アスナ編
「ツ〜〜ナ!今日二人で買い物に行かない?」
「ンナ!アスナ!急に抱きつかないで!」
ツナは22層のホームにてアイテムストレージを整理したりと寛いでいたが、急にアスナが後ろからもたれかかるように抱きついてきてビックリしてしまう。また背中に当たる感触にドキドキしていた。
「フフッ。ツナもドキドキしてる?鼓動が凄いわよ。」
「女の子が気軽に抱きつかないで!買い物に行くんでしょ!抱きついてたら行けないからはやく離れて行こ!」
アスナが耳元で囁くように呟くとツナは焦ったようにアスナを引き剥がして手を取り転移門へと向かう。アスナは引き剥がされたのには不満があるが、手を握られていることに嬉しそうにし大人しく従っていた。
幼い組に抱きつかれているのと違い、ツナもアスナを女性として見ているためアスナからのスキンシップには過剰に反応してしまっていた。
「ん〜〜ツナと二人っきりでの買い物なんていつぶりだろうね。」
「ギルドを作ってからは・・・数えるくらいしか記憶にないかな。」
アスナは嬉しそうにニコニコと笑っており、屋台で食べ歩きをしながらツナと話していたが、ふと二人でパーティを組んでいた時のことを思い出す。
あの頃と違いメンバーが増えたことから、二人で話す時間が減り寂しい思いをさせたのかなとツナは心配してアスナの頭を撫でる。
「二人でパーティを組んでいた時間も、ギルドを作った今も楽しいから大丈夫よ。でも・・・たまにこうやって二人で出掛けたり、話す時間をもらえたら嬉しいかな。」
「アスナ・・・そうだね。これからは時間を作るよ。」
ツナの発言を聞いて、アスナはツナからは見えない方の腕で小さくガッツポーズをとる。
「リアルの話はマナー違反だとは思うんだけど、聞いてもいいかな?」
「大丈夫だよ。」
「ツナは何歳なの?」
「俺は22歳だよ。アスナは?」
「ウソ!?5つも違うの!私は16歳よ。」
アスナはツナが年上だろうとは感じていたが成人しているとは思っていなかったみたいで驚いて声を上げる。
SAOに囚われたのは2月であり、現在は11月、そろそろ一年が経過しようとしていた。
「隠していたわけではないんだよ。俺から話したらアスナも話さないといけなくなるでしょ?そしたらセクハラになる可能性もあるし。」
「ツナにならセクハラなんか気にしないのに。気を遣ってくれてありがと。」
アスナはツナには聞こえないように顔を背けながら、”むしろ襲ってきてほしいんだけどなー”と呟いた。
SAOに囚われた時期は原作とは違います。ソフト開発にボンゴレ技術者がいる関係です。
ユウキ編、サチ編、シリカ編、コードレジスタ組をやりたいと考えています。