プリキュアオールスターズ×仮面ライダー~bの復活とsの暴走 ~   作:鈴木遥

13 / 29
また三部作です......。

九=九条ひかり/シャイニールミナス

作=作者、鈴木

門=門矢士/仮面ライダーディケイド

↑この紹介はなんだこのヤローって思ったアナタ、後書きへどうぞ。


フレッシュ×仮面ライダー鎧武~ここからは、私たちのしあわせゲット~(中編)

・四ツ葉アリーナにて、四局の超常戦が勃発。

 

貴虎はノーザをフレッシュ一同に任せ、初級インベス群相手に奮闘していた。

 

「キリがないな......何匹いるんだコイツら!」

 

貴虎の実力があれば、初級インベス自体は難なく倒せるが、斬っても撃っても止まることなく増え続けるインベス達に、さしもの貴虎も業を煮やしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サウラーとウエスターは、観客を避難させながら、ソレワターセと格闘中。

 

「あれは......!」

 

ウエスターの視界の隅に、逃げ遅れた少女が見えた。

 

と、タイミング悪く貴虎が倒し損ねた二匹のインベスが、少女に忍び寄る。

 

「あぶない!」

 

ウエスターが目を塞いだ時、ニット帽を被った巨漢と、

メガネに茶短髪の小柄男が割り込み、二匹のインベスを蹴り上げた。

 

「幼気な少女に手を出すなど......あなた達の存在自体がワテクシの美学に反するわ!」

 

「にしても凰蓮さん、何なんスかねーコイツら......。」

 

「何だって良いじゃないの。何にしても、“本物”のダンサーを決する優雅な戦場に横槍を入れ、悪趣味な余興に書き換えた罪、思い知らせてやらなくちゃ......!」

 

束の間息をついたウエスターは、凰蓮に向けて叫んだ。

 

「おいアンタ!事情は知らんが助かったぞ!チラシに書いてあったケーキ屋だろ?」

 

「困った時はお互い様......そんな事より、貴方中々男前ね。そちらの殿方も今度是非お店にいらして?」

 

「ああ、行き付けのドーナツ屋とどちらが美味いか、食べ比べさせて貰う!」

 

サウラー達は、凰蓮と城乃内の加勢により、形勢を自分側に保っていた。

 

 

一方、プリキュア四人衆は、打倒ノーザに奮闘。こちらも優勢だ。

 

ピーチ、ベリー、パインはそれぞれの『キュアスティック』を、パッションは『キュアスティック』を駆使し、全力でノーザに挑む。

 

「く......!更にパワーアップしてるわねェ!」

 

「伊達にプリキュアやってないのよ!」

 

『ベリーソード』を振りかざし、速く、確実にノーザと距離を詰めるベリー。

 

「ピーチ!一気にキメるわよ!」

 

「オッケー、パッション!」

 

ピーチの返事を受け、パッションは手の中に『ハピネスリーフ』をセット。

リーフはパインの手に渡り、『フレアリーフ』が追加。

更にベリーの手に渡り、『エスポアールリーフ』が追加。

最後にピーチの手に渡り、『ラブリーリーフ』が加わると4つのハート型リーフは、クローバーを完成させた。

 

 

ピーチの手から放たれたクローバーは、ノーザの足元を覆うと、そのまませりあがり、足から頭へ通過した。

 

ノーザの体は結晶に包まれ、そのまま浄化されると思われた。だが、結晶は突然爆発し、四人は後ろへ吹き飛んだ。

 

「キャアア!」

 

ピーチが前を見ると、そこには2体の怪人がいた。

 

一方は、赤い体に大きな角を生やし、手には赤黒い大剣を持っている。

 

その風貌は、おとぎ話の赤鬼を連想させる。

 

もう一方は、頭部に無数のアクセサリを着けた、緑の怪人。

手には奇っ怪な杖を持ち、その姿は『グレムリン』を連想させる。

 

「レデュエさん、手出し無用と言ったハズよね?」

 

ノーザが、緑の怪人レデュエに言った。

 

「お前の任務はプリキュア殲滅だ、それに、今手子摺る様で単独での任務は重荷と判断したまで......安心しろ。俺達の狙いはあくまで......コイツら(・・・・)だ!」

 

レデュエは杖から緑のエネルギーを放って言った。

 

エネルギー波はステージから真っ直ぐ下向きに伸び、斬月・真に直撃......するかと思いきや、エネルギー波はUターンし、ソレワターセに勝利したばかりの、サウラーとウエスターに直撃した。

 

「サウラー!」

 

「ウエスター!」

 

「貴様、何のマネだ!」

 

ベリーとパッションはたまらず叫び、斬月/貴虎はレデュエに向けて怒鳴った。

 

「何のマネだって?貰い受けるのさ。コイツらの『肉体』を......。」

 

レデュエの宣言に合わせる様に二人の体は光に包まれ、

それぞれ2つの宝石に変わって地面に転がり落ちた。

 

石の片方は杖から伸びた蔦に絡まれ、レデュエの手元に渡った。

 

魂の方の(・・・・)石は残して行こう。邪魔なだけだ。喜べ。希望はまだ在るぞ。最も、『打倒ブラックホール様』と言う無理難題をクリア出来れば......の話だが。フフフ......ハハハハハ!」

 

「卑怯な......!」

 

憤る斬月を尻目に、ほくそ笑むレデュエ。

 

と同時に、彼の隣にいた赤い怪人、デェムシュも動き出した。剣を高く掲げ、ノーザと交戦中に飛び掛かろうとした。

 

彼の道を塞いだのは、貴虎のもつ『ソニックアロー』から放たれる光弾だ。

 

「ヌェエイ!邪魔ヲスルカ貴様!」

 

「せめてプリキュア勢の邪魔はさせん!貴様の相手は私だ。」

 

怒り狂うデェムシュは、大剣から赤いエネルギーの波を発生。貴虎も負けじと『ソニックアロー』から緑の光弾を連写。

 

しかし、流石に体力も尽き、貴虎/斬月・真はついに膝を着いた。

かろうじて変身は保っているが、息は上がり、一歩動くのもおっくうと言った具合だ。

 

「終ワリダ......死ネ!」

 

空中に無数の赤い小刀を出現させ、斬月・真に向けて放った。

 

(ここまでか......。)

 

死を覚悟し、マスクの下の目を閉じた、その時。

 

龍玄に変身した光実が、兄の前に立ち塞がった。

当然、小刀はすべて龍玄に直撃する。

 

「光実ェェェ!」

 

変身は解除され、光実は貴虎の前に倒れた。

 

「ごめん......兄さん、僕がいないと、チームガイムが......!」

 

「謝るのはオレの方だ!お前に会場の安全は任せろなどとのたまいながら......!」

 

「それはいいから......もし、大会が元に戻ったら、ガイムのみんなを、代わりに労ってあげて......。」

 

「馬鹿者!指導者はお前だろう!お前が労わないでどうする!」

 

貴虎が叫んだ時、既に光実の意識はなかった。

己への怒りに、地面に拳を叩き付ける貴虎。

 

「馬鹿ガァ!自分カラ当タリヤガッタ!......無様、ブブブブ......無様二死ニヤガッタァ!」

 

倒れ、弱り行く光実を嘲笑うデェムシュ。

 

貴虎はゆっくりと、ソニックアローの弓を引いた。

油断したデェムシュは、何の防御もせず、緑の光弾は、頭部に直撃する。

 

「グワァ......!貴様ァ!」

 

「......コイツは自分から前線に出た。敵を倒した貴様をどうこう言うつもりはない。だが......!」

 

貴虎は言葉を切り、ドライバーにセットされた『メロンエナジーロックシード』を、『ソニックアロー』のスロット部にセット。

 

「誰だかわからんが、所詮誰かの傀儡に過ぎん貴様に、

何も背負っていない貴様に......我が弟を、愚弄する資格はない!」

 

『メロンエナジースカッシュ!』

 

先ほどより大きく、メロンの果実に近い光弾が、アローから放たれる。だが、デェムシュも負けじと、ヘルヘイムの蔓を発生させ、盾とする。

 

「オノレェ......生意気ナ、猿メガァ......!」

 

必死に抵抗するが、光弾は蔓を突破し、デェムシュの体を包み込んだ。デェムシュの動きが封じられると、

貴虎はもう一度アローを引き、今度は緑の槍の様な一撃を放った。

 

「ハァッ!」

 

「グワァァァァァ!」

 

おぞましい雄たけびを上げ、デェムシュは爆発と共に没した。

同時に高虎も、先ほどの一撃に体力を使い果たし、その場に倒れこんだ。

 

 

「チッ......デェムシュ、役立たずが。」

 

先だって没したデェムシュに代わり、貴虎に止めを刺そうとするレデュエ。

 

彼に杖に操られ、地面から蛇のように生えてくるヘルヘイムの蔓。

それらは、直後一瞬にして消滅した。

 

それは“枯れた”のだ。とある惑星(ほし)のすべてを生み出した、新たな『始まりの男』の力によって......。

 

 

空から降りてきた巨大な光の球は、その場の全員が目を背ける程の閃光を発した。

 

そこには、常人には形容し難い『聖なる力』があった。

 

邪な闇の力で生み出されたヘルヘイムの蔓は、まばゆい光の前に枯れ果て、跡形もなく消え去った。

 

閃光が治まり、皆がレデュエの前に注目した。

 

そこには、二人の青年がいた。

 

片方は赤いシャツに黒いコートを纏い、茶色い短髪と鷹の様に鋭く誇り高いまなざしが印象的な者。

 

もう片方は、目を見張る程に美しい金髪の青年。

神話の創造神の如く、白い鋼鎧とマントを纏い、連れの男とは対照的に、力強くも優しげな目をしている。

 

「貴様らァァ......!何故ここに!」

 

憤怒に声を荒らげるレデュエ。

 

「紘汰さん!戒斗さん!」

 

薄れ行く意識の中、かろうじて声を上げた光実。

 

そう、現れた二人の男とは、二大ビートライダーズ、

『チームガイム』と『チームバロン』のリーダー、葛葉紘汰と駆紋戒斗だ。

 

「何なの......!?また横やりが......!!」

 

ノーザが腹立たしそうに舌打ちした。

 

「俺達の故郷に、悪趣味な気配を感じてな......今し方、

地獄から戻った。」

 

「戒斗が御神木の前にいたのは驚いたけど......まずは、

お前と話さなきゃ(・・・・・)な、レデュエ......!」

 

吊り上がった紅い両目を見開き、全力で二人を睨むレデュエ。

 

「葛葉......ここは俺がやる。」

 

「え......?」

 

「分からんのか、戦局は全3。呉島の弟ならば初級インベスはヤツ一人で事足りる。だが......。」

 

戒斗は鋭いまなざしで、ステージの上のノーザを睨んだ。

 

「ステージの上のアイツ(・・・)は異常だ。お前、戦っている娘達に加勢しろ。」

 

「了解......!」

 

宙を舞い、ステージに立った紘汰を見届けると、戒斗は全身に力を込めた。瞬時に、ヘルヘイムの蔓が身体中を覆い、戒斗は、黒い鬼の様な双角と、赤と黄色が混じった体の怪物、『ロード・バロン』に変貌した。

 

「貴様......猿のクセに、まだ我ら()のような姿を......!」

 

「ふん、相変わらずゴミの様に下らんプライドだな。

四の五の言うなら、気高き『フェムシンム』の力量で、この俺を倒して見せろ!」

 

開戦の、レデュエVSロード・バロン。

 

そして、決着迫る3局の戦い。正義と悪、両者の激闘を暗示するかの様に、四ツ葉町には、得体の知れない暗雲が迫っていた......。




九「あれ、何で私ここに居るんですか?」

士「こっちが聞きたい。ディケイドは久しぶりのキーパーソンになれそうだったから、余計な三部作も黙って見ててやったのに、いっこうにアラモードとエグゼイド、何よりオレの出番がないじゃないか!!」

九「大変ですね、門矢さん。でもそれより気になるのは、何で門矢さん/ディケイドと絡みがない私が呼ばれたのかなーって......。」

士「知れた事だ、作者のイチオシキュアだからに決まってるだろ?」

九「でも私本編ではキュアじゃないって言うか......。」

士「そんなことより作者はどこだ?いい加減出てこないと話が......!」

作「案ずり召されるな!士君!私はここにいるぞ!」

士「随分派手な登場の仕方を......。」

九「で、何で私達ここに呼ばれたんですか?」

作「まぁ、簡単に言うと、箸休めだね。
きみたちを呼んだのは、士君はキーパーソンなワケだから、少し位早目の出番があっても良いと、ルミナスは、お察しの通り、私のイチオシキュアだからです!」

士「で、俺達はどうすればいい?」

作「簡単です!私が出す質問に、毎回一つ、答えてくれれば良いワケよ。」

九「こんなの作ってる間に、本編進めた方がいいんじゃ......?」

作「シャラップ!作者の決定は絶対なのですねー!」

九「え~......。」

ババン!(効果音)

作「Q:あなたは、毎晩誰と寝ていますか?」

九「あれ、案外フツーな質問......。」

士「でもない様な気がするが......まぁいい。一人で寝てるよ、たまにユウスケの奴が、二段ベッドの上から落ちてくるがな......広い分、一人で寝るのもいい。」

九「そうなんですね。ちょっと意外です。」

作「そう言えば、ひかりちゃんは?」

九「部屋にコンパクト(変身アイテム)置いてるんで、ポルンとルルンが一緒ですね、疲れた時とかは、ポルンを抱き枕代りにするとよく眠れるんですよ~、今夜もそうしょっかな~(笑)」

士「あれ?ポルンってどいつだっけ?」

作「夏海ちゃんから、人の顔覚えんの苦手って聞いてたけど......予想以上だなこれ(苦笑)
しゃーない、6話のポルン大活躍の写真を、ドン!」

士「え!?こんな奴いたっけ!?って言うかルミナス、毎晩これ抱き枕にして寝てるのか!?いかがなものか......。」

九「え......何の話......あ!これロイヤルポルン(人間態)
じゃないですか!!」

作「わり、間違えた(ニヤケ)」

九「絶対わざとでしょ~(怒)」

士「やれやれ、何だかどっと疲れた。」




という訳で、箸休めその1、おしまいです。

ルミナスファンの皆さんご安心下さい。
ポルン、寝るときはちゃんと妖精に戻ります。
(安心出来ない?w)
次回、その2は、いつになるかなー。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。