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皆様、おはこんばんちは。タミです。春雪異変編、遂にスタートです!
紅い霧の脅威は去った。幻想郷は平和を取り戻した。魔理沙は自分の弱さを知り、悟空に修行をつけてもらうよう頼む。悟空はそれに応じた。そして半年後、5月。幻想郷にはまだ春が訪れていなかった。幻想郷に、新たな異変が起ころうとしていた!!
第12話 春雪異変!白銀のレティと逆襲のチルノ!
「ふー、寒っ。やれやれ、やっと雪かきが終わったわ……」
霊夢は白い息を吐きながら言う。
やれやれ、と霊夢は神社の中へ入っていく。
「はーっ!幸せ!もう私こたつと結婚しようかしら。もうこたつなしじゃ生きてけない、っていうか、こたつは私の一部です、っていうか」
霊夢はこたつに入ってそんなことを言っていた。
霊夢がこたつで温もっていると、1人の女性が入ってくる。
「お邪魔します」
「あら?久しぶりね、咲夜……だったっけ?」
「ええ。お久しぶりですね、博麗霊夢」
「堅苦しいから霊夢でいいわ。で?何の用?」
「はい。半年前に悟空さんが我々の食料を食い荒らしてからというもの、紅魔館は食糧難に陥りまして。その上この寒さ。燃料ももうすぐ尽きてしまうと思われます。ので……」
「分けて欲しい、ってこと?」
霊夢は咲夜の言うことを先読みして言う。
「はい。そういうことです」
「先に答えから言うと、答えはNOよ」
「………そうですか」
咲夜は残念そうに肩を落とす。
「そもそも、分けて欲しいなら自分で頼みに来い、ってレミリアに伝えて。私も結構苦しいんだから」
「お嬢様がこんな→_:(´ཀ`」 ∠):顔で「お願い咲夜ぁ……行ってきて………お小遣いあげるから……」と申されましたので」
「あっさり釣られてんじゃないのよ」
「私はお嬢様の命とあらばたとえ火の中、水の中、草の中、森の中。お嬢様のスカ…けほけほっ、ノーギャラでもここに来ましたよ」
「あそう」
霊夢は興味ない、と言わんばかりに顔を逸らす。
「それにしても、おかしいですね。もう5月だというのに…」
「外の世界でも異常気象が続いてるっていうし、ま、自然に治るでしょ」
「………だといいんですが」
「なによ。私の
「別にいいじゃないですか。減るもんじゃないし」
霊夢はこたつに入ってきた咲夜を追い出そうとする。
「あと、お嬢様にこの現象の調査も命令されました。…そこで」
「手伝ってほしいって?嫌よ。」
「手伝っていただけたら高級こたつをプレゼントするとお嬢様が……」
「よし行こう!すぐ行こう!」
霊夢はこたつから出てきて言う。
「ぷはーっ!食った食った!」
「私も食ったぜ…」
悟空と魔理沙は食事を終え、お茶を飲んでいた。
「魔理沙も結構食うようになったな」
「まあな。これくらい食べないと体が保たないぜ。で…」
魔理沙は窓の外を眺める。
「5月だってのに雪とはなー……」
「霊夢のとこに相談に行ってみるか?」
「別にいいだろ。どーせこたつに入ってゴロゴロしてるんだろうし」
長い付き合いなのでこんなとき、霊夢が何をしているかなんて魔理沙には手に取るようにわかるのだ。
「……なんかよ、変な気を感じんだ。魔理沙も分かんねえか?」
「ん?あ、確かに妙な気を感じるな。人間のものとも、妖怪のものとも言えない気が沢山集まってる場所がある…」
魔理沙も悟空に言われて気付く。
「そこに集めてる奴もいるな。人間の気だ」
「いや、これも変わった気だぜ。なんか幽霊みたいな……、とにかく、まず人里に行こう!八百屋のセールが終わっちまう!」
「そりゃあ大変だ!」
2人は慌てて家を飛び出していった。
「はぁ……じゃ、寒いけど行きますか。こたつのために」
霊夢はだるそうに伸びをする。その時、
「たのもー!!!」
不意に何者かから声をかけられる。
「?」
「半年前のふくしゅーに来たぞ!!」
博麗神社から出発しようとしていた霊夢と咲夜を半年前に霊夢がボコボコにしたチルノともう1人の長身の女性が呼び止めた。
「なに?またあんた?懲りないわねぇ。私たちこれから出かけるけど、邪魔するなら今度こそ容赦しないわよ」
「ふふん、あたいをナメないことね!今は冬。つまりあたいのすぺっくが最大限に発揮される季節なのだ!!そして、こっちがあたいが呼んだ助っ人、レティだ!!」
「あー、ども。こんちは。レティです」
レティはチルノが霊夢にケンカを売りにいくことを冗談だと思っていたので、ガチガチに固まっていた。
(やばい…本物の博麗の巫女じゃない……。あー、私の人生短かったなー。人じゃないけど)
「さあ!これでオマエに勝目は無いぞ!!覚悟しろ!あたいがさいきょーってことを思い知らせてやる!」
「はあ。ま、カラダを温めるいい運動になるか。ちょっと待ってて」
霊夢は準備運動をしながら言う。
「ええ」
咲夜もおとなしく引き下がる。
「ん?」
その時、霊夢はレティが冷や汗をかきまくっていることに気付く。
(もしかしてあのレティって妖怪、不本意で連れてこられたのかしら。じゃあお互い戦うのは無意味ね。このどチビは違うけど)
「よーし!いくぞレティ!あたいたちのホンキ見せてやるのだぁ!!!」
「お、おー…」
レティは、チルノの期待を裏切らないよう、チルノに合わせるしかなかった。
(メーデー!メーデー!もう死ぬ未来しか見えません!せめて死ぬ前にお腹いっぱい食べたかった!)
「さあて。覚悟しなさいよ」
霊夢は半年前と同じようにチルノの前に瞬間移動した。
霊夢の拳がチルノの腹部に命中する。
「ぎにゃああああああ!!」
チルノはそのまま吹き飛ばされてしまう。
霊夢は超スピードでチルノを追い越し、再び攻撃して別方向へ吹き飛ばす。
「あべしっ!」
霊夢はまたチルノを追い越し、攻撃して吹き飛ばす。
「ひでぶっ!」
霊夢は何度もそれを繰り返し、チルノにダメージを与えていく。
「うわらばっ!あろっ!へげえっ!」
チルノは何度も吹っ飛ばされ、聞き覚えのあるセリフを言っていく。
「はっ!」
霊夢は飛んでくるチルノを裏拳で吹き飛ばし、地面に叩きつける。
「いたた………ん?」
チルノは度重なる吹っ飛ばしが終わったことに安堵するも、霊夢はすかさず追撃する。
霊夢は霊気弾を無数に放つ。
チルノは当然見切れず、全弾命中してしまった。
「うわぁ!!」
霊夢はその間にチルノの真正面に移動し、チルノを気合い砲で攻撃する。その威力は凄まじく、地面を少し抉ってしまった。
チルノは半年前と同じようにピチューン、という抜けた音と共にヤラレてしまった。
「ふう。魔理沙から聞いた悟空の気合い砲ってなんとなく使ってみたけど、とんでもない威力ね。はぁ。私もまだまだね。さて………」
「もうだめだぁ…おしまいだぁ…」
レティはへなへなと座りこんでしまう。
「あんたは不本意であのバカに連れてこられたんでしょ?災難だったわね。」
「え?」
「だから、もういいって言ってんの」
「私を殺さない?」
「うん」
「私をいたぶらない?」
「うん」
「ほっ……」
ほっと一息つくレティであった。
「ふーっ、なんとか間に合ったぜ!八百屋のセール!」
魔理沙は野菜が入っている風呂敷を担いで、額の汗を拭う。
「なあ魔理沙。なんでオラまで連れてきたんだ?」
「いやな、悟空…感じないか?あそこの家からの妖気をさ」
魔理沙は人里外れの民家を指差す。
「………そういやそうだな」
「行ってみないか?何かこの現象の手掛かりになるものがあるかもよ?」
「んー…そうだな、行ってみるか!」
「決まりだな。じゃ、一旦帰って野菜置いてくるから先に行っててくれ!」
「あ、ああ」
「すぐ行くぜ!」
そう言って魔理沙は飛んで自分の家へ帰ってしまった。
「行っちまった………ま、いっか!」
悟空はそんなこと殆ど気にしてない様子だ。
人里から歩いて約5分。悟空は問題の家の前へたどり着いていた。
「ここが魔理沙が言ってた家か………なんか変な気を感じるぞ………」
いかがでしたか?第12話は以上です。
〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!なんか変な家に来ちまったな。気も上手く探れねえし、同じとこグルグル回ってる気がすっぞ……?霊夢も咲夜と一緒に別の家に行ってるみてえだ。次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「マヨヒガの化け猫、橙!」
ぜってえ読んでくれよな!」