比企谷八幡とイーグルジャンプ社   作:雷侍

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どうも皆さん雷侍です。
御陰様でUAが一万人を突破しました。
本当にありがとうございます!
では本編をどうぞ。


彼の会社は今日も平和である

アラームの音で目を覚ます。

学生時代、遅刻を何度かしていた俺がこうしてアラームの音で目が覚めるのも

俺の中に眠る社畜魂が才能を開花させたからだろうか。

周りを見ると長机が二つ、向かい合うように置かれている。

そしてその先にはプロジェクターが置かれており、此処が会議室であることが容易に分かる。俺を含むキャラデザ班は昨日から会社に泊まっている。

昨日俺がしたことは、八神さんの描いたキャラクターに色付けをしていた。

八神さんは意外と厳しく、やり直しを何度もさせられていたんだが。

遠山さん曰く、俺の色塗りが上手すぎて嫉妬していると言ってたが、俺関係なくないか?

俺関係なくないか?大事なことなので二回言いました。

結局、深夜までやり直しを強要され過去最高の作品が出来上がってしまった。

 

コンコン

 

ドアをノックする音が聞こえる。

何事かと思いとりあえずドアの方へ声をかけてみる。

 

「どうしたんすか?」

 

「比企谷? 青葉起こして!!」

 

声の主はどうやら八神さんで何やら焦っているようにも思える。

てか、何で涼風が会議室に居るの?流石に若い男女二人が同じ部屋というのもねぇ。

いや、別に襲ってやろうとか俺に限ってはないぞ。ハチマンウソツカナイ。

 

「涼風」

 

涼風の体を揺すりながら名前を呼ぶ。すると目が覚めたようでこちらに向く涼風。

 

「何で比企谷君が此処に?」

 

「いや、俺が知りたいんだけど」

 

そう言いながらドアの方へ向かって声を出す。

 

「起こしましたよ!」

 

そう言うと八神さんは焦ったように声を返してくる。

 

「早く出てきて!」

 

何故、早く出ないといけないのか?べ、別に涼風ともう少し一緒にいたいというわけではない。本当だよ?そもそも、アラームを設定した時間に起きているのだから出社までまだまだ時間があるはず。そう思い時間を確認すると、出社時間を当に過ぎていた。

だらだらと嫌な汗が流れ始める。何故だ?何で出社時間から二時間も経っている?

そして、設定をよく見るとスヌーズ機能が設定されていた。

成程。俺が目を覚ましたのはスヌーズ機能によって鳴ったアラームだった訳か。

急いで涼風の手を引きドアを開ける。

すると、ドアの先には八神さんの姿はなく、俺は八神さんのデスクまで向かい、涼風の手を放す。

 

「もぅ、比企谷君痛い」

 

「いや、遅刻してたから焦ったんだよ」

 

そういうと涼風は有難うと俺に一言だけ礼を入れると、自分のデスクへ帰っていった。

勿論俺たちは遅刻したんだが、何故か涼風だけ、遅刻ではなくなったそうだ。

おい。折角皆対等とか思っていたのに台無しじゃないか。

まぁそんなこんなでイーグル社は今日も平和であり、今俺たちが作っているフェアリーズストーリーもあと少しで発売に迫っていた。

 




今回は地文多めですみません。
それと、UA一万人突破記念に、一万字以上ののものを
描こうと思います。

では今後ともよろしくお願いいたします。

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