おめでたい!
まだ本編には入りませんよ〜←やめい
白玉楼をあとにし、妖夢達はガンプラバトルシュミレーターのある玄武の沢に向かった
魔理沙「妖夢、お前のガンプラってなんだ?」
妖夢「えっと、これです」
そう言いながら妖夢が魔理沙に差し出したのは『ソードストライクガンダム』だった。仮にも幻想郷ベスト16に入る実力のある魔理沙には、これじゃダメだ、と悟った。大妖精や秦こころは『あの戦い』の経験者ゆえにほぼ改造なしのノーマル型でも成果を出せるが、初心者がノーマルタイプ、それも武装がほぼない状態で大会に出るのは問題がある。とはいえ、大会まで後1週間。今からパーツを作って練習するには練習時間が少なすぎる。
魔理沙「妖夢、今日からみっしり練習するからな」
妖夢「はい!よろしくお願いします!」
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大会にまで後3日になった。妖夢は魔理沙やフランの想像以上下手だったが、才能があるのか、飲み込みが早かった。しかし、まだまだ弱い。『ソードストライクガンダム』の武装生かすための速度に妖夢がついていけないのだ。
その様子を、4つの目玉が見つめていた。
レミリア「ねぇ、魔理沙。ちょっと練習相手になってくれない?」
魔理沙「レミリアか。別に構わないんだぜ」
レミリア「3人で来ても、いいのよ?」
魔理沙「3人で行ったからって、言い訳にするなよ」
レミリア「当たり前じゃない」
フランはそのやりとりを黙って見ていた。このチームのリーダーは魔理沙であるし、レミリアをぎゃふんと言わせたかったからだ。
こうして、5つのガンプラがシュミレーター内に現れた。ジャスティスガンダムをベースにした魔理沙の『ウィザード・エスペランサ』。ガンダム試作1号機をベースにしたフランの『エクス・ファフニール』と妖夢の『ソードストライクガンダム』。そして、レミリアの『ブラッディ・レイン・天』。
battlestart!!
その表示と同時にガンプラバトルが開始した。
ステージは街。狙撃に気を付けながら進軍を開始すると、いきなり『ウィザード・エスペランサ』の後ろに『天』が現れた。
レミリア「魔理沙?遅いんじゃない?」
魔理沙「くっ!」
振り向きざまにビームサーベルを振り切るが、何事もなかったかのように防がれた。
レミリア「喰らいなさい天。マガノイクタチ!!」
魔理沙「なっ!」
レミリアがそう言うが早いか、天がウィザード・エスペランサを拘束、電気を放出した。ウィザード・エスペランサはオーバーヒート。つまり行動不能だ。
フラン「魔理沙っ!!」
遠距離なら大丈夫だと判断し、距離をとるが、レミリアは追いかけてこない。
レミリア「だから貴女は甘いのよ…フラン!!」
フラン「まだ、まだっっっ!!」
妖夢がエクス・ファフニールを見た時には、エクス・ファフニールは天に捕まっていた。『マガノシラホコ』によって引き寄せられたのだ。そして、電流を流す。エクス・ファフニールもすぐにオーバーヒートしたが、天の右肩にはビームサーベルで貫かれた跡があった。
バチッ!
火花が散る。しかしレミリアは気にも止めない。
レミリア「ラスト…!」
そう言いながら、レミリアは天を加速させ、ソードストライクガンダムの後ろに立ち、拳で
妖夢「うわぁぁぁぁぁ!!!」
タガーを握る。その瞬間、機体が赤みを帯びた。その様子をみて、何もしないレミリアではない。そのまま右腕で殴ろうと振りかぶる。が、その拳は振り下ろされなかった。
大妖精「初心者より、私が相手の方がいいんじゃない?レミリアさん?」
その場に居合わせた全ての人が、目を疑った。ツインバスターライフルを天の背中に突きつける、シルフ・ユニコーンガンダム
レミリア「…あ、ははは。腕パーツがないのに
battleend
そう言うが早いがレミリアは去って行った。「大会、楽しみにしているわ」と言う捨て台詞を残して。
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妖夢「ありがとうございました。大妖精さん」
大妖精「気にさないでください。私は私のために戦っただけですよ?」
魔理沙「でも流石だぜ。いつからいたんだぜ?」
大妖精「最初からだよ?」
フラン「え!気がつかなかったー!」
大妖精「みんなもいつかは出来るようになるよ!!」
魔理沙「そうかもだな…」
流石あの戦いを生き延びた英雄である。一言一言が重く感じる。
大妖精「そうだ。妖夢さんに用があるんでした」
妖夢「私に?」
疑問符が頭の中で大量生産されていた。そんなこんとを知らないのか、大妖精はガンプラを差し出してきた。
大妖精「これ、私からのプレゼント。よかったら、使って」
妖夢「ありがとう、ございます」
大妖精「名前は、『ヴァルキリー・レーゼ』気に入らなかったら、変えてもいいから」
妖夢「『ヴィルキリー・レーゼ』」
思わず復唱してしまった。戦乙女の魂。中々にいい響きだと思う。
大妖精「そ、それじゃ。大会、頑張ってね」
そう言い残し、大妖精はとんで行ってしまった。
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???「ちゃんと…言えたの?」
大妖精「無理だった。だけど、妖夢なら大丈夫。きっと、大丈夫」
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