月明かりで出来たシルエット   作:有栖川アリス

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こんにちは❀.(*´▽`*)❀.アリスです(≧∀≦Alice)
今回は学校!
是非最後までお付き合い下さい!


仁琴は素敵な王子様だが相変わらず態度は変わらない

「月?!どうしたの?何処か具合悪いの?」

それは仁琴と話した次の日、いつもならダラダラとして優が起こしに来るギリギリまで寝ていた月が自分からしかも時間通りに起きている。優は珍しいものを見るような目で月をまじまじと見る。

「何処も悪くないよ!早く学校行こー!」

いつもの2倍機嫌が良い。着ていた制服を見ると前までは閉めていなかった第一ボタンまできっちりと閉めている。

「月……。」

呆れて言う優もいつもより豪華な朝食にきっちり干された洗濯物、シワ一つない制服で月同様いつもより2倍機嫌が良かった。

2人は軽い足取りで乗車する。途中の駅で乗車している人の視線が2人から外れたことに気づき、その人達の視線の方を向くと仁琴と天晴がいた。思わず知り合いのはずの優と月も見惚れてしまった。仁琴は優達に気づき、優達と合流する。

「優、おはよう。あっ、月もおはよう。」

仁琴は優に向けて照れ臭そうに少し口角を上げる。それがまた愛らしい事。優はその場で倒れそうになる。でも優にだけ笑顔を見せたことに月は嫉妬して膨れていた。それに気づいた仁琴はすぐ謝る。

「すまぬ。昨日天晴以外の人と初めて二人で親しく話したもので優に思わず。月これから宜しくな。」

優と比べて少し表情は硬かったが仁琴にとって笑顔を見せる相手=信頼している人という証拠だ。それを月もわかってくれたようで月も笑顔を返してくれた。天晴はその様子が面白くないようで電車の中ではずっと仁琴の腕に掴まっていた。

ーこのクソ眼鏡。仁琴にベタベタと…………見た目通り大人しくクールにしてろ!ー

月と優は思った。まぁそんなこんなで学校の門に着くと、美鈴羽高校の生徒が優の前に急に出てきてなんと

「私、貴方に一目惚れしました。つ、付き合って下さい。」

そう言ってきた。手紙を差し出していた手は震えていた。サッ。その手紙を誰かがとる。勿論4人ではない。

「あのさ、普通の高校の生徒が王子と釣り合うわけないっしょ。考えな笑」

そう言ってきたのは美鈴羽学園の女子5人。いつも優について回ってるグループ。優に告白する女子を徹底的に締め上げるという怖いグループ。そのリーダーらしき女子が手紙を2つに破りさく。

「あっ、ごめん!手滑った。まぁいいっしょ!笑」

勇気を出して告白女の子は泣いている。仁琴はその光景に見覚えがあった。思わず天晴に抱きついてしまった。その手は拳を握っていた。天晴は事情を知っているようで優しく頭を撫でる。(月は勿論嫉妬中)

優は彼女に手を出す。

「お手をお取りください。お姫様♡」

そう言うと、優は彼女を優しく引っ張り抱き起こす。

「貴女のような方が泣いておられたら折角のお美しいお顔が乱れてしまいますよ。貴女のお気持ちはとても嬉しいですが私には愛する人がいます。その気持ちは変わる事はありません。これからもお友達としてお付き合い下さると嬉しいです。それでも宜しいでしょうか?」

「はっ、はい!」

優はニコッと笑うと彼女は走って行った。そして優達もその場を立ち去ろうとした。だが、急に仁琴は去ろうとしていたグループの女子のまえに。天晴はそれを止めようとしたが、仁琴は過去から変わろうとしていると思い、止めなかった。

何をするかと思ったら仁琴は突然膝間づき、リーダーの女子の手をとり、笑顔を見せる。でも振りまく用の笑顔なので優達に見せた笑顔とは全然違う。そしてその美しい唇から持ち前の美声で

「貴女のような方々がこのような事をしてはなりません。貴方がたはとてもお美しいのですから。」

いつもより少し低いトーンで喋る。周りはそのイケメンボイスに聞き惚れている。仁琴は軽くその手に口付けをする。そして見上げて涼しげな笑顔を見せる。これには男女問わずクラっとくる反則笑顔だ。

仁琴はサッと立つと彼女を引き寄せ耳元で囁く。

『もうこのような事はするな。しない貴女の方が美しい。』

彼女はクラっと倒れてしまった。

仁琴は何事も無かったかのように天晴達と校内に入っていった。

「仁琴りん、凄い格好良かった。///」

月は照れながら言う。

「おい、仁琴りんはないだろう(笑)」

天晴は楽しそうに笑う。

「天晴の仁琴っちもないだろう(笑)」

すかさず優が突っ込む。その様子を見て仁琴は少し笑ってしまった。それを見て3人は赤く頬を染めながら笑う。

廊下を歩いているとさっきの件もあってか男女問わず仁琴に集まってきた。だが、仁琴は今までの態度を変え、人気者になるつもりなんて微塵も無い。だからサッと人混みから抜け教室の端の自分の机に着く。天晴は仁琴の隣で相変わらず眼を飛ばしている。それに今日は優と月もいる。こうなると嫉妬する女子も出てくる。が、それは仁琴に対する嫉妬ではなく、優や月、天晴に対する嫉妬だった。全校、先生もほとんどが仁琴ファン。でも釣り合わないと分かっているし、3人ともイケメンなので敵わないので嫌がらせなどは一切ない。この学園は一応高校。義務教育ではない。なので学園には特別に飛び級制度がある。本来ならば試験があるのだが仁琴(全校1位)、天晴(2位)、優(3位)、月(4位)と成績優秀なため、試験無しで天晴以外の3人は2年に飛び級。全員同じクラスで席も斜め隣同士、グループも同じ。先生達が一気に眺めれると言うことで今日突然決まった。

ーさぁこれからどうなるのでしょう…………………ー




最後までお付き合い頂きましてありがとうございました(❁´ω`❁)
今回は学校!もうすぐ怪盗&忍者としての活躍も?!
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次回も宜しくお願い致します(❁´ω`❁)

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