それではどうぞ。
只今リリウムさんに地下駐車場(リリウムさんの自室)に呼び出しを食らっています。なぜかその隣にはついこの前までリンクス戦争でも起こしそうな勢いで敵対していたカティさんが。逃げられないように縄で縛られているのは勿論、縄から逃げられても外に行けないように前着たメイド服を着せられています。助けて…亀甲縛り痛い…
「…あんたとこうゆう趣味は合うのね、意外だわ。」
「えぇ、本当に驚いています。まさか、常日頃からこんなことを?」
「勿論、まだまだストックはあるわよ。」(ニッコリ
「…定期的にこれやりましょうか。」
なにを本人の確認も取らず訳の分からん約束を結んでいるのか…それと常日頃からこんなことやられて堪るかやっとらんわ、あとカティさん、まだストックあるって何?
「…あぁ、そうだ。本題を忘れるところでした。」
「早く本題言ってこの縄を外せください。」
「えぇっと、話というのは他でもない。私の機体を蘇らせて頂きたくて…」
「…アンビエントを、か?」
「えぇそうです。話が早くて助かります。」
おう、こっちが立ち上がれないのを良いことに膝枕すんなや。…あっ、カティさんの目が……。あっ、でもこれ…イイッ。端から見たら百合なんだろうなぁ…
「…はぁ、分かった。ノブリス・オブリージュの改造が終わったら作ってやる。」
「ありがとうございます♪あなた♪」
「…殺すわ、あなたを」
「あら、たかがノーマル一機で何を?」
あぁぁぁあ…何をやってるんだお前らは…カラードランク2と伝説の女傭兵のランクマッチなんかみたくないぞ…やりたくはある(本音)
「あ、そういえばジェンドリン様が近々いらっしゃるようですよ?ノブリス・オブリージュがやはり気になるようで」
「あぁそう…おまえらそろそろ取っ組み合い止めてこの縄をほどけ。」
ベッドの上で取っ組み合いを続ける、嫁と元嫁。これはこれで面白いがそろそろ縄が食い込んで痛い。…世の中にはこれにさえ需要を持つ奴が居るのだろうか?…やめやめ、考えただけで寒気がする…。
「…あら?誰がそんな面白くないことを?」
「は?何言って…」
「ねぇデオン?」
ちょっと待ってなにその瓶止めて怖い毒か何か?(錯乱)
ぬぉぉぉお近づくなぁ~!!
「んっ…」
「むー!!むー!!」
口移しで何を飲ませやがった!?死にたくなーい!死にたくなーい!これぜってぇまともな薬じゃねぇだろ!!
………。ん?なんか体が身体が…火照って……
「縛りプレイって、知ってるぅ?」
「…あっ、これ媚薬かぁ…」
二人相手は流石に…きつい……コフッ(絶命)
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目を覚ますとベッドの上でした。昨夜何があったのかはよく考えないでおくか。あんま考えたくない…
気怠い身体を起こすと、メイド服だったことに気づく。さらに両隣に白髪の美少女と薄い金髪の美少女が居た。はぁ…と溜息をもらすと、メイド服の上からタオルを巻き、なるべく見られないように走って自室まで行く。そこからもう一回寝た。
「…寝れん。」
なんか身体がウズウズするのなぁ…なんか心当たりが…あったわ。うん。昨日飲まされたわ。
「しゃーなし。なんかするかぁ…」
テーブルに紙を広げ、それに図形を書いていく。そこには既に、ノブリス・オブリージュの設計が書いてあった。
「…天使砲は外して…肩にプレスガンと右手にライフル…あぁ、でも魔力を使った方がいいのか…」
そんなこんなで、朝から夕方まで、Type-LANCELの設計は続くのであった…
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「有沢の朝は早い!グレネードに始まりグレネードに終わる!全てはOGOTOに始まり、全てはOIGAMIに終着する…それが全てだ!!」
「…朝から何を言ってるのよ…」
あれから二日、朝チュンの恐ろしさは身にしみました(遠い目)そんでもって今日は国王様にこれならどうよってランセルを持っていく日です。この世界の人たちこういうデザイン好きそうだもんね。仕方ないね。
「…いざ征かん!」
「なんかテンション高いなぁ…こっちは徹夜明けなのに…」
カティさんに手伝って貰ってなんとか設計は終わりました。あの媚薬、水で薄めて飲むと栄養ドリンクみたいな味するのな。それのせいでなんかテンション高いのだが。…あ?媚薬の本来の効果はどうしたって?バッカお前、隣の方と昨夜どうにかしてきたわ。
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「…これは…」
「開発コード、Type-LANCEL。今までの機体自体の特異性を全て廃棄、人型としてのオールラウンドな高性能を目指した機体に御座います。」
「…えらくデザインが変わったのぉ、しっかりと騎士に見えるわい。」
「分かりやすい格好良さってこうかなって。あぁ、しかし、ユニットコストは高いのでご留意を。しかし、それに見合う性能はあると自負しております。」
「具体的には?」
「カルダトア30機が作れるくらい…ですかねぇ…」
国王陛下が滑る。それどころか回りの兵士も口を開けて呆然としていた。
「…こんな無茶苦茶いうのはあのエルネスティ以来じゃわい」
あぁ、倉田もなんかやったのか…
「…一部の貴族のみじゃな、コスト的にも…」
まぁ簡易化されているとは言えネクストですし…仕方ないね。
「しかし、この功績、報奨をを与えるだけの物ではある。…そういえば、近々避暑地へ行く予定があってだな…どうだ?妻と一緒に来ぬか?」
「…避暑地、ですか。良いですね、ご一緒に逃げるとしましょう。」
「ほっほっほ、そうかね」
なんかアンブロシウス帝ボルガ博士みたいなこと言ってるな。…お菓子好きかい?
「では、日にちは後に伝える。下がってよい。」
「はっ、失礼致します。」
そそくさと出て行く。あんまあそこ居たくないんだよね。視線が多いし。
「…海だー!」
「…海、か。」
あんま良い思い出ないな。沈んだり依頼元から提供されたブースターが爆発したり味方の巨大兵器が突如裏切ったり…うん、良い思い出ないわ。
「…ま、いっか。」
けっこう単細胞に考えればそのブースターも巨大兵器も居ないのだ。単純に楽しもう。うん。
AC要素薄れてきてる感あるな。
…何をとち狂ってリリウムとも絡ませたのか。
あとメイドデオンくんちゃんの亀甲縛りしてある絵を誰か書いて(懇願)
それではまた。