比企谷八幡とイーグルジャンプ社   作:雷侍

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どうも雷侍です。投稿に時間がかかってしまい申し訳ありませんでした。
では引き続き、本編をどうぞ。


入社早々彼はため息を漏らす

ピッピッピッ

アラームが鳴る音を聞き俺は目を覚ます。昨日は平塚先生にはいろいろとしてもらった。

周りを見ると一人暮らしには十分なスペースに電気製品などの必要最低限のものしか置かれていない殺風景な部屋が目の前に広がる。

 

「今日からか」

 

今日からというのは俺が入社する日のことである。

今日から俺はイーグルジャンプ社に入社し、そこで働くこととなる。

実は中学生の時にも一度、入社というものを経験しているのだが・・・・・・

正直、つらい思い出しかないため思い出したくないな。

洗面所に行き、顔を洗い、髪を整え、スーツを着る。

身支度を完了させた俺は足早とイーグルジャンプ社へと向かった。

因みにいうと、俺は眼鏡をかけない。なぜ、長い間一緒に暮らしてきたこいつ(腐った目)を隠すような真似をしなければならない。そんな面倒なことはお断りだ。

 

「・・・・・・青葉です、よろしくお願いします」

 

イーグルジャンプ社の入り口付近に着くと青色の透き通った髪の童顔の女性があいさつの練習をしていた。見方によっては小学生に見える彼女は、あいさつの練習をしていることから俺と同じ新入社員のようだ。

俺は彼女の横を素通りし、会社の中へ入ろうとする。

突如、肩を強く持たれ、外に戻される。

 

「ちょっと君、明らかに怪しいわね」

 

そう言いながら睨みつけてきたのは赤髪の面倒見のよさそうな女性だった。

てか、入社早々不審者と間違えられるとは・・・・・・

そういや、中学の時もこんなことあったな。フェアリーズストーリーのメインキャラ担当するはずだったのに、会社の前で警備員に引き止められて、結局遅刻する奴にメインは任せられんとかで別の会社の人がメイン担当したんだっけ?

 

「・・・・・・あの」

 

俺と赤髪の女性の間に割って入ってきたのは、先ほど入り口付近で挨拶の練習をしていた青髪の女性だった。

どこかしらか、気まずそうな顔をしている。

気まずいなら間割って入るなよ。

 

「今日、入社した涼風青葉です、聞いてますか?」

 

と涼風という女性は赤髪の女性に訪ねた。

 

「青葉ちゃんね、聞いているわよ」

 

赤髪の女性は優しそうな笑顔を向け、言葉を続ける。

 

「私はADの遠山りんと申します、宜しくね青葉ちゃん」

 

遠山さんは再度、笑顔を作ると俺の方を見た。

 

「もしかして、あなたも新入社員?」

 

「・・・・・・比企谷八幡です」

 

遠山さんは俺にごめんねと謝り、自己紹介をしてくれた。

本当にあともうちょっとで侵入社員として捕まるとこだった。

うまくないか。

 

「そういえば、比企谷ってどっかで・・・・・・」

 

「ADって雑用とか多くて大変ですよね」

 

遠山さんが俺が昔、フェアリリーズストーリーのほぼ全般を担当していたのを思い出そうとしたところで、涼風が阿保なことを言いだす。

そういや、阿保と馬鹿って関東か関西かの違いらしいな。意味は愚か者というらしい。

どこの釣り目野郎だよ。主人公と双子だった衝撃の事実のところで俺は泣いたな。

俺のどうでもいい考えはよそに遠山さんはADはアートディレクターの事だと説明するなり、涼風が土下座をしていた。

 

「この会社大丈夫なのか・・・・・・」

 

俺は入社早々、イーグルジャンプ社への不安を隠せずにいるのだった。




全然話が進まないですが、その分オリジナルも加えるのでご了承ください。
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