残酷な表現
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皆様、おはこんばんちは。タミです。…もう言うこと無くなってきた…
紅い霧を出していた張本人、レミリア・スカーレット、そしてその妹、フランドール・スカーレットを苦戦しつつも何とか倒した悟空たち。しかし、レミリア、フランが戦っている最中纏った赤いオーラについては何も知らなかった…
テーブルに並べられた食事はある人物によって全て食い尽くされていた。
「な、なあ、悟空?も、もうそろそろ腹一杯になるんじゃないか?」
魔理沙は、おいおい、といった感じで悟空に言うが、
「ふぉ?ふぉらまらまらふえっふぉ?(ん?オラまだまだ食えっぞ?)」
そう言って悟空は再び食事を口に運ぶ。
「よく食べるわね……どんな胃袋してんのよ」
霊夢も少し呆れている。
「も、もっと追加してちょうだい」
咲夜は、妖精メイドに料理の追加を頼むが、
「そ、それが咲夜さん!もう館の備蓄三ヶ月分が底をつきかけてます!」
それを聞いて、レミリアが飲んでいた紅茶を吹き出してしまう。
「嘘!?」
「そ、そんなはずないわ!」
と咲夜も続ける。
「いえ、ホントにもう底をつきます!」
「な?ご、悟空。もう飯が無くなっちまうって……」
と魔理沙も悟空に言う。
言われ、悟空は口に含んだパスタを飲み込んで、
「うーん、ならしょうがねえな。ま、腹七分目ってとこかな」
「七分目って……あんたの家族、苦労してるでしょうね………」
霊夢の言う通り、チチは随分と苦労している。悟空は働かずお金を稼がないため、今までチチの父、牛魔王の資産で賄ってきたのだ。
「でもここの飯うまかったぞ!また食わせてほしいくれえだ!」
「お願いだから、もうやめてください。ウチの食料庫が死んでしまいます」
レミリアはさっき戦っていたときのカリスマ性が微塵も感じられなくなってしまった。
「そうだぜ、悟空!いくらなんでも食いすぎだぜ!」
魔理沙も悟空を責める。
「ええー………?」
悟空は残念そうな声をあげる。
「また今度私がキノコをご馳走してやるから!我慢しろ!」
と魔理沙が言ったため、
「ほんとか?!楽しみだなー!」
悟空は子供のように喜ぶ。
「それじゃあね。レミリアと愉快な仲間たち。また異変起こしたら今度こそ容赦しないからね」
霊夢は紅魔館の皆に別れを告げる。
「愉快じゃありません」
咲夜はすぐさまツッコミを入れる。
「ふん、今度は負けないわ!孫悟空!」
レミリアは悟空に向かって微笑む。
「悟空でいいぞ、レミリア。………また戦おうな!」
それを聞いてレミリアは微笑む。
「悟空さん!修行の件、よろしくお願いしますね!」
「ああ!またな美鈴!」
3人は紅魔館を離れ帰路へつく。
「………完敗ですね。お嬢様」
「ええ。まさか人間に負けるなんてね。ま、私達もまだまだってことよ」
「私も負けちゃった………」
「フラン、今回は相手が悪かったのよ。敗北から学べることもたくさんあるわ」
「うん!私もあの人たちみたいに強くなる!」
「ふふっ、頼もしいわね」
「博麗の巫女、まだまだ潜在能力があるわ。レミィ、貴女の幻想郷征服がまた一歩遠のいたんじゃない?」
「何言ってんの。私達は長生きだから、ゆっくり征服していけばいいのよ!またいずれ、ね」
紅魔館の面々は、夕日に溶けていく3人を変えるまで見守っていた、
紅霧異変を解決し、3人は再び博麗神社に帰っていた。
「そういえば魔理沙、オラに頼みってなんだ?」
「あ、ああ!その件なんだが……また後で話すぜ!」
魔理沙は悟空に聞かれたが、はぐらかしてしまう。
「ふぅーっ!やっと帰ってこれたーっ!」
3人は博麗神社に降り立つ。
「あ、そういえば悟空。寝泊まりするとこはどうするの?」
と霊夢は悟空に聞くが、
「あ、そうだった!オラ泊まるとこねえや!」
と今更宿泊場所がないことに悟空が気付く。
「だったら、私の家に来るといいぜ!そのほうが都合がいいしな!」
「あら?魔理沙、あんたまさか……」
霊夢は薄眼で魔理沙に見る。
「い、いやいやいや!!ち、違うんだぜ!決してそういうことじゃ………」
魔理沙は慌てて否定する。
「あー、わかったわかった。皆まで言うな、魔理沙クン!お幸せにね〜(笑)」
霊夢はニヤニヤしながら言う。
「だから違うって言ってるだろ?!」
「ムキになるのは図星の証拠よん」
「れ い む 〜〜〜!!!」
魔理沙は顔を真っ赤にして怒る。
「あははっ、冗談よ」
霊夢はクスクスと笑っている。
「ったく、嫌な奴!悟空、行こうぜ!」
「え?え?な、なあ!オラだけ話が掴めねえんだけんど!」
「じゃ、またね悟空!遊びに来たらお菓子くらいはあげるわよ〜!」
霊夢は悟空に手を振る。
魔理沙は悟空の手を掴んで飛んで行ってしまった。
「な、なあ魔理沙!いい加減降ろしてくれよ!オラ自分で飛べるって!」
「あ、ああ。ゴメン」
魔理沙は慌てて悟空の手を離す。
「で、さっきの続きなんだが…」
魔理沙は飛びながら話す。
「私を強くして欲しいんだ!」
魔理沙は悟空に頼み込む。
「強く?」
と悟空は聞き返す。
「うん。パチュリーに負けて思ったんだ。私もまだまだ弱いんだって。悟空に会う前の私は、私より強い奴は霊夢だけだって思ってた。でも違った」
「………」
悟空は魔理沙の話を真剣に聞いている。
「世の中まだまだ上には上がいるんだな、って痛感させられたんだ。私は霊夢といつまでも肩を並べて戦っていたい。いつか霊夢を超えてみたい。外から来て混乱してるお前に頼むのは筋違いだとわかってる。でも、私は強くなりたいんだ!誰にも負けないために!だから頼む、悟空!この通りだ!」
「………オラの修行は辛えぞ。ホントにやるんだな?」
「………覚悟の上だぜ」
しばらく悟空は黙り込んだあと、ニコッと笑い、
「………わかった。これからよろしくな、魔理沙!」
「悟空………!へへっ、よろしくな!」
魔理沙は悟空と握手を交わす。
「あ、でも美鈴にも修行つけてやるって約束しちまったな。」
「そうなのか?」
「そうだな………2人一緒でも大丈夫かな?」
「美鈴はどうかわからないが、私は構わないさ」
「そっか。じゃ、今度美鈴に聞いてみっか」
そう言って2人は、魔理沙の家に向け、飛んでいき、夜の帳に消えていった。
その次の日、悟空と魔理沙、そして美鈴は魔理沙の家の近くの平原に来ていた。
「えーっと、美鈴は気を使えるからこれは教える必要ねえんだけど、魔理沙は知らねえから、教えるぞ」
「じゃあ私はしばらく自主トレしてますね」
と美鈴は少し離れてイメージトレーニングを始めた。
「ああ。悪いな」
(とっととマスターして、実践練習に入らないとな……)
「んじゃ、まず……気って何か説明しなきゃな」
「気ってのは、人間の体内に潜むエネルギー、ってとこだ。オラはそれを抑えたり、爆発させたりすることができる」
悟空は手を合わせ、手と手の間に小さな光の玉を作り出す。
「まあ、大雑把に言えばこれのことだ」
「まずはこれができるようになんねえとな」
「ああ。わかった。なあ、コツってなんかあるか?」
魔理沙は力強く頷き、早速悟空に質問する。
「そうだな、全身の力を掌に集中させる感じだ」
「わかった、やってみるよ」
ーーーこうして、魔理沙の修行の日々が始まった。魔力と気が似ていることから、魔理沙はすぐに舞空術、気の解放、収縮、かめはめ波も完全に出来るようになっていった。
美鈴も、気の解放、収縮を学び、自身の気の量も格段に増えた。
その半年後、5月…
魔理沙と美鈴は悟空に連打を浴びせる。悟空は超サイヤ人のフルパワーでそれを受け流している。
「よーし、いいぞ2人共!今日はここまでにすっか!」
「「はぁっ、はぁっ………」」
2人の息は完全に切れ、肩で息をしている。
「凄えな、2人共!オラ超サイヤ人じゃねえと今の2人には勝てねえな!」
悟空は超サイヤ人を解きながら言う。
「いや、私もまだまだだぜ」
「こんな気の使い方があるなんて知らなかったです。私ももっと上を目指します!」
すると、悟空の腹が鳴る。
「オラ腹減っちまった!」
「そうだな。私も疲れたぜ。………へっくし!」
魔理沙がくしゃみをして鼻をすする。
「そういえば、もう5月なのに雪降ってますね。春ってこんなに遅かったですかねぇ?」
美鈴の言う通り、幻想郷はもう5月だというのに雪が降り、寒い。これは明らかにおかしい。
「んー、確かに変だな……ま、飯にしようぜ!」
しかし、能天気な悟空はそんなことより飯の方が重要なようだ。
「そうだな。その後考えるか。」
と魔理沙も続いたため、
「では悟空さん、私は一旦紅魔館に帰りますね。ありがとうございました!」
美鈴は飛んで紅魔館へと帰っていった。
「ああ!じゃあな美鈴!」
悟空と魔理沙も魔理沙の家へと帰っていく。
「なあ、魔理沙、今日の朝飯はなんだ?」
「悟空が採ってきた魚とキノコのソテーだぜ!」
「うまそうだなー!」
「………………」
「はい。全て手はず通りになっています。このまま、幻想郷中の春を集めて参ります。………はい。はい。では、失礼します。」
「あれが孫悟空。そして霧雨魔理沙。………幽々子様のため、必ずや春を集めてあの桜を咲かせてみせる!」
いかがでしたか?第11話は以上です。次回より、春雪異編に突入します!お楽しみに!!次回から紫さんの質問コーナーを開始します!質問はまだ募集してますので、どしどしご応募ください!
〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!魔理沙も美鈴も凄えな!オラもワクワクしてきたぞ!それにしても雪まだ降ってるな。魔理沙の奴は異変だって言って霊夢に会いに行こうとしてたな。またレミリアみてえな強え奴と戦えんのか!オラ楽しみだぞ!次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「春雪異変!白銀のレティと逆襲のチルノ!」
ぜってえ読んでくれよな!」