世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!

皆様、おはこんばんちは。タミです。完結予定の話までだいたい計算すると、あと丸一年ほどかかりそうです。そこで読者の皆様にお尋ねしたいんですが、この作品は先ほどお話しした通り、あと一年で完結させるべきでしょうか?それとも、一年以上続けるべきでしょうか?はたまた、さっさと完結させるべきでしょうか?活動報告の方にも同じようなことを書きましたので、そちらのほうでコメント、よろしくお願いします。


幻想郷のいつもの夜。人間の目にはそう見えていたが、実際は違った。なんと月が入れ替えられたのだ。そこで解決に乗り出したのは、悟空、魔理沙、アリス、霊夢、紫、咲夜、レミリア、妖夢、幽々子の9人。夜の森で手掛かりを探していたところ、リグル・ナイトバグとミスティア・ローレライに襲われたが、難なく撃退。そこで一行は、人里が消えている、との情報を得る。一行は、人里へと向かうのだった。



第22話 失われゆく歴史!歴史喰い、上白沢慧音!

夜の空を飛ぶ人影が9つ。リグルたちからの情報を受け、人里へと向かう悟空たちだ。

 

幻想郷には電灯という概念がないため、一行は月明かりだけを頼りに進んでいた。しかし、今晩は満月のため、先が見えない、というわけではなさそうだ。

 

「人里が消えてるって、一体全体どういうことなんだ?」

 

「さあね。綺麗さっぱり無くなってんじゃない?」

 

魔理沙が霊夢に問うが、霊夢はさっぱり、肩を落とす。

 

そんな会話をしながら、一行は人里を目指して飛ぶ。

 

「おかしいわね。ここら辺のハズなんだけど……」

 

不意に紫が口を開く。

 

紫が指差した場所には、人里はおろか、民家の一軒も建っていなかった。

 

「なんだ?何もないじゃないか」

 

魔理沙の言う通り、ここはただのだだっ広い平原だ。ここに人里があるとは到底思えない。

 

「まさか、ホントに消されたってこと?」

 

アリスがそんなことを言いだす。

 

「誰だお前たちは?!」

 

急に話しかけられ、一行は慌てて声のする方へ目をやる。

 

そこには、青い服を着て、変わった形の帽子を被った、長身の女性が、とても険しい顔をしていた。

 

「あの、私たち、人里を探しているんです。ここにある、と思ってたんですけど、無くなってるみたいで……何か知りませんか?」

 

妖夢がそう言うと、女性の表情は更に険しくなり、

 

「なるほど。大勢の妖怪が動き出した、と妹紅に言われ、人里を隠したのは正解だったな。のこのこ現れたのが運の尽きだな!」

 

女性は一瞬で臨戦態勢に入る。

 

「いや、オラたちはここを襲いに来たわけじゃねえぞ?!」

 

悟空が慌てて弁解するが、女性は聞く耳を持たない。

 

「この上白沢慧音が、成敗してくれる!」

 

慧音の激しい覇気を感じ、一行も遅れて臨戦態勢に入る。

 

「ここは私が1人でやるぜ。9対1はフェアじゃないからな。そうだろ?悟空?」

 

「そうだな。オラもそう思う。」

 

魔理沙がこんなことを言うようになったのは、魔理沙が少しでも悟空に追いつこうとして、戦い方だけに留まらず、その性格も真似しようとしたのだろう。

 

実際は、魔理沙もさすがに9対1はまずい、と考えている。

 

「そうね!それじゃあ魔理沙ちゃん、ここは任せたわよん!」

 

幽々子はニコニコしながら魔理沙の肩に手を乗せる。

 

その笑みは、無邪気な子供のような笑みだった。

 

しかも、彼女は先ほどリグルたちと戦ったにもかかわらず、全く息を切らしていない。レミリアも同様だ。

 

「よし、それじゃあ行くか!」

 

魔理沙は軽い準備運動をしながら言う。

 

「舐められたものだな。その慢心は命取りになるぞ?」

 

慧音がそう言うと同時に、彼女はスペルカードを取り出す。

 

国符「三種の神器 郷」

 

先手必勝と言わんばかりに、慧音は弾幕を放つ。

 

しかし魔理沙は、避けようとしないどころか、全く構えをとらずに突っ立っていた。

 

(何をしているんだ?あのままじゃ直撃だぞ?!)

 

慧音は自身の予想と外れた行動をする魔理沙に驚愕している。

 

(……いいえ、あれは完全に"無"になってる…それに気付かないようじゃ慧音ちゃんに勝ち目はないわね)

 

幽々子には、魔理沙が今どうなっているかわかっているようだ。

 

慧音が放った弾幕は、寸分の狂いなく魔理沙に直撃し、大爆発が引き起こされる。

 

「避けたのか……?」

 

モクモクと黒煙が上がる。

 

「いや、念には念を入れておこう…」

 

そう言って慧音は更に弾幕を展開する。

 

終符「幻想天皇」

 

更に激しい弾幕が黒煙の中へと入っていき、そこから更に爆発を引き起こす。

 

暫くして、爆煙が引いていく。

 

そこには、魔理沙は影も形もなかった。

 

「消えた!?いったい何処に……?」

 

慧音は必死で魔理沙を探している。

 

(まさか、消しとばしてしまったわけでは……?)

 

慧音がそう考えていると、背後から何者かに肩を叩かれる。

 

「!?」

 

慧音は慌てて振り返る。すると……

 

「よう」

 

いつの間にか魔理沙が後ろに回っていた。

 

慧音のほっぺには魔理沙の人差し指が食い込んでいる。

 

慧音は少し顔を赤らめて飛び退いた。

 

「………いつの間に後ろに回ったんだ?」

 

慧音は酷く動揺している。

 

「さっきからここにいるぜ?」

 

「答えになってないだろう……」

 

「さて、今度はどうするんだ?さっさと捻り潰してみろよ」

 

「そんな挑発に乗ってたまるか…!」

 

慧音は挑発に乗らず、再度身構える。

 

(悟空が教えてくれたコレ……ホントに上手く行ってるのかな?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日前……

 

「よし、かかってこい!」

 

悟空は構えずに言う。

 

「?構えなくていいのか?」

 

「油断し過ぎじゃないですか?」

 

そう言って2人は悟空に向かっていく。

 

「「だあっ!!」」

 

2人は一斉にパンチを繰り出す。

 

しかし、悟空はノーモーションで避ける。

 

「!消えた!」

 

「気を読んでいたのに……」

 

そして悟空は2人の背後に立っていた。

 

「2人とも気を探ることの基本はマスターできたみたいだな。それじゃあ、今度は応用を教えるぞ」

 

「まず心を無にするんだ」

 

悟空はそう言ったが、外見上は何も変わったことはなかった。が、

 

「き、気を全く感じなくなった……」

 

「すごい………」

 

魔理沙と美鈴は、それぞれ感嘆の声をあげる。

 

「空のように静かに構えて、雷より速く動く!……つってもおめえたちはもう雷より速いけどな」

 

悟空はハハハッと笑う。

 

「空のように静かに……か。こうかな?」

 

魔理沙は自分なりに考えた「空のように静かに」を試す。しかし、

 

「違うぞ、魔理沙。そりゃあただボーッとしてるだけだ」

 

「!そ、そうか…」

 

魔理沙は思わず顔が赤くなってしまう。

 

「まあ、すぐ出来るようにはなんねえからな。オラも随分と苦労したんだぜ?神様とミスターポポに教えてもらったんだ」

 

神様。ミスターポポ。

 

神様については魔理沙も美鈴もなんとなく想像がつくが、ミスターポポと言われてもなんのことやら、と首をかしげることしかできなかった。

 

「とりあえず2人とも、もう一回オラに攻撃してみろ」

 

「くそっ、今度こそ当ててやるぞ!」

 

「同感です!」

 

そうして2人は再び地面を蹴り悟空に向かっていく。

 

2人は再びパンチを繰り出すが、またしても悟空には避けられてしまう。

 

「「後ろだ!」」

 

しかし、2人は先程の経験を活かして、後ろに回し蹴りを繰り出すが、

 

「あれ?」

 

「いない!」

 

そこには、悟空の姿はなかった。

 

そして2人が再び前を向くと、悟空が背を向けて立っていた。

 

「はぁ、はぁ……また避けられちまったぜ……」

 

魔理沙は額の汗を右手で拭う。

 

「魔理沙、おめえ今右手で汗拭いたろ?」

 

「!!な、なんでわかったんだ?」

 

悟空は、先程の魔理沙の行動を背を向けているにも関わらず、ズバリ言い当てた。

 

「凄いな!」

 

魔理沙は改めて孫悟空という人物の凄まじさに驚かされる。

 

「僅かな空気の動きや、気配で感じ取るんだ。見る、と言うより感じる、って感じかな…大事なのは気の動き、流れを掴むことだ。そうして相手の動きを読む」

 

「はは。やっぱり次元が違うぜ……」

 

「そんなことねえぞ。おめえたちもまだまだ強くなれるんだからな。もしかしたらオラを超えちまうかもよ」

 

「悟空さんを超えるって、なんだかとてつもない壁がある気がします」

 

美鈴は肩で息をしながらはははっ、と笑う。

 

「オラもここまで来るには苦労したんだ。ゆっくり伸ばしていけばいいさ。オラもいつか地球に帰るから、オラがいなくなったあとは、幻想郷を守るのはおめえたちだぞ」

 

「守る、か。想像できないぜ」

 

魔理沙はそう言って、空を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて!どうした?かかってこないのか?」

 

魔理沙は慧音を改めて挑発する。

 

「だったらお望みどおりに、行くぞ!」

 

慧音は地面を蹴り魔理沙に向かっていく。

 

「この技を知ってるだろう?!」

 

すると慧音は残像拳を使用する。

 

「残像拳か……」

 

慧音は、自らの能力で、魔理沙の記憶を読み取り、一瞬のやりとりのうちに残像拳をマスターしていた。

 

魔理沙がそういううちに、慧音は約20人ほどに分身する。

 

そして、魔理沙をぐるりと囲むように陣取る。

 

すると魔理沙は悟空が教えてくれた通り、無になった。

 

「今お前は、私の右後ろから手刀で私を狙ってる」

 

「!!」

 

魔理沙は慧音の位置を正確に言い当てた。

 

「行くぜ!」

 

恋符「マスタースパーク」

 

魔理沙は一瞬で振り返り、八卦炉からマスタースパークを放つ。

 

「まずい…!!」

 

慧音の至近距離で炸裂し、慧音を飲み込んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ……人里は、潰させるか……!」

 

慧音はマスタースパークを喰らったにも関わらず、意識があった。

 

「だから、私達は人里を襲いに来たわけじゃないんだ!」

 

「ち、違うのか?」

 

魔理沙は少々ふくれっ面で頷く。

 

「そ、そうか。すまない…」

 

慧音は即座に謝る。

 

「そこの奴ら!慧音に何しやがったッ!!?」

 

その時、白い髪の女性が突然現れる。

 

現在時刻は午前1時。夜明けまで、あと5時間!




いかがでしたか?第22話は以上です。

〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜

「皆様、ご機嫌よう。八雲紫よ。このコーナーは「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想に回答していくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告まで読み飛ばしていただいて結構ですわ!




………はい!今回もコメント返ししていくわ!風希さんからのコメントよ。いつもありがとうございます!
「悟空のラストワードは元気玉かな?出番はあるのかな?」
………はい!ズバリお答えしましょう。悟空にはラストワードやスペルカードといった物の概念がないため、そういったくくりではないですね。立場、という点においては正解かもしれませんね。出番については、出るかもしれないし、出ないかもしれません。そこはご了承ください。
……はい!今回はここまでですわね!では、次回をお楽しみに!さよーならー!」


〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!あいつは誰なんだ?!いくら攻撃してもダメージが入ってるようには見えねえぞ?!あちち!あいつ、炎も使うのか!へへっ、やるじゃねえか!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「月まで届く不死の焔!藤原妹紅、見参!」
ぜってえ読んでくれよな!

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