置、ハッチヒャックの力でゴースト戦士として蘇るが、悟空たちに倒された。

 

 

 

 

 

 

 

 

ターレスは目を見開き、悟空を見据える。

 

その眼には、強い怨念が含まれていた。

 

「今頃守矢神社ではスラッグたちが守矢の一味を潰しにかかっているだろうよ」

 

「なに?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

守矢神社では………

 

「何者よこいつら!!一人一人が凄い強さじゃないのよ…!」

 

霊夢はスラッグと戦いながらそう叫ぶ。守矢神社は、曇天になっていた。

 

「こいつらはスラッグ一味!太陽の光が苦手な魔族です!スラッグ、ゼエウン、ドロダボ、アンギラ、メダマッチャ!昔悟空さんたちが倒した筈なのに!」

 

早苗は霊夢たちに説明する。早苗がこっそり、まあゼエウンはスラッグに殺されちゃったんですけどね、と付け加えたが、霊夢たちには聞こえなかった。

 

現在、メダマッチャとは諏訪子が、ゼエウンとは神奈子が、アンギラは魔理沙が、ドロダボとは早苗が、そしてスラッグとは霊夢が戦っていた。

 

その時、守矢神社の空にヒビが入り、亀裂ができる。

 

そこから………

 

「な、な!なんですかあれ?!霊夢さんにそっくり!!」

 

1ヶ月前霊夢たちを苦しめた、博麗怨夢が現れた………!




いかがでしたか?第36話は以上です。

〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜
「皆さま、御機嫌よう。八雲紫です。このコーナーは「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想に回答していくものです。別に見なくても大丈夫ですよ!お姉さん!という方は次回予告までスクロールをお願いするわ!




さて、今回も回答していくわよ!最終呉爾羅さんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「早苗の言う通りやはり未来の物語は感動しますね!」
そうですね。私も未来の物語、大好きよ。でも、ザ何とかは許せませんね。というか超の未来トランクス編ラストに何故青い風のhopeを流さなかったのが疑問です。それでは次ですね。シュウシラカワさんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「もう1人の悟空ってまさか………」
はい。今回登場したターレスですね。貴方はいつからブラックと錯覚していたのかしら?いや、でももしかして始めからターレスと分かっていたのか………?だとしたらシュウシラカワさん………なんて凄い人だ……!はい!今回はここまで!次回もお楽しみに!」




〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!おめえが怨夢の正体だな!そいつが超サイヤ人ロゼか………!気が感じられねえ………!へへっ、こんなヤバい時だってのにワクワクしてきたぞ………!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「果てしないエスカレート!悟空vs怨夢!」
ぜってえ読んでくれよな!」

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