それではどうぞ。
馬車に揺られて30分。特にすることも無いのでぼーっとしていた。
だって本当にすると無いんだもん…目の前には前国王陛下、隣にはオルヴァー所長。斜めにエル君。…いやこのメンツで何を話せと?
「…ところで、エルネスティ君とデオン君。私は何歳に見えるかな?」
ふぁっ!?あぁ、ぼーっとしているところにいきなり話を振らないで欲しい。えーっと、歳?けっこう若そうに見えるけど…
「20代前半くらいでしょうか?」
「実は40とか50だったりして?」
「どっちもハズレ。私は今年で88になる。」
はえー、すっごい若そう…ふぁっ!?
というかなにその耳っぽいの。ケモだったのか?実はケモだったのか!?
「私は魔と技を伝えるアルフの民。その寿命は大体500年ほどになる。殆どはアルフヘイムの中に引きこもっているが、私のように外との外交を行う者も居る。最も、変わり種だがね。」
やっぱり人外じゃ無いか。いいぞ、もっとやれ。…つまりアルフヘイムはじゃぱりパークだった…?
そっからなんか言ってたけどまるまるカットで。大体が、100年くらいたったら生きる意味を…失う…!ってなって寝るか寝て過ごすって話だった。
「…そろそろ見えてくるか」
「おー!」
「これは…」
すげぇRPGとかに出てきそうな自然の街があった。すっごいアニメみたい…
「ここが、エーテルリアクターの製造地、アルフヘイムです。」
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「…無駄である」
開幕これである。エーテルリアクターの製法教えてーっていったらなんだっけ…大老キトリー?さん?が無駄だって。というか白いなこの人。あとおぱーいがデカい。
…ん?よく知っている感じの殺気が…?
「人と我等では生きる時間が違う。いくら優れていようと、時が足りぬ。」
「構いません!どんなモノでも、全部やってみて、全部ばらして、全部調べて、駄目だったら抜け道を探して、ソレでも駄目ならきっぱりコジマドライブ作ります!」
「オイ何を作ろうとしている」
このエルネスティくんとんでもねぇもん作ろうとしてる。そんなモノ作ったら人は正常な地を求めて空でゆりかごに揺られなければならないのでNG 。
ん?なんか見られてる?うわ、目まで人外じゃん、興奮すr(ry
「まぁよい、やって見せよ。我等の秘術、存分に学ぶがよい。」
「有り難う御座います!」
「そしてそちらの者だが…会わせたい人間がいる。案内せよ。」
会わせたい人?というかエルネスティ君もう居ないし。こういうとき動きは凄い早い…
「こちらです。」
案内してくれる人もあの耳持ってた。やっぱりじゃぱりパークじゃないか…
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「ところで、このアルフヘイムには一切の戦力を持ち込む事を禁じているのはご存じですよね?」
「あぁ、はい。約定にそう書いてあったと聞いていますが…」
ソレは聞いた。故に今回はナイフもハンドガンも持ってきていないのだが…
「…実は、ソレにはたった一つだけ例外があるのです。いざというときのアルフヘイムを守護する天使として。」
「それが、今回会わせたい人と関係が?」
「えぇ、デオンフィール・キャンデロロさん。その天使の搭乗者があなたを名指しで呼び出したのです。」
いや…心当たりなんて…というか天使?破壊天使はもう居るぞ?
「ここです。ここからは一人でお願いします。」
「ここが…」
馬鹿でかい鉄の扉だ。よく見ると紋章が仕込んであってどうやら特定の魔法に反応して動くようだ。マザーウィルの扉は電磁式なので、ちょっと驚いた。これ後でなんかに使おう。
「それでは、私はここで。」
「案内ありがとうございました。」
ゴゴゴ…と重い音をたてて扉が開く。その先にはシルエットナイト程度の人型があった。しかし、それはよく見慣れたもので、シルエットナイトではなかった。
「…ホワイト・グリント…………」
「久しぶりだな。いや、君は初めましてか。」
「っ!?誰ですか、あなたは…」
「自己紹介をしよう。」
「ホワイトグリント、リンクス。…ジョシュア・オブライエンだ。リンクス…いや、レイヴン。宜しく頼む。」
はい、二択の正解はこっちでした-。
あ、でもホワイトグリントはfaのほうよ。というわけで格納庫内にジョージボイスが響いたって事で。
あ、そうだ(唐突)もしかしたら忙しくなるんで一ヶ月くらい書けなくなるかもしれません。本当に申し訳ない(メタルマン)
それではまた。