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俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!
皆様、おはこんばんちは。タミです。質問コーナーが久々の再開です。質問はまだ受け付けておりますので、じゃんじゃん質問してくださいね!
霊夢と咲夜、そして魔理沙と悟空はようやく共通の目的地を見つけ、そこを目指していた。しかし道中、悟空は自分が幻想郷に来たときに入った目玉の空間を発見し、魔理沙を先に行かせて潜入する。一方、霊夢と咲夜は魔理沙と合流し、プリズムリバー三姉妹を撃破。3人は冥界の穴に入ろうとしていた。悟空は目玉の空間内部で境界の妖怪、八雲紫とその式神、藍に遭遇する。そこで悟空は幽々子と西行妖に関する重大な情報を得るのであった!
スキマの中は、重苦しい空気が立ち込めている。
数秒の沈黙の後に、紫がゆっくりと重い口を開く。
「幽々子が西行妖を咲かせて復活させようとしている人物、それは………幽々子自身よ」
「何?」
紫の放った奇怪なセリフに悟空は困惑する。
封印を解いて自分自身を自分が復活させようとしている、など誰が聞いても破綻している。
「そう。幽々子なの」
「どういうことだ?自分を復活させさせようとしてんのか?!」
悟空は思わず聞き返す。
「そうだ」
藍の口から、それが事実であることが語られた。
悟空は頭が理解するまでしばらくかかってしまった。
ようやく悟空は理解が出来たのか、さらに質問を重ねる。
「なんで自分を復活させようとしてんだ?」
「幽々子は西行妖が咲くと≪誰か≫が復活するとしか知らないの。だから興味本意でやっているんだと思うわ」
「それで、復活しちまったら、どうなっちまうんだ?」
すると紫は少し悔しそうな表情をして、
「………消滅するわ。幽々子が…」
「え?!」
紫はゆっくりと語り出す。
「幽々子はもともと人間だったの。1000年ほど前の話だけどね。西行妖は当時からあって、人間の精気を吸い取る妖怪の桜と呼ばれていたわ……」
冥界の穴の先は一面暗い感じがしている。
空気は重く、しかし、どこか暖かい春の陽気があった。
「………ここが冥界ね…」
「変な感じがするぜ………」
「階段があるわ。………恐らくあの先に………ってことでしょうよ」
3人が向いた方には、何段かも知れない長い階段があった。
両脇には灯籠が無数に立ち並んでおり、その周りには霊のようなものがまとわりついている。
「つべこべ言ってる暇はないぜ。行こう」
「ええ。行きましょう!」
魔理沙の声かけに、霊夢もやる気を出して答える。
3人は階段に向かって歩いていく。
「来ましたか…幽々子さまの為、全力で阻止しなければ…!」
緑を基調とした服を着た銀髪の女性は、階段のてっぺんで刀を差し、霊夢たちを待ち構えていた…
「幽々子のお父さんは歌聖と呼ばれる人で、天寿を全うして望み通りに満開の桜の木の下で亡くなったわ。その後、彼を慕う人たちも………」
紫は少しずつ思い出しながら話す。
「当時の幽々子は「人を死に誘う能力」を疎い、彼女も、西行妖の下で亡くなったわ。そして、彼女の遺体で西行妖は封印され二度と満開にならないようになった…ってわけ」
数十分経ったが、未だ霊夢たちは階段のてっぺんへとたどり着けていなかった。
「はぁ………まだ着かないの?」
霊夢は溜め息混じりにそう漏らす。上る前は随分とやる気があったが、長すぎる階段のせいで、やる気はほぼすべて削ぎ落とされていた。
「あはは、もうちょっとだぜ!たぶん。」
魔理沙は悟空との修行のしたお陰か、殆ど息を切らしていなかった。
「それ10分くらい前に聞いたわよ…」
と霊夢が漏らすが、
「正確には9分32秒前だぜ!」
「よく数えてたわね…」
霊夢は呆れつつジト目で魔理沙を睨む。
2人がそんな会話を交わしていると、咲夜がこほん、と咳払いをして注意を引いた。
「てっぺんが見えて来たわよ。それと…誰かいる」
「いるな。人間っぽいけど人間じゃないって感じの奴だ。それに、春を集めてたのもあいつだろ」
「来たわね、博麗霊夢、霧雨魔理沙、十六夜咲夜!幽々子さまの所へは行かせません!」
霊夢たちと謎の銀髪の女性が遂に対峙しようとしていた…!
「もし、もし仮に幽々子の術が完成して、西行妖が咲いてしまったら、1000年の時の流れによって人間の幽々子は亡くなってしまい、亡霊の幽々子も消滅する…というわけよ」
「なるほどな…」
悟空は、紫の丁寧な説明のおかげで、なんとか頭に入ったようだ。
「本当は私達が解決すべきなのだが、事情があってな…」
「ええ。話を変えるけどいいかしら?」
「ああ」
悟空は頷く。
「じゃあちょっとわかりやすいように風景を変えましょうか…」
紫がパチンと指を鳴らすと風景が高速で変化していく。
どんどん変化していき、最終的に球体が十二個ある空間に変わった。
「すげえ!一瞬で変わっちまったぞ…!」
「突然だけど、宇宙はね…全部で十二個あるのよ。今貴方の世界や幻想郷があるのは第7宇宙ね」
「え!そうなんか?!」
いきなり紫がスケールの大きな話をするので、悟空はまた理解が追いつかなくなってしまう。
「この第7宇宙とは対になっている宇宙、つまり私達と同じような種族や場所がある宇宙があるの」
「オラよくわかんねえぞ…」
悟空はなんとか理解しようとするが、なかなか上手くいっていないようだ。
「そこは第6宇宙と言ってね。他の宇宙でも足して13になる宇宙同士が対になってるのよ」
悟空がよくわかっていないようなので、藍が更に簡単に教える。
「つまり、私達がいるのは第7宇宙で、宇宙は12個あって、私達と同じような種族がいる第6宇宙がある、ということだ」
「つまりオラたちの宇宙は第7宇宙で、そっから6を足したら13になるから…そこがこの宇宙に似てる……ってことだろ?」
悟空はなんとか理解できたようだ。
「じゃあ、第6宇宙にはサイヤ人はいるのか?」
「そう、そのサイヤ人について、どうしても手が離せない事があってね…」
「第6宇宙には、サイヤ人と争っているツフル人がいるんだ。こちらの宇宙では、ツフル人は全滅したんたんだが…」
紫と藍が交互に説明していく。
ここでツフル人について説明しておこう。ツフル人はかつて惑星プラントに住んでいた種族で、サイヤ人により全滅させられた。
「ツフル人はドクターライチーって奴がいたなぁ…」
悟空もツフル人という名前には心当たりがあるようだ。
「そのツフル人が第6宇宙で大暴れしていてね。そいつらは高い技術を持っているから、第7宇宙に侵略してこないか、見張っておく必要があって……今はサイヤ人が食い止めているの」
「いや、ちょっと待ってくれよ!サイヤ人って基本的に悪いヤツって聞いたぞ!?」
「そうね。こちらの宇宙のサイヤ人は基本的に悪行を行なってきていたわ。でも、いくら対になっているとは言っても全部が全部全く同じ、ということではないのよ。第6宇宙の地球人は既に滅亡しているし」
紫は、悟空に分かるように、具体例をあげる。
「なに?!」
「恐らく幻想郷もないと思われるわ。……どうやら、戦争で滅びたらしいの。地球も、幻想郷も…」
「今はどうにかしてこの幻想郷と地球に向こうのツフル人が入ってこないように、紫様が境界を弄って見つからないようにしている。だからどうしても手が離せないんだ。私も紫様の補佐をしなければならない」
「だからお願い。悟空。幽々子を、私の友達を、どうか、助けてくれないかしら…?」
紫は深々と頭を下げる。
「わかった。やってみるさ」
悟空は快く了承した。
「ありがとう。本当に、ありがとう!」
「では、幽々子さんのいる冥界へ送るぞ。すまないがよろしく頼む」
「ああ!ちょっくら行ってくる!」
悟空は紫の開けたスキマを使い、冥界へと向かう。
ーーー時は、少々遡る。
冥界の階段のてっぺんは、ピリピリとした空気が立ち込めている。
銀髪の女性の先には、奥へと続く道があり、その脇には、大量の桜の木があった。
奥には巨大な桜の木がある。恐らくそれが西行妖だろう。
そこで、霊夢たちと銀髪の女性が向かい合っていた。
「誰よあんた!邪魔するなら容赦しないわよ!」
霊夢は先程の階段のストレスをぶつける。
「私は、西行寺家の庭師、魂魄妖夢!幽々子様の警護の為、貴女達を排除します!」
「へえ、私達と戦うつもり?とっとと帰ってあんたの主人とやらにこう言いなさい!そこのでっかい桜の木の下に、マヌケなあんたの墓を建ててやるってね!」
霊夢は持ち前の勘で妖夢がクソ真面目だと判断し、わざと幽々子をバカにするような発言をした。
案の定というかやはりというか、それを妖夢が見過ごせるハズが無かった。
「幽々子様を………バカにするなぁぁーーーっ!!」
霊夢の予想通りに妖夢は激昂し、自身の刀を引き抜いて霊夢達の方へ突進してきた。
(我を忘れた奴を倒すことなんて容易いもんよ…!)
霊夢も大幣を構え、迎え撃とうとする。
「くらえぇぇーーーっ!!」
妖夢の2本の刀が霊夢の体を捉えようとした瞬間、
「おっと待った。こいつの相手は、私が請け負うぜ。」
なんと魔理沙が妖夢の刀を2本とも止めた。
「なっ?!」
妖夢が驚いた理由、それは魔理沙が指だけで妖夢の刀を止めていたからだ。
「魔理沙、あんた半年前のこと忘れたの?!1人で戦って、ボロ負けしたじゃない!」
魔理沙のことを純粋に心配する霊夢の声が聞こえてくる。
「うっ、それを言われると言い返せないんだが…」
「だったらどうすればいいかわかるでしょ?!あんたは…」
霊夢が続きを言おうとした時、魔理沙が手で霊夢を止める。
「私は半年みっちり悟空の元でトレーニングしたんだ。もう負けないさ。それに……試したい技もあるしな」
魔理沙はストレッチをしながら言う。
その姿を見て、霊夢は頭を掻きむしり、呪詛のように零す。
「………!ああもう、わかったわよ!人の気持ちも知らないで!ピンチになってももう助けないからね!」
「とかいって助けに来てくれるんだろ?ツンデレな奴だな!ははは!」
魔理沙にそう言われ、霊夢は顔が真っ赤になってしまう。
「ま り さ ー!!」
「ははっ!半年前私をからかった罰だぜ!」
「それなら、早く先に進みましょう。もたもたしていられないでしょ」
咲夜は霊夢の服を引っ張り、先に進ませようとする。
「魔理沙!後で神社の裏に来なさい!」
「やだね」
そんな会話をしながら、霊夢と咲夜は先に進む。
「行かせるか!!」
しかし、妖夢は見逃してはくれず、霊夢と咲夜に襲いかかろうとする。
「!」
「でやっ!!」
妖夢の刀が霊夢に再び牙をむこうとした瞬間、魔理沙の蹴りが妖夢の腹部に直撃する。
「うわっ!!」
妖夢は霊夢と反対側に吹き飛ばされ、道の横にある桜の木を数本へし折ってしまう。
「お前の相手は私だぜ?浮気なんてひどいことするよなぁ」
「くそっ……」
巨大な桜、西行妖。この下で美しい着物を着た女性が口元に扇子を当てがい不気味な笑みを浮かべる。
「もうすぐね、もうすぐ………!」
いかがでしたか?第15話は以上です。
〜〜〜美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー〜〜〜
「美少女ゆかりん(17)のクエスチョンコーナー!!わーっ!パチパチ!ドンドンパフパフ!皆様御機嫌よう。みんなのアイドルゆかりんよ!このコーナーは「世界を救ったサイヤ人が幻想入り」に寄せられた質問、ご意見、ご感想に回答していくものです。別に見なくても大丈夫ですよ、お姉さん!という方は次回予告まで読み飛ばしてもらって結構ですわ!
今回は記念すべき第2回目ね!まさか2回目が春雪異変編まで延びるとは思わなかったわ……じゃあ早速寄せられた質問を……っとその前に、このコーナーの名前案を出していただいたミスターゴタンさん、ステキな名前をありがとうございました!私好みですわ!では、気を取り直して、寄せられた質問に答えていきましょう!名無しさんからの質問よ。いつもありがとうございます!
「14話で魔理沙が放ったかめはめ波は、魔力を上乗せして威力を底上げしたんですか?」
はい。じゃあズバリ答えますわ!違います。この時の魔理沙はあくまで自分が半年で培った気を使ってかめはめ波を放っているわ。魔力が混ざるとマスタースパークみたいになってしまうから、という理由があるそうよ。努力家なのねぇ。おそらく今の魔理沙の実力は超サイヤ人になった悟空と同じくらいの実力があるわ!悟空が言うには、まだまだ伸びるそうよ。……はい。今回はここまでですわね。質問はいつでも!感想で受け付けております。ログインをしていない方でも書ける設定にしていますので、皆様どしどしお寄せくださいね!では、さようなら〜!」
〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!魔理沙は妖夢って奴と戦い始めたな!ん?なんかでっけえ桜の下に出たぞ?ひょっとしてこれが西行妖ってやつか?でっけえな…!お、霊夢と咲夜だ。咲夜も来てたんだな!よし、幽々子さんをどうにか止めてやんなきゃな!行くぜっ!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「切れぬものなど、あんまりない!見せろ、魔理沙の新たな技!」
ぜってえ読んでくれよな!