「お役目とは言え、子供たちの尊き命が失われた事はご親族、ご友人にとっては堪えがたき悲しみです。ご遺族のご心痛、いか程ばかりかと案じております。」
淡々と述べられる平凡、無意味な
―――この場にはいなかった。何故ならば、それは、それでも、誰にとっても
そのまま壇上に立つ
「だからこそ、我々は失われた尊き時間を負債として負い、戦い続けるのです...人生という名の戦いを。」
スピーチの後、無言で礼をした
そして二人の勇者は―――エールにすら気付くことなく、無表情だった。
「献花。」
神官の言葉を合図に二人の少女が立ち上がる。自身の親友と別れを告げるために。
神官から■■の花を受けとる。
迷うことなく、拒絶することなく、その足を着実に進める。その先には一人の眠り姫が住まう。
それでも勇者は突き進む。
別れを告げるために。
その時ですら眠り姫、銀は眠りについていた。但し彼女は目覚めることはない。残酷な程にこの世界には王子様の目覚めのキスは無い。
二人の勇者は棺の前に立つ。最後の別れの時。
「ミノさん。」
「銀。」
園子が花を渡す。
染々と、彼女は自然と花は添える。その表情は悲しみに満ちており、僅かな憤りも含めていた。
しかし、その憤りは添えた後には空洞となり、そこに驚きと安堵が瞬時に発生しては消失し、最終的に悲しみがまた満たされた。
そして
須美が花を捧げる。
しかし
壊れたコンパスのように手は震え、石頭以上に腕は固まる。
迷わないと決めたはずだった。
拒絶しないと覚悟したはずだった。
だが、銀のその表情が瞬時に塗りつぶす。
様々な思い出、記憶、体験。そのすべてが決意を、覚悟を否定する。
自身の奥底から何かが叫んでるようだった。
困惑し、動揺し、停止し、諦めかけたその時...
静寂が訪れる。
「えっ...」
世界が須美に合わせたかのように時が止まり、四次元の虚無が満たされる。その状況に驚いた須美はやがて事実に気付く。
「そんな、こんなときに...」
須美は再び銀を見る。もはや耐えられなかった。この場には須美の
「わっしー...」
限界だった。
「うああああぁぁぁ!!!!!」
その怒りは
その声は
その怨瑳は
誰に対して。
世界は再び花びらに包まれる。樹海化の現象。二人の勇者は混沌の中、戦いに入る。心は既に呪いに塗り固められ、もはや須美は天を仰ぎ見るのみだった。
しかし、
須美は、
銀の側に添えられていた、
黄金色の花
十の大家
彼
そして、わっしーに宿る怨嗟。
ヒントは大体撒いてあるはず(多分)
ちなみにわっしーが大好きなので不幸にさせるつもりはありません(多分)
ではまた
P.S LE最新話を見て、「さすがきのこ&シャフト!」と思いました。
■■発動まで■■■■■■■■
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