バッ! ドゴッ! キンッ! ヒュンッ!
ギャアアアァァァァァ
ラフコフの拠点にて討伐隊とラフコフメンバーが入り乱れての戦闘が始まっていた。
やはり情報は漏れていたらしく拠点にて待ち構えられており、突入した洞窟の半ばあたりで待ち伏せと包囲をされたが、タンク組を外側に配置する形で丸い陣を組んでいたこともあり奇襲の阻止に成功していた。
その後は討伐隊もラフコフメンバーを殺す覚悟で来ていたために精神的に遅れをとることもなく、またボンゴレのメンバーやヒースクリフが周りの戦局を確認し立ち回っていたため討伐隊には死者を出してはいなかった。
そんな中
「圏内事件以来ですね。Wow!!貴方と闘えて光栄ですよ。」
「お前は、俺が、殺す!」
「ヒヒッ 三対一だ。さすがのあんたでも逃げられないよ!」ビュッ
ツナの目の前にはPoH、赤目のザザとジョニー・ブラックがいた。
ジョニー・ブラックが毒のついたナイフを投獄してくるが、ツナはそれを刀で叩き落とし
「お前達はあの時に捕まえておくべきだった!今回はここで殺す!!」ガンッ
ツナはジョニー・ブラックが投げてきたナイフが足下まで落ちてくると、柄の部分をジョニー・ブラック目掛けて蹴り飛ばす。
「グアッ!目がー!」
ジョニー・ブラックは咄嗟のことに反応する事ができずに片目にナイフが刺さる。
「ジョニー!クソ!」
それを見たザザがエストックを構え、PoHも友切包丁を構えてツナに向かってきた。
ヒュン
PoHとザザはツナが腰を落とした瞬間に横を風が通り抜ける感覚にあう。前をみるとツナがいないことに気づき後ろを振り向くと
「・・え?」
ジョニー・ブラックを細切れに切り裂いているツナの姿があった。
「oh やっぱり貴方は俺達と同類ですよ。」
「ジョニー!お前は・・・ガハ!」
PoHがツナの冷たい目を見て身震いしながら、舌なめずりをする。ザザはジョニーを躊躇いなく殺したツナに対して恐怖し固まるが自身の背中に斧が突き刺さっている状況に気がつき膝をつく。
「あらあら、貴方は悲鳴をあげてくれないんですか?」
「ツナ。あちらは片付いた。この男も私達に任せてPoHを倒せ。」
ミリシオンがザザに妖艶に笑いながら斧を突き刺しており、横にはキズメルもいた。
「Shit、逆に囲まれちまうとはな。いいぜやろうぜ!俺と貴方の殺し合いを!イッツ・ショウタ~イム!!」
「ショウにはならないよ」ゴウッ!
「ガハァッ!!やっぱり・・・貴方は最高だ!」
ツナはいつの間にか装備をグローブに変えており、PoHのお腹に拳を突き刺して身体の中から燃やし尽くしていた。
ザザもミリシオンから拷問にも似た攻撃を受けて体力がなくなり消滅していた。
討伐隊の被害はなかったが、ラフコフメンバーを捕まえる事ができず、全員殺してしまっての勝利に討伐隊は後味の悪さを感じていた。
「ツナ!大丈夫?」
「大丈夫だよ。アスナ達は?」
ツナがキズメル、ミリシオンと共に洞窟の奥から出てくると、残りのボンゴレメンバーが駆け寄ってくる。悲しそうな表情のツナを心配するが、ツナは自身のことよりもアスナ達を心配し安否の確認をする。
本編では語られない補足説明
ツナとヒースクリフとの会話はこの先のネタバレを含むため後日改めて。
ツナとラフコフメンバーとの邂逅
この物語でも圏内事件は発生しています。しかしツナは関わってはいません。例の如く女性プレイヤーの危機に超直感が反応し助けに来た。
ちなみにグリセルダの時にも超直感が働いたがボス戦の最中で間に合わずという形。
その時にラフコフメンバーとも邂逅を果たしており、ツナを一目見た時からPoHはツナに対して敬意を評し撤退する。暗殺者として生きて来たPoHはツナから感じる雰囲気に何かを察した感じです。
ツナも三対一という状況と転がり怯えているヨルコさんの保護を優先したため追撃をしなかった。
ラフコフメンバーが呆気ない?
レベル差がありすぎるのです。たかが数字が増えるだけで無茶な差がつく。それがレベル制MMOの理不尽さです。
カルマ浄化イベントが済んだ状態で次話が始まります。