プログレッシブを読みながら書いていますが、大型クエストの進み方が不明なため、3層以降の続きは原作が進み次第という形になりますが、終わり方は原作とは違うものにするつもりです。
とりあえず、書きたい部分をどんどん書いていき、原作が進んだら並び順を変更していきます。
ツナとアスナは第10層に到着した。
第9層のボスを倒し、大型クエスト終了後もキズメルはパーティを離脱せずにツナ達と共に行動している。
「キズメルが一緒に来てくれて嬉しいわ。」
「これからもよろしく。」
「ツナ、アスナ。私こそよろしく頼む。この呪われた大地を正す、その時まで。」
三人は改めて握手を交わす。
現在ツナのレベルは80でアスナが70、キズメルが65になっていた。
第9層までのボス戦はこの三人のみでこなしていた。
「ツナはギルドを作る気はないの?」
「ギルド結成のクエストは終わっているから作ってもいいんだけど・・・。」
「ギルドとはなんだ?」
アスナはツナに擦り寄りながらギルドを作らないのかと問いかける。キズメルはギルドという言葉がわからないらしくツナにギルドについての説明を求める。
「戦士が集まるモンスター討伐部隊みたいな感じかな。」
「なるほど。つまり私達三人は同じギルドというわけだな。」
キズメルは納得したのか頷きながらアスナの逆側からツナに寄りかかる。
「とりあえず、街に行きましょう!お風呂と食事!」
「食事をしながらゆっくり考えようか?」
「了解した。」
アスナがツナの手を引き歩き始めると、逆側の手を繋いでいたキズメルもツナに引かれながらアスナの後に続く。
第10層宿屋(一階がレストラン)
三人はレストランで食事をとりながらギルドについて話し合っていた。
「実はギルド名は考えていたんだ。ギルド名はボンゴレ。」
「フフッ ツナも作る気満々だったんじゃない?」
「フッ そう笑ってやるなアスナ。」
ツナがギルド名を伝え二人に招待を送る、アスナは笑いながら承認ボタン押し、キズメルは笑うアスナを注意しながらも自身も笑いながら承認ボタンを押す。
「リーダーがツナで、サブリーダーはアスナがやるべきだろう。」
「ツナ?ギルドに入ったら変なスキルが出て来たんだけど・・・」
「え?・・・大空の庇護下?」
特殊スキル【大空の庇護下】
ボンゴレのメンバーはいかなる時も状態異常にかかることはない。またHPがレッドゾーンになるとギルドホームへと強制転移される。転移無効化エリアでも関係なしに発動される。大空の加護とは違い全メンバーに与えられるが、メンバーに入るには大空からの招待が必要である。このスキルはリーダー、サブリーダー以外からは不可視となっている。
「またチートなスキルね。」
「だが状態異常を引き起こさないのは絶対的なアドバンテージになる。戦闘においてこれほど優位なことはない。」
「キズメルの言う通りだよ。俺達は絶対に死ぬことは許されないんだから。」
アスナは米神に指を当てて悩むような仕草をするが、キズメルが戦士としての目線から発言しアスナを諭す。ツナは使えるものは使う主義なため、特に気にしてはいない。
「やっと見つけた!」
「ここまで長かったヨ。」
「「「!!!」」」
宿屋の入り口から声が聞こえたため、そちらを向くと。紫色のロングヘアーの少女とフードで深く被っている女の子がいた。
「転移門のアクティベートはしてないわよね?」
「まだ一時間も経過してないよ。」
「何者だ?」
アスナはツナに転移門について確認し、ツナも時計を確かめ時間内だと確認できた。キズメルは急に声をかけてきたことから警戒し剣を握る。
「ちょっと待ってほしいヨ!俺っちは情報屋のアルゴ。こっちはユウキ。御三方に用があるんだ。」
「初めまして!ユウキです。やっと追いついたよー。」
フードの方はアルゴというらしく剣を握ったキズメルに慌てながら身分の説明をし、ユウキは無邪気な笑顔を向けながらツナ達のテーブルに駆け寄る。
「もしかして迷宮区から登ってきたの?」
ツナが代表して確認すると
「そうだよー。第2層から転移門を使わずにここまで来たんだ!」
「攻略スピードが速すぎて第10層になるまで追いつけないとは思わなかったヨ。」
空いていた二つの席に座りながら水を飲む二人。
「キズメル。大丈夫だから。」
「ツナがそういうならば。」
「アルゴさん用って?」
ツナは剣を握って警戒したままのキズメルを制し、椅子に座らせる。アスナはアルゴが言っていた用が気になり尋ねる。
「短期間で攻略しているプレイヤーを確認したかっただけサ。」
「ボクもだよ!二人の目的が一緒だったからパーティを組んだんだ。」
「なるほどね。俺はツナ。いまギルドをつくったんだけど良かったら入らない?」
ツナは二人の説明を聞き終わると唐突にギルドに勧誘する。超直感が良縁と訴えて来ていたため、この出会いを大事にしたかったのだ。
アスナとキズメルもツナから超直感の説明は受けていたため、ツナを信用し反対しなかった。
「いいの!?ボクは入りたいな!アルゴさんは?」
「俺っちは情報屋だから、入るのは構わないけど攻略自体に手をかすほど強くはないヨ?」
「大丈夫だよ。アルゴはギルドの情報まで売らないでしょ?」
ユウキは嬉しそうに承認ボタンを押しアルゴを見る。アルゴは考えるように顎に手をやり、ツナを見ながら情報屋としてのアルゴを強調する。ツナは情報屋でも仲間は売ることはしないよね?笑いながら言うと、アルゴも笑いながら仲間は売らないよと承認ボタンを押した。
すると、ユウキとアルゴにも大空の加護が発生し、大空の加護の効果も5倍に跳ね上がった。
「なに・・・これ。」
「なるほど。こんなスキル誰にも話せないネ。」
ユウキは大空の加護の効果を読み驚き固まり。アルゴも驚きはしたが、先程のツナが言った意味を理解し苦笑いを浮かべていた。
ユウキのレベルは23、アルゴのレベルは20のため、ひとまずは二人のレベル上げと連携の確認をすることにした。