プリキュアオールスターズ×仮面ライダー~bの復活とsの暴走 ~ 作:鈴木遥
九=九条ひかり/シャイニールミナス
作=作者、鈴木
門=門矢士/仮面ライダーディケイド
↑この紹介はなんだこのヤローって思ったアナタ、後書きへどうぞ。
・四ツ葉アリーナにて、四局の超常戦が勃発。
貴虎はノーザをフレッシュ一同に任せ、初級インベス群相手に奮闘していた。
「キリがないな......何匹いるんだコイツら!」
貴虎の実力があれば、初級インベス自体は難なく倒せるが、斬っても撃っても止まることなく増え続けるインベス達に、さしもの貴虎も業を煮やしていた。
サウラーとウエスターは、観客を避難させながら、ソレワターセと格闘中。
「あれは......!」
ウエスターの視界の隅に、逃げ遅れた少女が見えた。
と、タイミング悪く貴虎が倒し損ねた二匹のインベスが、少女に忍び寄る。
「あぶない!」
ウエスターが目を塞いだ時、ニット帽を被った巨漢と、
メガネに茶短髪の小柄男が割り込み、二匹のインベスを蹴り上げた。
「幼気な少女に手を出すなど......あなた達の存在自体がワテクシの美学に反するわ!」
「にしても凰蓮さん、何なんスかねーコイツら......。」
「何だって良いじゃないの。何にしても、“本物”のダンサーを決する優雅な戦場に横槍を入れ、悪趣味な余興に書き換えた罪、思い知らせてやらなくちゃ......!」
束の間息をついたウエスターは、凰蓮に向けて叫んだ。
「おいアンタ!事情は知らんが助かったぞ!チラシに書いてあったケーキ屋だろ?」
「困った時はお互い様......そんな事より、貴方中々男前ね。そちらの殿方も今度是非お店にいらして?」
「ああ、行き付けのドーナツ屋とどちらが美味いか、食べ比べさせて貰う!」
サウラー達は、凰蓮と城乃内の加勢により、形勢を自分側に保っていた。
一方、プリキュア四人衆は、打倒ノーザに奮闘。こちらも優勢だ。
ピーチ、ベリー、パインはそれぞれの『キュアスティック』を、パッションは『キュアスティック』を駆使し、全力でノーザに挑む。
「く......!更にパワーアップしてるわねェ!」
「伊達にプリキュアやってないのよ!」
『ベリーソード』を振りかざし、速く、確実にノーザと距離を詰めるベリー。
「ピーチ!一気にキメるわよ!」
「オッケー、パッション!」
ピーチの返事を受け、パッションは手の中に『ハピネスリーフ』をセット。
リーフはパインの手に渡り、『フレアリーフ』が追加。
更にベリーの手に渡り、『エスポアールリーフ』が追加。
最後にピーチの手に渡り、『ラブリーリーフ』が加わると4つのハート型リーフは、クローバーを完成させた。
ピーチの手から放たれたクローバーは、ノーザの足元を覆うと、そのまませりあがり、足から頭へ通過した。
ノーザの体は結晶に包まれ、そのまま浄化されると思われた。だが、結晶は突然爆発し、四人は後ろへ吹き飛んだ。
「キャアア!」
ピーチが前を見ると、そこには2体の怪人がいた。
一方は、赤い体に大きな角を生やし、手には赤黒い大剣を持っている。
その風貌は、おとぎ話の赤鬼を連想させる。
もう一方は、頭部に無数のアクセサリを着けた、緑の怪人。
手には奇っ怪な杖を持ち、その姿は『グレムリン』を連想させる。
「レデュエさん、手出し無用と言ったハズよね?」
ノーザが、緑の怪人レデュエに言った。
「お前の任務はプリキュア殲滅だ、それに、今手子摺る様で単独での任務は重荷と判断したまで......安心しろ。俺達の狙いはあくまで......
レデュエは杖から緑のエネルギーを放って言った。
エネルギー波はステージから真っ直ぐ下向きに伸び、斬月・真に直撃......するかと思いきや、エネルギー波はUターンし、ソレワターセに勝利したばかりの、サウラーとウエスターに直撃した。
「サウラー!」
「ウエスター!」
「貴様、何のマネだ!」
ベリーとパッションはたまらず叫び、斬月/貴虎はレデュエに向けて怒鳴った。
「何のマネだって?貰い受けるのさ。コイツらの『肉体』を......。」
レデュエの宣言に合わせる様に二人の体は光に包まれ、
それぞれ2つの宝石に変わって地面に転がり落ちた。
石の片方は杖から伸びた蔦に絡まれ、レデュエの手元に渡った。
「
「卑怯な......!」
憤る斬月を尻目に、ほくそ笑むレデュエ。
と同時に、彼の隣にいた赤い怪人、デェムシュも動き出した。剣を高く掲げ、ノーザと交戦中に飛び掛かろうとした。
彼の道を塞いだのは、貴虎のもつ『ソニックアロー』から放たれる光弾だ。
「ヌェエイ!邪魔ヲスルカ貴様!」
「せめてプリキュア勢の邪魔はさせん!貴様の相手は私だ。」
怒り狂うデェムシュは、大剣から赤いエネルギーの波を発生。貴虎も負けじと『ソニックアロー』から緑の光弾を連写。
しかし、流石に体力も尽き、貴虎/斬月・真はついに膝を着いた。
かろうじて変身は保っているが、息は上がり、一歩動くのもおっくうと言った具合だ。
「終ワリダ......死ネ!」
空中に無数の赤い小刀を出現させ、斬月・真に向けて放った。
(ここまでか......。)
死を覚悟し、マスクの下の目を閉じた、その時。
龍玄に変身した光実が、兄の前に立ち塞がった。
当然、小刀はすべて龍玄に直撃する。
「光実ェェェ!」
変身は解除され、光実は貴虎の前に倒れた。
「ごめん......兄さん、僕がいないと、チームガイムが......!」
「謝るのはオレの方だ!お前に会場の安全は任せろなどとのたまいながら......!」
「それはいいから......もし、大会が元に戻ったら、ガイムのみんなを、代わりに労ってあげて......。」
「馬鹿者!指導者はお前だろう!お前が労わないでどうする!」
貴虎が叫んだ時、既に光実の意識はなかった。
己への怒りに、地面に拳を叩き付ける貴虎。
「馬鹿ガァ!自分カラ当タリヤガッタ!......無様、ブブブブ......無様二死ニヤガッタァ!」
倒れ、弱り行く光実を嘲笑うデェムシュ。
貴虎はゆっくりと、ソニックアローの弓を引いた。
油断したデェムシュは、何の防御もせず、緑の光弾は、頭部に直撃する。
「グワァ......!貴様ァ!」
「......コイツは自分から前線に出た。敵を倒した貴様をどうこう言うつもりはない。だが......!」
貴虎は言葉を切り、ドライバーにセットされた『メロンエナジーロックシード』を、『ソニックアロー』のスロット部にセット。
「誰だかわからんが、所詮誰かの傀儡に過ぎん貴様に、
何も背負っていない貴様に......我が弟を、愚弄する資格はない!」
『メロンエナジースカッシュ!』
先ほどより大きく、メロンの果実に近い光弾が、アローから放たれる。だが、デェムシュも負けじと、ヘルヘイムの蔓を発生させ、盾とする。
「オノレェ......生意気ナ、猿メガァ......!」
必死に抵抗するが、光弾は蔓を突破し、デェムシュの体を包み込んだ。デェムシュの動きが封じられると、
貴虎はもう一度アローを引き、今度は緑の槍の様な一撃を放った。
「ハァッ!」
「グワァァァァァ!」
おぞましい雄たけびを上げ、デェムシュは爆発と共に没した。
同時に高虎も、先ほどの一撃に体力を使い果たし、その場に倒れこんだ。
「チッ......デェムシュ、役立たずが。」
先だって没したデェムシュに代わり、貴虎に止めを刺そうとするレデュエ。
彼に杖に操られ、地面から蛇のように生えてくるヘルヘイムの蔓。
それらは、直後一瞬にして消滅した。
それは“枯れた”のだ。とある
空から降りてきた巨大な光の球は、その場の全員が目を背ける程の閃光を発した。
そこには、常人には形容し難い『聖なる力』があった。
邪な闇の力で生み出されたヘルヘイムの蔓は、まばゆい光の前に枯れ果て、跡形もなく消え去った。
閃光が治まり、皆がレデュエの前に注目した。
そこには、二人の青年がいた。
片方は赤いシャツに黒いコートを纏い、茶色い短髪と鷹の様に鋭く誇り高いまなざしが印象的な者。
もう片方は、目を見張る程に美しい金髪の青年。
神話の創造神の如く、白い鋼鎧とマントを纏い、連れの男とは対照的に、力強くも優しげな目をしている。
「貴様らァァ......!何故ここに!」
憤怒に声を荒らげるレデュエ。
「紘汰さん!戒斗さん!」
薄れ行く意識の中、かろうじて声を上げた光実。
そう、現れた二人の男とは、二大ビートライダーズ、
『チームガイム』と『チームバロン』のリーダー、葛葉紘汰と駆紋戒斗だ。
「何なの......!?また横やりが......!!」
ノーザが腹立たしそうに舌打ちした。
「俺達の故郷に、悪趣味な気配を感じてな......今し方、
地獄から戻った。」
「戒斗が御神木の前にいたのは驚いたけど......まずは、
お前と
吊り上がった紅い両目を見開き、全力で二人を睨むレデュエ。
「葛葉......ここは俺がやる。」
「え......?」
「分からんのか、戦局は全3。呉島の弟ならば初級インベスはヤツ一人で事足りる。だが......。」
戒斗は鋭いまなざしで、ステージの上のノーザを睨んだ。
「ステージの上の
「了解......!」
宙を舞い、ステージに立った紘汰を見届けると、戒斗は全身に力を込めた。瞬時に、ヘルヘイムの蔓が身体中を覆い、戒斗は、黒い鬼の様な双角と、赤と黄色が混じった体の怪物、『ロード・バロン』に変貌した。
「貴様......猿のクセに、まだ
「ふん、相変わらずゴミの様に下らんプライドだな。
四の五の言うなら、気高き『フェムシンム』の力量で、この俺を倒して見せろ!」
開戦の、レデュエVSロード・バロン。
そして、決着迫る3局の戦い。正義と悪、両者の激闘を暗示するかの様に、四ツ葉町には、得体の知れない暗雲が迫っていた......。
九「あれ、何で私ここに居るんですか?」
士「こっちが聞きたい。ディケイドは久しぶりのキーパーソンになれそうだったから、余計な三部作も黙って見ててやったのに、いっこうにアラモードとエグゼイド、何よりオレの出番がないじゃないか!!」
九「大変ですね、門矢さん。でもそれより気になるのは、何で門矢さん/ディケイドと絡みがない私が呼ばれたのかなーって......。」
士「知れた事だ、作者のイチオシキュアだからに決まってるだろ?」
九「でも私本編ではキュアじゃないって言うか......。」
士「そんなことより作者はどこだ?いい加減出てこないと話が......!」
作「案ずり召されるな!士君!私はここにいるぞ!」
士「随分派手な登場の仕方を......。」
九「で、何で私達ここに呼ばれたんですか?」
作「まぁ、簡単に言うと、箸休めだね。
きみたちを呼んだのは、士君はキーパーソンなワケだから、少し位早目の出番があっても良いと、ルミナスは、お察しの通り、私のイチオシキュアだからです!」
士「で、俺達はどうすればいい?」
作「簡単です!私が出す質問に、毎回一つ、答えてくれれば良いワケよ。」
九「こんなの作ってる間に、本編進めた方がいいんじゃ......?」
作「シャラップ!作者の決定は絶対なのですねー!」
九「え~......。」
ババン!(効果音)
作「Q:あなたは、毎晩誰と寝ていますか?」
九「あれ、案外フツーな質問......。」
士「でもない様な気がするが......まぁいい。一人で寝てるよ、たまにユウスケの奴が、二段ベッドの上から落ちてくるがな......広い分、一人で寝るのもいい。」
九「そうなんですね。ちょっと意外です。」
作「そう言えば、ひかりちゃんは?」
九「部屋にコンパクト(変身アイテム)置いてるんで、ポルンとルルンが一緒ですね、疲れた時とかは、ポルンを抱き枕代りにするとよく眠れるんですよ~、今夜もそうしょっかな~(笑)」
士「あれ?ポルンってどいつだっけ?」
作「夏海ちゃんから、人の顔覚えんの苦手って聞いてたけど......予想以上だなこれ(苦笑)
しゃーない、6話のポルン大活躍の写真を、ドン!」
士「え!?こんな奴いたっけ!?って言うかルミナス、毎晩これ抱き枕にして寝てるのか!?いかがなものか......。」
九「え......何の話......あ!これロイヤルポルン(人間態)
じゃないですか!!」
作「わり、間違えた(ニヤケ)」
九「絶対わざとでしょ~(怒)」
士「やれやれ、何だかどっと疲れた。」
という訳で、箸休めその1、おしまいです。
ルミナスファンの皆さんご安心下さい。
ポルン、寝るときはちゃんと妖精に戻ります。
(安心出来ない?w)
次回、その2は、いつになるかなー。