世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!

皆様、おはこんばんちは。タミです。春雪異変編も遂にクライマックスです!

魔理沙は、西行寺家の庭師、魂魄妖夢を界王拳で見事撃破する。一方、悟空は白玉楼に降り立ち、そこで西行寺幽々子と出くわす。いきなり勝負へと発展し、臨戦態勢に入る悟空だが、見覚えのあるものが……それは、かつてレミリアと戦ったときにレミリアが纏った赤いオーラであった!


第17話 悲劇の亡霊女王、西行寺幽々子!

霊夢と咲夜は、西行妖の元へと向かっていく。

 

西行妖の方角から、ドオン、ドオンと何かがぶつかり合う音が響いてくる。

 

それは、激しい戦闘がこの先で巻き起こっていることを意味していた。

 

「まずいわね。もう始まってるわ!咲夜、急ぎましょう!」

 

「ええ。きっと悟空さんですね。きっともう物凄い戦いを繰り広げているんでしょう。」

 

2人は、西行妖まであと数百メートルといったところまで近づいていた!

 

 

 

 

 

 

 

幽々子は赤いオーラを纏い、不敵な笑みを浮かべている。

 

「ゴーストバタフライ」

 

幽々子はスペルカードを使用し、悟空に攻撃を仕掛ける。

 

幽々子の放ったそれは、本来の数倍の威力とスピードがあった。

 

悟空もギリギリで躱していく。

 

「あらあら。悟空ちゃん。これで終わりってわけじゃあないわよねぇ?」

 

幽々子はフフフッと微笑みながら話す。

 

しかし、その微笑みには、背筋が凍るような何かを孕んでいた。

 

(凄えスピードだ……スピードだけならセルを超えてっかもな……)

 

キッと悟空の眼つきが鋭くなる。

 

「そうよね。まだまだ本気じゃないわよねぇ」

 

そこへ、霊夢と咲夜が悟空の元へ到着する。

 

「悟空!大丈夫?!」

 

「助太刀します!」

 

2人は急いで臨戦態勢に入るが、悟空は、

 

「いや、2人は見ててくれるだけでいいぞ」

 

「え?」

 

霊夢は抜けた声を出してしまう。

 

「やっぱ、オラ相手とは1対1で戦いたいんだ。フェアじゃねえ戦いは好きじゃなくてよ」

 

「……わかった。でもやばそうになったら問答無用で助けるからね!」

 

「ああ!サンキュー、霊夢!」

 

悟空は一通り会話を終え、幽々子に向き直す。

 

「作戦会議は終わったかしら?」

 

幽々子はクスクスと笑う。

 

「ああ。続きをやろうぜ!」

 

悟空は、手を腰の位置へ持って行き、気合いを入れ始める。

 

「はあああああ………!」

 

悟空が気を溜め始めると同時に、大気も震えだす……!

 

「半年前から思ってたけど、やっぱデタラメよね、あの強さは………!」

 

霊夢は改めて悟空の強さを思い知ったようだ。

 

霊夢がそんなことを考えていると、魔理沙が瞬間移動で現れる。

 

「よっ、霊夢!」

 

突然現れた魔理沙に霊夢が驚かないはずがない。

 

「うわっ!いきなり出てこないでよ!」

 

「心臓に悪いですわ………」

 

「悪い悪い。こっちのほうが明らかに楽だったからな。でも悟空以上に気を探るのに時間がかかるのが難点だったんだけどな!」

 

魔理沙は頭を撫りながら言う。

 

そうこうしている内に、悟空は超サイヤ人に変身する。

 

「それが噂に聞く超サイヤ人ね。すごいエネルギー量じゃない」

 

「へへっ、まあな。でもあんたも本気隠してんだろ?お互い本気でやろうぜ」

 

「あら、バレてた?じゃあお望みどおり……!」

 

そう言うと、幽々子のオーラが勢いを増し、さらに彼女の背後に巨大な扇が展開された。

 

桜符「完全なる墨染の桜 -開花-」

 

幽々子と扇が、先程とは比べ物にならない数の弾幕を放つ。

 

悟空も大半を弾き飛ばしたり、避けながら幽々子に向かっていく。

 

2人はほぼ同じタイミングで消える。

 

直後、どこからか衝突音と衝撃が霊夢たちを襲う。

 

2人は消えたり現れたりを繰り返し、互いに攻撃しては防御をし、一歩も譲らない。

 

霊夢たちが立っているところまで、爆音とビリビリという大気の揺れが来ていた。

 

するとそこへ、刀を杖代わりにして妖夢が追いかけてきた。

 

「幽……々子様……」

 

「お前まだ立てたのか?随分タフなやつだな!」

 

魔理沙が警戒しながら語りかける。

 

「私は、幽々子様の従者、ここで負けるわけには……」

 

「貴女の従者としての心構えには学ばせられますわ。でも、諦めることも肝心よ」

 

咲夜は、妖夢を説得する。このまま動き続けていたら、妖夢の体が危険なのだ。

 

すると霊夢はハッと何かに気づいたのか、妖夢に問いかける。

 

「ねえ、妖夢とか言ったわよね。あんたの主人、あんな戦い方してた?」

 

妖夢は霊夢の指差した方を向くが、妖夢の目には幽々子は見えていなかった。

 

「あの………幽々子様はどちらに?」

 

「あそこで悟空と戦ってるぜ。もっとも、気の動きを探るか、余程目がいいやつしか見えないだろうけどな」

 

魔理沙の言う通り、常人には、否、そこそこの強さの者でも今の悟空と幽々子の戦いを確認することは出来ないだろう。

 

霊夢は辛うじて確認出来ているようだが、咲夜は殆ど見えていないようだ。妖夢も同じように見えていないだろう。

 

「………まぁ、つまりヘンな赤いオーラを纏って、あんな肉弾戦をするようなやつだったか?ってことさ」

 

魔理沙の問いに対して、妖夢は即答する。

 

「幽々子様はあんな戦い方しません!どちらかというと遠距離戦が得意なんです!」

 

それを聞くなり、3人は頭を抱えてしまう。

 

「とりあえず、この戦いの結末を見届けましょう…」

 

霊夢の一声で4人は未だ衝撃音が響く西行妖の方を見る…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2人は激しい打ち合いの後、大きく後退する。

 

「幽々子さん、驚いたぜ。あんたほんとすげえな…オラここに来てから驚きっぱなしだぜ」

 

「貴方もよ、悟空ちゃん。伊達に紅霧異変を解決してないわね」

 

言い終わると、2人は同時に技を構える。

 

悟空はを前に突き出し、そのまま後ろに戻し、気を溜める。

 

幽々子は、扇子を取り出し、広げて悟空の方に構える。

 

「かめはめ………」

 

「フフッ……」

 

「波ぁぁぁーーーっ!!!」

 

死符「ギャストリドリーム」

 

お互いの技が、激しくぶつかり合った。

 

激しい爆発が2つの技がぶつかっていた場所を中心に発生する。

 

「くっ………」

 

悟空が防御体制をとっていると、前方から桜吹雪が出てきた。

 

「………何だこれ?桜の花びら?」

 

悟空は視線だけを花びらに送る。

 

そうこうしているうちに爆煙がゆっくりと引いていった…

 

すると、今までなんの変化も見せなかった西行妖がピンクの光を放ち初めていた。

 

また、幽々子も同様に、ピンクの光を放っている。

 

「遂に溜まったみたいね。春の気が!!」

 

「なに!?」

 

悟空は目を見開く。

 

「あら、どうしたの?鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしちゃって。可愛いわね、悟空ちゃん」

 

「……なんでだ?!なんで今頃……?」

 

魔理沙も同様に混乱しているようだ。

 

「恐らく、幽々子様は悟空さんと戦っている時も春を集めていたんだ……。悟空さんたちについてきた春の気を…!」

 

妖夢の推論は間違ってはいなかった。妖夢1人では春の気が有り余り、白玉楼に帰るまでに零してしまった春の気を悟空たちは無意識に拾ってきてしまったのだろう。

 

悟空の脳内に、紫の言葉が蘇ってきた。

 

ーーー「それで、復活しちまったらどうなっちまうんだ?」

 

ーーー「……消滅するわ。幽々子が……」

 

(ちくしょう、なんとかしねえと……!)

 

「……悟空、悟空!聞こえる?」

 

すると、紫の声が悟空の頭の中に直接響いてきた。

 

「ああ!聞こえてるぞ!」

 

「どうやら完全に封印が解けてしまったようね。でもまだ復活までには時間がかかるはず………もって1分ね」

 

「1分でなんとかしてみせっさ!」

 

悟空は全身に力を込め、超サイヤ人の力を最大限に発揮する。

 

悟空は猛スピードで幽々子へ向かっていった。

 

そして幽々子の真正面まで来たところで瞬間移動し、幽々子の背後へ回り込む。

 

「だりゃあ!」

 

悟空は蹴りを入れようとするが、

 

「甘い」

 

幽々子に足を掴まれ、そのまま地面に叩きつけられてしまう。

 

「トドメよ。楽しかったわ、悟空ちゃん」

 

「反魂蝶 -満開-」

 

幽々子は悟空の心臓目掛けてレーザーを放つ。

 

(しまった!避けきれねえ……!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幽々子の放ったレーザーは、寸分の狂いなく風穴をあけた。………幽々子の胸に。

 

「!?」

 

「な………ぜ……?」

 

幽々子は、そのまま力なく地面に落下する。

 

それと同時に妖夢の悲痛な叫びが木霊する…

 

「ゆっ………幽々子様ぁぁーーーっ!!!!」




いかがでしたか?第17話は以上です。

〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜
「美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー!!わーっ!パチパチ!ドンドンパフパフ!皆様、ご機嫌よう。八雲紫よ。このコーナーは「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想に回答していくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告まで読み飛ばしてもらって結構ですわ!


……はい。第4回目ですね。ここまで連続でこのコーナーができたことはとても嬉しいです!今回は幽々子が自分の反魂蝶が跳ね返ってしまったわね。一体あれは誰がやったのかしら……?さて!それじゃあコメント返しをしていくわよ!今回は3人の方がコメントを寄せて下さったわ!本当にありがとうございます!では1人目、シュウシラカワさんからのコメントですね。いつもありがとうございます!
「とても面白いですね!これからも頑張ってください!」
ではズバリ!お答え………ズバリも何も無いか。はい!これからも頑張って書いていきますから、(タミが)応援よろしくお願いしますね!
では続いて、名無しさんからのコメントですね!毎回コメントして下さり、ありがとうございます!
「赤いオーラ………ゼノ○ース要素が?!」
はい!ズバリお答えしましょう!半分正解、半分不正解です。ゼノ○ースのようなストーリーにする気は無いそうよ。コメントの方でも説明したように、赤いオーラの犯人はドミグラ、トワ、ミラでは無い、とだけ言っておきましょう!では、続いて、dbdaibouさんからのコメントです!いつもありがとうございます!
「金髪の魔理沙の界王拳、かっこよさそうですね!」
はい。金髪に赤っていうのは結構タミも好きらしいですね。しかもdbdaibouさんまた1話から見返して下さる、とのことで………タミのやつ、歓喜してましたわ。本当にありがとうございます。………はい!今回はここまでですわね!では皆様!次回をお楽しみに!さよーならー!」


〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!何だ!?いってえ何が起きたんだ!?オラは攻撃どころか避けることもできなかったはずなのに……?いったい誰が………?ん!?……おめえは……誰だ!?次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「虚しい決着!新たな異変の風!」
ぜってえ読んでくれよな!

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