小説は普段読むほうなので書く方は慣れてませんがどうぞお読みになっていただけると
幸いです。
努力とは何か。俺はまだその真意をわからずにいる。努力は必ず報われるなんてただの自己満足にすぎない。努力が報われるというのであれば、野球のプロを目指して努力した野球少年は皆プロに入るはずだ。しかし、現実とは残酷でそうなる保証すらない。
「最近さ、調子乗りすぎ」
あざ笑うかのように鼻で笑いながら当時、俺の上司だった人が言った言葉をふと思い出す。
そうだ。なぜ努力したものがのけ者にされ、馬鹿にされなければならない。
俺がどんな思いでやってきたか。それを知っているのは俺だけである。
いつだって俺の味方をするものはそこにいなかった。
周りは心配する素振りを見せるだけで何もしない。
なぜ俺が?そんな考えはとうの昔に捨てた。捨てざるを得なかった。
「君は会社にとって目障りだからクビ」
その一言が、その軽率な考えが、この世界が悪いがためになぜ俺がこんな処遇を受けなければならない。
いや違う。
俺は期待し過ぎていたのだ。この世界に期待しすぎたがゆえに裏切られる。
ならもういっその事誰も信じやしない。期待なんか誰がしてやるか。俺は一人でやっていく。いや、しなければいけないのだ。
人間は一人では生きてはいけない。だが、一人でできることもある。
そうだ。俺は一人でできることだけをやればいい。判断するのはいつだって俺であり、
人一倍苦悩と時間を費やしたのも俺だった。そうだこれからは・・・・・・
「・・・・・・谷」
ふと誰かに自分の名前を呼ばれた気がして前を見る。
そこには白衣を着た女性が怒り気味で俺の方を見いていた。
「何ですか? 平塚先生」
目の前にいたのは国語担当の平塚先生だった。
「さっきから呼んでも反応しなかったのは君だろ?」
そう言いながら平塚先生は俺を見る。
「まさか君が就職を希望するとはね」
「そんなに意外というほどでも」
「意外だろ。君は専業主夫を希望してたからね」
確かに俺にしては意外だったと思う。
それでも俺が自分の信念さえ曲げてでも入社したかった理由。
それはそこに本物があるかもしれないと思ったからだ。
奉仕部は本物ではないのかと聞かれたら嘘になる。だが本物が一つしかないなんて
決められていない。そもそも決めるのは俺自身である。
「それにしても君がな・・・・・・」
「何回言ってるんですか」
「イーグルジャンプに入るなんて信じられんよ」
「そうですか」
そういうと平塚先生は俺の目をまっすぐ見つめ
「がんばれよ」
と言い盛大に送り出してくれた。
文字数は少なめですがその分長い話にしていこうと思っています。
オリジナルストーリーも入れるつもりなのでよろしくお願いします。
こんな駄作を読んで下さりありがとうございます。
コメントなど待ってます。