最近、お気に入り登録者が増えてまいりました。
これも皆さんのおかげです。
では、本編をどうぞ。
八神さんとメインキャラのアシスタントの役割について三十分程話し合った結果、
アシスタントの仕事はメインキャラ担当である八神さんの命令を聞く係となった。
「じゃあ、比企谷は自分のデスク戻ってていいから」
「俺の仕事は?」
「・・・・・・ない」
「ですよね」
早速、八神さんに仕事を貰おうとしたんだが、多分あの人、俺を使わずに全部一人でやるつもりだ。
しかし、八神さんから命令が出ないとなると、俺は働かずに給料が貰える。
最高じゃね?
「比企谷君は青葉ちゃんの手伝いお願いね」
うん。知ってた。
働かずに給料を貰おうと考えていたら、遠山さんに涼風の手伝いを依頼された。
どうやら涼風は今、フェアリーズストーリーに出てくる村のNPCを作っているようだ。
因みに、NPCとはプレイヤーが操作をしないキャラクター、例に挙げるとするなら村長とか村人といった感じだ。
「よ、よう」
「あ、比企谷君」
何で涼風は見てはいけないものを見てしまった顔をしてるんだよ。
地味に傷つくからやめてね?
「遠山さんに手伝いを任されたんだが・・・・・・」
「そうだったんだ」
「どこが分からないんだ?」
そう聞くと涼風は、頑張っているのだがひふみ先輩という人が作ったNCPよりクオリティが下回っているらしく、同等に持っていきたいらしい。
てか、今更だけど俺って、涼風、遠山さん、八神さん、葉月さん以外に同じグループ所属の人知らないんだけど。
「ねぇ、比企谷君ってば!」
「お、おぉ」
どうやら考え事をしている間に涼風が改善点を聞いて来ていたようだ。
「全体の色をもう少し濃くして、あとグラデーションを増やした後に、表情を柔らかくしたら良いんじゃないか?」
「比企谷君ってもしかして天才?」
「まぁな、俺は目が腐ってるのとボッチなのを除けば基本は高スペックなんだよ」
俺が自画自賛をしているのを無視した涼風が試しに見本を描いてくれというので、NPCを一体描くことになった。
それにしても、キャラクターを描くのは久しぶりだな。
二十分程たった頃に、俺のNPCは完成した。
「はや!」
「きも!」
涼風が俺のNPCを完成させるまでの時間が早かったことに驚いた表情をしている。
そして、いつの間にか後ろにいた八神さんが凄く引いている。
「キモいは酷くないですか?」
「そう?」
八神さんにキモいと言われたことに対して謝罪を要求しようとしたのだが、当の本人は全く悪びれた様子はなかった。
「それで、何で後ろにいるんすか?」
先程から疑問に思っていたことを八神さんに聞くと、色塗りを俺に頼もうとしていたらしい。
「じゃあ、比企谷よろしく」
「うす」
「あと、青葉は比企谷のを参考にして作業進めて」
「わかりました!」
俺たちに仕事を与えると、八神さんは自分のデスクへと戻っていった。
因みに、俺はすぐさま色塗りを終わらし余った時間をラノベに費やしていた。
社会は残酷で理不尽で対等など有り得ないというのが現実であり、俺も過去に一度苦い経験をした。だがここでは、イーグルジャンプ社では少なからず、皆が一人の人間として、チームとして対等であり、こういうのも悪くはないかと、自分らしくないことを珍しく考えるのだった。
やはり、小説は毎日書かないと腕が落ちるなぁ。←文才ないのは元々
初心者ですがこれからもどうぞよろしくお願いします。
完結に向けて頑張ります!!