ダンジョンにミノタウロスがいるのは間違っているだろうか 作:ザイグ
——どうしよう。正直、まだ会いたくない人達が向こうから来ちゃった。
水面から頭上半分だけ出して彼女等の様子を伺う。二人はこちらに気付いていない。新しい防具は得たが武器はまだ入手していない。無手であの金髪の剣士は相手にしたなくないからこのまま通り過ぎて貰うのが一番。……なんだけど、どうにも金髪の剣士が持つ黒い大剣が気になる。
大剣といっても人の手で作られたものではない。磨き抜かれた漆黒の光沢を放ち、黒く染まった巨大な骨ような塊だ。おそらく強大な怪物の『ドロップアイテム』。
黒大剣という一部だけになりながらその存在感は、怪物がどれだけ強かったのか知らせてくれる。そしてそれを倒した金髪の剣士はやっぱりデタラメだ。
——でも、あれ欲しいな。
黒大剣は僕が使っていた大剣より遥かに強力だ。並の武器ではもう怪力に耐えきれず自壊してしまう。あの黒大剣なら僕の怪力にも折れないはずだ。なんとしても欲しい。
物欲が溢れながらも僕は冷静に敵を観察する。相手は二人。金髪の剣士も強いが、絶世の美女エルフも強そう……というよりあっちの方がヤバそうと野生の勘が告げている。
単独でも勝てるかわからない相手を二人同時にするのは無謀だ。でも、勝機がないという訳でもなさそうだ。
まず金髪の剣士はボロボロだ。表情の変化は乏しいが疲労が見てとれる。察するにあの黒大剣の
次に絶世の美女エルフ。こちらは傷一つなく疲労もない万全な状態。そして僕の勘が正しければ金髪の剣士より格上。だが装備や外見は典型的な後衛魔導士。極めて強力な魔法を使うと思われるが単純な身体能力は僕が上回る。つまり攻撃さえ当てれば倒せる。
更に相手はこちらに気付いていない。奇襲を仕掛ける絶好の機会。でも、ただ奇襲するだけでは気づかれる。もう一工夫欲しいところだ。
そう考えていると隣に気配。視線を向けると巨大な蛇頭が僕と同じように人間達を見ていた。どうやら大海蛇も人間を襲う気らしい。勇気は認めるが瞬殺される未来しか見えない。
——でも丁度いい。こいつ使おう。
僕は腕を伸ばして大海蛇の鰭を掴む。そのまま上方に投げる。片手とはいえ尋常ならざる怪力は十メートル近い巨躯を宙に放り投げた。
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ⁉︎』
同族だと思っていた怪物(ぼく)の奇行。大海蛇は訳も分からず悲鳴を上げる。しかし、その姿は第三者から見れば水面を勢いよく飛び出した怪物が人間を襲おうと咆哮しているようだ。そして金髪の剣士達もそう考えた。
「アクア・サーペントか」
「リヴェリア。私がやる」
巨大な怪物が襲いかかろうと両者に一切の動揺がない。強者である彼女達の敵ではない。
金髪の剣士が黒大剣を地面に下ろし抜刀。跳躍して大海蛇を一刀両断する。彼女は大海蛇の紫紺石の位置を正確に把握していたのか。斬られた大海蛇は一瞬で灰と化した。
淡々と作業のように戦闘が終了する——はずだった。
アクア・サーペントを水面から弾いた水飛沫。その水を隠れ蓑に、一匹のミノタウロスが絶世のエルフに突進した。
『ヴヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ‼︎』
「「⁉︎」」
怪物が囮を使った完全な奇襲。水飛沫を突き破り、絶世の美女エルフに肉薄。片腕を大きく広げる。
ラリアット。全てを薙ぎ払う剛腕が彼女を襲う。絶世の美女エルフは咄嗟に杖を盾にするが無駄だった。
——リヴェリア・リヨス・アールヴ。名実共に認める都市最強の魔導士。絶大な魔法を使用するが基礎戦闘能力は同Lv.の者達には劣る。まして怪力を誇る『隻眼のミノタウロス』には無力。その華奢なエルフの痩躯は致命的な一撃を受けてしまう。
「——っ⁉︎」
激重の衝撃。杖越しに伝わる痺れは腕が折れそうになり、踏ん張る足は耐えきれずに地を離れる。
一瞬で猛牛の姿が目の前から遠ざかり、宙を飛ぶ彼女は後方の水晶に叩きつけられた。
「うっっ⁉︎」
「リヴェリア!」
吐血して絶世の美女エルフは音を立てて倒れ込む。それを見て悲痛な声を上げる金髪の剣士。
その隙に地面に置かれた黒大剣を拾う。
『ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ‼︎』
戦利品を得た僕は雄叫びを上げた。
◆ ◆ ◆
「リヴェリア!」
倒れ伏すリヴェリアを見て私は悲鳴を上げた。
37階層に君臨する『
赤髪の
その炎に駆り立てるまま階層主に一人を戦いを挑み、死に瀕しながらも辛勝。その激情をリヴェリアは鎮めてくれた。
そのすぐに後に現れた猛牛。
17階層で遭遇し、5階層でベートさんを倒した悪夢。『隻眼のミノタウロス』の出現に私の中の黒い炎が再燃した。
「ああああああああああああああああああああああっ‼︎」
愛剣《デスペレート》を構え、黒大剣に手して咆哮する猛牛に突貫する。
風のごとき勢いで距離を詰めたアイズ。深層種でさえ認識する前に斬られて終わる速さに『隻眼のミノタウロス』は当然のように反応した。
『隻眼のミノタウロス』は真っ向から受け止め、《ウダイオスの黒剣》で弾き返した。
サーベルと大黒塊が激突する金属音が響き渡る。5階層で圧倒した剣技でアイズは立て続けに斬りかかった。空気を斬り裂く鋭い一撃を『隻眼のミノタウロス』は受け止め、拮抗も許さね怪力で押し返す。
「……?」
激しく打ち合う最中、アイズの人形のような機微の少ない顔に焦りの感情が現れる。
前回は二対一だったとはいえ単独でも倒せる相手だと思った。装備も『ブルークラブの鋼殻』の鎧と『
——押し負ける⁉︎
迫る轟閃。徐々に速くなっていく剣筋はアイズの動体視力を持ってしても追うのが難しい。《デスペレート》で払おうとするも、そんな小細工は無駄というように『力』で無理矢理アイズを吹き飛ばした。
「くっ……!」
空中で何とか体勢を立て直して着地。アイズは確信する。
一戦目の時点でアイズ達に匹敵する身体能力を秘めていたが、いまや『力』だけでなく『敏捷』に至るまでの身体能力が完全に上をいかれた。Lv.6に迫る飛躍。
遭遇から一週間も経たずに激変した猛牛にアイズは戦慄する。
ここで冒険者とモンスターの違いが出た。
冒険者は神の眷属になることで刻まれる神々の『恩恵』——【ステイタス】によって強くなる。
眷属は戦闘などで得た【
だが、【ステイタス】の更新ができるのは『恩恵』を授けた主神のみ。そして神はダンジョンに入ることを禁じられている。
つまり冒険者はどれだけ偉業を成し遂げた後でも地上に戻り【ステイタス】の更新をしなければ強くなれない。
モンスターは『魔石』を捕食することで【ステイタス】を更新するように能力が強化される。
『魔石』はモンスターが必ず持つ心臓部。モンスターを殺せばいくらでも手に入り、ダンジョンでは無限にモンスターが産まれ落ちる。
そして強化するには『魔石』を食べるだけ。地上に戻る必要も、主神がいる必要もない。
一週間。常に強化され続けた猛牛と【
アイズの斬閃。全てが一撃必殺となって『隻眼のミノタウロス』に牙を剥いた。
決して生かしておかないという逃げ場のない斬撃の渦。
『ゥウウウウウウウウウウウウウウウッ!』
「——」
だが、防がれる——いや、弾き返しされるという表現が正しい。
『隻眼のミノタウロス』は真っ向から迎撃する。恐ろしいことにこの猛牛は
アイズの身の丈をゆうに超える大剣が
黒大剣の迎撃。打ち合うどころか圧倒的な『力』で振るわれた大黒塊は《デスペレート》を容易に弾き返す。攻撃したアイズが反撃の一振りで腕が痺れるほど。桁外れな剛力もガレスに並ぶほどほど上昇している。
このままでは負ける。それを悟ったアイズは『魔法』発動を決断する。
ウダイオス戦での
「【
『ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ⁉︎』
予想外の反撃。突然生まれた風。形として視認できるほどの大気の流れが、猛牛の全身を叩いた。その風圧に押された体が数歩、後退する。
【エアリアル】。
アイズが使用できる唯一の魔法。体や武器に風の力を纏わせることで対象を守り、攻撃を補助し、速度を上げる、『風』の
特にアイズの風は
単独で
——風が……弱い!
ミノタウロスのような大型モンスターでさえ数匹纏めて吹き飛ばせる暴風。それがいまはたった一匹を後退させる程度の出力しかない。
それがアイズの現状。万全とはほど遠い状態で目の前の強敵に挑まなければならない。
『ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ‼︎』
「ッッッ‼︎」
そんな弱風は効かんと言わんばかりに『隻眼のミノタウロス』は打ち付ける風の中を前進。再び激突する。
爆風とともにアイズはかき消える。一瞬で距離を詰めて放たれる風の斬撃も防がれる。
《ウダイオスの黒剣》と《デスペレート》がかち合う。信じられないことに怒涛の斬撃に、『風』の速度に、敵は食らいついてくる。
攻撃が届かない訳ではない。現に『隻眼のミノタウロス』の鎧は風剣の衝撃に耐え切れず一撃ごとに剥がされる。『精霊の護布』は破れる。肌に裂傷を負う。だが、怯まない。退かない。
全身に傷を刻まれようと怪物特有の
そして猛牛の剛腕が彼女に届く間合いに踏み込んだとき、怪物が仕掛けた。息を吸い込み——口内の何かを吹き出す。
『ブゥッ!』
「っ……⁉︎」
怪物が口から吹き出したモノがアイズの顔面に飛来する。飛来物はアイズの体を取り巻く気流が防ぎ、粉々に砕ける。
七色に輝く無数の破片が光を乱反射し、アイズの視界を塞いだ。
「
七色の煌めき、小さな球体。アイズの頭に蓄えられた膨大なダンジョン知識が僅かな特徴からその正体を看破する。そんなモノを口に含んでいたのかは謎だが、確かなことが一つ。
アイズは一瞬とはいえ七色に輝く破片によって『隻眼のミノタウロス』を見失った。それは致命的な隙を生む。
『ブゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ‼︎』
標的を掴もうと伸びる片腕。尋常ならざる『力』を秘めた剛腕がアイズに迫る。剛腕は『風』の守りを貫き、彼女の細腕を掴んだ。
隠し玉を使った猛牛は、この時、完全な不意打ち——『駆け引き』においてアイズの上をいった。
『ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ‼︎』
この手は離さないと決意した咆哮と一緒に、背後へ身を投げた猛牛は自分ごとアイズを水中へと引きずり込む。
——私はようやく敵の狙いを理解した。いまは私が戦局を有利に進められたのは
風を封じるにはどうするか? そんなのは簡単。『風』とは大気の流れ。空気がなければ風は起きない。空間が水で満たされた『水流』の中では無力。水中に引きずり込めばいい。
でも、魔法を封じられるのとは別の理由で顔色が蒼白になる。だって私は——
抵抗する間もなく衝撃と水飛沫。視界が蒼い水の色に変わった。
◆ ◆ ◆
よし! 水中に引きずり込めた。これで厄介な風は使えない。
最初は身体能力の差で押し切れると思ったけど、金髪の剣士は何かを唱えて風を纏った。それから身体能力の差を覆され、また鎧や蒼色の布をズタズタにされてしまった。
このままでは削り潰されると判断した僕は戦場を水中に変更。隙を作るために水中呼吸する真珠を吐き出してしまい、蒼色の布は大半が破れたがまだ機能している。鎧はもう使い物にならないので脱いで軽量化。
これで水中戦もまだできる。仕切り直しだと金髪の剣士を見据えると
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ⁉︎」
パニックに陥ったウサギのようにもがきまくっていた。
……え〜と、え……どういうこと?
眼前の少女は目の前の僕に意識も向けず、ぼこぼこぼこぼこっ⁉︎ と酷いを音を立て虚しく沈んでいく。
全身に力が入り過ぎてまともに水を掻くこともできず、水面に上がろうという考えも浮かばないのだろう。ただがむしゃらに暴れるだけだ。その光景に既知感を覚える。具体的にはこの水の階層に来たばかりの僕に。
——この人もカナヅチかよ!
間違いなく金髪の剣士は泳げない。完全なパニックになった彼女は息を止めるこも忘れ、口から盛大に気泡を吐き出して肺を空にしてしまう。代わりに水を大量に吸い込んでしまった。
そうなればブラックアウト。意識を保てず、彼女は気絶する。意識を手放した体が水中を漂った。
……なんていうか予想外すぎる結末。というより不完全燃焼で納得いかない。
このままほっとけば金髪の剣士は溺死。もしくはモンスターに食われるだろう。でも、それはあれだけ勝ちたいと思った敵との決着ではない。
僕は自らの手でこの少女に勝ちたいんだ。だから、いまは、いまだけは助けよう。……あとカナヅチだった同情も少し。片腕を彼女に伸ばして掴む。少女を抱きかかえたまま水面に向かって泳いだ。
◆ ◆ ◆
「うっ、ぐぅ……!」
最初に感じたのは、込み上げる吐き気。腹部に強烈な打撃を受けたせいで胃の中のモノを全て吐き出しそうになるが寸前で堪える。未婚の女性としてそんなことはできない。
吐き気を抑え、ぼやけた視界を開いていく。ゆっくりと鮮明になっていく意識の中で状況を確認する。
水流の音、水晶の壁。そして登ってきた階層を数えてここが25階層と判断する。
そして何故、倒れていたのか思い出そうとして——目を見開いた。
「アイズ⁉︎」
37階層からの帰路、猛牛による水中からの奇襲、ベートを倒した『隻眼のミノタウロス』、壁に叩きつけられ気絶。全て思い出した。
第一級冒険者二人ががりで取り逃がし、一名を重傷に追い込んだ怪物の出現。私は真っ先にアイズの安否を確認しようとする。
そして動こうとした次の瞬間、激しい痛みが体を襲った。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ⁉︎」
水晶に叩きつけられた背中、剛腕で薙ぎ払われた腹部は内臓が掻き回されたようだ。
気絶するほどの攻撃を受けた体をいきなり動かす。普段のリヴェリアなら絶対にしない初歩的なミス。アイズを心配するあまりそれを忘れていた。
なんとか痛みを抑え込み、周囲を確認する。
あの猛牛はいない。だが、アイズの姿もない。
そして水面には巨何か大きな物が落ちたような波紋が広がっていた。
この状況からアイズがどうなったのか察した私は蒼白になる。アイズは泳げない。その原因を自分が作ってしまい、未だに克服できていないのを知っていた。
もし水中に引きづり込まれたのならアイズに勝ち目は——いや勝負にするならない。
痛む腹部を手で押さえ、杖を支えに立ち上がる。この有様では戦闘は不可能。だが、私の中であの子を見捨てる選択肢はなかった。
何とか岸辺に向かおうとすると
光が揺らめく水面をぶち破り、見上げるほどの巨躯が上半身を引き上げた。
「——」
姿を現した怪物に息を飲む。姿を現したのはアイズではない。あの小柄な少女とは似ても似つかない体躯。鎧は脱ぎ捨てたのか装備していない。『
だが、私の頭を真っ白にしたのは黒大剣を握る手とは反対側に担がれた存在。下を向いた頭から伸びる長い金髪は水分を吸って張り付き、表情は分からない。
それでもアイズが担がれ『隻眼のミノタウロス』が健在という事実に、その柳眉を吊り上げた。
アイズを傷つけられ滅多に見せることのない激怒の表情を浮かべる。彼女を取り戻そうと動く。そして予想外の行動に瞠目した。
猛牛は担いでいたアイズを下ろし、背中を軽く叩く。するとアイズが飲み込んだ水を吐き出された。
「……手当てを……しているのか?」
あれは攻撃ではない。殺す気ならあんな優しく叩く必要はないし、黒大剣で斬ればいい。つまりあの猛牛はアイズを助けようとしている。
人類の敵であるモンスターが人間を救う。それはリヴェリアでさえ思考が追いつかない光景だった。
その間にも猛牛は水を吐き出し、呼吸が再開されたのを確認。彼女を抱えてリヴェリアの元に歩いてくる。
「……!」
咄嗟に身構える私を気にもせず猛牛は目の前まで歩み寄るとアイズを地面に下ろす。その後、こちらに体を向けたまま数歩、後退。
しばらく観察して私が何もしないと判断したのか、身を翻してその場を去っていく。
「——ま、待て!」
その背中に思わず声をかける。現状を考えれば見逃してくれるのなら沈黙すべきだ。それでも問わずにはいられなかった。
「お前は何者だ? ただのミノタウロスではないのは分かる。私達を襲ったにも関わらず何故助ける?」
私達をここまで追い詰めておきながら、トドメを刺さずに去ろうとしている。やっていることがデタラメで何がしたいのか理解できない。
『隻眼のミノタウロス』は顔だけをこちらに向け、口を動かした。
『……違ウ』
目を見開く。相手はモンスター、返事があるとは思っていなかった。だが、目の前の猛牛は発音はたどたどしくもハッキリと人間の言葉を喋った。同時にアイズ達が言っていたことが記憶の片隅から蘇る。——あのミノタウロスは人の言葉を発した、と。
『望ンダ、決着ト、違ウ』
それだけ呟き猛牛は上層に登る通路へ消えた。
『望んだ決着と違う』。それだけでリヴェリアは理解する。おそらくアイズの『風』を封じるために戦場を水中に移したがアイズが溺れて戦えなくなってしまった。
だが、そんな勝利をあの猛牛は認めない。
「……厄介なモノに目を付けられたな、アイズ」
アイズがようやく元気を取り戻した矢先に舞い込んだ厄介事にリヴェリアはため息を吐く。
『隻眼のミノタウロス』
名前:ミノたん(仮)
推定Lv.5相当
到達階層:26階層
装備
【ウダイオスの黒剣】
・アイズの身の丈より長大な剣。
・第一級武装にも劣らない階層主の『ドロップアイテム』。
・彼は未加工のまま使用している。
【ウンディーネ・クロス】
・精霊の護布。水属性に対する高耐性。水中活動ての恩恵ももたらす。
・大半が破れ、残りを首元に巻いている。型はマフラー。
【蒼蟹の鎧】
・甲羅を紐で繋いだだけの簡素な鎧。
・第二級冒険者の攻撃も防ぐ防御力がある。
・材料にドロップアイテム『ブルークラブの鋼殻』を使用。
・ズバ抜けた『耐久』を誇る彼には無用の長物。
・アイズとの戦闘で全損。
【海蛇の水掻き】
・足に鰭を取り付けただけの簡易な水掻き。
・水中速度が上昇する。
・材料にドロップアイテム『アクア・サーペントの鰭』を使用。
・『水の迷都』から移動して不要になったので破棄。
【真珠の呼吸器】
・『迷宮真珠(アンダー・パール)』を口に入れるだけ。もはや装備品ですらない。
・水中呼吸可能。
・冒険者は未だにその真価を知らない。
・粉々に砕けて失われた。