世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!

皆様、おはこんばんちは。タミです。来週、京都に旅行に行ってきます。投稿はいつも通りしますが、時間が夜中になる可能性があります。ですが、必ず水曜と土曜に投稿しますので、どうぞよろしくお願いします。

リグルからの情報を受け、人里へと向かった悟空たち。しかし、そこはリグルの言う通り、綺麗さっぱり無くなっていた。しかし、人里だった場所に立つ女性が1人。上白沢慧音は、人里を隠し、妖怪からの襲撃に備えていた。だが、悟空たちを人里を襲いに来た妖怪たちと勘違いし、襲いかかってくる。彼女は魔理沙が見事撃破。しかし、慧音と和解したのもつかの間、さらに何者かが迫っていた!


第23話 月まで届く不死の焔!藤原妹紅、見参!

「おまえら………慧音になにしやがったんだ?!返答次第では、命はないと思え!」

 

白髪の女性のドスの効いた声が響く。

 

「………!!」

 

妖夢は、白髪の女性から発する鋭い威圧感に圧倒され、半歩退いてしまう。

 

紫も、微妙に威圧されているのか、冷や汗をかいていた。

 

「ま、待て妹紅!私が喧嘩を売ったんだ!こうなったのは私の自業自得なんだ!」

 

慧音は必死に白髪の女性を落ち着けようとするが、女性は頭に血が上っているのか、慧音の言葉は届いていない。

 

「待て待て!これには色々事情が………!」

 

「黙れ!口を開くな!」

 

魔理沙も慧音に便乗するが、妹紅は聞く耳を持たない。

 

妹紅の目つきは既に血に飢えた獣のような目をしていた。

 

妹紅の目は、憎悪や怒りを孕んでいる。

 

妹紅は、少しずつ魔理沙に近づいていく。

 

「ちょっと待ちなさいよ!人の話聞くこともできないわけ?!」

 

その時、霊夢が魔理沙と妹紅の間に割り込む。

 

「………!! 退け!!」

 

妹紅は右脚で霊夢を蹴りあげようとする。

 

が、霊夢は間一髪で避ける。

 

しかし、妹紅の蹴りの威力は収まらず、霊夢の後方をあった木、一般的に大木と呼ばれる木を根元から蹴りの爆風だけでへし折った。

 

(こいつ、気の質は人間だけど……ほんとに人間かしら。人間だとしたら、物凄い達人ね……!)

 

霊夢は脳をフル回転させ、妹紅の戦闘能力の限界を計算する。そして、

 

「魔理沙!こいつは私が倒すわ!文句ないわよね!」

 

「あ、ああ…」

 

妹紅、霊夢の2人はほぼ同時に体制を立て直す。

 

「お前、博麗の巫女だな」

 

「そうよ」

 

「博麗の巫女だろうと手加減しないぞ!」

 

「ならこっちから行くわよ?!」

 

そう言って霊夢は一瞬で見えなくなる。

 

そして、パパパパパパパパ・・・という謎の音が聞こえてくる。

 

「き、消えた!?何この音!?」

 

アリスはいろいろと考察するが、ちっとも音の正体にたどり着くことはできなかった。

 

すると魔理沙がアリスたちの方へ慧音に肩を貸しながら帰ってくる。

 

「あれは物凄い速さで地面を蹴って右、左って感じで高速移動してるんだ。この音は霊夢が地面を蹴ってる音だな。あと、アリス以外はみんな見えてるぜ?」

 

「私も見えないのだが………」

 

慧音もさりげなく手を挙げる。

 

 

 

 

 

(こいつ、少しずつ私に近づいてきて攻撃を仕掛ける気だな………なら………!)

 

妹紅は霊夢の動きを見極め、攻撃をして霊夢を止める。

 

「やるじゃない!」

 

「甘いんだよ!」

 

2人は少しだけ会話を交わし、瞬間移動する。

 

「!また消えた!」

 

慧音は2人の行方を追う。

 

「あそこだよ、あそこ」

 

魔理沙は空へ指を指す。

 

そこでは、霊夢と妹紅が凄まじい攻防を繰り広げていた、

 

「はっ!!」

 

霊夢は妹紅の攻撃をあしらい、地面に叩きつける。

 

しかし、妹紅はすぐさま復帰する。

 

霊夢は、追い打ちをかけるように、弾幕を放つ。

 

数十発の弾幕が妹紅に襲いかかろうとした瞬間、

 

不死「火の鳥-鳳凰天翔-」

 

火の鳥を模した弾幕が霊夢の放った弾幕をかき消し霊夢に攻撃し、爆発した。

 

爆煙が晴れ、霊夢の姿が露わになる。

 

霊夢は、いつの間にか二重結界を張り防御していた。

 

霊符「夢想妙珠」

 

霊夢はすかさず反撃する。

 

しかし、妹紅もすぐさま切り返す。

 

不滅「フェニックスの尾」

 

スペルとスペルがぶつかり合う。

 

「くっ………!」

 

「っ………!!」

 

撃ち合いの結果、霊夢のスペルが押し切り、妹紅は避けることができず、巻き込まれてしまう。

 

直後、爆煙の中から妹紅が飛び出してくる。

 

妹紅の体は、爆発のススだらけで、ところどころに火傷があった。

 

「いてて………結構こたえたぞ………!」

 

妹紅がそう言ったとほぼ同時に、爆発のススが消え、火傷が治っていった。

 

「!!怪我が……?!」

 

「私は不老不死だ……!肉体を傷つけようが死ぬことはない……!」

 

「不老不死………?」

 

(不老不死でも痛みを消せるわけではないハズ………。さっき妹紅は「結構こたえた」と言っていた……)

 

「ならばっ!」

 

霊夢は再び消え、妹紅の目の前に移動する。

 

「やっ!!」

 

霊夢は肘打ちで妹紅を攻撃する。

 

霊夢は目にも留まらぬ連撃で追い打ちをかけてゆく。

 

そして、霊夢は妹紅の真上に移動した。

 

「喰らえ!!」

 

神霊「夢想封印 散」

 

霊夢は夢想封印を放つ。

 

しかし、いつもの夢想封印とは少し違う。普通の夢想封印のそれよりも少し小さい、しかし数が数十倍になっていた。

 

その内の1つが妹紅に着弾、そして炸裂する。

 

それを始めとして、他の弾幕も次々と誘爆していく。

 

最終的に、大きな爆発が巻き起こった…

 

 

 

 

「おー!霊夢も強くなったなー!また霊夢とも試合してえな…」

 

悟空は霊夢が技を次々と決めている光景を見て感嘆の声をあげる。

 

 

 

 

 

 

「ダメだ………まだあいつはくたばらない……!」

 

その直後、爆炎の中に不自然な穴が空く。

 

「!!」

 

その爆炎の中から、妹紅が焔を纏って霊夢の方へと接近してくる。

 

「んなっ?!」

 

霊夢は思わずそんな言葉を漏らしてしまう。

 

蓬莱「凱風快晴-フジヤマヴォルケイノ-」

 

「おらあっ!!」

 

妹紅は自らの周りにある炎を霊夢に飛ばす。

 

霊夢はなんとか避けているが、炎が炸裂するため、苦戦を強いられていた。

 

「ちっ、なら、これを使うしか……ないじゃないっ!」

 

神気霊「夢想封印 波」

 

霊夢は手を合わせて、そこから極太のレーザーを放つ。それは、魔理沙のマスタースパークとも、悟空のかめはめ波とも違う、新たな技だった。

 

(夢想封印の追尾性を完全に捨て、威力だけを底上げしたこの技、初めてやったけど、案外できるもんなのね)

 

レーザーは真っ直ぐ妹紅へと向かっていく。

 

妹紅は爆炎の中にいたので動けず、レーザーを喰らってしまった。

 

「うわぁぁーーーー………っ!!」

 

その後、レーザーは消えたが、妹紅もいなくなってしまう。

 

「………まさか、肉体吹き飛ばしちゃったわけじゃないわよね…」

 

霊夢は独り言のように尋ねる。

 

「パゼストバイフェニックス」

 

すると、霊夢の周りに鳳凰のようなものが覆いかぶさる。

 

「!!」

 

すると、霊夢の周りの鳳凰の羽根から、弾幕が放たれる。

 

「まさかあいつ、魂だけで……?」

 

霊夢の推測が正しければ、今霊夢に覆いかぶさっている鳳凰が妹紅なのだろう。

 

「はああああっ!!」

 

霊夢は霊気を放出し、鳳凰を弾き飛ばす。

 

「リザレクション」

 

その後鳳凰のようなものは消え、瞬時に妹紅の肉体が再形成される。

 

「まさか、あれも防がれるとはな。……ならこいつで勝てなきゃ私の負けだ……行くぞ!!」

 

「フェニックス再誕」

 

妹紅は周囲に弾幕をばら撒き、フェニックスのような弾幕で霊夢を攻撃する。

 

「ならこっちもラストよ!!」

 

「夢想天生」

 

霊夢は半透明になり、妹紅の弾幕を正面から突破する。

 

しかし、霊夢は弾幕に被弾することはなく、すり抜けて行く。

 

そして、妹紅の目の前まで接近し、

 

「これで終わりよ!!」

 

霊夢はパンチを繰り出す。

 

霊夢の攻撃は、1年前、悟空と戦った時とは比べ物にならないスピードであった。

 

「!!」

 

妹紅は、霊夢の攻撃にカウンターを繰り出す暇も無く、攻撃を喰らってしまった。

 

 

 

「う、く………」

 

妹紅は目を覚まし、重い体を無理をして起こそうとする。

 

「妹紅!目が覚めたか!」

 

「け、慧音……お前も結構ボロボロじゃないか……」

 

「…お前ほどじゃないさ」

 

そして、妹紅は慧音から全てを教えてもらった。慧音がボロボロになっていたのは、慧音の勘違いが原因だったこと。もう人里を隠す必要はないこと。

 

「……すまなかったな。私の勘違いでおまえらを襲っちまって……」

 

「気にしないで」

 

霊夢は笑って妹紅に手を差し伸べる。

 

妹紅はそれを掴む。

 

「おそらくだけど、月が変わった原因は永遠亭の奴らの仕業だろう。あくまでも推測だけどな」

 

「永遠亭?」

 

魔理沙は思わず聞き返す。

 

「永遠亭ってのは、人里からさほど遠くない場所にある迷いの竹林の中に建っている建物のことだ。そこには月人が住んでいるんだ。……まあ、今の御伽噺で言うかぐや姫だよ」

 

「かぐや姫がここにいるの?」

 

アリスが妹紅に問うと、妹紅はあー、と言葉を詰まらせた後、こう続ける。

 

「まあな。私も行ったことがあるから、詫びとして案内するよ。それじゃ、慧音、ちょっと行ってくる」

 

「わかった。気をつけるんだぞ」

 

「よし、それじゃあ行くか、迷いの竹林!」

 

魔理沙はへへっ、と笑って、帽子を被り直す。

 

現在時刻は、午前2時。夜明けまで、あと4時間!




いかがでしたか?第23話は以上です。

〜〜〜次回予告〜〜〜

「おっす!オラ悟空!妹紅が言う迷いの竹林ってどういうとこなんだ?ん?なんだおめえたち!なんかオラがガキのころ月に送った奴に似てるな………次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「永遠亭への道!月のウサギは強えヤツ?!」
ぜってえ読んでくれよな!

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