世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!

悟空は、チチから早く帰ってこい、との伝言を受け、地球へと帰ってきた。それから約2ヶ月後、サタンのパーティに招待された悟空たち。食事を楽しむ悟空たちだったが、突如ベジータの弟、ターブルが現れる。それを追って、フリーザ軍残党、アボとカドが現れる。一方、幻想郷では、怨夢からのメッセージを受け取り、霊夢たちは、月へと向かう!


第31話 月の都を守る者、綿月姉妹!

「よし、行くか悟天!」

 

「うん!」

 

悟天、トランクスの2人がゆっくりとアボ、カドの方へ向かって行く。

 

「なんだあのガキは?」

 

「戦闘力も大したことねえぜ」

 

アボとカドはスカウターで悟天とトランクスの戦闘力数値を測る。

 

スカウターに表示された数値は、3。一般的な子供の戦闘力数値だ。

 

そうこうしているうちに、悟天とトランクスがアボとカドの目の前まで歩いてきていた。

 

「へへへ、ガキンチョ、おままごとでもする気か?」

 

「俺たちがいいこいいこしてやるぜ」

 

アボは笑みを浮かべ、カドはバキボキと指を鳴らしている。

 

「行くぞ悟天!」

 

「うん!」

 

悟天とトランクスは、互いに見つめ合い、

 

「「せーの!」」

 

直後、猛烈なスピードでパンチを繰り出され、アボとカドはモロに喰らって、近くの岩に激突してしまう。

 

「な、なんだあのガキは?!」

 

「ん?おい、ガキがいねえぞ!」

 

瓦礫の山から抜け出してきたアボとカドは、悟天とトランクスの実力に驚きながらも、まだ冷静に2人を探していた。

 

しかし、悟天とトランクスは見つからない。

 

直後、アボとカドのスカウターがピピッと戦闘力を感知する。

 

2人が慌てて上を見上げると、

 

「「げっ!!」」

 

悟天とトランクスが次の攻撃の準備をしていた。

 

「「ぎええええええ!!」」

 

再び悟天とトランクスがアボとカドに攻撃する。

 

2人は両手を合わせそれをアボとカド、それぞれに振り下ろす。

 

アボとカドは地面に落下していき、そのままの勢いで地面と衝突してきまった。アボとカドが落下した場所には、大きめのクレーターと砂埃が舞っていた。

 

それを見るなり、悟天とトランクスは地面に降りて、

 

「「いえーい!」」

 

ハイタッチをする。

 

「す、凄い……!あんなにあっさりと……」

 

ターブルが2人の強さに目を見張っていたとき、

 

「く、くそっ!こうなったらやるぞ、カド!」

 

「ああ!」

 

いつの間にか2人が出てきて、それぞれつけていたスカウターを外す。

 

そして、左右対象のポーズをとり、

 

「「合体!!」」

 

直後、凄まじい閃光と風圧がその場にいる全員を襲う。

 

数十秒後、閃光と風圧が収まったと同時に、それは姿を現した。

 

「ふはははは!どうだ小僧!これが俺たちの真の姿だ!」

 

そこには、体格が数倍になり、肌の色が紫に変わった、合体したアボとカド、アカが立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、幻想郷では………

 

「………おいおい。こんなに集まるなんて聞いてないぜ」

 

魔理沙がそう言うのも無理はない。何故なら、かつて異変の時に知り合った、幻想郷の手練れ十数名が集結していた。

 

紅魔館のレミリア・スカーレットを筆頭に、フランドール・スカーレット、十六夜咲夜、パチュリー・ノーレッジ、そして小悪魔。

 

そして、西行寺幽々子、その従者、魂魄妖夢。

 

鬼、伊吹萃香もいる。

 

さらに、上白沢慧音、藤原妹紅、加えて永遠亭、迷いの竹林の住人である、鈴仙・優曇華院・イナバ、因幡てゐ、そして八意永琳。

 

これに博麗霊夢、霧雨魔理沙、八雲紫、八雲藍を入れて、総勢17人が決戦に備えている。

 

すると、突然紫が永琳に問う。

 

「………八意永琳、本当に行くの?もう貴女も月なんかに行きたくないでしょうに」

 

「………ええ。行くわ。姫様を助ける為だもの。それに、月の民にも、私がいれば対抗出来るはずでしょう?」

 

それを聞くなり、紫はそう、と短く答える。そして、注目を集めるため、パン、と手を叩く。

 

その音を聞き、その場の全員が紫の方を見る。

 

「手伝ってくれてありがとう。これから行く場所は間違いなく戦場よ。甘さは捨てなさい。敵の手強さは私が一番知ってる。これはお遊びじゃないわ。命のやりとりよ。いざと言うときは相手を殺す覚悟で挑んでちょうだい」

 

紫がいつになく深刻そうな顔をして語る。

 

「今度の目的は侵略じゃないんだ。取られたもん取り返してとっととトンズラするぞ」

 

いつも酔っている萃香が今までにないほど真面目な顔をしている。いかに事が重大かがその場の全員は容易に想像できた。

 

「じゃあ紫、早速スキマを開いてくれ」

 

魔理沙がそう言うが、紫はいいえ、と言って、

 

「敵の中に私のスキマの行き先を自由自在に変えられる能力者がいるわ。私は空間を繋げるだけ。相手の側に瞬時にテレポートできる、それは、魔理沙、貴女の瞬間移動しか無いんじゃないかしら?」

 

永琳は、その能力者の正体はなんとなくわかっていた。

 

「ええ?!私の瞬間移動で行くのか?………分かったよ」

 

魔理沙は一瞬嫌そうな顔をするが、紫が真剣に考えていたので、考えることを放棄し、大人しく従う。

 

魔理沙は指2本を額に当てて気を探る。

 

「………大きな気が一点に集中してる。大きな気が2つ。じゃあ行くぞ、捕まれ。私に触っている奴に触ってれば瞬間移動できるから」

 

魔理沙がそう言うと、横一列に並び、手を繋ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月…………

 

「地上の民が何かを画策していますね」

 

「お姉様、月の全兵力、集結しました」

 

赤っぽい服を着た女性は、金髪の青い服を着た女性に報告する。

 

赤い服の女性の背後には、兵が数え切れないほど並んでいた。

 

そのとき、

 

「!!」

 

「!!」

 

赤と青の服の女性は、何かを感じとったのか、一点を凝視する。

 

直後、魔理沙を真ん中に霊夢や紫が現れる。

 

「へぇ。ここが月か。…………おいみんな、早速お出迎えしてくれるみたいだぜ」

 

「お揃いでようこそ、地上の民」

 

青い服の女性は、一歩前に出て、にっこりと笑う。

 

直後、青と赤の服を着た女性は、永琳を見てはっとする。

 

「や、八意様!」

 

「………八意様なのですか?この侵略を意図したのは…」

 

「いいえ。私たちは取られたものを取り戻しに来ただけよ。蓬莱山輝夜と紅美鈴は何処に?」

 

「輝夜様が………?紅美鈴という地上人もここには………」

 

「何をしている?さっさと殺し合え綿月依姫、綿月豊姫」

 

そう言われ、全員が振り返る。

 

その場には、数十万人いたであろう兵が、全員倒れ伏し、ローブを着た者だけが立っていた。

 

「お前、誰だ?!いつの間に兵を倒した?!」

 

「お前たちがチンタラやっているからこうして私が手を掛けてやったんだ。感謝しろ」

 

そう言って、その者はローブを取る。

 

その姿は………

 

「御機嫌よう、人間ども。そして博麗霊夢、霧雨魔理沙」

 

「な、なんで、何故っ?!何故お前が………私の……姿を……して………?」

 

博麗霊夢、彼女に瓜二つであった。しかし、唯一違う点。それは服が全てどす黒い血の色をしていた。そして、右耳には、魔理沙と霊夢には凄く見覚えがある耳飾り、ポタラが付いていた。

 

「あらら。忘れてもらっちゃあ困る。私はお前だよ、博麗霊夢。博麗怨夢の名を忘れたのか?まあ、心配しなくても、これが私の本当の姿だからさ」

 

「博麗……怨夢?」

 

豊姫は、聞き覚えのない名前に小首を傾げる。

 

「界王神さまから聞いたけど、ポタラは左右対称の耳につけた同士で合体する、と聞いたわ。あんたがつけているのはユカリがつけていたポタラね。なのに何故合体しないの?」

 

霊夢は怨夢を問い詰めるが、

 

「お前はバカか?同じ耳につければ合体することなどないだろう?ほんの少し頭を使えばわかることだ」

 

すると怨夢は、魔理沙の目の前に瞬間移動する。

 

「何しに来やがった、てめえ………!?」

 

「おいおい、そう邪険にするなよ。私たちは2年前からの付き合いだろう?仲良くしようや……」

 

怨夢はそう言った瞬間に、魔理沙の首を掴み、締め上げる。

 

「あっ………が……!」

 

「霧雨魔理沙、私と一緒に来る気はないか?宇宙を気ままに流離って、全ての星の人間を徹底的に壊滅させ、美味い物を食い美味い酒に酔う。こんなに楽しい生活はないぞ?」

 

怨夢は魔理沙を甘い言葉で勧誘する。

 

「ッ!!ふっ………ざけんな!!」

 

魔理沙は怨夢の胸を蹴り、後ろに飛び退く。

 

怨夢はチッ、と舌打ちをして、

 

「所詮クズの人間風情を勧誘した私が柄にもなく甘かったな!死ねぇぇぇぇ!!」

 

怨夢は巨大なエネルギー弾を一瞬で創造し、魔理沙たちにぶつける。

 

エネルギー弾は大爆発を引き起こし、キノコ雲が出来てしまった。

 

「さっさと出てこい!その程度でくたばってもらっては楽しくない!」

 

爆煙が晴れ、魔理沙たちの姿が露わになる。

 

魔理沙たちは、霊夢が張った結界で守られていた。

 

「さて、余興と行こうか。幻魔人の復活、というのはどうだ?」

 

怨夢がそう言った途端、強風が巻き起こる。

 

そしてその風は、一点に集中し、その姿を形成していく。

 

そして、最終的に、巨大な虫人間のような姿になった。

 

「幻魔人ヒルデガーン。孫悟空が本気で戦ってようやく倒した最強の幻魔人だ。せいぜい足掻いてみせるがいい」

 

「グオオオオッ!!」




いかがでしたか?第31話は以上です。

〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜

「皆様、御機嫌よう!八雲紫ですわ。さて、今回も始まって参りました、美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー、このコーナーは「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想にお答えしていくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉様!という方は次回予告までスクロールよ!



はい!今回も始まるわよ!名無しさんからのコメントです。いつもありがとうございます!
「月姉妹か……あんまり知らないんだよな………2次創作くらいしか……」
前回、綿月姉妹と霊夢、魔理沙が戦うと言ったわね。あれは嘘よ。急遽予定を変更していこう、ということになりこのような感じになってしまいました。ごめんなさい。そろそろ1つくらい謎を解いてもいいんじゃないかな?と思いまして……

はい!今回はここまで!次回もお楽しみにね!」




〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!ヒルデガーンが復活しちまったのか?気ぃつけろみんな!そいつは半端な攻撃は通用しねえ!怨夢、おめえ、何が目的なんだ……?次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「月の攻防!三度、復活の幻魔人!」
ぜってえ読んでくれよな!」

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