とりあえず前の話との接合だけ、うん
──AMSLINK_start…
首元にピリリと電流が走る。"こちら"に来てからまともに整備もしていない機体が軋みをあげ、それでもなお動力を伝達しようとする全身の回路が全身を震わせ、消えかけのライトが無骨な装甲板を彩る。
元々は大企業が巨額の投資をすることで動く戦う金庫が、まともな調整もせずに動くのはほぼ奇跡なのだが、動かす方はたまったものではない。全てにおいてマニュアルによる動作の補正をいれなくてはならない。しかも毎回補正するべき数値が違うのだからもう頭がおかしくなりそうだ。
それでも私はこの、自分の半身とでも言うべきこの無機物の、感情のない鉄の塊が大好きだ。何十年もこの機体と戦って勝ってきて、たまに負けて、無様に逃げて、それでも共に生きて。家族に対する愛情のようなものだ。私に家族なんて居なかったけど。
AMS LINK_complete…
視界に光が灯る。緑色の線と物体を表す丸の光点、様々なデータを移す大量の数列。視界というものをコジマで失った私にとって、唯一見えるこの光は、特別綺麗に見えた。
system_yellow alert
いつもの事だ。機体が不調を訴えている。心なしか動作も重い。2秒のラグが発生している。
KOJIMA particle 32%
AS missile 12
OB unusable
……またコジマの量が減ってる。そのうちこの基地コジマで沈みそうだな…まぁ、私には関係ないけど…
機体がリフトを使って牽引され、外に出される。私はAMSを通じ、バックスラスターを点火、やがて機体に浮遊感が現れ、それは段々Gへと変わっていく。
「ヴェーロノーク…出ます」
私の名前はエイ・プール。
これが最後になるかなーなんて、考えながら機体を飛ばした。
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「……はっ」
「?どうしたのデオン」
「…嫌な感じが……」
「……はっ!」
「……エルくんどうしたの?」
「……あらたなロボの……げふんげふん、新たなる強敵の予感が……!」
「……えぇ……」
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「エイ・プールを動かしたそうだぞ?」
「ウィンが現場に向かっている。最悪彼が止めるさ。」
「真改はどうした?元々は奴が向かう手筈だっただろう?」
「アンジェと言ったか、そんな名前のリンクスがいるようでな。それが気に食わなかったらしい。今は別の作戦に参加している。」
「少なくとも今は我々には何も出来んよ。リリウムと王夫人がどこまで上手く立ち回るか、それを願うことしか出来ん。」
「ステイシスは予定通り建造中だ。オープニングと月輪は…工期に遅れが出ているそうだが、まだ予定の範囲内だ。」
「うむ…それは残念だ。」
「オープニングは後回しでいい。ステイシスと月輪の建造を急げ。」
「元からそのつもりだ、メルツェル」
「ふっ、ならいい…ともかく、この戦争がどちらに傾くか…見守ろうじゃないか」
久々過ぎてかけねぇぇー
最近?あぁ、虹六やってたりAPEXやったりサバゲ行ってたりしてたらなんだかんだこんなに期間があいてた。
これからも書ける時に書くんでオナシャス
それではまた