残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
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皆様、おはこんばんちは。タミです。野菜の日、特別投稿です。次回は、通常通り、土曜日に投稿です。
春雪異変が終わり、幻想郷は平和を取り戻した…ハズだった。しかし、再び幻想郷に異変が巻き起こる。3日おきに宴会が行われていた。その犯人は、かつて幻想郷の住人、鬼の伊吹萃香だった。萃香は悟空を圧倒的なパワーで攻撃していく。そこで悟空はお互いの本気で戦う。そこで悟空は、遂に悟空は超サイヤ人の壁を超える…?!
「さてと!このデカさじゃやりづらいな」
そう言って萃香は元の大きさに戻る。
「お?でっかくなくていいんか?」
「まあね。このデカさが気に入ってんのさ」
「だったらオラも行くぜ!」
悟空は気を溜め始める。
グラグラと地面が揺れ始め、神社の境内に亀裂が入っていく。
「ちょっと、神社壊さないでよ……?!」
霊夢の叫びも虚しく、どんどんと亀裂は大きくなっていく。
(なんてヤツだ……!大気を揺らしてるぞ……!ウチら鬼でも難しい芸当をいとも簡単にやってるなぁ……!)
「はっ!!」
すると悟空は、髪が更に逆立ち、オーラが激しくなり、スパークが発生している。
「な、なんだ?!あんなの見たことないぜ!何より、気がグンと上がった!」
「これが超サイヤ人を超えた超サイヤ人……超サイヤ人2ってとこだ。」
「なるほどね。パワーが上がった………面白くなりそうだな!!」
すると萃香は、幽々子と同じあのオーラを纏った。
「!!」
「さて、やはり孫悟空。お前が戦うんだな。ふむ。その形態は見たことが無いな…それじゃあ、見せてもらおうか?」
「またおめえか?!今度は萃香に乗り移ったのか!?」
「そういうことさ。そうだな。こうして3回も出会えたんだ。名前くらい教えてやるよ」
「名前……?」
「私の名は"博麗"怨夢!邪念の塊だ!」
博麗。確かにそう言った。この幻想郷に博麗は1つしかない。そう。博麗の巫女である。
「おい霊夢!幽々子たちを乗っ取ったのは、博麗の巫女なのか?!なんか心当たりはあるのか?!姉妹だとか、なんとかって……」
「知らないわよ!!「オンム」なんて奴!しかも歴代の博麗の巫女にあんな名前の巫女はいない!」
霊夢は激しく動揺しているようだ。
(じゃあオラがレミリアと戦ってたときに感じた霊夢みてえな気ってのは……)
「知らないのも無理は無いぞ、博麗の巫女、博麗霊夢。……いや、少し喋りすぎたな」
「どういうこと?」
霊夢は慎重に聞き返す。
「然るべき時が来たら、教えてやる。……まあその時は、お前たちが滅ぶときだがな。さて。それじゃあ私の言う通り異変を追って犯人に辿り着いた褒美に、今回も戦ってやるよ」
そう言って怨夢は構える。
「!」
悟空もグッと構えた。
辺りに数秒の沈黙が訪れる。
刹那、2人は一瞬で近づき、激しい格闘戦が繰り広げられる。
「ふんっ!」
怨夢の回し蹴りが悟空に当たり、悟空は森の方に飛んでいく。
鬼とはいえ、小さい萃香の身体で鬼以上に凄まじい回し蹴りを怨夢は放つ。
「フフフ………」
怨夢は怪しい笑みを浮かべ、悟空が吹き飛ばされた方へ飛んでいく。
「魔理沙、私たちも追いかけるわよ!」
「ああ!」
怨夢を追いかけて、霊夢と魔理沙も飛び立つ。
悟空は、未だ吹き飛ばされていた。
悟空の身体は、木々をなぎ倒しながら進んでいた。
「くっ!」
数キロ吹き飛ばされ、悟空はようやく持ち直す。
しかし、いつの間にか、すくそばまで怨夢が接近していた。
怨夢は手のひらから気功波を放つ。
(弾幕じゃねえ!)
悟空は発射された気功波を手で弾き飛ばす。
怨夢は、悟空が気功波を弾き飛ばした一瞬のうちに悟空の後ろに回り込み、パンチを繰り出す。
しかし、悟空は後ろを向いたまま怨夢のパンチを受け止め、そのまま怨夢を蹴り飛ばす。
怨夢は吹き飛ばされるが、地面に手をつき勢いを殺す。
「ちっ……」
怨夢が一瞬悟空から目を離した隙に、悟空は森の中へ身を隠す。
しかし、怨夢には悟空の居場所がわかっているのか、なんの躊躇いも無く森の中へ入っていく。
悟空は木々をかいくぐり、森の外へ向かっていた。
その後ろを、怨夢が追いかけている。
「……見える?魔理沙」
「私はなんとかな……」
「私もギリギリよ……」
やがて2人は森を抜け、岩場地帯に出る。
悟空は岩の上に降り立つ。
そして少し遅れて怨夢も悟空と同じくらいの岩の上に降りる。
「ここなら人も動物もいねえだろう!」
「まあいいだろう。所詮これはお遊びなんだからな。私はまだ実力をこれっぽっちも出して無いんだぞ?」
悟空は再びスパークを伴った金色のオーラを纏う。
怨夢も赤いオーラを纏う。
2人の間に重い空気が立ち込める。
その時、怨夢が何かに気付く。
「ちっ、あの亡霊とスキマババアに気付かれたな。フフフ、孫悟空!私を倒したければ、更に強くなれ!フルパワーを隠してるのは知っているんだぞ?」
「………いつから気づいてたんだ?」
図星を突かれ、悟空は少し動揺する。
「ずっとさ。お前が隠してるフルパワーを推測して計算すると………私のフルパワーの3分の1、つまり約30%でも出せばお前を消し炭にしてやれる計算になった」
(ハッタリか………?)
「じゃあな、孫悟空」
そう言って怨夢は萃香の身体から出て行ったのか、萃香の身体はその場に倒れこんだ。
その直後、空間が歪み、スキマが現れた。
「くそっ、あと一歩のところで………!」
「紫!おめえ見てたんか?」
「ええ。さっき気づいたの。………それにしても、怨夢という名前の博麗の巫女は、本当にいないわ。私が一番よく知ってる。ずっと博麗の巫女を見てきたから。初代から、今の霊夢までね」
紫は悔しそうに奥歯を噛み締める。
「もしも、もしもだけど、私ですら知らない、歴史から抹消された博麗の巫女がいるかもしれない。私はそこを調べてみるわ……」
「……なあ紫。あいつ、「邪念の塊」って言ってたんだ。なんか心当たりはないか?」
「邪念の塊………?……ごめんなさい。分からないわ」
その時、遅れて魔理沙と霊夢が悟空たちに追いつく。
「ふうっ。やっと追いついた。……あれ?あいつは?」
霊夢は少し息を切らせて言う。
「逃げられたわ…ごめんなさい」
「来てたのか、紫」
魔理沙は軽く挨拶を交わす。
「ええ。ついさっきからね」
「なあ、紫。その博麗の巫女っちゅうやつらはみんな霊夢みたいな気を持ってんのか?」
すると紫は少し考えるそぶりを見せ、
「私は気を探れないから、断定はできないけど、おそらくそうだと思うわ」
紫の推測が正しいなら、本当に怨夢は博麗の巫女、ということになる。
「とりあえず、一旦神社に戻りましょう」
紫は博麗神社へのスキマを開けてテレポートしようとするが、
「そうね………ってあーーーっ!!」
霊夢が何かを思い出し、声を荒げる。
「もう神社ボロボロなのよ!ただでさえ参拝客が来なくて貧しいのに住む家も無くしたらもうおしまいだーーーっ!!!」
そう言って霊夢は猛スピードで帰っていった。
「うっ…くっ………!」
その時、萃香が目を覚ました。
「…私は、どうして……?」
「萃香!」
直後、紫が萃香の元へ駆け寄る。
「紫……随分久しぶりだな」
萃香は怨夢に乗っ取られ、限界以上のパワーで戦った反動か、酷く疲弊していた。
「萃香、貴女は地底にいたハズなのにどうして?」
「ああ。ヒマだったから出て来たんだよ。ついでに華扇とコンガラ探しに来たんだ」
華扇。コンガラ。悟空は聞いたことがないため、話についていけなかった。
「華扇とコンガラも地底にいたんじゃ?」
「それが、ずっと前にどっか行っちゃってね。今地底にいるのは勇儀だけだ」
萃香はそう言ったあと、悟空の方を向いて、
「にしても、悟空。お前強いな!鬼相手にここまでやるとは思わなかったぞ!」
「おめえも強えなあ!萃香!ところでさ、その勇儀と華扇とコンガラってやつらは強いのか?」
悟空は新しい玩具を与えられた子供のように目を輝かせている。
「ん?ああ、まあね。昔は鬼の四天王、だとか呼ばれたからね。少なくとも私か、それ以上の強さだ」
「そうか!会ってみてえな…!」
悟空はウズウズし始めてきた。
「不思議なやつだな。人間なんて鬼って聞いたら震え上がるよ?」
萃香は紫に耳打ちする。
「そういう人なのよ、悟空は」
「あ、そうだ!霊夢が先に帰っちまったんだ!」
悟空は霊夢が先に帰ってしまったことを思い出し、全員が博麗神社へと帰って行った。
その後、全壊はしなかったものの、神社が半壊してしまったため、悟空と萃香は霊夢にこっ酷く叱られ、悟空は霊夢に食べ物を沢山渡すことを条件に、萃香は神社を一晩で直すことを条件に許してもらった……
そしてその翌日……
「悟空、昨日は災難だったな…」
「霊夢のやつ怒るとチチより怖えな…ははは…」
魔理沙に言われ悟空は頭を掻く。
「ま、とりあえず修行するか!」
魔理沙は手をぱん、と叩く。
「そうだな!」
いかがでしたか?第20話は以上です。
〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!怨夢か……あいつ、いったい何が目的なんだ?ん?紫、今度は何の用だ?え?月がおかしいって?次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「永夜異変!終わらぬ夜の始まり!」
ぜってえ読んでくれよな!