世界を救ったサイヤ人が幻想入り   作:タミ

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地球育ちのサイヤ人、孫悟空。もしも悟空が幻想郷に迷い込み、異変を解決していったら?そんなクロスオーバー二次創作作品です。この作品には、以下の成分が含まれています。

残酷な表現
オリジナル敵
誤字、脱字
都合によって変わる設定

俺はそんなの見たくない!という方はブラウザバックをお願いします。ハハハハァ!いいぞぉ!見てやろうではありませんか!という方はこのままお進みください。ゆっくり見ていってくれよな!

皆様、おはこんばんちは。タミです。天気予報見てるとどこも雨ばっかりですね。晴れは暑い、雨は酷い。

遂に悟空たちは紅霧異変の主犯、吸血鬼のレミリア・スカーレット、そしてその妹、フランドール・スカーレットに遭遇する。悟空たちは互角の勝負をしていたが、レミリアとフランに謎の変化が……赤黒いオーラを纏い、数倍パワーアップしてしまった!果たして悟空たちはこのピンチを切り抜けられるのだろうか?!


第10話 溢れ出る妖気、神槍、スピア・ザ・グングニル!

「この程度でくたばって貰っちゃあ、面白くないな」

 

「はぁっ……はぁっ……」

 

悟空は謎のパワーアップを遂げたレミリアに超サイヤ人で応戦していたが、咲夜や美鈴と戦った影響で疲労してしまっていた。

 

「まだまだ終わらないぞ」

 

紅符「スカーレットマイスタ」

 

レミリアは弾幕を悟空に向けて放つ。

 

「はっ!!」

 

悟空は弾幕を素手で弾き飛ばし、その後飛んできた弾幕も連続で弾き飛ばす。

 

(弾き飛ばした!)

 

悟空は弾幕を全て弾き飛ばし、一息つくが、

 

「喰らえぇぇッ!!!」

 

「紅色の幻想郷」

 

刹那、レミリアが悟空の真上に現れ、巨大な弾幕を悟空に放つ。

 

「しまった!」

 

悟空は弾幕を両手で抑え、堪える。

 

「さあ、死になさい、孫悟空!!!」

 

レミリアは更に弾幕を巨大化させる。

 

「く………ぐっ………!!」

 

悟空は弾幕に押され湖スレスレまで来ていた。

 

「はあああああッ!!!」

 

悟空は弾幕を抑えている両手から気功波を放つ。

 

悟空は巨大弾幕を気功波で押し返す。

 

「!!」

 

悟空が押し返した弾幕をレミリアは正面から受ける。

 

「ふう、危ねえ危ねえ………」

 

すると、爆煙の中から斬撃が飛んでくる。

 

「やべっ!!」

 

悟空は慌てて回避する。

 

爆煙が晴れ、レミリアの姿が確認できるようになる。

 

「いいわね!骨のある相手は好きよ!!」

 

神槍「スピア・ザ・グングニル」

 

レミリアは真紅の槍を創造する。しかし、本来その槍のあるべき姿とは、レミリアが今回造ったそれとはかけ離れていた。どす黒い血の色をして、鋭い棘が無数についていた。

 

「しょうがねえな……ちょっと本気出すか!」

 

悟空はグッと手を体の前で交差させる。

 

(フルパワーでくるわね)

 

「はあああああっ!!」

 

(! 大気全体が震えている……!)

 

「は!!」

 

悟空が気を解放すると、なんと今まで空を覆っていた紅い霧が晴れて、夜空が見えるようになってしまった。

 

「なっ!?霧が!?」

 

「今度はこっちから行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あははははははッ!!!!死んじゃえ!!」

 

激しく金属がぶつかり合う音が響く。

 

霊夢と魔理沙はなんとか2人でフランの攻撃を受け流していた。

 

(パワーもスピードもさっきとは比べ物にならない!魔理沙と2人でなんとかガードできる状態ね………)

 

「おい、霊夢!作戦がある!」

 

と魔理沙は唐突に霊夢に言いだす。

 

「何よこんな時に!」

 

「霊夢、少しでいい。あいつの隙を作ってくれないか?隙ができたら私がなんとかするから!」

 

「あんたまたアレやる気なの?」

 

霊夢は最悪のパターンを想定し、魔理沙に尋ねる。

 

「な訳ないだろ!かめはめ波だよ!」

 

「えっ!?あんた撃てるの?!」

 

「そんなの撃ったことないぜ!これが初めてだ!出せるかもわかんねえ!」

 

「そんな無茶な作戦………」

 

「でもやるしかないだろ?!このままあいつの攻撃を受け続けてもいずれやられちまう!」

 

霊夢は少しの間葛藤するが、

 

「わかったわよ!5分!5分稼いでみるわ!その間になんとかマスターしなさいよ!」

 

最終的には魔理沙を信じた。

 

「ああ!ありがとな、霊夢!」

 

魔理沙は霊夢に任せ、一旦後退する。

 

「あーあ、紅白のお姉さん、あの白黒のお姉さんに見捨てられちゃったね。可哀想だから、一思いに殺してあげるよ!」

 

「なに言ってんのよ。あんたなんか私1人で十分ってことよ!」

 

「へえ、さっきまで私の攻撃を防御するだけで精一杯だったのに?」

 

「とにかく!私1人で十分よ!」

 

「ふぅん。じゃあさっきまで2対1だったから今度は4対1でやろうか!!」

 

禁忌「フォーオブアカインド」

 

するとフランはなんと4人に分身した。

 

「なっ!?」

 

「「あはははッ!!8つの目!8つの手!8つの足!もう逃げ場はないよ、紅白のお姉さん!!」」

 

4人のフランが全く同じことを言うので、霊夢は少し気分が悪くなってきた。が、

 

「上等よ!かかって来なさい!全員捻り潰してやるわ!!」

 

お祓い棒に霊気を纏わせ、4人のフランを迎え撃つ。

 

 

 

 

 

「マスタースパークと同じように、ミニ八卦炉じゃなく、手のひらに、魔力じゃなく、気を……」

 

魔理沙は手のひらに気を集中させる。

 

「かめはめ………波っ!」

 

魔理沙の手から少しだけかめはめ波が出る。

 

「出たっ!よし、本番行くぜ!」

 

魔理沙は再び手に気を集中させる。

 

 

 

 

 

 

(くそっ、このままじゃ袋叩きにされる……!)

 

霊夢は分身したフランに取り囲まれていた。

 

「もうそろそろ死ぬ?」

「壊してもいいよね?」

「心配しなくても、ちゃーんとバラバラにしてあげるから!」

「お姉様ももうあのお兄さんを殺してるんじゃないかな?」

 

最後にフランが発言し終えた後、4人のフランは一斉にクスクス笑いだす。

 

「バカねあんたたち。悟空はそんなにあっさりやられはしないわ」

 

「「じゃあまずお姉さんが死になよ!!」」

 

4人のフランは一斉に霊夢に襲いかかる。

 

(推測だけど、行けるか?!)

 

霊夢は全力のスピードでフラン一人一人攻撃する。

 

「! は、速い……!?」

 

「やっぱりバカね、あんたたち。それは4人に分身したことでパワー、スピード、あらゆる身体能力が四分の一になるのよ。悟空ならもっと早く気づいてたわね」

 

「くそっ……」

 

フランは再度1人に戻る。

 

「そうよね。分身したら数では私を上回ってもスピードで負けちゃあ意味ないからね」

 

「でもまた私がスピードで上回ったよ?どうするの?」

 

「そうよね。だから……」

 

刹那、結界がフランの動きを止める。

 

「結界を張らせてもらったわ。あんたが一番油断したとき、作動させるようにしてね」

 

「っ………、動かない……!?」

 

フランは結界から逃れようと必死にもがくが、フランがもがけばもがくほど、結界は硬くフランを止める。

 

すると、霊夢の背後から魔理沙の声が聞こえてきた。

 

「へへっ、霊夢、助かったぜ!あとは任せろ!」

 

霊夢は急いでその場を離れる。

 

「かめはめ………波ぁぁーーーっ!!」

 

魔理沙の手から悟空程ではないが大きなかめはめ波が出る。

 

かめはめ波はフランの体を飲み込んだ…

 

 

 

 

 

 

 

「まさか霧を全て吹き飛ばすとは………」

 

「驚いたぞ!おめえやっぱすげえな!」

 

「私も驚いた…こんなに強い人間がいるなんて」

 

「そろそろケリつけようぜ……!」

 

「そうね。そろそろ決着つけましょう」

 

レミリアは槍を構える。

 

悟空は人差し指を立て、そこに気を纏わせる。

 

「はっ!!」

 

レミリアが高速で繰り出した槍の攻撃を悟空は指一本で受け流す。

 

「!!」

 

「オラの番だ!」

 

「よーい…」

 

悟空はクラウチングスタートの構えをする。

 

「どん!!」

 

悟空がそう言った瞬間に、悟空はレミリアに向かって突撃する。

 

悟空はパンチ、キックの連打をレミリアに浴びせる。

 

「ぐっ!この……!」

 

レミリアが槍を横に薙ぎ払うが、悟空は屈んでそれを回避する。

 

「でりゃっ!!」

 

悟空の拳がレミリアの腹部に直撃する。

 

「がふっ………!」

 

その隙に悟空はレミリアの真上に飛び上がる。

 

「か、め、は、め………」

 

悟空は一瞬で手に気を集中させる。

 

「波ぁぁーーーっ!!!」

 

かめはめ波はレミリアに直撃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、くっ………」

 

「お、目ぇ覚ました」

 

霊夢はレミリアを上から覗き込んでいた。

 

「あ、あれ?私は一体何をして………?」

 

「あんたは悟空に負けて、気を失ってたとこを悟空がここまで運んでくれたのよ」

 

レミリアはエントランスまで運ばれていた。

 

「負け………?ふ、フランは?!」

 

「あんたの妹は、隣で寝てるわよ。」

 

レミリアが隣を見ると、気を失っているフランがいた。

 

すると、反対側から咲夜の声が聞こえてきた。

 

「お嬢様!大丈夫ですか?!」

 

「咲夜、あなたもボロボロじゃない!大丈夫なの?!」

 

「ええ。私は大丈夫でございます」

 

「お、レミリア!目ぇ覚めたか!」

 

悟空がひょこっと現れる。

 

「レミリア、おめえ凄かったぞ!赤いオーラを纏ってからはすげえ強くなったよな!いつかまたオラと戦ってくれるか?」

 

「何の話?赤いオーラ?」

 

レミリアは何をいってるんだこいつ、という感じで言う。

 

「覚えてないの?あんたも妹も赤いオーラを纏っていたじゃない!」

 

「だから何の話よ!私もフランもそんなこと出来ないわ!」

 

「知らないのか?そんなはずないんだけどなぁ………」

 

悟空も顎に手を当てて考えるが、さっぱり答えが出てこないため、諦めてしまった。

 

「まあ、紅い霧は晴れたから、取り敢えず異変解決、か」

 

「う………ん」

 

すると、フランが目を覚ます。

 

「フラン?フラン?!しっかりして!」

 

レミリアはフランの肩を揺さぶる。

 

「あれ?お姉様?それに紅白のお姉さん、白黒のお姉さんと、オレンジのお兄さん……」

 

「なあ、フラン。お前はさっき赤いオーラを纏って私達と戦ってたけど、覚えてるか?」

 

魔理沙は、フランに赤いオーラについて尋ねるが、

 

「ううん。何の話?」

 

フランは首を横に振る。

 

「やっぱり覚えてないのか………」

 

すると、突然悟空の腹が鳴る。

 

「オラ腹減っちまったぞ………」

 

「そうね。私もぶっ続けで戦ってたから、お腹減ったわね」

 

と霊夢も悟空に合わせる。

 

「じゃあ咲夜、ご飯にしましょうか」

 

「では準備して参ります」

 

咲夜は、重い身体に鞭を打ち、厨房に行こうとするが、

 

「あ、いいのいいの!咲夜も頑張ってくれたから、ゆっくりしてなさい!それよりも、ずっと隠れてた妖精メイドにでも作らせましょうかね」

 

とレミリアが言うので、

 

「御意にございます」

 

と咲夜は足を止める。

 

「あ、あとパチェと小悪魔、美鈴を起こしてこなきゃ!」

 

「あ、そういえばお嬢様、お嬢様が霧を出された理由、博麗の巫女たちに言わない方がいいですよね?」

 

咲夜は霊夢たちに聞こえない程度に声の大きさを抑えレミリアに耳打ちする。

 

「そうね。昼間に外で遊びたかったから、なーんて聞かれたら、拳骨入れられるわ」

 

レミリアは薄眼と半笑いでちらっと霊夢を見る。

 

「なんか言った?」

 

霊夢はこちらを見られていることに気づき、レミリアに聞く。

 

「「いえ、何も」」

 

レミリアと咲夜は、そう答えるしかできなかった。




いががでしたか?第10話は以上です。紅霧異変編はもうちょっと続きます。次は春雪異変編がスタートします!

〜〜〜次回予告〜〜〜
「おっす!オラ悟空!レミリアもフランも赤いオーラについては知らなかったんか………。ま、でもいいや。オラ腹減っちまったな!ん?魔理沙、そういえばオラへの頼みって何だ?次回、世界を救ったサイヤ人が幻想入り、
「魔理沙、限界への新たな挑戦!」
ぜってえ読んでくれよな!」

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