世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!

皆様、おはこんばんちは。タミです。いよいよ萃夢想編です!まあ、次回で終わりだけど・・・。通算UA10000突破ありがとうございます!次回は8月31日、野菜の日に投稿します!つまり、明日で萃夢想編終わりです。

幽々子が倒れ、レミリアやフラン、そして幽々子を乗っ取っていたと思われる人物からついに悟空たちに接触してきた。その人物は意味深な言葉を残し、悟空に異変を追い続けろ、と言い残した。それから2週間後、幻想郷は3日おきに宴会が行われていた。幻想郷に、新たな異変が巻き起こる!


第4章 萃夢想、形なき失われた力
第19話 失われた種族!萃まる力!


それから、さらに3日が経った。宴会の場所はまちまちだ。

 

人里、霧の湖、博麗神社……

 

一見して全く共通点がないため、霊夢も悩んでいた。

 

「はぁ………犯人が特定できない以上、迂闊に動けないか…やっぱり宴会の時を狙うしかないってことよね…」

 

偶然、今回の宴会は博麗神社でやるようだ。博麗神社の境内で妖怪たちがせっせと宴会の準備をしている。

 

(犯人の目的が宴会なら、きっと来るはず………そこで叩くしかない!)

 

霊夢は、密かに戦闘準備をしていた。

 

(悟空も呼んでおきましょうか……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐぐぐぐっ……」

 

「ッ………」

 

魔理沙と美鈴は重い身体をなんとか動かしている。

 

それもそのはず、2人は両腕、両足に枷のような重りを付けて戦っているのだ。

 

「またやってるんだね。あれ、たしか一個40キロくらいあったよね?」

 

彼は森近霖之助。かつて魔理沙の家だった「霧雨店」で修行していた人間と妖怪のハーフだ。

 

しかし、自分の能力を活かせない、と考え自立。

 

妖怪の森付近に、香霖堂という店を構えているのだ。

 

香霖堂は忘れられた品や結界の外から来た品を扱っている。

 

この重りも霖之助が作った。魔理沙が依頼である。

 

魔理沙のミニ八卦炉も霖之助が作った、

 

「ふう………」

 

一通り戦い終え、魔理沙は一息つく。

 

「だだだだだだだだだっ!!」

 

悟空も魔理沙たちと同じような重りをつけて自分でトレーニングしていた。

 

「なあ悟空!悟空も私たちみたいな重りつけてるけど一個何キロなんだ?」

 

とふと疑問に思い魔理沙は悟空に聞く。

 

「んー……2トンかな」

 

「に、2トン!?」

 

さらっととんでもない数字を言うため、美鈴も魔理沙も仰天してしまう。

 

「てことは、合計8トンか?!って、こーりん、来てたんだな」

 

魔理沙は、霖之助を見つけて言う。

 

「やあ、魔理沙。頑張ってるみたいだね」

 

「なあ、悟空の重りも霖之助が作ったのか?」

 

「まあ、そうだよ。結構苦労したんだ。魔理沙の八卦炉作ったときみたいにね」

 

「なあ、霖之助!これ一個10トンのやつに変えていいか?」

 

「え?」

 

悟空は更にとんでもないことを言いだすため、魔理沙の口から抜けた声が出てしまう。

 

「いやいや、よく考えてよ、悟空。一個10トンって、四個で40トンだよ?」

 

40トンとは、40000キロ。クジラと同じくらいの重さが悟空にのしかかる、ということだ。

 

「超サイヤ人になれば大丈夫だ!」

 

「まったく……」

 

霖之助はやれやれ、と言った感じで首を振る。

 

ズシン、と一個10トンの重りが悟空に襲いかかる。

 

「おうっ!」

 

悟空は超サイヤ人に変身し、軽々と動く。

 

「かんたんかんたん!!」

 

「……ははは………」

 

魔理沙たちは呆然とするしかなかった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時間は流れ、夜、霧雨魔法店…

 

悟空と魔理沙は美鈴と別れ、家で休んでいた。

 

「なあ、悟空。知ってるか?最近宴会があってるみたいだぜ。私たちも行ってみようぜ!」

 

「いや、別にオラ宴会とかそこまで興味ねえぞ」

 

確かに悟空は飯を食うのは好きだが、酒を飲むのはさほど興味はないようだ。

 

「んー…飯もいっぱいあるって言ってたけどなぁ…」

 

魔理沙は横目で悟空を見る。

 

「異変を解決してくれた悟空にはいっぱい食べてほしいって……」

 

「しょうがねえな!魔理沙、行くか!」

 

悟空が机をバン、と叩いて言う。

 

(ほっ……これで霊夢にどやされずに済むぜ……にしても、なんで今更宴会なんか………?ま、行けば分かるか)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから約1時間経った。博麗神社…

 

「久しぶりね、悟空、魔理沙」

 

「おっす霊夢!久しぶりだな!」

 

「にしてもなんで私たちを呼んだんだ?」

 

「ええ。それなんだけど……」

 

霊夢は自分が考えていることを悟空たちに話した。

 

「確かに、異変の可能性もある。でも、宴会してるだけだろ?」

 

魔理沙は周りを見渡しながら言う。

 

「調べてみる価値はあるわ。悟空、貴方も手伝ってくれる?」

 

「ああ。オラもあん時のあいつが言ってたことが気になっからな」

 

ーーー「私を倒したいんだろ?だったら異変を追い続けるんだな」

 

悟空の頭にあの時の言葉がフラッシュバックする。

 

「オラはあくまでも部外者だ。でも今回はほっとけねえ。ほっといたら地球が危ねえかもしれねえからな」

 

するとそこで、悟空は何か違和感を感じた。

 

「誰だ!出てこい!」

 

すると悟空たちの面前に霧のようなものが集まってきた。

 

その霧は徐々に形を人型に変えていく。

 

「ありゃ、バレちまった。さすがだね、孫悟空」

 

霧は、小さな少女に姿を変えた。しかし、その少女は分銅をつけ、頭には二本の角が生えていた。

 

「あんたは……もしかして鬼?」

 

霊夢にそう言われると少女は無邪気な笑顔を浮かべ、

 

「ご名答!私は、伊吹萃香、鬼だ!」

 

萃香は胸を張りドヤ顔をする。

 

「………にしても、霧散して隠れてたのに、なんでバレたんだ?」

 

「おめえの気を感じとったんだ。でもそこらじゅうに薄い気があったから、もしかしてって思ってな」

 

「私を見つけるなんて、面白い人間だな!」

 

萃香はハハハッと笑い瓢箪に入っている酒を飲む。

 

「単刀直入に言うわ。3日おきに宴会をしたのはあんた?」

 

「そーだよん」

 

霊夢に問い詰められるが、開き直っているのか、萃香は悪びれる様子もなく答える。

 

「あらそう。警告するわ。今すぐ止めなさい」

 

「えー?やだよ。私は結構楽しんでんだ。……んー、じゃあこうしよう」

 

霊夢に警告されるが、萃香はあっさりと拒否するり

 

「どうするんだよ」

 

「酒のつまみはスルメとケンカと相場が決まってる。スルメはここで手に入るから、ケンカしよう。私と戦って勝ったら止めてやるよ」

 

魔理沙に聞かれ、萃香はそう言うが、現に萃香はかなり酔っ払っていた。この状態で戦えるとは到底思えない。

 

「なあ、おめえ強えんか?」

 

「ん?まーね」

 

悟空に聞かれても、千鳥足でふらふらして、しっかり立てないほど泥酔していた。

 

「だったらオラが相手すっぞ!」

 

「おろ?んじゃあ、早速始めようか!ヒック…」

 

萃香はまた瓢箪を口に運ぶ。

 

「よし、行くぞ!」

 

「うーい、ヒック」

 

やはり萃香はどう見ても泥酔している。本当に悟空と戦えるのか、と悟空を除く誰しもが思っていた。

 

「ふっ!」

 

悟空は地面を蹴り萃香に向かって突撃する。

 

「ヒック…」

 

しかし、萃香は体の軸をずらしてあっさり避ける。

 

そしてすかさず悟空の顎を蹴り上げる。

 

「うわっ!」

 

悟空は寸前で避け、反撃しようとする。

 

「……まるで酔拳ね」

 

霊夢は格闘する悟空と萃香を見て言う。

 

「オラのじいちゃんが得意だった技だな……」

 

「でも悟空!そいつのは酔拳じゃない!本当に酔ってんだ!」

 

魔理沙は慌てて補足する。

 

「そう言うことさ。ヒック。私も考えてないし、何しろ私の能力で気の密度を限界まで下げた。お前のその気を感じとる能力も使えないんじゃあないかい?」

 

「なら見切ってみせっさ!」

 

悟空は笑っていた。それは萃香を驚かせるには十分だった。

 

「鬼との戦いの最中に笑う人間は初めてだよ。……さて、酔い覚ましもこれくらいでいいだろ?」

 

「オラやっぱり強えやつと戦うとワクワクすんのさ」

 

「ワクワク、ね。鬼みたいなこと言うんだな」

 

萃香もいつの間にか酔いが覚めたのか、頰の赤みが消えていた。

 

「さて、第2ラウンド始めっか!」

 

悟空は超サイヤ人に変身する。

 

「いいねえ!やっぱりケンカってのはワクワクするな!」

 

萃香はそう言うと、徐々に巨大化していく。

 

萃香は約15メートルほどの体高になった。

 

「うひゃーっ!でっけえー!おめえピッコロとかスラッグみてえなことできんのか!?」

 

「さあて!お望みどおり、第2ラウンド、おっ始めようじゃないか!」

 

ドンッと地を蹴り萃香は突撃する。その蹴られた地面は小さなクレーターになっていた。

 

「ほりゃっ!!」

 

萃香は左手で悟空にパンチに繰り出す。

 

「わっ!!」

 

悟空は慌てて飛び退く。萃香のパンチがぶつかった所は、拳の形に凹んでいた。

 

しかし、一瞬で萃香は右足で悟空を蹴り飛ばす。

 

悟空は激しく地面に打ち付けられる。

 

「いっ……てて…」

 

「ほらほら、どうした?第2ラウンドじゃないのか?」

 

萃香はジャンプして悟空に襲いかかる。

 

「くそっ、でけえくせに、なんてはええんだっ!」

 

(隙があれば、特大のかめはめ波を喰らわしてやんのに……!)

 

(そうか!天津飯!もう一回技借りるぜ!)

 

「太 陽 拳!!」

 

瞬間、悟空を中心に激しい発光が起こる。

 

「うわっ!なんだこれ?!」

 

真正面で喰らってしまったのか、萃香は止まる。

 

(しめた!)

 

悟空は一瞬で離れ、かめはめ波を溜める。

 

「お返ししてやっぞ!超かめはめ波だ!」

 

「くそっ……」

 

萃香は目を抑え絡みを治そうとする。

 

「か……め……は……め……」

 

悟空の手に気が集中する。

 

「そこかっ!!」

 

目の絡みが治ったのか、萃香は悟空を捉える。

 

「喰らえっ!!」

 

鬼符「ミッシングパワー」

 

刹那、激しい弾幕が悟空を襲う。

 

「しまっ………」

 

悟空にしまったとも言わせず弾幕は着弾し、激しい爆発が巻き起こる。

 

「悟空ーーっ!!」

 

霊夢は爆煙に向かって叫ぶ。

 

が、魔理沙が霊夢を諭すように言った。

 

「おいおい、後ろを見てみろよ」

 

そう言われ、霊夢は後ろを振り返る。

 

「ふう、危ねえ危ねえ!今の食らってたらやばかったな!」

 

そう言って、悟空は萃香の方に飛んでいく。

 

「あんな一瞬で……」

 

「ははは……バケモノだな。どっちも」

 

霊夢と魔理沙は呆然としていた。

 

 

 

 

 

 

「おっ、避けたんだな。やるじゃないか。結構本気でやってんのに、タフなやつだね……」

 

萃香は、戻ってきた悟空を素直に賞賛する。

 

「そうでもねえさ。オラもちょっとこたえたぞ」

 

「そうかいそうかい。それじゃ、今度は本気の本気、第3ラウンドと行こうか!」

 

「ああ。オラも超サイヤ人の壁を超えてやるか…!」




いかがでしたか?第18話は以上です。

〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜

「美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー!!わー!パチパチ!ドンドンパフパフ!!皆様、ご機嫌よう、八雲紫よ。このコーナーは「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想に答えていくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告まで読み飛ばしていただいて結構ですわ!


はい。今回も答えていくわ!ドラゴンボールファンさんからのコメントよ。いつもありがとうございます!
「無事異変を解決した悟空たち、次回はどうなるのか?幽々子を乗っ取ったのは誰なのか?」
………はい。幽々子を乗っ取った犯人………これはまだ言えないわ。タミが極秘情報だ、って言ってたから、申し訳ないけど、私も知らないのよ。
………はい!今回はここまでですわね!では、次回!明日をお楽しみにー!」


〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!萃香、やっぱ強えなぁ!オラワクワクしてきたぞ!ん?おめえ、それは……!へへっ、ならオラも超サイヤ人の壁を超えてやっぞ!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「暗黒の第3ラウンド!超サイヤ人2、登場!」
ぜってえ読んでくれよな!」

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