世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!


永遠亭での怨夢との戦いは、紫の裏切りにより形勢が逆転したかに見えた。しかし、その紫は偽物の紫であった。本物の紫が現れ、言い逃れが出来なくなったユカリと怨夢は、第6宇宙の地球を滅ぼした張本人である、と語った。そして、輝夜を攫い逃走…果たして、ここから幻想郷はどうなってしまうのか?!


第6章 花映塚、変幻自在の花景色
第27話 花の異変!太陽の畑の主人、風見幽香!


永遠の夜が終わり、あっという間に季節は過ぎ去っていった。

 

長かったような、短かったような冬が終わり、幻想郷には春が来ていた。

 

………再び異常な春が。

 

悟空たちは永琳が目覚めた後、全ての事情を包み隠さず話した。

 

永琳は少しの間、酷く落胆したが、今では立ち直り、どうやって輝夜を取り戻すか考えているようだ。

 

その時、紫が幻想郷にはもともと博麗大結界という結界が張られており、わざわざ月を入れ替えなくてももう月からの追っ手は来ない、と説明された。

 

そして、3月。去年の今頃に起きた春雪異変とは真逆な、ポカポカとした春の陽気に幻想郷中が包まれていた。幻想郷は、何の変化もないように見られた。

 

………ある一点を除いては。

 

それは、全ての季節の花が幻想郷に咲き乱れていること。

 

そんなことを気にも留めず、悟空たちは修行の日々を送っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悟空たちは、朝の修行を済ませ、朝食をとっていた。

 

「魔理沙も美鈴も凄え強くなったな!オラたまげたぞ!」

 

「悟空のおかげさ。悟空に出会わなかったら、私は未だに天狗になってたかもしれないからな…いや、きっとなってたさ」

 

「あっ、オラいいこと思いついちまったぞ!」

 

「いいことって?」

 

「魔理沙と美鈴の潜在能力を限界以上に引き出せる人を知ってんだ!」

 

「限界……以上!」

 

魔理沙は凄く興味がありそうにおぉ、と言う。

 

その時、

 

「悟空っ!!」

 

突如、レミリアが扉を開けて入ってくる。

 

こんなに朝の日差しがあるというのに、レミリアは、日傘も差さずにやってきた。

 

「何だ何だ、こんな朝っぱらに」

 

魔理沙は少し不機嫌そうに言う。

 

「はぁっ、はぁっ、め、美鈴が……」

 

レミリアは肩で息をしながら言う。

 

「美鈴がどこにも居ないの!」

 

「何?!」

 

「だから悟空、貴方の気を探る能力で美鈴を探せないかしら?!」

 

レミリアは更に呼吸が荒くなる。

 

魔理沙は、レミリアの背中をさすって、落ち着け、と宥める。

 

悟空は、額に指をあて、気を探る。

 

…………

 

「すまねぇ。幻想郷中を探ってみたけど……どこにも居ねぇみてぇだ」

 

「そんな………」

 

レミリアはガクッと肩を落とす。

 

「よし、美鈴を探しに行くか!」

 

魔理沙はガタッと椅子を倒して立ち上がる。

 

「オラも行くぞ!」

 

「いえ、この件は私たち紅魔館の住人が解決するわ。他の人の手を借りたとなれば、スカーレットの恥よ。気持ちだけ受け取っとくわよ」

 

レミリアにそう言われ、魔理沙も悟空もそうか、と言って、

 

「気ぃつけろよ。何が起こるかわかんねぇからな。もしものことがあったら、すぐにオラたちを呼ぶんだ、いいな」

 

レミリアは無言で頷き、飛んで行った。

 

「あ、悟空。さっきの続きなんだけど、連れて行きたい奴がいるんだ!きっとそいつなら大丈夫だぜ!凄い潜在能力を持ってるはず!」

 

 

 

 

 

 

 

博麗神社………

 

「おーっす!霊夢!魔理沙さんと悟空が来たぜー!」

 

悟空と魔理沙は博麗神社に降り立つ。

 

「何よ。あんたから来るなんて珍しいわね。ここ最近は悟空とトレーニングしてるからここには来ないのに」

 

「いやな、悟空が人の潜在能力を限界以上に引き出せる人を知ってんるんだ!今からその人のところに行くとこだぜ!それでよ…」

 

「私も来いって?」

 

霊夢は魔理沙の言うことを先読みして言う。

 

「んー、まあそういうこと。なんか紫の能力が必要って言ってたから、悟空の世界なんだろうな、って思うけど、悟空、違うか?」

 

悟空はにかっと笑って、

 

「あったりー!それで、紫がいそうなとこはここだって魔理沙が言うからここに来たんだ」

 

すると、空間が歪みスキマが現れ、そこから紫が飛び出て来る。

 

「罪を憎んで?」

 

「お金を憎まず」

 

すると、霊夢と紫が謎のやりとりをする。

 

「なんだそれ」

 

魔理沙がジト目で霊夢たちを見る。

 

「合言葉よ。もしまたユカリが来た時に分かんなくなるでしょ?」

 

「結構面倒なのよ、これ。でもしないと霊夢が怒るんだもん。……それで、界王神界に行きたいのね」

 

紫は不満げにそう零す。

 

「ああ。魔理沙が言うもう1人って霊夢のことだったんだな。霊夢ならきっと大丈夫だ」

 

「ならいいんだけど……。それじゃ、スキマを繋げるわ。くれぐれも失礼の無いようにね。それじゃ、行ってらっしゃい!」

 

紫は、恐らく界王神界まで続いているスキマを開く。

 

「サンキュー、紫!それじゃ、ちょっくら行って来る!」

 

そして、悟空たちはスキマの中へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

界王神界………

 

悟空、霊夢、魔理沙の3人は、界王神界へと降り立つ。

 

「おおー!ブウと戦って結構壊れちまったのに、もう直ってるな!すげぇなー!界王神さまは!」

 

「ねえ、界王神さまってあのときポタラがどうとかって言ってたあの界王神さま?」

 

霊夢はずっと聞けなかったことを悟空に問う。

 

「ああ。オラの世界の神さまの頂点に立つ神さまなんだぜ」

 

「悟空さん!お久しぶりです!」

 

すると、不意に背後から声をかけられる。

 

3人が振り返ると、そこには2人の神が立っていた。

 

「ねえ、この方がその界王神さま?」

 

霊夢の問いに、悟空は頷く。

 

「お元気でしたか?」

 

「どうじゃ?この界王神界も元に戻ったじゃろ?」

 

「うん!やっぱ界王神さまはすげえなー!」

 

「それで、この娘たちは誰じゃ?」

 

悟空と老界王神はコソコソと話している。

 

「あー、えっとな……」

 

悟空は簡潔に事情を説明した。

 

「ほう、それであの孫悟飯と同じようにパワーアップしてほしいのじゃな?」

 

「そうなんだよ。な?いいだろ?」

 

悟空は手を合わせて頼み込む。

 

「ふむ、まあ、ブウを倒したことの褒美ってことでやってやろうかの」

 

「サンキュー!」

 

「おい、ところで…プリプリな女子のオッパイを触らせてくれるっちゅう約束はどこいったんじゃ?……というか、今日はそれに来たんじゃないのか?」

 

「うっ、覚えてたのかよ…。ま、魔理沙も霊夢もダメだろ…オラが殺されちまう…」

 

「ま、またこんどなじいちゃん…こんどブルマに頼んでみるから…今回のもそんときってことで…な?」

 

「ちっ、しゃあないのう…」

 

 

 

 

 

 

 

「………ねえ、魔理沙、見える?あれ、耳の……」

 

「ああ。あれがポタラだな。2人とも両耳付いてるってことはユカリが付けてたのはやっぱり違う宇宙のやつなんだな。」

 

2人がそんなことを話していると、老界王神から呼ばれる。

 

「ほれ!そこの娘!はよう来い!儀式を始めるぞ!」

 

「あのお爺さんが……?」

 

霊夢は疑惑の眼差しで老界王神を見つめる。

 

「ほれ、そこに並んで立って。あんまり動いちゃいかんぞ」

 

「こ、これでいいのか?」

 

「ではゆくぞ!」

 

霊夢と魔理沙は固唾を呑む。

 

「フンフンフーーン♫フフーンフーーン♩」

 

老界王神は腕を上下させて霊夢と魔理沙の周りを回る。

 

「フフーンフフフンフン♫ヘイヘイ!」

 

「あ、あの、なにしてんすか?」

 

魔理沙は老界王神がやっていることの意味がわからないため、老界王神に質問するが、

 

「静かに!大切な儀式なのだっ!!儀式に5時間!パワーアップに20時間かかるからそのつもりでな!」

 

あっさりと叱責されてしまう。

 

「じ、じゃあ悟空。先帰って人里でご飯買ってきといてくれるか?」

 

それなら、と魔理沙は悟空に先に帰るように頼む。

 

「オラここにいなくていいのか?」

 

「だ、大丈夫だ……たぶん」

 

魔理沙はなんとかガッツポーズをとる。

 

「じゃ、じゃあオラ先帰ってるな………」

 

「で、では幻想郷にお送りします。」

 

キビト神はカイカイ、と唱え、悟空とワープする。

 

「「………つらい」」

 

霊夢と魔理沙は、口を揃えて言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悟空は幻想郷に帰ってきて、人里で食料を購入し、帰路についていた。

 

「早く帰って霊夢たちの様子見てやらねえとなぁ……じいちゃん霊夢たちにセクハラしてねえかな……界王神さまが止めるかそんときは…」

 

悟空は両手に食料を入れた袋を持って飛んでいた。

 

すると、ポロッとネギが一本袋から落ちてしまった。

 

それに悟空は、少し離れたところで気づく。

 

「あっ!やべっ!落としちまった!」

 

ネギは真っ逆さまに向日葵が沢山咲いているところに落っこちた。

 

「やべえ!あんなとこ落っこちたら探せねえぞ!」

 

悟空の叫びも虚しく、ネギは向日葵の中へと消えていく。

 

 

 

 

「今日の幻想郷はいろんなお花が咲いていいわね。最高じゃない…」

 

その人物は向日葵のお手入れをしながら上機嫌そうに言う。

 

すると、その人物の頭上に、ネギが一本落下してきた。

 

ネギは見事にその人物の頭に命中した。

 

「あら、この私に向かって植物を粗末にする行為………いい度胸じゃない。ねえ?犯人さん?」

 

すると、そこに悟空が現れる。

 

「お!ネギあった!」

 

悟空は、ネギを握っている女性に目がいく。

 

「おっす!こんなところで何してんだ?」

 

「この風見幽香相手にいい度胸ね、貴方……!」

 

幽香からは、ただならぬ殺意が放出されている。

 

「え?え?オラなんかやったか?!な、ならすまねえ、わざとじゃねえんだよ!」

 

悟空はオロオロする。

 

「さあ、これは私への宣戦布告とみていいわよね。なら場所を変えましょう。ここで戦ったら向日葵が傷ついてしまうわ」

 

「……しょうがねえな…痛い目見ても文句言うなよ!」

 

悟空も買い物袋を置いて構える。

 

幽香は左手を悟空に翳す。

 

幽香は気合い砲で悟空を吹き飛ばす。

 

「うわっ!!」

 

悟空は数キロ吹き飛ばされ、かつて萃香と戦った岩場地帯まで飛ばされた。

 

悟空はなんとか気合い砲から脱出し、岩のてっぺんに降り立つ。

 

するとすぐさま幽香が追いついてきた。

 

「あら。さっきの技から抜け出すとはね。貴方、見かけによらずやるじゃない。名前を聞いておこうかしら」

 

「……孫悟空だ」

 

「そう。悟空ね。覚えておくわ。久しぶりに強い者に出会えたわ。楽しめそうね」




いかがでしたか?第27話は以上です。

〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜

「美少女ゆかりんのクエスチョンコーナー!!はい!今回も始まりました!このコーナーは「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想に回答していくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!と言う方は次回予告までスクロールよ!







さて、今回はどんなコメントが来ているのかな?では、早速紹介していくわ。名無しさんからのコメントよ。いつもありがとうございます!
「第6宇宙の界王神からパクるなんて・・・ん?ザ・・何だっけ?」
ザ……?うーん、知らない子ですね。ザ、ザ……ザーボン?んー、違うかな?それでは、次のコメントね。最終呉爾羅さんからのコメントよ。いつもありがとうございます!
「個人的に地球が戦争で滅びた、というのは少し無理がありますね。」
そうですね。タミも戦争では人類滅亡、というより北◯の拳みたいな世界になってるはずじゃね?って言ってたわ。メタいことを言うと、それが一番の理由だったのよ。あ、これタミには秘密よ。はい。今回はこんなところですね。それでは次回をお楽しみに!」




〜〜〜次回予告〜〜〜

「おっす!オラ悟空!幽香ってやつめちゃくちゃ強えなぁ!怨夢が取り憑いてねえのに凄え強さだ!よーし、オラも負けねえぞ!あ、おめえ、その技は……!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「超限界バトル!「超」かめはめ波vs「元祖」マスタースパーク!」
ぜってえ読んでくれよな!」

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